JPS5951429B2 - 積層材料 - Google Patents
積層材料Info
- Publication number
- JPS5951429B2 JPS5951429B2 JP6262078A JP6262078A JPS5951429B2 JP S5951429 B2 JPS5951429 B2 JP S5951429B2 JP 6262078 A JP6262078 A JP 6262078A JP 6262078 A JP6262078 A JP 6262078A JP S5951429 B2 JPS5951429 B2 JP S5951429B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- polyolefin
- ethylene
- copolymer resin
- mol
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ガス遮断性が優れ、かつ層間の接着強度が優
れた積層材料に関するものである。
れた積層材料に関するものである。
従来からの食品等の包装用積層材料として包装する食品
等の酸化および芳香の飛散による変質を防止するためガ
ス遮断性の優れたものが要求されていた。このようなガ
ス遮断性の優れた積層材料にエチレン−酢酸ビニル共重
合けん化樹脂を用いればよいことは知られていた。しか
しながらこのエチレン−酢酸ビニル共重合けん化樹脂は
、親水性基を有するため、吸湿性、水蒸気透過性が大き
く、またヒートシール性が劣る欠点を有していた。その
ためエチレン−酢酸ビニル共重合けん化樹脂は、単層フ
ィルムとしては用いられず、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等の単体または共重合体からなるポリオレフィン樹
脂フィルムと積層して用いた。
等の酸化および芳香の飛散による変質を防止するためガ
ス遮断性の優れたものが要求されていた。このようなガ
ス遮断性の優れた積層材料にエチレン−酢酸ビニル共重
合けん化樹脂を用いればよいことは知られていた。しか
しながらこのエチレン−酢酸ビニル共重合けん化樹脂は
、親水性基を有するため、吸湿性、水蒸気透過性が大き
く、またヒートシール性が劣る欠点を有していた。その
ためエチレン−酢酸ビニル共重合けん化樹脂は、単層フ
ィルムとしては用いられず、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等の単体または共重合体からなるポリオレフィン樹
脂フィルムと積層して用いた。
この積層方法としては、ドライラミネーション、エクス
トルージヨンラミネーシヨンが用いられていた。さらに
この積層フィルムのエチレン−酢酸ビニル共重合けん化
樹脂側にポリプロピレンプールラム、ポリエステルフィ
ルム等からなる基材フィルムを貼り合せ三層フィルムと
し、強度、防湿性、耐熱性を向上させていた。
トルージヨンラミネーシヨンが用いられていた。さらに
この積層フィルムのエチレン−酢酸ビニル共重合けん化
樹脂側にポリプロピレンプールラム、ポリエステルフィ
ルム等からなる基材フィルムを貼り合せ三層フィルムと
し、強度、防湿性、耐熱性を向上させていた。
このような方法により積層フィルムを製造すると製造工
程が多く煩雑になつてしまい単価の高いものとなつてし
まつた。
程が多く煩雑になつてしまい単価の高いものとなつてし
まつた。
また貼り合せの時に用いる接着剤の残留溶剤にる臭気の
発生、衛生上の問題等多くの問題があつた。本発明は、
上記従来の欠点を解消するもので、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合けん化樹脂を含む積層材料で、層間に接着剤を
用いないものである。
発生、衛生上の問題等多くの問題があつた。本発明は、
上記従来の欠点を解消するもので、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合けん化樹脂を含む積層材料で、層間に接着剤を
用いないものである。
本発明は、エチレン含有量20〜50モル%、けん化度
90%以上のエチレン共重合けん化樹脂A、不飽和グリ
シジルをコモノマーの一つの成分として含むポリオレフ
ィン共重合樹脂B、ポリオレフィン単体または共重合体
からなるポリオレフィン樹脂CをA、B、Cの順に共押
出し積層してなる積層材料である。本発明で用いるエチ
レン−酢酸ビニル共重合けん化樹脂Aは、酸素透過度が
20℃において0.08〜2.0an2・ cm/cm
2・ secmHg×103である。
90%以上のエチレン共重合けん化樹脂A、不飽和グリ
シジルをコモノマーの一つの成分として含むポリオレフ
ィン共重合樹脂B、ポリオレフィン単体または共重合体
からなるポリオレフィン樹脂CをA、B、Cの順に共押
出し積層してなる積層材料である。本発明で用いるエチ
レン−酢酸ビニル共重合けん化樹脂Aは、酸素透過度が
20℃において0.08〜2.0an2・ cm/cm
2・ secmHg×103である。
不飽和グリシジルをコモノマーの一つの成分として含む
ポリオレフィン共重合樹脂Bは、エチレン、プロピレン
等のオレフィンにグリシジルアクリレートまたはグリシ
ジルメタクリレート等の不飽和グリシジルを常法により
共重合またはグラフト共重合したもので、これと同時に
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステルま
たはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸等の不飽和
カルボン酸エステルと共重合した樹脂である。この樹脂
に含まれる不飽和グリシジルの含有量は、1モル%以上
好ましくは1.5モル%以上であるのが好適である。こ
の濃度が1モル%未満ではエチレンー酢酸ビニル共重合
けん化樹脂との接着強度が十分でない。この樹脂Bは、
分子内に含まれるエポキシ基が加熱により容易に開環し
、けん化樹脂Aに含まれる水酸基またはカルボニル基と
反応するので優れた接着強度が得られる。
ポリオレフィン共重合樹脂Bは、エチレン、プロピレン
等のオレフィンにグリシジルアクリレートまたはグリシ
ジルメタクリレート等の不飽和グリシジルを常法により
共重合またはグラフト共重合したもので、これと同時に
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステルま
たはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸等の不飽和
カルボン酸エステルと共重合した樹脂である。この樹脂
に含まれる不飽和グリシジルの含有量は、1モル%以上
好ましくは1.5モル%以上であるのが好適である。こ
の濃度が1モル%未満ではエチレンー酢酸ビニル共重合
けん化樹脂との接着強度が十分でない。この樹脂Bは、
分子内に含まれるエポキシ基が加熱により容易に開環し
、けん化樹脂Aに含まれる水酸基またはカルボニル基と
反応するので優れた接着強度が得られる。
ポリオレフイン樹脂Cは、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフイン単体またはこれらの混合樹脂、あ
るいはエチレン、プロピレン等のオレフインの共重合樹
脂である。
ン等のポリオレフイン単体またはこれらの混合樹脂、あ
るいはエチレン、プロピレン等のオレフインの共重合樹
脂である。
本発明の積層材料は、ダイ内で樹脂を融着するマルチマ
ニホールド方式、アダプター部で融着するコンバインア
ダプター方式、ダイ外で融着するマルチスロツト方式の
適当な方式により製造できる。
ニホールド方式、アダプター部で融着するコンバインア
ダプター方式、ダイ外で融着するマルチスロツト方式の
適当な方式により製造できる。
また、本発明の三層積層材料をアンカー剤処理を施した
基材フイルム上に溶融押出しコーテイングすれば四層の
積層材料が得られる。
基材フイルム上に溶融押出しコーテイングすれば四層の
積層材料が得られる。
基材フイルムとしては、二軸延伸ポリプロピレンフイル
ム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレーントフイルム、
二軸延伸ポリアミドフイルムが適当である。
ム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレーントフイルム、
二軸延伸ポリアミドフイルムが適当である。
本発明の積層材料は、層間の接着強度が優れ、しかも、
ガス遮断性も優れたものである。
ガス遮断性も優れたものである。
また製造工程の合理化がはかれ、従来のドライ・’ラミ
ネーシヨンのように多量の接着剤を使用しないので溶剤
の残留も少なく衛生的である。
ネーシヨンのように多量の接着剤を使用しないので溶剤
の残留も少なく衛生的である。
次に本発明の実施例について説明する。
<実施例 1〉
エチレン含有量33.5モル%、けん化度99.9%、
j重合度690のエチレンー酢酸ビニル共重合けん化樹
脂1、ダリシジルメタクリレート22モル%、酢酸ビニ
ル1.7モル%を含むエチレンー酢酸ビニルーグリシジ
ルメタクリレート共重合樹脂2、メルトフローインデツ
クス7.0g/10分の低密度ポリエチレン3を第1図
に示した共押出し装置により樹脂2を中間層として3層
フイルムを得た。
j重合度690のエチレンー酢酸ビニル共重合けん化樹
脂1、ダリシジルメタクリレート22モル%、酢酸ビニ
ル1.7モル%を含むエチレンー酢酸ビニルーグリシジ
ルメタクリレート共重合樹脂2、メルトフローインデツ
クス7.0g/10分の低密度ポリエチレン3を第1図
に示した共押出し装置により樹脂2を中間層として3層
フイルムを得た。
それぞれの層の厚さは樹脂1が15μ、樹脂2が5μ、
低密度ポリエチレン3が50μであつた。この3層フイ
ルムを得る加工条件は表1のとおりである。
低密度ポリエチレン3が50μであつた。この3層フイ
ルムを得る加工条件は表1のとおりである。
また3層フイルムの樹脂1と樹脂2の接着強度は600
g/ 15mm、樹脂2と低密度ポリエチレン3接着強
度は、剥離不可能である。
g/ 15mm、樹脂2と低密度ポリエチレン3接着強
度は、剥離不可能である。
この測定には東洋ポールトウイン製「テンシカン」を用
いクロスヘツド降下速度300mm’/Minの条件で
測定した。
いクロスヘツド降下速度300mm’/Minの条件で
測定した。
く実施例 2>
実施例1の3層の溶融樹脂をポリウレタン接着剤(大日
本インキ化学工業社製EPS75)を塗布した二軸延伸
ポリプロピレンフイルム上に樹脂1が接触するように押
出し4層フイルムを得た。
本インキ化学工業社製EPS75)を塗布した二軸延伸
ポリプロピレンフイルム上に樹脂1が接触するように押
出し4層フイルムを得た。
図画の簡単な説明
第1図は積層方式の一例を示す説明図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 エチレン含有量20〜50モル%、けん化度90%
以上のエチレン−ビニル共重合けん化樹脂A、不飽和グ
リシジルをコモノマーの一つの成分として含むポリオレ
フィン共重合樹脂B、ポリオレフィン単体または共重合
体からなるポリオレフィン樹脂Cを、A、B、Cの順に
共押出し積層してなる積層材料。 2 ポリオレフィン共重合樹脂の不飽和グリシジル含有
量が1モル%以上である特許請求の範囲第1項記載の積
層材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6262078A JPS5951429B2 (ja) | 1978-05-25 | 1978-05-25 | 積層材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6262078A JPS5951429B2 (ja) | 1978-05-25 | 1978-05-25 | 積層材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54153885A JPS54153885A (en) | 1979-12-04 |
JPS5951429B2 true JPS5951429B2 (ja) | 1984-12-13 |
Family
ID=13205534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6262078A Expired JPS5951429B2 (ja) | 1978-05-25 | 1978-05-25 | 積層材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5951429B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200027641A (ko) * | 2018-09-05 | 2020-03-13 | 에스케이하이닉스 주식회사 | 컨트롤러 및 그것의 동작 방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0581212U (ja) * | 1992-04-13 | 1993-11-05 | 和子 志村 | ハンカチエプロン前掛け |
-
1978
- 1978-05-25 JP JP6262078A patent/JPS5951429B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200027641A (ko) * | 2018-09-05 | 2020-03-13 | 에스케이하이닉스 주식회사 | 컨트롤러 및 그것의 동작 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54153885A (en) | 1979-12-04 |
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