JPH0958700A - スタンドパック用積層体 - Google Patents
スタンドパック用積層体Info
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- JPH0958700A JPH0958700A JP23894595A JP23894595A JPH0958700A JP H0958700 A JPH0958700 A JP H0958700A JP 23894595 A JP23894595 A JP 23894595A JP 23894595 A JP23894595 A JP 23894595A JP H0958700 A JPH0958700 A JP H0958700A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】充填する内容物が、アルコール飲料、入浴剤、
洗浄剤、パーマ液等の揮発性物質やアルカリ性物質、界
面活性剤を含む物であっても、内面熱可塑性樹脂層の剥
離や液もれのない耐内容物性に優れたスタンドパック用
積層体を提供する。 【解決手段】少なくとも接液部より、内面熱可塑性樹脂
層１５、バリア層であるアルミニウム箔１３、基材層１
１とからなり、接液部の内面熱可塑性樹脂層１５とアル
ミニウム箔１３とが、熱溶融された分極性を有する官能
基を導入した極性樹脂層１４を設けて積層されたスタン
ドパック用積層体で、上記の極性樹脂層１４が、極性基
を導入したポリオレフィン系樹脂であり、かつ、アルミ
ニウム箔１３と積層後に、該樹脂の融点以上の温度で処
理されたものである。
洗浄剤、パーマ液等の揮発性物質やアルカリ性物質、界
面活性剤を含む物であっても、内面熱可塑性樹脂層の剥
離や液もれのない耐内容物性に優れたスタンドパック用
積層体を提供する。 【解決手段】少なくとも接液部より、内面熱可塑性樹脂
層１５、バリア層であるアルミニウム箔１３、基材層１
１とからなり、接液部の内面熱可塑性樹脂層１５とアル
ミニウム箔１３とが、熱溶融された分極性を有する官能
基を導入した極性樹脂層１４を設けて積層されたスタン
ドパック用積層体で、上記の極性樹脂層１４が、極性基
を導入したポリオレフィン系樹脂であり、かつ、アルミ
ニウム箔１３と積層後に、該樹脂の融点以上の温度で処
理されたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はスタンドパック積層
体に関し、特に充填する内容物がアルコール飲料、入浴
剤、パーマ液、洗浄剤、現像液等の揮発性物質、アルカ
リ性物質、界面活性剤を含むものの場合でも、内面熱可
塑性樹脂層の接着強度を保つスタンドパック用積層体に
関する。
体に関し、特に充填する内容物がアルコール飲料、入浴
剤、パーマ液、洗浄剤、現像液等の揮発性物質、アルカ
リ性物質、界面活性剤を含むものの場合でも、内面熱可
塑性樹脂層の接着強度を保つスタンドパック用積層体に
関する。
【０００２】
【従来の技術】一般的に、スタンドパックの層構成は、
内容物の特性、容器としての強度等を考慮した構成がな
される。例えば、常温流通品であり、バリアー性、遮光
性が強く求められない場合は、延伸ナイロン／一軸延伸
ナイロン／ポリエチレンまたは、延伸ナイロン／ポリエ
チレンが用いられるが、洗浄剤のように保存期間が比較
的長いものには、密封性と酸素、フレーバー等のバリア
ー性を付与するため、例えば図１に示すように、容器の
外壁側からみて、基材層１／接着剤層Ａ２／アルミニウ
ム箔３／接着剤層Ｂ４／内面熱可塑性樹脂層５といった
構成の積層体からなるスタンドパックが用いられてい
る。具体的には、この積層体は、二軸延伸ポリエステル
／接着剤層／アルミニウム箔／接着剤層／ポリエチレン
層という層構成からなるものである。この他にも、延伸
ナイロン／接着剤層／アルミニウム箔／接着剤層／ポリ
エチレン等の層構成が知られている。これらの積層体に
おけるアルミニウム箔とポリエチレン層との積層方法と
しては、プライマー層を設けてポリエチレンを溶融押出
しコーティングで形成する方法の他に、溶融押出しコー
ティングが困難な樹脂の場合は、別工程で作成したフィ
ルムと熱溶融樹脂によるサンドイッチラミネーション
法、接着剤層を設けたドライラミネーション法等の方法
が用いられている。
内容物の特性、容器としての強度等を考慮した構成がな
される。例えば、常温流通品であり、バリアー性、遮光
性が強く求められない場合は、延伸ナイロン／一軸延伸
ナイロン／ポリエチレンまたは、延伸ナイロン／ポリエ
チレンが用いられるが、洗浄剤のように保存期間が比較
的長いものには、密封性と酸素、フレーバー等のバリア
ー性を付与するため、例えば図１に示すように、容器の
外壁側からみて、基材層１／接着剤層Ａ２／アルミニウ
ム箔３／接着剤層Ｂ４／内面熱可塑性樹脂層５といった
構成の積層体からなるスタンドパックが用いられてい
る。具体的には、この積層体は、二軸延伸ポリエステル
／接着剤層／アルミニウム箔／接着剤層／ポリエチレン
層という層構成からなるものである。この他にも、延伸
ナイロン／接着剤層／アルミニウム箔／接着剤層／ポリ
エチレン等の層構成が知られている。これらの積層体に
おけるアルミニウム箔とポリエチレン層との積層方法と
しては、プライマー層を設けてポリエチレンを溶融押出
しコーティングで形成する方法の他に、溶融押出しコー
ティングが困難な樹脂の場合は、別工程で作成したフィ
ルムと熱溶融樹脂によるサンドイッチラミネーション
法、接着剤層を設けたドライラミネーション法等の方法
が用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のスタンドパックにおいて、充填する内容物
が、アルコール飲料、入浴剤、洗浄剤、パーマ液等の揮
発性物質、アルカリ性物質、界面活性剤を含むものの場
合、スタンドパックを構成する積層体の最内層のポリエ
チレン層が剥離を生じ、ポリエチレン層と接着剤層の
間、もしくは接着剤層とバリアー層の間が剥離し、接着
剤層が露出して内容物に接触し、充填した内容物が変質
を引き起こしたり、その香料成分が接着剤層に吸収され
て香味を損なわれたり、内容物が漏出したり、容器の密
封強度を著しく低下させたりするという問題点があっ
た。本発明は、上述のような事情を鑑みてなされたもの
であり、特に充填する内容物がアルコール飲料、入浴
剤、洗浄剤、パーマ液等の揮発性物質、アルカリ性物
質、界面活性剤を含むものであっても、内面熱可塑性樹
脂層の剥離がなく、液もれのない耐内容物性にすぐれた
スタンドパック用の積層体を提供することを目的とす
る。
ような従来のスタンドパックにおいて、充填する内容物
が、アルコール飲料、入浴剤、洗浄剤、パーマ液等の揮
発性物質、アルカリ性物質、界面活性剤を含むものの場
合、スタンドパックを構成する積層体の最内層のポリエ
チレン層が剥離を生じ、ポリエチレン層と接着剤層の
間、もしくは接着剤層とバリアー層の間が剥離し、接着
剤層が露出して内容物に接触し、充填した内容物が変質
を引き起こしたり、その香料成分が接着剤層に吸収され
て香味を損なわれたり、内容物が漏出したり、容器の密
封強度を著しく低下させたりするという問題点があっ
た。本発明は、上述のような事情を鑑みてなされたもの
であり、特に充填する内容物がアルコール飲料、入浴
剤、洗浄剤、パーマ液等の揮発性物質、アルカリ性物
質、界面活性剤を含むものであっても、内面熱可塑性樹
脂層の剥離がなく、液もれのない耐内容物性にすぐれた
スタンドパック用の積層体を提供することを目的とす
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、接液部より、内面熱可塑性樹脂層、バ
リア層であるアルミニウム箔、基材層とからなるスタン
ドパック用積層体において、接液部の内面熱可塑性樹脂
層とアルミニウム箔とが、熱溶融された分極性を有する
官能基（以下本明細書においては極性基という）を導入
した熱可塑性樹脂層（以下本明細書においては極性樹脂
層という）を設けて積層されたスタンドパック用積層体
である。また、上記の極性樹脂層が、極性基を導入した
ポリオレフィン系樹脂であり、かつ、アルミニウム箔と
積層後に、該樹脂の融点以上の温度で処理されたもので
あるスタンドパック用積層体である。
めに、本発明は、接液部より、内面熱可塑性樹脂層、バ
リア層であるアルミニウム箔、基材層とからなるスタン
ドパック用積層体において、接液部の内面熱可塑性樹脂
層とアルミニウム箔とが、熱溶融された分極性を有する
官能基（以下本明細書においては極性基という）を導入
した熱可塑性樹脂層（以下本明細書においては極性樹脂
層という）を設けて積層されたスタンドパック用積層体
である。また、上記の極性樹脂層が、極性基を導入した
ポリオレフィン系樹脂であり、かつ、アルミニウム箔と
積層後に、該樹脂の融点以上の温度で処理されたもので
あるスタンドパック用積層体である。
【０００５】
【作用】本発明のスタンドパック用積層体は、基材層よ
り容器内層側に形成されたアルミニウム箔と最内層の内
面熱可塑性樹脂層とが熱溶融された極性樹脂層を設けて
積層されたものである。そして、アルミニウム箔と極性
樹脂層とが、該樹脂の融点以上の温度で処理されたもの
であるため、極性樹脂層とアルミニウム箔との界面にお
いて、極性基と酸化膜とが化学反応生成物を形成して接
着を強くするという作用を奏する。そして、アルミニウ
ム箔に積層した内面熱可塑性樹脂層とが、その中間層と
して極性樹脂層を設けたことにより化学的にも安定した
強固な接着力を発現されるものである。
り容器内層側に形成されたアルミニウム箔と最内層の内
面熱可塑性樹脂層とが熱溶融された極性樹脂層を設けて
積層されたものである。そして、アルミニウム箔と極性
樹脂層とが、該樹脂の融点以上の温度で処理されたもの
であるため、極性樹脂層とアルミニウム箔との界面にお
いて、極性基と酸化膜とが化学反応生成物を形成して接
着を強くするという作用を奏する。そして、アルミニウ
ム箔に積層した内面熱可塑性樹脂層とが、その中間層と
して極性樹脂層を設けたことにより化学的にも安定した
強固な接着力を発現されるものである。
【０００６】本発明のスタンドパック用積層体は、図２
に示すように、基材層１１、接着剤層１２、アルミニウ
ム箔１３、熱溶融した極性樹脂層１４、内面熱可塑性樹
脂層１５とを順に構成したスタンドパック用積層体Ｓ２
である。
に示すように、基材層１１、接着剤層１２、アルミニウ
ム箔１３、熱溶融した極性樹脂層１４、内面熱可塑性樹
脂層１５とを順に構成したスタンドパック用積層体Ｓ２
である。
【０００７】まずここで、本発明において使用する極性
樹脂層について説明する。極性樹脂層とは、基ポリマー
に、極性基をもつ化合物を導入したものである。
樹脂層について説明する。極性樹脂層とは、基ポリマー
に、極性基をもつ化合物を導入したものである。
【０００８】基ポリマーとしては、ポリエチレン、エチ
レン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、ポリ
ブテン、ポリイソブチレンや、ポリブタジエン、ポリイ
ソプレン、また、これらの共重合体等からなるポリエチ
レン系重合体、さらに、このポリエチレン系重合体と１
種類以上のエチレン系不飽和単量体との共重合体が挙げ
られる。
レン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、ポリ
ブテン、ポリイソブチレンや、ポリブタジエン、ポリイ
ソプレン、また、これらの共重合体等からなるポリエチ
レン系重合体、さらに、このポリエチレン系重合体と１
種類以上のエチレン系不飽和単量体との共重合体が挙げ
られる。
【０００９】そして、極性基あるいはそれをもつ化合物
としては、カルボン酸、カルボン酸塩、カルボン酸無水
物、カルボン酸エステル、カルボン酸アミド、カルボン
酸イミド、アルデヒド、ケトン等に基づくカルボニル基
を単独か、あるいはシアノ基、ヒドロキシ基、エーテル
化合物、オキシラン環等の組み合わせで有するエチレン
系不飽和単量体がある。
としては、カルボン酸、カルボン酸塩、カルボン酸無水
物、カルボン酸エステル、カルボン酸アミド、カルボン
酸イミド、アルデヒド、ケトン等に基づくカルボニル基
を単独か、あるいはシアノ基、ヒドロキシ基、エーテル
化合物、オキシラン環等の組み合わせで有するエチレン
系不飽和単量体がある。
【００１０】具体的には、エチレン系不飽和カルボン酸
としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フ
マル酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラコン酸、５−
ノボルネン−２，３−ジカルボン酸等が挙げられる。
としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フ
マル酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラコン酸、５−
ノボルネン−２，３−ジカルボン酸等が挙げられる。
【００１１】エチレン系不飽和無水カルボン酸として
は、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、５−ノボルネ
ン−２，３−ジカルボン酸無水物、テトラヒドロ無水フ
タル酸等が挙げられる。
は、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、５−ノボルネ
ン−２，３−ジカルボン酸無水物、テトラヒドロ無水フ
タル酸等が挙げられる。
【００１２】エチレン系不飽和エステルとしては、アク
リル酸エチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸２−エ
チルヘキシル、マレイン酸エチル、マレイン酸ジエチ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、γ−ヒドロキシ
メタクリル酸プロピル−β−ヒドロキシアクリル酸エチ
ル、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、β−Ｎ−エチルアミノエチルアクリレート等が挙げ
られる。
リル酸エチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸２−エ
チルヘキシル、マレイン酸エチル、マレイン酸ジエチ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、γ−ヒドロキシ
メタクリル酸プロピル−β−ヒドロキシアクリル酸エチ
ル、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、β−Ｎ−エチルアミノエチルアクリレート等が挙げ
られる。
【００１３】エチレン系不飽和アミドまたはイミドとし
ては、アクリルアミド、メタクリルアミド、マレイミド
等が挙げられる。
ては、アクリルアミド、メタクリルアミド、マレイミド
等が挙げられる。
【００１４】エチレン系不飽和アルデヒドまたはケトン
としては、アクロレイン、メタクロレイン、ビニルメチ
ルケトン、ビニルブチルケトン等が挙げられる。
としては、アクロレイン、メタクロレイン、ビニルメチ
ルケトン、ビニルブチルケトン等が挙げられる。
【００１５】上記のなかでも、ポリオレフィン系基ポリ
マーと、エチレン系不飽和カルボン酸あるいはエチレン
系不飽和無水カルボン酸との共重合体が特に好適に使用
される。
マーと、エチレン系不飽和カルボン酸あるいはエチレン
系不飽和無水カルボン酸との共重合体が特に好適に使用
される。
【００１６】内面熱可塑性樹脂層は、ポリエチレン、エ
チレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、ポ
リブテン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ポリイ
ソプレン、また、これらの共重合体等からなるポリエチ
レン系重合体、さらに、このポリエチレン系重合体と一
種類以上のエチレン系不飽和単量体との共重合体が挙げ
られる。なかでも、エチレン−α・オレフィン共重合体
は、耐衝撃性、ストレスクラック性に優れてるために、
特に適している。
チレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、ポ
リブテン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ポリイ
ソプレン、また、これらの共重合体等からなるポリエチ
レン系重合体、さらに、このポリエチレン系重合体と一
種類以上のエチレン系不飽和単量体との共重合体が挙げ
られる。なかでも、エチレン−α・オレフィン共重合体
は、耐衝撃性、ストレスクラック性に優れてるために、
特に適している。
【００１７】基材層は、スタンドパック用積層体の、賦
型性、耐屈曲性、耐突き刺し性等の物性を強化するため
に設ける。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポ
リアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル等の汎用
性熱可塑性樹脂の延伸、または未延伸のフィルムを使用
する。厚さとしては、１０〜２００μｍのものを、単層
または積層して使用する。
型性、耐屈曲性、耐突き刺し性等の物性を強化するため
に設ける。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポ
リアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル等の汎用
性熱可塑性樹脂の延伸、または未延伸のフィルムを使用
する。厚さとしては、１０〜２００μｍのものを、単層
または積層して使用する。
【００１８】基材層とアルミニウム箔との積層は、通常
のポリエステル・イソシアネート系、ポリエーテル・イ
ソシアネート系の接着層を設けてドライラミネーション
によって行うことができる。
のポリエステル・イソシアネート系、ポリエーテル・イ
ソシアネート系の接着層を設けてドライラミネーション
によって行うことができる。
【００１９】本発明に用いるアルミニウム箔は、接着を
強固にするため圧延油を完全に脱脂したものが望まし
く、そして、その厚さは６〜３０μｍのものである。ア
ルミニウム箔に設ける熱溶融した極性樹脂層は、溶融押
出しコーティングで、アルミニウム箔と内面熱可塑性樹
脂層との間に設けて、双方の層をサンドイッチラミネー
ションにより積層する。上記の他、極性樹脂層の形成
は、該極性樹脂の溶液や、水分散体をリバースコーティ
ング、エアナイフコーティング等によって塗布、乾燥
し、内面熱可塑性樹脂層と接合して、極性樹脂の融点以
上に加熱して積層を完結することもできる。
強固にするため圧延油を完全に脱脂したものが望まし
く、そして、その厚さは６〜３０μｍのものである。ア
ルミニウム箔に設ける熱溶融した極性樹脂層は、溶融押
出しコーティングで、アルミニウム箔と内面熱可塑性樹
脂層との間に設けて、双方の層をサンドイッチラミネー
ションにより積層する。上記の他、極性樹脂層の形成
は、該極性樹脂の溶液や、水分散体をリバースコーティ
ング、エアナイフコーティング等によって塗布、乾燥
し、内面熱可塑性樹脂層と接合して、極性樹脂の融点以
上に加熱して積層を完結することもできる。
【００２０】
〔実施例１〕本発明のスタンドパック用積層体の例を図
２に示す。図２に示すように、基材層１１として、厚さ
１２μｍの二軸延伸ポリエステルフィルムにポリエステ
ル・イソシアネート系の接着剤層１２を設けて、厚さ９
μｍのアルミニウム箔１３とをドライラミネーションに
よって積層した。ついで、アルミニウム箔１３と内面熱
可塑性樹脂層１４となる厚さ６０μｍの線状低密度ポリ
エチレンフィルム「ＴＵＸ−ＦＣＤ：東京セロハン
（株）製」を極性樹脂層１４として２０μｍの厚さで溶
融押し出しで設けてサンドイッチラミネーションし、１
７０℃に加熱したロールで基材層１１の側から１〜３秒
間加熱処理を施し、スタンドパック用積層体Ｓ２を形成
した。
２に示す。図２に示すように、基材層１１として、厚さ
１２μｍの二軸延伸ポリエステルフィルムにポリエステ
ル・イソシアネート系の接着剤層１２を設けて、厚さ９
μｍのアルミニウム箔１３とをドライラミネーションに
よって積層した。ついで、アルミニウム箔１３と内面熱
可塑性樹脂層１４となる厚さ６０μｍの線状低密度ポリ
エチレンフィルム「ＴＵＸ−ＦＣＤ：東京セロハン
（株）製」を極性樹脂層１４として２０μｍの厚さで溶
融押し出しで設けてサンドイッチラミネーションし、１
７０℃に加熱したロールで基材層１１の側から１〜３秒
間加熱処理を施し、スタンドパック用積層体Ｓ２を形成
した。
【００２１】〔実施例２〕前記の実施例１において、基
材層１１を、厚さ１５μｍの二軸延伸ポリエステルフィ
ルムにした以外は、実施例１と同様にして、実施例２の
スタンドパック用積層体Ｓ２を構成した。
材層１１を、厚さ１５μｍの二軸延伸ポリエステルフィ
ルムにした以外は、実施例１と同様にして、実施例２の
スタンドパック用積層体Ｓ２を構成した。
【００２２】〔実施例３〕別の実施例として、図３に示
すように、前記の実施例１における基材層１１を、厚さ
１５μｍの二軸延伸ポリエステルフィルム２１にポリエ
ステル・イソシアネート系の接着剤層Ａ２２を設けて、
厚さ１５μｍの二軸延伸ポリアミドフィルム２３をドラ
イラミネーションによって積層した。ついで、ポリアミ
ドフィルム面にポリエステル・イソシアネート系の接着
剤層Ｂ２４を設けて、厚さ９μｍのアルミニウム箔２５
とをドライラミネーションによって積層した以外は、実
施例１と同様にして、実施例３のスタンドパック用積層
体Ｓ３を構成した。
すように、前記の実施例１における基材層１１を、厚さ
１５μｍの二軸延伸ポリエステルフィルム２１にポリエ
ステル・イソシアネート系の接着剤層Ａ２２を設けて、
厚さ１５μｍの二軸延伸ポリアミドフィルム２３をドラ
イラミネーションによって積層した。ついで、ポリアミ
ドフィルム面にポリエステル・イソシアネート系の接着
剤層Ｂ２４を設けて、厚さ９μｍのアルミニウム箔２５
とをドライラミネーションによって積層した以外は、実
施例１と同様にして、実施例３のスタンドパック用積層
体Ｓ３を構成した。
【００２３】〔実施例４〕前記の実施例１の、層構成に
おいて、内面熱可塑性樹脂層１５を、１７０℃の熱ロー
ルによる加熱工程を省略した以外は、実施例１と同様に
して、実施例４のスタンドパック用積層体Ｓ２を構成し
た。
おいて、内面熱可塑性樹脂層１５を、１７０℃の熱ロー
ルによる加熱工程を省略した以外は、実施例１と同様に
して、実施例４のスタンドパック用積層体Ｓ２を構成し
た。
【００２４】〔比較例１〕前記の実施例１の、層構成に
おいて、内面熱可塑性樹脂層１５とアルミニウム箔１３
とを、極性樹脂層に代えて、ポリエステル・イソシアネ
ート系の二液硬化型接着剤を用いてドライラミネーショ
ンによって積層した以外は、実施例１と同様にして、比
較例１のスタンドパック用積層体Ｓ１を構成した。
おいて、内面熱可塑性樹脂層１５とアルミニウム箔１３
とを、極性樹脂層に代えて、ポリエステル・イソシアネ
ート系の二液硬化型接着剤を用いてドライラミネーショ
ンによって積層した以外は、実施例１と同様にして、比
較例１のスタンドパック用積層体Ｓ１を構成した。
【００２５】実施例１〜４、および比較例１の積層体Ｓ
１、Ｓ２、Ｓ３を用いて、図４に示すような内容積５０
０ｍｌのスタンドパックを作成した。これらのスタンド
パックに、下記組成の試験液を充填し、５０℃で６ケ月
間保存し、充填物のもれ、及び内面熱可塑性樹脂層とア
ルミニウム箔間との接着強度を評価した。
１、Ｓ２、Ｓ３を用いて、図４に示すような内容積５０
０ｍｌのスタンドパックを作成した。これらのスタンド
パックに、下記組成の試験液を充填し、５０℃で６ケ月
間保存し、充填物のもれ、及び内面熱可塑性樹脂層とア
ルミニウム箔間との接着強度を評価した。
【００２６】 〔試験液の組成〕 ・エタノールアミン ８重量％ ・グルコールエーテル １２重量％ ・リン酸塩 ７重量％ ・非イオン系界面活性剤 ２重量％ ・水、その他 ７１重量％
【００２７】〔評価基準〕 ・接着強度 スタンドパックを開封して、内面熱可塑性
樹脂層とアルミニウム箔の間の接着強度を３００ｍｍ／
ｍｉｎの速度で剥離し、ｇ／１５ｍｍ巾で測定する。 ・液もれ 一定期間後のスタンドパックからの液もれ
の有無を目視で観察する。
樹脂層とアルミニウム箔の間の接着強度を３００ｍｍ／
ｍｉｎの速度で剥離し、ｇ／１５ｍｍ巾で測定する。 ・液もれ 一定期間後のスタンドパックからの液もれ
の有無を目視で観察する。
【００２８】その、評価結果を表１に示す。
【表１】本発明の耐内容物の充填テストの評価結果 実施例の容器は、接着強度の低下、液もれが認められな
い容器として良好なものであった。また、加熱処理を施
した実施例１は、実施例４と比較して、内面熱可塑性樹
脂層とアルミニウム箔の間で非常に強固な接着強度を保
っていた。これに対し、比較例１の容器では、内容物の
影響で接着強度が低下し、液もれが発生した。
い容器として良好なものであった。また、加熱処理を施
した実施例１は、実施例４と比較して、内面熱可塑性樹
脂層とアルミニウム箔の間で非常に強固な接着強度を保
っていた。これに対し、比較例１の容器では、内容物の
影響で接着強度が低下し、液もれが発生した。
【００２９】
【発明の効果】以上、詳述のように、アルミニウム箔と
内面熱可塑性樹脂層とを極性樹脂層を設けて積層し、さ
らに、極性樹脂層の融点以上の温度で加熱処理を施した
スタンドパック用積層体は、アルミニウム箔と内面熱可
塑性樹脂層との間は強固な接着強度をもち、浸透性が強
いアルカリ性化合物を充填保管しても、層間の接着は安
定したものであり、液もれのないものである。
内面熱可塑性樹脂層とを極性樹脂層を設けて積層し、さ
らに、極性樹脂層の融点以上の温度で加熱処理を施した
スタンドパック用積層体は、アルミニウム箔と内面熱可
塑性樹脂層との間は強固な接着強度をもち、浸透性が強
いアルカリ性化合物を充填保管しても、層間の接着は安
定したものであり、液もれのないものである。
【図１】従来のスタンドパック用積層体の一例の断面を
示す概念図である。
示す概念図である。
【図２】実施例１、実施例２、および実施例４のスタン
ドパック用積層体の断面を示す概念図である。
ドパック用積層体の断面を示す概念図である。
【図３】実施例３のスタンドパック用積層体の断面を示
す概念図である。
す概念図である。
【図４】スタンドパックの概念を示す斜視図である。
１ 基材層 ２ 接着剤層Ａ ３ アルミニウム箔 ４ 接着剤層Ｂ ５ 内面熱可塑性樹脂層 １１ 基材層 １２ 接着剤層 １３ アルミニウム箔 １４ 極性樹脂層 １５ 内面熱可塑性樹脂層 ２１ 二軸延伸ポリエステルフィルム ２２ 接着剤層Ａ ２３ 二軸延伸ポリアミドフィルム ２４ 接着剤層Ｂ ２５ アルミニウム箔 ２６ 極性樹脂層 ２７ 内面熱可塑性樹脂層 Ｓ１ スタンドパック用積層体 Ｓ２ スタンドパック用積層体 Ｓ３ スタンドパック用積層体
Claims (4)
- 【請求項１】 少なくとも接液部より、内面熱可塑性樹
脂層、バリア層であるアルミニウム箔、基材層とからな
るスタンドパック用積層体において、接液部の内面熱可
塑性樹脂層とアルミニウム箔とが、熱溶融された分極性
を有する官能基を導入した熱可塑性樹脂層を設けて積層
されたものであることを特徴とするスタンドパック用積
層体。 - 【請求項２】 上記の分極性を有する官能基を導入した
熱可塑性樹脂層が、ポリオレフィン系樹脂であり、か
つ、アルミニウム箔と積層後に、該樹脂の融点以上の温
度で処理されたものであることを特徴とする請求項１記
載のスタンドパック用積層体。 - 【請求項３】 内面熱可塑性樹脂層が、エチレン−α・
オレフィン共重合体であることを特徴とする請求項１ま
たは２記載のスタンドパック用積層体。 - 【請求項４】 基材層がポリエステル、またはポリアミ
ドの二軸延伸フィルムであることを特徴とする請求項１
乃至３記載のスタンドパック用積層体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23894595A JPH0958700A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | スタンドパック用積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23894595A JPH0958700A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | スタンドパック用積層体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0958700A true JPH0958700A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=17037625
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23894595A Withdrawn JPH0958700A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | スタンドパック用積層体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0958700A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003054580A (ja) * | 2001-08-20 | 2003-02-26 | Dainippon Printing Co Ltd | 易開封性袋 |
| JP2008162600A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Dainippon Printing Co Ltd | ジッパー付き包装袋 |
| JP2008162607A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 詰め替え用包装袋 |
| JP2015025053A (ja) * | 2013-07-25 | 2015-02-05 | 大日本印刷株式会社 | 撥水性フィルム、積層体、及び包装材料 |
| JP2015025052A (ja) * | 2013-07-25 | 2015-02-05 | 大日本印刷株式会社 | 蓋材用撥水性フィルム、蓋材、及び包装容器 |
| JP2015044627A (ja) * | 2014-09-18 | 2015-03-12 | 大日本印刷株式会社 | アルコール含有物用包装袋の製造法 |
| JP2019104501A (ja) * | 2017-12-11 | 2019-06-27 | 大日本印刷株式会社 | 包装用積層体 |
| JP2022535200A (ja) * | 2019-06-07 | 2022-08-05 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | アルコール飲料用可撓性パウチ |
-
1995
- 1995-08-25 JP JP23894595A patent/JPH0958700A/ja not_active Withdrawn
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2008162607A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 詰め替え用包装袋 |
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| JP2022535200A (ja) * | 2019-06-07 | 2022-08-05 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | アルコール飲料用可撓性パウチ |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021105 |