JPS5946520B2 - 新規3″−アシル化マクロライド系抗生物質 - Google Patents

新規3″−アシル化マクロライド系抗生物質

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JPS5946520B2
JPS5946520B2 JP5587678A JP5587678A JPS5946520B2 JP S5946520 B2 JPS5946520 B2 JP S5946520B2 JP 5587678 A JP5587678 A JP 5587678A JP 5587678 A JP5587678 A JP 5587678A JP S5946520 B2 JPS5946520 B2 JP S5946520B2
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JP5587678A
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秀夫 榊原
修 桶川
俊幸 渡辺
達郎 藤原
晋 渡辺
智 大村
哲郎 松田
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Toyo Jozo KK
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【発明の詳細な説明】 本発明は新規3″−アシル化マクロラード系抗生物質に
関する。
さらに詳しくは、本発明は式(式中、R1は水素原子ま
たはアセチル基R2は水素原子または炭素数2〜4個の
アルカノイル基を示すが、R,およびR2のうち少なく
とも一方は水素原子である。R/およびビは一方が炭素
数2〜6個のアルカノイル基、他方が炭素数2〜5個の
アルカノイル基を示す)で表わされる化合物またはその
塩である。上記の塩としては、医薬上許容できる塩であ
る。
このような適当な塩としては、塩酸、硫酸、リン酸など
の無機酸との塩、酢酸、プロピオン酸、酒石酸、クエン
酸、コハク酸、リンゴ酸、アスパラギン酸、グルタミン
酸などの有機酸との塩である。その他の非毒性塩も包含
される。上記の新規化合物〔1〕は、既知の16員環マ
クロラード系抗生物質、例えばロイコマイシン群、ジヨ
サマイシン、SF−837群、YL−704群、エスピ
ノマイシン群などより感受性菌および耐性菌に対する抗
菌力が増強され、特に他のマクロラード系抗生物質、例
えばオレアンドマイシン、エリスロマイシン、カルボマ
イシン、スピラマイシンなどの抗生物質性菌に有効であ
る。
しかも16員環マクロラード系抗生物質の不活化の一原
因となる4〃位の脱アシル化が受け難くなるため、血中
濃度の持続性が増加する。さらにマクロラード系抗生物
質の一般的性状である強い、持続性のある苦昧が軽減さ
れ、錠剤、カプセル剤を服用できない小児にはシロツプ
剤として有用であり、臨床上極めて優れた感染治療効果
の期待される抗生物質である。本発明の目的化合物〔1
〕を命名するに当つては、式〔1〕の3位の置換基、既
ち、水酸基、アセトキシ基またはプロピオニルオキシ基
により、あるいはT位およびf位の置換基により左右さ
れるので、3″−0−アシル化の結果、元から存在する
4″位のO−アシル基が3〃位の水酸基にアシル転位し
ない場合、即ち式(式中、R3は炭素数2〜6個のアル
カノイル基、R4は炭素数2〜5個のアルカノイル基を
示し、R,およびR2は前記と同じ基を意味する)で表
わされる化合物である場合には、出発原料であ(る後記
式〔2〕の既知抗生物質を基礎として命名し、元から存
在する4〃位のO−アシル基が3〃位の水酸基にアシル
転位した場合、即ち式(式中、Rl,R2,R,および
R4は前記と同じ基を意味する)で表わされる化合物で
ある場合には、特願昭44−15330号(特公昭48
一4555号)およびPrOgressinAntim
icrOトIalandAnticanerChemO
therapy,Oll,lO43〜1049(197
0)に提案されたロトイコマイシンU(後記式〔2〕の
R1がアセチル基、R4が水素原子である抗生物質)お
よびロイコマイシンV(後記式〔2〕のR1およびR4
が水素原子である抗生物負)を基礎として命名する。
前記の既知抗生物質は、式(式中、R1およびR4は前
記と同じ基を意味する)で表わされる抗生物質であつて
、例えば次の抗生物質が挙げられる。
この抗生物質〔2〕は、R1が水素原子である場合には
、3,9,27および3″位の4つの水酸基を有し、R
1がアセチル基である場合には、9,2′および3〃位
の3つの水酸基を有している。
このうち3位、9位および2′位の水酸基はアシル化さ
れ易く、種々のアシル誘導体が報告されている。しかし
ながら、3″位の水酸基は不活性であるとされており、
上記の既知抗生物質に32位のみにアシル基を導入する
ことは、3〃位以外の位置に反応性の高い水酸基が存在
しているため、上記抗生物質に従来のアシル基を導入す
る方法では実際的には不可能であつた。しかも、R1お
よびR2のうち少なくとも一方が水素原子である3″−
アシル誘導体を製造するためにほ、罹位以外の水酸基を
予め3〃位(式申、R5はクロロアセチル、ジクロロア
セチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチルま
たはp−ニトロベンゾイル基、R6は水素原子または低
級アルカノイル基を示し、R1およ:(の水酸基がアシ
ル化された後で32一説アシル化されることなく容易に
脱離される保護基を見出し、本発明の目的化合物〔1〕
を完成するに到つたものである。本発明の目的化合物〔
1〕は、次の方法により製造される。
〔A)R1がアセチル基、R2が水素原子である化合物
〔1′〕、即ち式(式中、Rllは炭素数2〜3個のア
ルカノイル基、R3は炭素数2〜6個のアルカノイル基
、R4は炭素数2〜5個のアルカノイル基を示す)で表
わされる化合物。
上記の目的化合物〔a〕は、式 (式甲、R8は低級アルカノイル基またはR3基を示し
、Rl,,R3,R4およびR5は前記と同じ基を意味
する)で表わされる化合物を得、該化合物(4)をメタ
ノールまたはエタノール中アンモニアで処理して9位の
保護基を脱離し、次いでメタノール中で加熱処理して2
′位のアシル基を脱離することにより得られる。
上記の化合物(3)は、次の3″−アシルカ反応におい
て、9位の水酸基のアシル化を防止する目的のために、
抗生物質(2)の9位に適当な保護基を導入したもので
ある。
この保護基としては、τ−アシル化の後で化学構造を破
壊することなく容易に脱離される条件で選択的に脱離さ
れる基であつて、例えばクロロアセチル、ジクロロ ニ
アセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチル
またはp−ニトロベンゾイル基である。これらの保護基
のうち、クロロアセチル、ジクロロアセチル基などのク
ロル化アセチル基の導入の方法は特開昭50−9658
4号に開示さ Jれている。しかしながら、他の保護基
の導入も特開昭50−96584号の方法に準じて、不
活性有磯溶媒中第3級有機アミンの存在下で相当するカ
ルボン酸ハライド、好ましくはカルボン酸クロライドを
反応させることにより得られる。こ上記の如く、抗生物
質(2)の9位の水酸基を保護するに際し、予め必要に
応じて2′位の水酸基を適当な保護基で保護しておいて
もよい。このような保護基としては炭素数2〜4個のア
ルカノイル基が挙げられるが、とりわけアセチル基 4
が好ましい。この場合の2′−アシル化は、特公昭53
−7434号の方法により行なわれる。上記の化合物(
3)を脂肪族カルボン酸ハライドを用いて32−アシル
化するのであるが、この反応は不活性有機溶媒中第3級
有械アミンの存在下に加熱下相当する脂肪族カルボン酸
ハライドを反応させること(こより行なわれる。不活性
有機溶媒としては、通常アセトン、メチルエチルケトン
、酢酸エチル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン
、ジオキサン、ベンゼン、トルニン、などが使用される
。第3級有機アミンとしては、通常ピリジン、ピコリン
、コリシンなどのピリジン系化合物が使用されるが、他
の公知の第3級有機アミン、例えばトリエチルアミン、
ジメチルアニリン、N−メチルベビリジン、N−メチル
モルホリン、キノリン、イソキノリンなども適宜選択し
得る。相当する脂肪族カルボン酸ハライドとしては、炭
素数2〜6個の脂肪族カルボン酸ハライドであり、例え
ばアセチルクロライド、プロピオニルクロライド、ブチ
リルクロライド、イソブチリルクロライド、イソバレリ
ルクロライド、カプロイルクロライドなどが挙げられる
。加熱温度は通常50〜120゜Cの範囲で行なわれる
。反応時間は主として反応温共により異なるが、シリカ
ゲルなどの薄層クロマトグラフイ一により反応経過を追
跡することができるので、l〜150時間の範囲で適宜
反応の終点を決定すればよい。上記アシル化反応によつ
て、32位の水酸基がアシル化されるだけでなく、3位
が水酸基である場合ならびに2′位の水酸基を予め保護
しておかない場合には、これらの存在する水酸基もアシ
ル化される。
従つて、アシル化されるべき水酸基の数により脂肪族カ
ルボン酸ハライドの使用量も適宜変更されるべきである
。R1が水素原子である化合物3を使用し、3位と32
位に異なるアンル基を導入する勝合、即ちRllとR3
とが異なるアシル基である化合物(4)を得る場合には
、予め上記の化合物(3)に所望のアセチル基を3位の
水酸基に導入した後に35位をアシル化すればよい。
このようにして得られる化合物4は、反応溶媒が親水性
有機溶媒である場合には、反応液を水中においてアルカ
リでPH8〜10に調節することにより沈澱させ、その
ま′>淵取するか、反応溶媒が非親水性有機溶媒である
場合には、反応液を水中に注ぎ、その水系のPHを8〜
10に調節して、適当な非栽水性有機溶媒で抽出するこ
とにより採取できる。
さらに精製を必要とする場合には、シリカゲル、活性ア
ルミナ、吸着樹脂などの吸着剤を用いて、適当な触媒、
例えばベンゼンーアセトン系溶媒で溶出するクロマトグ
ラフイ一により分離精製できる。次に、化合物4の9位
の保護基を脱離するので(式中、R4は水素原子または
炭素数2〜4 ある力ζこの脱離反応はメタノールまたはエタノール中
アンモニアで処理することによ桁なわれ、通常室温で充
分進行する。
反応はシリカゲレレなどの薄層クロマトグラフイ一によ
り追跡できるので、化合物(4)の消失を待つて適宜反
応を終了すればよG)。反応液からアンモニアおよびア
ルコールを留去して得られる9位の保護基が脱離した生
成物はメタノール申で加熱処理することにより7位のア
シル基が脱離される。上記のメタノールは含水していて
もよい。加熱は通常メタノールの還流下で行なわれる。
反応はシリカゲルなどの薄層クロマトグラフイ一により
追跡できるので、上記生成物の消失を待つて適宜反応を
終了すればよい。メタノールを留去した生成物から後記
の如く分離、精製して所望の化合物〔1a〕を採取する
ことができる。〔田R1が水素原子、R2が炭素数2〜
4個のアルカノイル基である化合物〔均、即ち式(式中
、R2lは炭素数2〜4個のアルカノイル基、R3は炭
素数2〜6個のアルカノイル基、R4は炭素数2〜5個
のアルカノイル基を示力米で表わされる化合物。
上記の目的化合物〔1b〕は、式 素数2〜4個のアルカノイル基を示し、R4は前記と同
じ基を意味する)で表わされる化合物(式中、R2,,
R3,R4およびR7は前記と同じ基を意味する)で表
わされる化合物を得、該化合物(7)をメタノール中ア
ンモニアまたはエタノール中炭酸アルカリ水溶液で処理
して3,18位の保護基を脱離し、次いでメタノール中
加熱処理して2′位のアシル基を脱離することに 5よ
り得られる。
上記の化合物〔Jは、R1が水素原子である抗生物質2
、例えばロイコマイシンA1、ロイコマイシンA5、ロ
イコマイシンA7、ロイコマイシンA,またはそれらの
アシル誘導体を意味する。
4このアシル体としては、9−アシル体、2′−アシル
体および9,2′−ジアシル体である。
9−アシル体は特公昭49−10515号、特公昭52
−47479号の9−アシル化法より製造に無機塩基の
存在下炭素数2〜4個の脂肪族カルボン酸の無水物を反
応させて、式(式中、R2lおよびR7は炭素数2〜4
個のアルカノイル基を示し、R4は前記と同じ基を意味
する)で表わされる化合物を得、該化合物(6)に不活
性有機溶媒中第3級有機アミンの存在下に加熱下炭素数
2〜6個の脂肪族カルボン酸ハライドを反応させて、式
あつて、例えば無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸
が挙げられる。
上記の保護基の導入反応は、通常30〜100℃、好ま
しくは40〜60℃の加熱下で行なわれる。
反応経過はシリカゲルなどの薄層クロマトグラフイ一に
より追跡することができるので、9位がすでにアシル化
されている抗生物質(5)を使用した場合には、その抗
生物質5の消失を待つて、9位が水酸基である抗生物質
(5)を使用した場合には、その水酸基がアシル化され
誘導体の消失を待つて適宜反応を終了すればよい。上記
反応により、18位のアルデヒド基にアシル基が導入さ
れ、18位の炭素原子と3位の酸素原子を介して閉環し
、3位の水酸基を保護した形となるだけでなく、9位の
水酸基を予めアシル化しない場合および(または)2′
位の水酸基を予め適当なアシル基、好ましくはアセチル
基で保護していない場合には、これらの水酸基も同時に
アシル化される。この3,18位の保護基は、保護基と
しての選択反応においても優れ、また安定性が優れてい
るので、3位の水酸基の保護基として極めて優れた保護
基である。反応液から生成物6を採取するには、前記工
程Aにおいて化合物(4)を分離、精製する手段と同様
にして採取することができる。次に、上記化合物〔句を
32−アシル化するのであるが、前記工程Aにおいて化
合物〔印を3″−アシル化する手段と同様にして行なう
ことができる。
このようにして得られた化合物(7)は、前記工報Aに
おける化合物(4)を採取する手段と同様にして反応液
から採取し、必要に応じて精製することができる。次に
、化合物〔のの3,18位の保護基を脱離するのである
が、アンモニア含有メタノール溶液または炭酸アルカリ
水溶液含有エタノール溶液中で室温下放置するだけでほ
ゾ定量的に行なうことができる。
反応はシリカゲルなどの薄層クロマトグラフイ一により
追跡できるので、化合物(7)の消失を待つて適宜反応
を終了すればよし)。反応液を減圧濃縮して得られる9
,2′,3〃トリアシル誘導体は含水していてもよいメ
タノール中で加熱処理することにより2′位のアシル基
が脱離される。加熱は通常メタノールの還流下で行なわ
れる。反応はシリカゲルなどの薄層クロマトグラフイ一
により追跡できるので、上記9,2′,3″一トリアシ
ル誘導体の消失を待つて適宜反応を終了すねばよい。メ
タノールを留去した生成物は、後記の如く、分離、精製
して所望の化合物〔1b〕を採取することができる。
〔C〕R,およびR2が水素原子である化合物〔1′〕
、即ち式(式申、R3は炭素数2〜6個のアルカノイル
基、R4は炭素数2〜5個のアルカノイル基を示す)で
表わされる化合物。
上記の目的化合物〔1c〕は、 式 (式中、R8はR6l基またはR7基、R7は炭素数2
〜4個のアルカノイル基、R4,R5lおよびR6lは
前記吉同じ基を意味する)で表わされる化合物または式
(式中、R4,R5lおよびR8は前記と同し基を意味
する)で表わされる化合物に不活性有機溶媒中第3級有
機アミンの存在下に加熱下炭素数2〜6個の脂肪族カル
ボン酸ハライーアシル化して、式 ドで3/′ (式中)R39R49R5l,R7およびR3は前記と
同じ基を意味する)で表わされる化合物または式(式中
、R3,R4,R5lおよびR8は前記と同じ基を意味
する)で表わちれる化合物を得、該化合物〔12〕また
は化合物〔13〕をメタノールまたはエタノール中アン
モニアで処理して、式(式中、R3,R4およびR8は
前記と同じ基を意味する)で表わされる化合物を得、次
いで該化合物〔10を含水してもよいメタノール中8で
加熱処理して2′位のアシル基を脱離することにより得
られる。
「上記の化合物(9)は、式 (式中、R5lはクロル化アセチル基R6は水素原子ま
たはR6l基、R6lは炭素数2〜4個のアルカノイル
基を示し、R4は前記と同じ基を意味する)で表わされ
る化合物に無機塩基の存在下に炭素数2〜4個の脂肪族
カルボン酸の無水物を反応させることにより得られる。
」上記の化合物8は、後の377−アシル化反応におい
て、3位および9位の水酸基のアシル化を防止する目的
のために、先ず抗生物質〔匂の9位の水酸基に適当な保
護基を導入したものである。
この保護基としては、37−アシル化の後で化学構造を
破壊することなく容易に脱離される基であつて、好まし
くはクロル化アセチル基である。その例としては、クロ
ロアセチル、ジクロロアセチルまたはトリクロロアセチ
ル基が挙げられる。これらの保護基の導入の方法は特開
昭50−96584号に開示されている。これらの9位
の保護された化合物は、必要に応じ27位の水酸基を予
めまたはその後で適当な保護基で保護しておいてもよい
。そのような好ましい保護基としては炭素数2〜4個の
アルカノイル基が挙げられるが、特にアセチル基が好ま
しい。2′−アシル化は、前記した通り特公昭53−7
434号の方法で行なわれる。
次に、化合物8の3位の水酸基を保護するのであるが、
その保護基の導入は無機塩基の存在下相当する脂肪族カ
ルボン酸無水物、例えば無水酢酸を反応させることによ
り3,18位の保護を行なうことができる。
この導入工程は前記工程Bにおける3,18位の保護基
の導入手段と同様に行なうことができる。反応はシリカ
ゲルなどの薄層クロマトグラフイ一により追跡できるの
で、化合物(8)の消失を待つて適宜反応を終了すれば
よい。このようにして得られる化合物(9)は、反応液
から前記工程Aにおける化合物(4)を採取する手段と
同様にして採取することができる。本工程においては、
化合物(9)を使用する代りに上記の化合物[10を使
用しても目的化合物[1c〕を得ることができる。
この化合物[10は、後の3″−アシル化反応において
、3位および9位の水酸基のアシル化を防止する目的の
ために、両方の水酸基に適当な保護基を導入したもので
ある。しかしながら、これらの保極基を導入するに際し
ては、予め2′の水酸基を別の保護基で保護することが
望ましい。このような好適な保護基としては炭素数2〜
4個のアルカノイル基、例えばアセチル基である。この
2′−アシル化は特公昭53−7434号の方法で行な
われる。このようにして得られた「式(式中、R4およ
びR8は前記と同じ基を意味する)で表わされる21−
アシル抗生物質に不活性有機溶媒中第3級有機アミンの
存在下にクロル化アセチルハライドで3位および9位を
保護することにより上記化合物[11]が得られる。
」好ましい保護基としては、クロル化アセチル基、例え
ばクロロアセチル、ジクロロアセチルまたはトリクロロ
アセチル基である。この保護基の導入工程は特開昭50
−96584号の方法に準じてクロル化アセチルハライ
ドを2′−アシル抗生物質[10〕に対して論理的に2
〜3倍モル量使用することにより行なわれる。このよう
にして得られた化合物(9)または化合物[10を3/
/−アシル化して各々化合物[12〕または化合物[1
3〕を得るには、前記工程Aにおける化合物(4)を採
取する手段と同様にして得ることができる。次に、上記
化合物[12〕の9位の保護基および3,18位の保護
基または〔13〕の3位および9位の保護基を脱離する
には、アンモニア含有メタノールまたはエタノール溶液
で処理することにより行なわれる。
この脱離反応は室温で充分進行する。反応はシリカゲル
などの薄層クロマトグラフイ一により追跡できるので、
各々化合物〔12〕または化合物〔13〕の消失を待つ
て適宜反応を終了すればよい。このようにして得た反応
液からアンモニアおよびメタノールまたエタノールを留
去して得られる化合物〔10は、含水していてもよいメ
タノール中で加熱処理することにより2′位のアシル基
が脱離される。
加熱はメタノールの還流下で行なわれる。反応はシリカ
ゲルなどの薄*層クロマトグラフイ一により追跡できる
ので、適宜反応を終了すればよい。反応液からメタノー
ルを留去した生成物は、後記の如く分離、精製して所望
の化合物〔1c〕を採取することができる。CDlRl
がアセチル基、R2が水素原子である化合物〔172〕
、即ち式(式中、Rllはアセチル基、R3は炭素数2
〜6個のアルカノイル基、R4は炭素数2〜5個のアル
カノイル基を示す)で表わされる化合物。
上記の目的化合物〔1d〕は、式 (式中、R1は水素原子またはアセチル基、R8は炭素
数2〜4個のアルカノイル基を示し、R4は前記と同じ
基を意味する)で表わされる27−アシル抗生物質に不
活性有機溶媒中第3級有機アミンの存在下でp−ニトロ
ベンゾイルハライドを反応させて、式(式中、R52は
p−ハトロベンゾイル基、Rl,R4およびR8は前記
と同じ基を意味する)で表わされる化合物を得、該化合
物〔10に炭酸?アルカリまたは第3級有機アミンの存
在下に加熱下炭素数2〜6の脂肪族カルボン酸の無水物
でアシル化して、式(式中、Rll9R39R,9R5
2およびR8は前記と同じ基を意味する)で表わされる
化合物および式(式中、Rll,R3,R4,R6,お
よびR3は前記と同じ基を意味する)で表わされる化合
物の混合物を得、該混合物をメタノールまたはエタノー
ル中アンモニアで処理して9位の保護基を脱離するとと
もに18位のアシル基をも脱離し、次いで含水していて
もよいメタノール中で加熱処理して2′位のアシル基を
脱離することにより得られる。
上記の2′−アシル抗生物質〔15〕は、公知の方法、
例えば特公昭53−7434号、J.Med.Che亀
,20(5),732〜736(1977)に記載の方
法により得られる。
この2′−アシル抗生物質〔15〕の9位の水酸基をp
−ニトロベンゾイル基で保護するには、不活性有機溶媒
中第3級有機アミンの存在 !下でp−ニトロベンゾイ
ルハライド、好ましくはp−ニトロベンゾイルクロライ
ドを反応させればよい。不活性有機溶媒としては、通常
アセトン、メチルエチルケトン、ジクロロメタン、酢酸
エチル、ジメトキシエタン、テトラヒドロ lフラン、
ジオキサンなどが使用される。第3級有機アミンとして
は、通常ピリジン、ピリコン、コリシンなどのピリジン
系化合物が使用されるが、他の公知の第3級有機アミン
も適宜選択し得る。上記の反応は通常氷冷下ないし、室
温下 Jで充分に進行する。上記の9位の保護基として
p−ニトロベンゾイル基の代りにクロル化アセチル基、
例えばモノクロロアセチル、ジクロロアセチル基などを
使用した場合、後の工程でその保護基を脱離す 二る場
合、3位のアシル基も同時に脱離する恐れがあるので、
9位の保護基としてはp−ニトロベンゾイル基が好まし
い。
このようにして得られた化合物〔16〕は、反応溶媒が
親水性有機溶媒である場合には、反応液を水中において
PH8〜10に調節することにより析出するので、その
まま沢取することにより析出するので、そのまま沢取す
るか、反応溶媒が非親水性有機溶媒である場合には、反
応液を水中に注ぎ、その水系の…を8〜10に調節して
適当な非親水性有機溶媒で抽出することにより得られる
さらに精製を必要とする場合には、シリカゲル、活性ア
ルミナ、吸着樹脂などの吸着剤を用いるクロマトグラフ
イ一により分離精製できる。Rが水素原子である化合物
〔15〕を使用し、3位と37位に異なるアシル基を導
入する場合、即ちRことR3とが異なるアシル基である
化合物〔17〕および化合物〔18〕を得る場合には、
予め化合物〔16〕に所望のアセチル基を3位の水酸基
に導入すればよい。
次に、この化合物〔10を相当する脂肪像カルボン酸無
水物を用いてアシル化するのであるが、塩基の存在下で
加熱することにより行なわれる。
塩基としては炭酸アルカリ、例えば炭酸カリウム炭酸ナ
トリウム、第3級有機アミン、例えばピリジン、ピコリ
ン、コリシンなどのピリジン系化合物などが好適である
が、これに限定されることはなく、ピリジン系化合物以
外の公知の第3級有機アミンも適宜選択できる。加熱温
度は通常50〜120℃、好ましくは80〜100℃の
範囲で行なわれる。反応時間は主・として加熱温度によ
り異なるが、シリカゲルなどの薄層クロマトグラフイ一
により上記アシル化反応を追跡することができるので、
化合物〔16〕の消失を待つて適宜反応の終点を決定す
ればよい。通常1〜100時間の範囲で行なわれる。上
記反応の結果、元から存在していた41位のアシル基が
3′7位に転位し、47位に炭素数2〜6個のアルカノ
イル基、即ちアセチルまたはプロピオニル基などが導入
される。
さらにR1が水素原子である2′−アシル抗生物質〔1
5〕を使用した場合には、この3位の水酸基もアシル化
される。さらにまた、18位のアルデヒド基も相当部ア
シル化を受け、その結果化合物〔17〕と化合物〔18
〕が生成される。生成した化合物〔17〕と化合物〔1
8〕の混合物は、必要があれば、化合物〔17〕と化合
物〔18〕とに各々分離精製することができるが、特に
精製工程を加えることなく次の反応に使用することがで
きる。
次に、化合物〔17〕および化合物〔18〕の9位の保
護基を脱離するのであるが、この保護基はアンモニア含
有メタノールまたはエタノール溶液で処理することによ
り容易に脱離される。
この脱離反応は室温で充分進行する。上記の反応により
化合物〔17〕の18位のアシル基も脱離される。反応
はシリカゲルなどの薄層クロマトグラフイ一で追跡でき
るので、化合物〔17〕および化合物〔18〕の消失を
待つて適宜反応を終了すればよい。反応液からアンモニ
アおよびアルコールを留去して得られる9位の保護基が
脱離した生成物は、含水していてもよいメタノール中で
加熱処理することにより容易に2′位のアシル基が脱離
される。
加熱は通常メタノールの還流下で行なわれる。メタノー
ルを留去した生成物は、後―― 記の如く分離、精製して所望の化合物〔1d〕を得るこ
とができる。
(式中、R2l,R3およびR4は前記と同じ基を意味
する)で表わされる化合物を得、該化合物〔19〕をメ
タノール中アンモニアまたはエタノール中炭酸アルカリ
水溶液で処理して3,18位の保護基を脱離し、次いで
メタノール中加熱処理して2′位のアシル基を脱離する
ことにより得られる。
上記化合物(5)および(6)の製造については、前記
工程Bにおいて記載されている通りである。
化合物(6)を相当する脂肪族カルボン酸無水物を用い
てアシル化して化合物〔19〕を得るには、前記工程D
における化合物〔10から化合物〔17〕および化合物
〔18〕を得る手段と同様にして行なえばよい。(ト)
R1が水素原子、R2が炭素数2〜4個のアルカノイル
基である化合物〔177〕、即ち式(式中、R2lは炭
素数2〜4個のアルカノイル基、R3は炭素数2〜6個
のアルカノイル基、1.R4は炭素数2〜5個のアルカ
ノイル基を示す)で表わされる化合物。
上記の目的化合物〔1e〕は、化合物(5)に無機塩基
の存在下に炭素数乏〜4個の脂肪族カルボン酸の無水物
を反応させて化合物(6)を得、この化合物(6)に炭
酸アルカリまたは第3級有機アミンの存在下に加熱下炭
素数2〜6個の脂肪族カルボン酸の無水物でアシル化し
て、式ール中で前記工程Dにおける脱2′−アシル化反
応と同様に加熱処理することにより2′位のアシル基を
脱離することができる。
メタノールを留去した生成物は、後記の如く分離、精製
し(R5lはクロル化アセチル基、R8はR6l基また
はR7基、R6,は素数2〜4個のアルカノイル基、R
,は炭素数2〜4個のアルカノイル基を示し、R8およ
びR4は前記と同じ基を意味する)で表わされる化合物
を得、該化合物〔2Q1をメタノール中アンモニアで処
理して9位の保護基および3,18位の保護基を脱離し
、次いでメタノール中で加熱処理して2′−アシル基を
脱離することにより得られる。上記化合物8および化合
物(9)の製造については、前記工程Cにおいて記載さ
れている通りである。
て所望の化合物〔1e〕を得ることができる。
〕 R1およびR,が水素原子である化合物〔17即ち
式(式中、R3は炭素数2〜6個のアルカノイル基、R
4は炭素数2〜5個のアルカノイル基を示す)で表わさ
れる化合物。
上記の目的化合物〔10は、化合物(8)に無機塩基の
存在下に炭素数2〜4個の脂肪族カルボン酸の無水物、
例えば無水酢酸を反応させて化合物(9)を得、該化合
物(9)に炭酸アルカリまたは第3級有機アミンの存在
下に加熱下炭素数2〜6個の脂肪族カルボン酸の無水物
でアミル化して、式ラフイ一により追跡できるので、化
合物〔20〕の消失を待つて適宜反応を終了すればよい
反応液からアンモニアおよびメタノールを留去して得ら
れる21,3″−ジアシル誘導体は、含水していてもよ
いメタノール中で前記工程Dにおける脱2′−アシル化
反応と同様に加熱処理することにより2′位のアシル基
を脱離することができる。メタノールを留去した生成物
は、後記の如く分離、精製して所望の化合物〔10を得
ることができる。このようにして得られた目的化合物(
1)を反応液から採取するには、公知のマクロラード系
抗生物質を分離、精製する手段、例えば濃縮、抽出、洗
浄、転溶、再結晶などの手段、シリカゲル、活性アルミ
ナ、吸着樹脂などの吸着剤やイオン交換樹脂などを用い
るクロマトグラフイ一の手段などを用いることにより行
なえばよい。
次に、本発明の目的化合物1の抗菌スペクト2ラムを測
定した結果を次表の通り挙げる。
これらの結果から本発明の目的化合物〔1〕が対照の既
知抗生物質より感受性菌に対する抗菌力が増強されたも
のが多く、また耐性菌に対しても有効なものがあること
が分る。次に、実施例を挙げて本発明の目的化合物〔0
の製造例を具体的に説明する。
実施例中のRf値は、等記しない限り次の担体および展
開溶媒を用いる範層クロマトグラフイ一(TLC)によ
り測定したものである。
担体;タルク社製シリカゲル60(Art.572l)
展開溶媒A;n−ヘキサンーベンゼンーアセトン一酢酸
エチル−メタノール(90:80:25:60:B;ベ
ンゼンーアセトン(3:1)C;ベンゼンーアセトン(
5:1) 実施例 1 3,37−ジ一0−アセチルロイコマイシンA59−0
−ジクロロアセチルロイコマイシンAb(RfA二0.
55,RfB=0.11)109を乾燥アセトン250
riLeに溶解し、これに乾燥ピリジン11.5dを加
え、氷冷攪拌しつつアセチルクロライド9.5W1eを
加えた後、50アCで18時間反応させた。
反応液を氷水250rr11中に加え、アンモニア水で
PH9.5に調節し、クロロホルム250m!で2回抽
出した。クロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後
、減圧乾固して3,2′,3″一トリ一O−アセチル−
9−0ジクロロアセチルーロイコマイシンA5(Rf3
=0.62,Rf0=0.35)を主成分とする褐色粉
末9.829を得た。この粉末をアンモニア飽和メタノ
ール溶液300dに溶解し、室温で1時間放置した後、
減圧乾固して3,2′,3″一トリ一0−アセチルロイ
コマイシンA5(RfA二0,67,RfB=0.27
,Rf0一0.09)を主成分とする粉末を得た。この
粉末をメタノール300meに溶解し、20時間加熱還
流した後、減圧濃縮した。
残渣をベンゼンーアセトン(7:1)で溶出するシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイ一を行ない、RfA=0.
58の溶出区分を減圧濃縮して目的物を得た。収量87
5m! RfA=0.58,RfB=0.15 Mass(m/e);855(M+)、796(M+−
59)、768(M+−87)NMR(CDCl3、1
00MHz);1.43(3″位CH3)、2.02(
3″位0A0)、2.29(3位0A0)、9.79(
CHO)PFl上記の9−0−ジクロロアセチルロイコ
マイシンA5は特開昭50−96584号に記載の方法
で得た。
実施例 2 37−0−アセチルロイコマイシンA3 2′−0−アセチルロイコマイシンA329を乾燥ジク
ロロメタン10me,に溶解し、これに乾燥ピリジン0
.7771eを加え、氷冷下攪拌しつつジクロロアセチ
ルクロライド0.7meを加え、室温で1時間反応させ
た。
反応液を水10meに加え、N塩酸でPH2とし、水層
を分液した後、ジクロロメタン層を水、飽和重曹水の順
で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧乾
固して21−0−アセチル−9−0−ジクロロアセチル
ロイコマイシンA3を得た。これを乾燥アセトン10m
!に溶解し、これに乾燥ピリジン2dを加え、氷冷下攪
拌しつつアセチルクロライド1.4dを加えた後、50
′Cで20時間撹拌した。
反応液を氷水100meに加え、濃アンモニア水でPH
9.5に調節した後、析出した沈澱を沢取した。水洗後
、充分に乾燥した。これをベンゼンーアセトン(18:
1)を展開溶媒として用いるシリカゲルカラムクロマト
グラフイ一を行ない、主成分を含む溶出区分を減圧乾固
して2!,3″−ジ一0−アセチル−9−0−ジクロロ
アセルロイコマイシンA3(RfB−0.62、RfO
=0.36)460巧を得た。これをアンモニア飽和メ
タノール溶液10r!1e.に溶解し、室温で2時間放
置後、減圧下溶媒を留去した。
残渣をメタノール20m!に溶解し、17時間加熱還流
を行つた。反応液を減圧乾固し、残渣をベンゼンーアセ
トン(6:1)を展開溶媒として用いるシリカゲルカラ
ムクロマトグラフイ一を行ない、RfA=0.62の溶
出区分を減圧乾固して目的物を得た。収量310即Rf
A=0.62、RfB二0.17 Mass(m/e);869(M+)、810(M+−
59)、768(M+−101)上記の2′−0−アセ
チルロイコマイシンA3は特公昭53−7434号に記
載の方法で得た。
実施例 39,37−ジ一0−アセチルロイコマイシン
A5ロイコマイシンA5(RfA=0.38、RfB−
0.04、RfO=0.01)209を無水酢酸40d
に溶解し、これに重曹17.49を加え、室温で1時間
、60℃で5時間攪拌した。
反応液を氷水400rneに加え、アンモニア水でPH
9.5に調節した。析出した沈澱物を沢取し、水洗後、
乾燥して粉末22.49を得た。これをベンゼンーアセ
トン(9:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイ一を行ない、RfA=0.76の溶出区分を減圧
乾固して9,18,27−トリ−0−アセチル−3,1
8−0−シクローロイコマイシンA5l5.89を得た
。RfA=0.76、RfB二0.501Rfc=0.
22Mass(m/e);897(M+)、810(M
+−87)、750(M+−87−60)NMR(CD
Cl3,lOOMHz);2.06(1位0A0)、2
.10(18位0A0)、2.20(9位0A0)Pl
X[l融点;106〜11rC(明瞭な融点を示さず)
Uv;λ蕾LT235.2mμ(=2.6×104)上
記の生成物59を乾燥酢酸エチル50meに溶解し、こ
れに乾燥ピリジン5m1!,を加え、氷冷下攪拌しつつ
アセチルクロライド4.0dを滴下した。
10分後、60℃で45時間反応させた後、反応液を氷
水500dに加え、アンモニア水でPH9.5に調節し
、クロロホルム300meで2回抽出した。
クロロホルム層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後
、減圧乾固して9,18,2′,3′7ーテトラ一0−
アセチル−3,18−0−シクローロイコマイシンA5
(RfB=0.71、RfO=0.46)を主成分とす
る粉末5.069を得た。これをエタノール150me
に溶解し、570炭酸ナトリウム水溶液11.5ri1
eを加え、室温で48時間攪拌した後、減圧下エタノー
ルを留去し、残渣をクロロホルムに溶解し、水洗後、ク
ロロホルムを留去した。
さらに残渣をメタノール50Tne.に溶解し、18時
間加熱還流した。反応液を減圧乾固し、残渣をベンゼン
ーアセトン(10:1)で溶出するシリカゲルカラムク
ロマトグラフイ一を行ない、RfA=0.67の溶出区
分を減圧乾燥して目的物を得た。収量1.269RfA
=0.67、RfB=0.28 Mass(m/e);855(M+)、796(M+−
59)、768(M+−87)NMR(CDCl3,l
OOMHz);1.43(37位CH3)、2.03(
37位0A0)、2.03(9位0A0)、9.91(
CHO)PIX[l実施例 43′7一0−アセチルロ
イコマイシンA 実施例3において、ロイコマイシンA5の代りに9−0
−ジクロロアセチルロイコマイシンAを用いて18,2
′−ジ一0−アセチル−9−0−ジクロロアセチル−3
,18−0−シタローロイコマイシンA5l4.7fl
を得た。
RfA=0.79、RfB=0.51、Rfc=0.2
2NMR(CDCl3,lOOMHz);2.06(2
7位0A0)、2.11(18位0A0)、6.38(
9位COCHCl2)PFl上記の生成物1f1を乾燥
酢酸エチル10meに溶解し、これにコリシン1.5m
eを加え、氷冷下撹拌しつつアセチルクロライド0.7
2r11f.を滴下した。
滴下後、室温に戻し60℃で20時間、70℃で24時
間攪拌した。反応物をクロロホルム60meに溶解し、
0.1N塩酸、水、飽和重曹水、水の順で洗浄した。無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をベ
ンゼンーアセトン(15:1)で溶出するシリカゲル(
209)カラムクロマトグラフイ一を行ない、RfB=
0.74の溶出区分を減圧乾固して18,2′,37−
トリ−0−アセチル−3,18−0−ジグロー9−0−
ジクロロアセチルロイコマイシンA5(RfB=0.7
4、RfO=0.51)604巧を得た。これをアンモ
ニア飽和メタノール107rLeに溶解し、室温で20
時間放置後、減圧乾固した。
残渣をメタノール20dに溶解し、15時間加熱還流し
た後、減圧乾固した。残渣をベンゼンーアセトン(3:
1)で溶出するシリカゲル(109)カラムクロマトグ
ラフィーを行ない、RfA二0.47の溶出区分を減圧
濃縮して目的物を得た。収量450m! RfA二0.45、Rf3=0.10 Mass(m/e);813(M+)、754(M+−
59)、726(M+−87)NMR(CDC23,l
OOMHz);1.43(37位CH3)、2.02(
37位0A0)、9.88(CHO)PpIn実施例
5 3,4″−ジ一0−アセチル−3″−0−ブチリルロイ
コマイシンV2′−0−アセチルロイコマイシンA52
f!を乾燥ジクロロメタン20m1,に溶解し、これに
燥葉ピリジン0.46m1を加え、さらにp−ニトロベ
ンゾイルクロライド960?を加えて室温で15時間反
応させた。
反応液を水10r!1eに加えて1N塩酸でPH2とし
た後、水層を分液し、ジクロロメタン層を水、飽和重曹
水の順で洗浄した。無水硫酸ナトリウム乾燥後、減圧乾
固してほマ定量的に2/一O−アセチル−9−0−p−
ニトロベンゾイルロイコマイシンA5を得た。これを乾
燥ピリジン20dに溶解し、無水酢酸2.5dを加えて
100℃で3日間反応させる。反応液を減圧濃縮し、残
渣をクロロホルム20meに溶解した。これに水10W
Leを加え、1N塩酸でPH2とした後、分液した。ク
ロロホルム層を水、飽和重曹水の順に洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧乾固した。残渣にアンモニア
飽和メタノール溶液50r11eを加え、一夜放置後、
減圧濃縮した。残渣をメタノール50dに溶解し、一夜
加熱還流した後、減圧乾固した。残渣をベンゼン−アセ
トン(6:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイ一を行ない、RfA=0.58の溶出区分を減圧
濃縮して目的物を得た。収量225巧RfA二0.58
、RfB=0.17 Mass(m/e);855(M+)、796(M+−
59)、768(M+−87)上記の2!−0−アセチ
ルロイコマイシンA5は特公昭53−7434号に記載
の方法で得た。
実施例 647−0−アセチル−37−0−イソパレリ
ルロイコマイシンU2′−0−アセチルロイコマイシン
A329を乾燥ジクロロメタン20dに溶解し、これに
乾燥ピリジン0.43W1e(5P−ニトロベンゾイル
クロライド896?を加え、室温で3日間反応させた。
反応液に水10WLeを加え、1N塩酸でPH2とした
後水層を分液し、ジクロロメタン層を水、飽和重曹水、
水の順で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
乾固して2′−0−アセチル−9−0一p−ニトロベン
ゾイルロイコマイシンA3を得た。これを乾燥ピリジン
20−mlに溶解し、これに無水酢酸2.5meを加え
、100℃で3日間反応させた。反応液を減圧濃縮し、
残渣にクロロホルム20rn1を加え、さらに水20d
を加えて1N塩酸で水層のPHを2とし、水層を分液し
た。クロロホルム層を水、飽和重曹水の順で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧乾固した。残渣をアン
モニア飽和メタノール溶液50meに溶解し、室温で3
日間放置後、減圧濃縮した。残渣をメタノール50Tn
eに溶解し、20時間加熱還流後、減圧濃縮した。残渣
をベンゼンーアセトン(7:1)で溶出するシリカゲル
カラムクロマトグラフイ一を行ない、RfA=0.60
の溶出区分を減圧乾固して目的物を得た。収量190W
I!RfA=0.60,.RfB:0.16 Mass(m/e);869(M+)、810(M+−
59)、768(M+−101)実施例 7 9,4′7ージ一0−アセチル−3″−0−ブチリルロ
イコマイシンV実施例3で得た9,18,2′一トリ一
0−アセチル−3,18−0−シクローロイコマイシン
A55.O9を乾燥ピリジン30meに溶解し、これに
無水酢酸15TrLf.を加え、100℃で39時間反
応させた。
アンモニア水を含む水500mePH9.5に反応液を
加え、クロロホルム300meで2回抽出した。抽出液
を水500meで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後
、減圧乾固してK),18,2/−47−テトラ−0−
アセチル−3′7一0−ブチリル一3,18−0−シク
ローロイコマイシンVRfB=0.73、RfO=0.
50Mass(m/e);939(M+)、880(M
+−59)、852(M+−87)を主成分とする粉末
5.05f!を得た。
この粉末をエタノール150meに溶解し、これに57
0炭酸ナトリウム水溶液11.5rr1eを加え、室ノ
温で45時間放置した後、70℃で12時間放置した。
減圧下でエタノールを留去し、残渣をクロロホルム15
0me.に溶解した。水100w11で2回洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧乾固して粉末4.73
9を得た。これをメタノール50imeに溶解し、17
時間加熱還流した後、減圧濃縮した。残渣をベンゼンー
アセトン(10:1)で溶出するシリカゲルカラムクロ
マトグラフイ一を行ない、RfA−0.66の溶出区分
を減圧乾固して目的物を得た。収量2,12f!RfA
=0.66、RfB二0.28 Mass(m/e):855(M+)、796(M+−
59)、768(M+−87)NMR(CDCl3,l
OOMHz);1.44(3″位CH3)、2.02(
9位0A0)、2.155(47位0A0)、9.90
(CHO)PF実施例 847−0−アセチル−37−
0−ブチリルロイコマイシンV実施例3において、ロイ
コマイシンA5の代りoに9−0−クロロアセチルロイ
コマイシデA5を用いて18,2′−ジ一0−アセチル
−9−0−クロロアセチル、3,18−0−シクロロイ
コマイシンA5を得た。
収率74%RfA=0.78、Rf3二0.50、Rf
O=0.22フNMR(CDCl3,lOOMHz);
2。
07(3H,2′位0A0)、2.12(3H,18位
0A0)、4.31(2H,9位COCH2Cl)PP
I[l上記の生成物5f!を無水酢酸15dに溶解し、
これに炭酸カリウム3.5f1を加え、90℃で26時
間、100℃で6時間反応させた。
反応液を水200dに注ぎ、アンモニア水でPH9.5
に調節し、クロロホルム200dで2回抽出した。抽出
液を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧乾固し
て粉末5.079を得た。これをベンゼンーアセトン(
16:1)で溶出するシリカゲルカラムククロマトグラ
フイ一を行ない、RfB=0.72の溶出区分を減圧濃
縮して18,2′,47−トリ0−アセチル−3″−0
−ブチリル一9−0−クロロアセチル−3,18−0−
シクローロイコマイシンV(RfB=0。72、RfO
=0.47)2,479を得た。
これをアンモニア飽和メタノール溶液60dに溶解し、
室温で17時間放置後、減圧乾固した。残渣をメタノー
ル60dに溶解し、20時間加熱還流した。反応液を減
圧乾固し、ベンゼンーアセトン(4:1)で溶出するシ
リカゲルカラムタロマトグラフイ一を行ない、RfA=
0.47の溶出区分を減圧乾固して目的物を得た。収量
1.729RfA=0.45、RfB=0.10 Mass(m/e);813(M+)、754(M+−
59)、726(M+−87)NMR(CDCl3,l
OOMHz);1.44(3″位CH3)、2.16(
47位0A0)、9.93(CHO)PpO実施例 9 3−0−アセチル−3′7一0−プロピオニルロイコマ
イシンA5実施例2の27−0−アセチルロイコマイシ
ンA3のかわりに21−0−アセチルロイコマイシンA
5を用いて同様に反応させ2′−0−アセチル−9−0
−ジクロロアセチルロイコマイシンA5を合成した。
2/−0−アセチル−9−0−ジクロロアセチルロイコ
マイシンA52flを乾燥アセトン10meに溶解し、
これに乾燥ピリジン1。
6?を加え、氷冷下アセチルクロライド1.3meを加
え、45℃で2.5時間反応させた。
反応液を氷水1007rLe中に加え、アンモニア水で
PH9。5に調節し、クロロホルム50m!.で2回抽
出した。
クロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧乾
固して3,2/−ジ一0−アセチル−9−0−ジクロロ
アセチルロイコマイシンA52.O29を得た。RfA
=0.84、RfB=0.67、RfO=0.36この
3,2′−ジ一0−アセチル−9−0−ジクロロアセチ
ルロイコマイシンA5l.59を乾燥ジオキサン15d
に溶解し、これにγ−コリシン2.26meを加え、氷
冷下プロピオニルクロライド1.387rLeを加え、
100℃で44時間反応させた。
反応液を氷水150meに加え、ベンゼン150771
eで抽出した。ベンゼン層を希アンモニア水で洗浄後、
減圧濃縮した。残渣を少量のベンゼンに溶解し、ベンゼ
゛ンーアトン(25:1)で溶出するシリカゲルカラム
クロマトグラフイ一を行ない、RfO=0.74の溶出
区分を減圧乾固して3,2′−ジ一0−アセチル−9−
0−ジクロロアセチル−37−プロピオニルロイコマイ
シンA5562mvを得た。Bf3=0.83、RfO
:0.74 NMR(CDCI,lOOMHz);1.43(3″C
H3)、2.03(27−AO)、2.29(3−AO
)、2.46(37−N(CH3)2)Y3.52(4
−0CH3)、6.04(9−COCHCl2)、97
6(CHO)Ppm上記の生成物をアンモニア飽和メタ
ノール溶液10dに溶解し、室温で1時間放置した。
反応液を減圧濃縮し、残渣をメタノール20meに溶解
し、16時間加熱還流した後、減圧乾固した。残渣を少
量のベンゼンに溶解し、ベンゼンーアセトン(10:1
)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフイ一を行
ない、RfA=0.57の溶出区分を減圧乾固して目的
物を得た。収量420m9Rf::0.57、Rf=0
.19A゜1B゛ Mass(m/e);896(M+)、796(M+−
73)、782(M+−87)NMR(CDCl3,l
OOMHz);1.44(3″−CG3)、2.30(
3−AO)、2.60(37一N(CH3)2)、3.
59(4−0CH3)、9.75(CHO)Ppm実施
例 10 3−0−アセチル−3″−0−プロピオニルロイコマイ
シンA5実施例10において、27−0−アセチル−9
−0−ジクロロアセチルロイコマイシンA5の代りに2
′−0−アセチル−9−0−クロロアセチルロイコマイ
シンA5を用いて目的物を得た。
収量400即上記の2′−0−アセチル−9−0−タロ
ロアセチルロイコマイシンA6は特開昭53−9658
4号に記載の方法で得た9−0−クロロアセチルロイコ
マイシンA5を特公昭53−7434号により22−0
−アセチル化して得た。
実施例 11 9−0−アセチル−37−0−プロピオニルロイコマイ
シンA5実施例3で得た9,18,2′一トリ一0−ア
セチル−3,18−0−シクローロイコマイシンA5l
Oflを乾燥酢酸エチル100dに溶解し、これにγ−
コリシン16rneを加え、氷冷下プロピオニノレクロ
ライド9.69dをカロえ、70℃で4日間攪拌した。
反応液にクロロホルム200meを加え、水200me
で2回、希アンモニア水200m12で1回洗浄した。
クロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧乾
固した。残渣を少量のベンゼンに溶解し、ベンゼンーア
セトン(17:1)で溶出するシリカゲルクロマトグラ
フイ一を行ない、RfB−0.75の溶出区分を減圧乾
固して9,18,2′一トリ一0−アセチル−3,18
−0−ジグロー3′7一0−プロピオニルロイコマイシ
ンA5(BfBOO.75、RfO=0.56)を得た
。収量4.02f!を得た。これをアンモニア飽和メタ
ノール溶液40WLeに溶解し、室温で17時間放置し
た後、減圧乾固した。
残渣をメタノール50meに溶解し、17時間加熱還流
した後、減圧乾固した。残渣をベンゼンーアセトン(7
:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフイ一
を行ない、RfA=0.67の溶出区分を減圧乾固して
目的物を得た。収量3.19Rf=0.67Rf=0.
33Rf=0.14A゛ ) B゜)
C゜Mass(m/e);869(M+)、796(
M+−73)、782(M+−87) NMR(CDCl3,lOOMHz);1.42(37
−CH3)、2.00(9−AO)、2.54(3′一
N(CH3)2)、3,53(4−0CH3)、9。
84(CHO)匹 実施例 12 ノ 3″−0−プロピオニルロイコマイシンA5実施例4で
得た18,2′−ジ一0−アセチル−9−0−ジクロロ
アセチル−3,18−0−シクローロイコマイシンA5
59を乾燥ジオキサン50meに溶解し、これに乾燥γ
−コリジン7.5dを加え、氷冷下プロピオニルクロラ
イド4.5meを滴下した後、90℃で20時間攪拌し
た。
反応後、反応液にベンゼン500r!1eで2回、希ア
ンモニア水500m!.で1回洗浄した。ベンゼン層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧乾固して粉末5.
19を得た。これをベンゼンーアセトン(18:1)で
溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフイ一を行ない
、BfB−0.78の溶出区分を減圧乾固して18,2
′−ジ一0−アセチル−9−0−ジクロロアセチル−3
,18−0−ジグロー370−プロピオニルロイコマイ
シンA52.89を得た。これはベンゼン一n−ヘキサ
ンから再結晶化を行なうと融点177〜179℃の無色
結晶を得た。次いで、上記の生成物をアンモニア飽和メ
タノール溶液50meに溶解し、室温で4時間放置した
後、減圧乾固した。
残渣をメタノール50meに溶解し、16時間加熱還流
した後、減圧乾固した。残渣を少量のベンゼンに溶解し
、ベンゼンーアセトン(6:1)で溶出するシリカゲル
カラムクロマトグラフイ一を行ない、RfA=0.47
の溶出区分を減圧乾固して目的物を得た。収量2.1f
!Bf=0.57、Bf=0.14A゜ゝ B Mass(m/e);827(M+)、754(M+−
73)、740(M+−87)NMR(CDCl3,l
OOMHz);1.44(37−CH3)、2.57(
3′−N(CH3)2)、3.56(4−0(11′H
3)、9.86(CHO)実施例 1337−0−ブチ
リルロイコマイシンA5 実施例4に記載の方法で得た18,2′−ジ一0−アセ
チル−3,18−0−ジグロー9−0−ジクロロアセチ
ルロイコマイシンA55flを乾燥ジオキサン50dに
溶解し、これに乾燥γ−コリジン7.51meを加え、
氷冷下ブチリルクロライド5.37r11eを加え、9
0℃で16時間攪拌した。
反応後、反応液にベンゼン500meを加え、水500
dで2回、希アンモニア水500rr1!で1回洗浄し
た。ベンゼン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧乾
固した。残渣をベンゼンーアセトン(20:1)で溶出
するシリカゲルカラムクロマトグラフイーを行ない、R
fo=O.65の溶出区分を減圧乾固して18,2′−
ジ−0−アセチル−3,18−0−シクロ−9−0−ジ
クロロアセチルー312−0−ブチリルロイコマイシン
A52.729を得た。RfB=O.80、Rfo=O
.65NMR(CDCl3,100MHz);1.43
(3″−CH3)、2.O6(27−Ao)、2.11
(18−Ao)、2.48(3′−N(CH3)2)、
3.46(4−0CH3)、6,36(9−COCHC
22)PIXl1融点196〜198℃(べンゼンーヘ
キサンより再結晶した無色結晶)上記の生成物をアンモ
ニア飽和メタノ一ル溶液20dに溶解し、16時間放置
後、減圧乾固した。
残渣をメタノ一ル50meに溶解し、16時間加熱還流
した後、減圧乾固した。残渣をべンゼンーアセトン(6
:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフイー
を行ない、RfA=0.48の溶出区分を減圧乾固して
目的物を得た。収量1.7flRfA=O.48,Rf
B=0.15Mass(m/e);841(M+)、7
54(M+−87)NMR(CDCl3,100MHz
);1.42(37ーCH3)、2.57(37−N(
CH3)2)、3.55(4−0CH3)、9.84(
CHO)PIXl1実施例 1437/−0−ブチリル
−47/−0−プロピオニルロイコマイシンV実施例4
に記載の方法で得た18,2′−ジー0−アセチル−9
−0−シクロロアセチル−3,18−0−シクローロイ
コマイシンA559を乾燥ピリジン30dに溶解し、こ
れに無水プロピオン酸15meを加え、100℃で40
時間反応させた。
反応液を氷水500meに注ぎ、アンモニア水でpH9
.5に調節した後、クロロホルム300meで2回抽出
した。タロロホルム層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、減圧乾固して紛末5.139を得た。これをべ
ンゼンーアセトン(18:1)で溶出するシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイーを行ない、Bfo=0.63の
溶出区分を減圧乾固して18,2′−ジ−0−アセチル
−37−0−ブチリル−3,18−0−シクロ−9−0
−ジクロロアセチル−4″−0−プロピオニルロイコマ
イ4dシンV1.5f!を得た。
これをアンモニア飽和メタノ一ル溶液30meに溶解し
、室温で16時間放置した後、減圧乾固した。
残渣をメタノ一ル50meに溶解し、20時間加熱還流
した後、減圧乾固した。残渣をべンゼンーアセトン(6
:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフイー
を行ない。RfA:O.46の溶出区分を減圧乾固して
目的物を得た。収量1.2RfA=0.46、RfB=
0.11Mass(m/e);827(M+)、754
(M+−73)、740(M+−87)NMR(CDC
l3,100MHz);1。
43(37CH3)、2.57(3′−N(CH3)2
)、3.54(4−0CH3)、9.87(CHO)匹
実施例 15 37−0−イソバレリルロイコマイシンA527−0−
アセチルロイコマイシンA559を乾燥ジクロロメタン
25mlに溶解し、これに乾燥ピリジン1.64rll
eを加え、氷冷下ジクロロアセチルクロライド1.77
dを滴下して1時間攪拌した。
反応液に冷水25rneを加え、ジクロロメタン25d
で抽出する。ジクロロメタン層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧乾固してほマ定量的にiー0−アセチル
−3,9−ジ−0−ジクロロアセチルロイコマイシンA
5を得た。上記の生成物59を乾燥ジオキサン50me
に溶解し、γ−コリジン7.87rrl!を加え、氷冷
下イソバレリルクロライド6.62meを滴下した後、
90℃で80時間加熱撹拌した。
反応液を冷水500dに注ぎ、べンゼン400dで2回
抽出した。べンゼン層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後
、減圧乾固した。残渣をメタノ一ル20rrllに溶解
し、アンモニア飽和メタノ一ル溶液20dを加え、室温
で30分間撹拌した。反応液を冷水500Tneに注ぎ
、べンゼン400rrl!で2回抽出し、抽出液を無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧乾固した。残渣をべン
ゼンーアセトン(15:1,7:1,5:1)で順次溶
出するシリカゲルカラムクロマトグラフイーを行ない、
主溶出区分を減圧乾固してグーO−アセチル−3″−0
−イソバレリルロイコマイシンA5を主成分とする粗紛
末1.259を得た。これをメタノ一ル20WLeに溶
解し、20時間加熱還流した後、減圧乾固した。残渣を
べンゼンーアセトン(9:1)で溶出するシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイ一を行ない、RfA=0.48附
近の主溶出区分を減圧乾固して目的物を得た。収量83
0m7RfA=0.48 Mass(m/e);855(M+)、768(M+−
87)、754(M+−101)NMR(CDCl3,
lOOMHz);1.42(Y7位CH3)、9.89
(CHO)PFl実施例 16 37−0−アセチルロイコマイシンA 2′−0−アセチルロイコマイシンAl59を乾燥ジク
ロロメタン25Tteに溶解し、これに乾燥ピリジン1
.64rr1!を加え、氷冷下ジクロロアセチルクロラ
イド1.77meを滴下して1時間攪拌した。
反応液に冷水25meを加え、ジクロロメタン25dで
抽出する。ジクロロメタン層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧乾固してほゾ定量的にグ一O−アセチル−
3,9−ジ一0−ジクロロアセチルロイコマイシンA1
を得た。上記の生成物5f1を乾燥酢酸エチル50me
に溶解し、これに氷冷下γ−コリシン9.4rne1ア
セチルクロライド4.6dを加え、70℃で72時間攪
拌した。
反応液を冷水250rf1eに注ぎ、クロロホルム15
0meで2回抽出した。クロロホルム層をPH2の希塩
酸、水、飽和重曹水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、減圧乾固した。残渣をメタノール10m1に
溶解し、これにアンモニア飽和メタノール溶液10me
を加え、室温で30分間撹拌した。反応液を冷水250
Tneに注ぎクロロホルムで2回抽出した。クロロホル
ム層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧乾固した。
残渣をベンゼン−アセトン(8:1)で溶出するシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイ一を行ない、主溶出区分を
濃縮して2′,3″−ジ一0−アセチルロイコマイシン
A1を主成分とする粗粉末1.49を得た。これをメタ
ノール20meに溶解し、20時間加熱還流した後、減
圧乾固した。残渣をベンゼンーアセトン(6:1)で溶
出するシリカゲルカラムクロマトグラフイ一を行ない、
RfA=0.46附近の在溶出区分を減圧乾固して目的
物を得た。収量716巧Rf=0.46 A Mass(m/e);827(M+)、768(M+−
59)、726(M+−101)NMR(CDCl3,
lOOMHz);1.43(37位CH3)、2.00
(37位0A0)、9.89(CHO)実施例 173
7−0−プロピオニルロイコマイシンA1実施例16に
おいて得られた2′−0−アセチル−3,9−ジ一0−
ジクロロアセチルロイコマイシンA5f!を乾燥ジオキ
サン50dに溶解し、これに氷冷下γ−コリシン9.4
me1プロピオニルクロライド5.6dを加え、90℃
で66時間撹拌する。
反応液を冷水250meに注ぎ、クロロホルム150m
f,で2回抽出した。クロロホルム層をPH2の希塩酸
、水、飽和重曹水の順に洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥してから減圧乾固した。
残渣をメタノール10meに溶解し、これにアンモニア
飽和メタノール溶液10dを加え、室温で30分間攪拌
した。反応液を冷水250d中に注ぎクロロホルム15
0Tn1.で2回抽出した。クロロホルム層は無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧乾固して残渣をベンゼンー
アセトン(8:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマ
トグラフイ一を行ない、主溶出区分を濃縮して27−0
−アセチル−3″−0−プロピオニルロイコマイシンA
1粗粉末1.69を得た。これをメタノール20dに溶
解し、17時間加熱還流後、減圧乾固する。残渣をベン
ゼンーアセトン(6:1)で溶出するシリカゲルカラム
クロマトグラフイ一を行ない、RfA=0.48附近の
主溶出区分を減圧乾固して目的物を得た。収量766峰
RfA二0.48

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1は水素原子またはアセチル基、R_2は
    水素原子または炭素数2〜4個のアルカノイル基を示す
    が、R_1およびR_2のうち少なくとも一方は水素原
    子である。 R′およびR″は一方が炭素数2〜6個のアルカノイル
    基、他方が炭素数2〜5個のアルカノイル基を示す)で
    表わされる化合物またはその塩。2 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1は水素原子またはアセチル基、R_2は
    水素原子または炭素数2〜4個のアルカノイル基を示す
    が、R_1およびR_2のうち少なくとも一方は水素原
    子である。 R_3は炭素数2〜6個のアルカノイル基、R_4は炭
    素数2〜5個のアルカノイル基を示す)で表わされる化
    合物である特許請求の範囲第1項記載の化合物またはそ
    の塩。3 R_1がアセチル基、R_2が水素原子であ
    る特許請求の範囲第2項記載の化合物またはその塩。 4 R_4がプロピオニル、ブチリルまたはイソバレリ
    ル基である特許請求の範囲第3項記載の化合物またはそ
    の塩。 5 R_1が水素原子、R_2が炭素数2〜4個のアル
    カノイル基である特許請求の範囲第2項記載の化合物ま
    たはその塩。 6 R_4がブチリルまたはイソバレリル基である特許
    請求の範囲第5項記載の化合物またはその塩。 7 R_1およびR_2が水素原子である特許請求の範
    囲第2項記載の化合物またはその塩。 8 R_4がブチリルまたはイソバレリル基である特許
    請求の範囲第7項記載の化合物またはその塩。 9 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1は水素原子またはアセチル基、R_2は
    水素原子または炭素数2〜4個のアルカノイル基を示す
    が、R_1およびR_2のうち少なくとも一方は水素原
    子である。 R_3は炭素数2〜6個のアルカノイル基、R_4は炭
    素数2〜5個のアルカノイル基を示す)で表わされる化
    合物である特許請求の範囲第1項記載の化合物またはそ
    の塩。10 R_1がアセチル基、R_2が水素原子で
    ある特許請求の範囲第9項記載の化合物またはその塩。 11 R_4がプロピオニル、ブチリルまたはイソバレ
    リル基である特許請求の範囲第10項記載の化合物また
    はその塩。 12 R_1が水素原子、R_2が炭素数2〜4個のア
    ルカノイル基である特許請求の範囲第9項記載の化合物
    またはその塩。 13 R_4がブチリルまたはイソバレリル基である特
    許請求の範囲第12項記載の化合物またはその塩。 14 R_1およびR_2が水素原子である特許請求の
    範囲第9項記載の化合物またはその塩。 15 R_4がブチリルまたはイソバレリル基である特
    許請求の範囲第14項記載の化合物またはその塩。
JP5587678A 1978-05-10 1978-05-10 新規3″−アシル化マクロライド系抗生物質 Expired JPS5946520B2 (ja)

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AT0324983A AT377265B (de) 1978-05-10 1983-09-12 Verfahren zur herstellung von neuen 3"-acylierten makrolid-antibiotika
DK076486A DK154565C (da) 1978-05-10 1986-02-19 Analogifremgangsmaade til fremstilling af 3ae-acylerede macrolid antibiotika
DK076386A DK154144C (da) 1978-05-10 1986-02-19 Analogifremgangsmaade til fremstilling af 3ae-acylerede macrolidantibiotika

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JPS6028984A (ja) * 1983-07-26 1985-02-14 Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd 3″,4″−ジ−o−アシルスピラマイシン1
JPS60126296A (ja) * 1983-12-13 1985-07-05 Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd 3,3”,4”−トリ−o−アシルスピラマイシン1
JPH0687881A (ja) * 1992-09-07 1994-03-29 Asahi Chem Ind Co Ltd ロキタマイシン・一水和物結晶、及びその製造法

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