JPS5946440B2 - 電子機器構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ケースに操作パネルを簡単に固定し、その
操作パネルの一部のくぼみにカバーを引つ掛けて１本の
ねじで、カバーを固定するとともに、内装ユニットをも
確実に収納してしまう電子機器構造に関する。

第１図は従来のこの種の電子機器構造を示す図であり、
第１図ａはその平面図、第１図ｂは第１図ａの左側面図
、第１図ｃは断面図である。

この第１図ａないし第１図ｃにおいて、１はケース、２
は操作パネル、３はカバーであり、ケース１には溝ｌｃ
が設けられている。この溝Ｉｃは操作パネル２を誘導す
るための溝であり、溝Ｉｃに操作パネル２のガイド２ａ
を沿わせて収納し、ケース１に設けた座１ａに部品取付
板４を乗せ、そして、間隔を保つためのスペーサ６を部
品取付板５との間に入れ、ねじＴで固定し、同じく座Ｉ
ｂに外面カバー３のねじ穴を合わせて、ねじ８で固定す
る。

この外面カバー３を固定したときに、操作パネル２の脱
落を防止するようになつている。従来の電子機器構造は
以上のように構成されているので、組立時のねじ止めに
手間がかかつたり、また、部品取付板やカバーを取り外
す際に、ねじの紛失を防ぐために、抜け止め防止策を設
けなくてはならない。

さらに、ねじ止めスペースがケース１、部品取付板４、
５ぉよびカバー３にも必要である。

また、操作パネル２に操作部品が付く場合には、部品取
付板４、５と操作パネル２が一体化していないので、接
続しにくいなどの欠点があつた。この発明は、上記従来
の欠点を除去するためになされたもので、操作パネルと
部品取付板とを一体化して第１ユニットを形成し、ねじ
を使用せずに、操作パネルに突起、ケースにくぼみを付
けるだけで、操作パネルをケースに固定することにより
、第１ユニットが固定されるようにし、他のユニットを
第１ユニットの上に重ねて置き、外面カバーをもケース
に固定された操作パネルに一部くぼみを設けたところに
、カバー・先端の引つ掛け用突起を引つ掛け、その反対
の端をねじ止めすることにより、第１ユニツト？よび他
のユニツトに［ガタツキ」もなく、確実に収納できる電
子機器構造を提供することを目的とする。

以下、この発明の電子機器構造の実施例について図面に
基づき説明する。

第２図はその一実施例の構成を示す分解斜視図である。
また、第３図は断面図、第４図は後面図である。この第
２図ないし第４図に？いて、１０はケースである。ケー
ス１０は第２図より明らかなように、直方体に形成され
、上面と一方の側面（第２図の左側）は開放されている
。ケース１０の開口した側面（以下、開口面と云う）の
端部に右いて、上端近傍にはくぼみ１０ｂがそれぞれ形
成されている。

また、ケース１０の底部の所定個所には電池収納部１０
ｃが形成されている。上記開口面に対向するケース１０
の側面１０３の内側には突起１０ｄが設けられている。
突起１０ｄは弾性を有している。この突起１０ｄの近傍
には、ねじ穴１０ｅが形成されている。一方、１１は操
作パネルであり、ケース１０の開口面に固定されるもの
である。操作パネル１１の両端縁にはそれぞれガイド１
１ａが設けられている。このガイド１１ａはケース１０
の溝１０ａに挿入されるものである。このガイド１１ａ
の近傍には突起１１ｂが形成されている。操作パネル１
１の裏面の上端近傍には、第３図より明らかなように、
くぼみ１１ｃが設けられている。操作パネル１１の裏面
には、この操作パネル１１と一体化した部品取付板１２
（以下、第１ユニツトと云う）が設けられるようになつ
ている。

この操作パネル１１および第１ユニツト１２の上部には
第２ユニツト１３が配設されるようになつている。第２
ユニツト１３にはスプリングカバー１３ａが付属されて
いる。さらに、第２ユニツトの上方には外面カバー１４
が取り付けられるようになつている。

外面カバー１４は第１ユニツト１２、第２ユニツト１３
を確実に収納するためのものである。外面カバー１４の
左側の端縁には、操作パネル１１のくぼみ１１ｃに引つ
掛ける突起１４ａが設けられている。な？、１５は外面
カバー１４をケース１０の側面１０３に固定するための
ねじである。次に、以上のように構成されたこの発明の
電子機器構造の動作について説明する。

この電子機器構造は、まずケース１０に操作パネル１１
を固定する前に、第１ユニツト１２を第３図にて示すよ
うに、ねじ１６で操作パネル１１と一体化にし，その操
作パネル１１を、第２図に示すように、ケース１０の開
口面に設けた溝１０ａにガイド１１ａを矢印Ｄ方向に沿
わせて収納して行く。このようにして、操作パネル１１
をケース１０に収納すると、一旦ケース１０の開口面の
両角Ａに当たつて止まる。その際、再度矢印Ｄ方向に操
作パネル１１に力を加えて押し込む。これにより、ケー
ス１０は矢印Ｂ，Ｃ方向にたわみ、最後まで押し込むと
、元に戻り、その戻つた際にケース１０に設けたくぼみ
１０ｂと操作パネル１１の突起１１ｂとが嵌合し、操作
パネル１１がケース１０に固定される。このようにして
、操作パネル１１がケース１０に固定されると、操作パ
ネル１１と一体化された第１ユニツト１２に固定され、
その上に第２ユニツト１３を重ねて載置する。

この載置を行うに際し、第１ユニツト１２の高さと同じ
にしてある電池収納部１０ｃにも第２ユニツト１３の裏
面が当たり、バランスをよくしている。第１ユニツト１
２上に第２ユニツト１３を重ねて載せる際に、第２ユニ
ツト１３はケース１０より出された弾性をもつた突起１
０ｄによつて、操作パネル１１側に押し付ける。

これにより、第２ユニツト１３の長手方向の「ガタツキ
」を防止している。その後に、外面カバー１４をすでに
固定してある操作パネル１１に設けたくぼみ１１ｃに外
面カバー１４の先端の突起１４ａ（第３図）を係止させ
て、外面カバー１４の前面を固定し、この外面カバー１
４の後面は第４図に示すように、ねじ１５で外面カバー
１４のねじ穴（図示せず）？よびケース１０のねじ穴１
０ｄを通して螺着する。

かくして、外面カバー１４はねじ１５により、その後面
が浮き上がるのを防止することができる。このようＳこ
して、外面カバー１４をケース１０右よび操作パネル１
１に固定することによつて、内装の第２ユニツト１３の
スプリングカバー１３ａをケース１０の底面に向かつて
押し付ける作用が働き、第１ユニツト１２、第２ユニツ
ト１３を「ガタツキ」なく確実に収納することができる
。以上のように、この発明の電子機器構造によれば、ケ
ースの上面と一方の側面を開口させ、この一方の側面を
開口した開口面に操作パネルを挿入？よび嵌合させ、操
作パネルにはあらかじめ第１ユニツトを固定するように
したので、操作パネルはねじを使用することなくケース
に取り付けることができる。

これにともない、ねじ止めに要したスペース右よびねじ
の紛失も参慮する必要がなくなるとともに、収納作業も
簡単にすることができる。また、第１ユニツト上に他の
ユニツトを重ねて載置し、その上にスプリングカバーを
介して外面カバーを載置させ、外面カバーの一端を操作
パネルに係止させ、後面をねじでケースに固定するよう
にしたので、余分なねじのスペースを必要としないばか
りか、確実に外面カバーを固定できるとともに、各ユニ
ツトをガタツキなく固定できるものである。

【図面の簡単な説明】 第１図ａは従来の電子機器構造の平面図、第１図ｂは第
１図ａの左側面図、第１図ｃは第１図ａの断面図、第２
図はこの発明の電子機器構造の一実施例を示す分解斜視
図、第３図はこの発明の電子機器構造の断面図、第４図
は同上電子機器構造の後面図である。 １０・・・・・・ケース、１０ａ・・・・・・溝、１０
ｂ・・・・・・くぼみ、１０ｃ・・・・・・電池収納部
、１０ｄ・・・・・・突起、１１・・・・・・操作パネ
ル、１１ａ・・・・・・ガイド、１１ｂ・・・・・・突
起、１２・・・・・・第１ユニツト、１３・・・・・・
第２ユニツト、１３ａ・・・・・・スプリングカバー、
１４・・・・・・外面カバー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上面および一方の側面を開口した開口面を有すると
   ともにこの開口面の両端に溝とくぼみを有しかつ開口面
   に対向する側面の所定個所に弾性を有する突起を備えた
   ケース、このケースの上記開口面の溝に挿入されるガイ
   ドを両端に有するとともに両端に上記くぼみに嵌合する
   突起を有しかつ後面に第１ユニットを有する操作パネル
   、上記第１ユニット上に載置されかつ後面が上記ケース
   の突起により押圧されて上記第１ユニットとともに上記
   ケース内に収納される他のユニット、この他のユニット
   上に載置されるスプリングカバー、このスプリングカバ
   ー上に載置され、一端が上記操作パネルの後面に係止さ
   れ後面が上記ケースの後面においてねじ止めされる外面
   カバーを備えてなる電子機器構造。