JP3313346B2 - 家具部品及び家具部品の取付構造 - Google Patents

家具部品及び家具部品の取付構造

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JP3313346B2
JP3313346B2 JP32342399A JP32342399A JP3313346B2 JP 3313346 B2 JP3313346 B2 JP 3313346B2 JP 32342399 A JP32342399 A JP 32342399A JP 32342399 A JP32342399 A JP 32342399A JP 3313346 B2 JP3313346 B2 JP 3313346B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、机の袖、ワゴン等
の壁に開口形成される係合穴に取り付けられる合成樹脂
製の家具部品及びその取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】スチール製家具、例えば事務机の袖、ワ
ゴン、キャビネット等においては、抽斗に設けられるラ
ッチ部材と係合して抽斗の飛び出しを防止するラッチ受
けや、ガイド、ストッパ等の各種家具部品が家具内の適
所に設けられている。従来、これらの家具部品は金属か
らなり、家具内の適所に溶接により固定されていたが、
溶接工程を削減し、また、金属同士の衝突や衝突音等を
低減する観点から、近年、合成樹脂製の家具部品が広く
使用され始めている。
【0003】一般に、これら合成樹脂製の家具部品は家
具内の適所に開口形成された係合穴に嵌め込まれて固定
されるが、これらの家具部品が適正に機能を発揮するた
めには所定の向きで係合穴に取り付けられる必要があ
る。例えばラッチ受けは、抽斗に設けられたラッチ部材
を引っかけて止めるためのフックを有するが、このフッ
クは略直角2等辺三角形の形状、すなわち非点対称な形
状を有しており、抽斗が家具本体内に収容されるとき、
ばね力を受けているラッチ部材の先端がフック部の前側
傾斜面の上を擦りながら後方に進み、フックの頂部がラ
ッチ部材に形成されている穴の位置に達したときにばね
の力によってラッチ部材の穴がフックと嵌まり合い、穴
の端縁部がフックの後端垂直壁に当接することにより、
前方への自由な飛び出しを防止できるようになってい
る。
【0004】したがって、このようなラッチ受けが誤っ
て前後逆向きに取り付けられると、ラッチ受けのフック
における後端垂直壁が前側に位置することとなり、ラッ
チ部材に対し適正に機能を発揮することができなくな
る。
【0005】従来、ラッチ受けを取り付けるための係合
穴は、前後方向に長く延びる長方形、すなわち、前後方
向において点対称な形状をなしていたため、ラッチ受け
を組み付ける際に前後方向の向きを間違えたときでもラ
ッチ受けが係合穴に嵌まり込み得ることとなり、組み付
けミスを防止することができなかった。
【0006】一方、合成樹脂製の家具部品をスチール製
家具の適所に取り付けた場合、使用しなくなった家具の
廃棄時に合成樹脂と金属部品の分別廃棄が必要となる。
従来の合成樹脂製の家具部品においては、係合穴に嵌ま
る嵌合部に係合穴の端縁に弾性を利用して引っかかる弾
性爪が設けられているので、この弾性爪を係合穴の端縁
から離脱させれば家具部品を係合穴から取り外すことが
できるが、小さな家具部品においては弾性爪も小さいた
め、これを外部から指先等で操作することが難しい。ま
た、係合穴の外部に突出するストッパ部等の機能部も小
さく指先等でつかむことが難しいため、一旦係合穴に取
り付けた家具部品を係合穴から抜き取ることが困難とな
っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
第1の目的は、組み付けミスを確実に防止できる家具部
品の取付構造を提供することにある。
【0008】また、本発明の第2の目的は、家具構造物
からの取り外しが容易で材料ごとの分別廃棄が容易な家
具部品を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、家具構造物の壁に開口形成された
係合穴に取り付けられる合成樹脂製の家具部品の取付構
造であって、前記家具部品は前記係合穴に嵌まる嵌合部
と、該嵌合部と一体に設けられて家具構造物の壁より外
側に突出する非点対称形状の機能部とを備え、前記係合
は非点対称且つ線対称な形状を有し、前記嵌合部は1
80°反転したどちらの向きでも前記係合穴に嵌まり得
るように非点対称且つ非線対称な形状を有することを特
徴とする 家具部品の取付構造を提供する。
【0010】上記構成によれば、家具構造物の係合穴と
該係合穴に嵌まる嵌合部とがそれぞれ非点対称な形状を
有するので、家具部品の嵌合部が逆向きにはめ込まれる
ことを確実に防止することができる。したがって、非点
対称形状の機能部が逆向きに取り付けられるような家具
部品の組付けミスを容易に防止することができる。
【0011】しかも、前記係合穴は非点対称且つ線対称
な形状を有し、前記嵌合部は180°反転したどちらの
向きでも前記係合穴に嵌まり得るように非点対称且つ非
線対称な形状を有するので、家具構造物の相対向する内
側の壁に形成する場合であっても共通の壁素材に共通の
穴加工を施し、例えば折り曲げ加工を逆にすることで該
壁素材を共用することができることとなり、家具製造工
程を簡素化することができるようになる。
【0012】さらに、係合穴が家具構造物の相対向する
壁のどちらにあっても共通形状の家具部品を取り付ける
ことができるとともに、線対称な形状にするための余分
な材料を節約して部品コストを下げることができる。な
お、ここでいう「180°反転したどちらの向きでも係
合穴に嵌まり得る」とは、係合穴を有する板の該係合穴
に対し、家具部品の嵌合部を該板の表側からもまた裏側
からも固定的に嵌め得ることを意味する。
【0013】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明は、家具構造物の壁に開口形成された係合穴に取
り付けられる合成樹脂製の家具部品の取付構造であっ
て、前記家具部品は前記係合穴に嵌まる嵌合部と、該嵌
合部と一体に設けられて家具構造物の壁より外側に突出
する非点対称形状の機能部とを備え、前記係合穴及び前
記嵌合部が非点対称な形状をなし、前記家具部品は、前
記嵌合部を前記係合穴に嵌め込んだときに前記係合穴の
相対向する端縁の裏面側にそれぞれ引っ掛けることがで
きる一対の引掛部と、前記嵌合部を前記係合穴に嵌め込
んだときに前記係合穴の相対向する端縁間において前記
家具構造物の壁の外側に当接される外側当接部とを有
し、前記引掛部の少なくとも一方が弾性を利用して前記
係合穴の端縁を通過するように弾性変位可能に形成され
ていることを特徴とする家具部品の取付構造を提供す
【0014】上記構成によれば、家具部品の嵌合部を家
具構造物の係合穴に嵌め込んだときに家具部品の引掛部
を係合穴の端縁の裏面側に引っ掛けることができるとと
もに、家具部品の外側当接部を家具構造物の壁の外側に
当接させることができるので、家具部品を家具構造物の
壁に安定に固定することができる。そして、少なくとも
一方の引掛部が弾性変位可能に形成されているので、そ
の弾性変位を利用して係合穴に装着及び離脱させること
ができる。
【0015】上記両構成において、好ましくは、前記機
能部が他の家具部品を引っかけて止めるためのフックで
あり、該フックは家具構造物の壁に対し略垂直に延びる
一端面と、該一端面の頂部から他端に向かって傾斜して
延びる傾斜面とを有する。
【0016】さらに、前記家具構造物が抽斗を出し入れ
可能に収容する家具本体であり、前記他の家具部品が前
記抽斗の飛び出しを防止するために抽斗に取り付けられ
たラッチ部材であり、該ラッチ部材は抽斗が家具本体内
に収容されるときにばねの力を受けて前記フックの傾斜
面を滑りながら乗り越えフックの一端面に引っ掛かるよ
うに形成される
【0017】上記構成によれば、他の家具部品を引っか
けて止めるためのフックを有する家具部品を適正な向き
で家具構造物の壁に形成した係合穴に取り付けることが
できる
【0018】しかも、抽斗の飛び出しを防止するための
ラッチ部材を止めておくための家具部品を適正な向きで
取り付けることができるようになる。
【0019】また好ましくは、前記係合穴が家具本体の
相対向する内壁に取り付けられた左右一対の前補強板の
うちの少なくとも一方に形成される。
【0020】上記構成によれば、共通の板素材に共通の
穴加工を施したものを互いに反対方向に折り曲げ加工す
ることにより左右一対の前補強部材を作ることができる
ので、家具の製造工程を簡素化することができるように
なる。
【0021】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明は、家具構造物の壁に開口形成された係合穴に取
り付けられる合成樹脂製の家具部品であって、前記家具
部品は前記係合穴に嵌まる嵌合部と、該嵌合部と一体に
設けられて家具構造物の壁より外側に突出する非点対称
形状の機能部と、前記嵌合部を前記係合穴に嵌め込んだ
ときに前記係合穴の相対向する端縁の裏面側にそれぞれ
引っ掛けることができる一対の引掛部と、前記嵌合部を
前記係合穴に嵌め込んだときに前記係合穴の相対向する
端縁間において前記家具構造物の壁の外側に当接される
外側当接部とを有し、前記引掛部の少なくとも一方が弾
性を利用して前記係合穴の端縁を通過するように弾性変
位可能に形成された弾性引掛部であり、この弾性引掛部
が前記家具構造物の外部に突出する操作部を有している
ことを特徴とする家具部品を提供する。
【0022】上記構成によれば、家具構造物の壁に形成
される係合穴の相対向する端縁のうちの一方に引っ掛か
る弾性引掛部が、家具構造物の外部に突出する操作部を
有しているので、この操作部を家具構造物の外部から指
先等で操作することにより、弾性引掛部を係合穴の端縁
から容易に離脱させることができる。したがって、家具
部品の嵌合部を家具構造物の壁から容易に取り外すこと
ができる。
【0023】好ましくは、前記弾性引掛部は前記嵌合部
から前記一方の端縁に向かって延びており、前記操作部
は前記弾性引掛部の先端から前記家具構造物の外部に向
かって延長形成される。
【0024】上記構成によれば、操作部が弾性引掛部の
先端より延長形成されているので、操作部の操作によ
り、てこの原理を利用して弾性引掛部を軽い力で離脱さ
せ得るものとなる。
【0025】また好ましくは、前記弾性引掛部の近傍に
おいて、前記機能部には前記家具構造物の壁表面に対し
隙間を介して対向する段差部が形成される。
【0026】上記構成によれば、弾性引掛部を係合穴の
端縁から離脱させた後、機能部に形成された段差部と家
具構造物の壁表面との間の隙間に指先の爪やドライバー
等の工具の先端を引っかけることにより、嵌合部を係合
穴から容易に抜き取ることができることとなる。
【0027】また好ましくは、前記機能部が他の家具部
品を引っかけて止めるためのフックであり、該フックは
家具構造物の壁に対し略垂直に延びる一端面と、該一端
面の頂部から他端に向かって傾斜して延びる傾斜面とを
有しており、前記操作部は前記フックの傾斜面から突出
しないように該傾斜面近傍の高さ位置まで延びるように
形成される。
【0028】上記構成によれば、機能部に支障を与える
ことなく、弾性引掛部と一体の操作部を家具構造物の壁
から外部に最大限に突出させることができるので、より
操作性が向上する。
【0029】また好ましくは、前記家具構造物が抽斗を
出し入れ可能に収容する家具本体であり、前記他の家具
部品が前記抽斗の飛び出しを防止するために抽斗に取り
付けられたラッチ部材であり、該ラッチ部材は抽斗が家
具本体内に収容されるときにばねの力を受けて前記フッ
クの傾斜面を滑りながら乗り越え前記フックの一端面に
引っ掛かるように形成される。
【0030】上記構成によれば、抽斗の飛び出しを防止
するためのラッチ部材を止めておくための家具部品を最
小限の小さなサイズに形成した場合であっても家具構造
物の係合穴に対し容易に取り付けたり取り外したりする
ことができるようになる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明する。
【0032】
【実施例】図1から図4までは本発明を家具の抽斗飛び
出し防止構造に適用した場合の一実施例を示したもので
ある。図1(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は
それぞれ家具部品であるラッチ受けの右側面図、背面
図、平面図、底面図及び(c)中1e−1e線に沿った
断面図である。図2(a)、(b)はそれぞれ家具構造
物である家具本体の左右一対の前補強部材に形成された
係合穴を示す要部平面図である。図3(a)、(b)は
それぞれ図1に示す家具部品の前方斜視図及び後方斜視
図である。図4は家具本体の抽斗飛び出し防止構造を示
す要部概略平面図である。
【0033】はじめに図4を参照すると、抽斗4を出し
入れ可能に収容する家具本体3は相対向する内壁に左右
一対の前補強部材1を備えており、両前補強部材1にそ
れぞれ開口形成された係合穴2に家具部品であるラッチ
受け10が取り付けられている。一方、抽斗4には該抽
斗の飛び出しを防止するためのラッチ部材5が左右対称
に取り付けられている。
【0034】図1〜図3に示すように、ラッチ受け10
は係合穴2に嵌まる嵌合部11と、該嵌合部11と一体
に設けられて前補強部材1の壁面より外側に突出する非
点対称形状の機能部としてのフック12とを備えてお
り、係合穴2及び嵌合部11もまた非点対称な形状を有
している。更に詳しくは、フック12は上記ラッチ部材
5を引っかけて止めるためのフックであり、該フックは
前補強部材1の壁に対し略垂直に延びる一端面12a
と、該一端面12aの頂部から他端に向かって傾斜して
延びる傾斜面12bとを有することにより非点対称な形
状をなしている。そして、抽斗4に取り付けられたラッ
チ部材5は、抽斗4が家具本体内3に収容されるときに
ばね(不図示)の力を受けてフック12の傾斜面12b
上を滑りながら乗り越えフック12の一端面12aに引
っ掛かるように形成されている。
【0035】係合穴2は非点対称且つ線対称な形状とし
て略T字状の開口形状をなしており、相対向する端縁2
a、2bと、両端縁2a、2b間で幅の狭い開口を形成
する両側縁2c、2dと幅の広い開口を形成する側縁2
e、2fとを有している。一方、図2において仮想線で
示すように、ラッチ受け10の嵌合部11は180°反
転したどちらの向きでも係合穴2に嵌まることができる
ように非点対称且つ非線対称な形状を有する。更に詳し
くは、嵌合部11は、係合穴2の両端縁2a、2b及び
両側縁2c、2dに当接するように線対称に形成された
本体部11aと、係合穴2の一方の側縁2fに嵌まるよ
うに突出形成された突出部11bとを有している。
【0036】さらに、ラッチ受け10は、嵌合部11を
係合穴2に嵌め込んだときに係合穴2の相対向する端縁
2a、2bの裏面側にそれぞれ引っ掛けることができる
一対の引掛部14、16と、嵌合部11を係合穴2に嵌
め込んだときに係合穴2の相対向する端縁2a、2b間
において前補強部材1の壁の外側に当接される一対の外
側当接部15とを有しており、一方の端縁2aに対応す
る引掛部14は可撓性及び弾性を有しないブロック状に
形成され、他方の引掛部16は弾性を利用して係合穴2
の端縁2bを通過するように弾性変位可能に形成された
弾性引掛部となっている。
【0037】さらに、この実施例においては、弾性引掛
部16が前補強部材1の外部に突出する操作部17を一
体に有している。更に詳しくは、弾性引掛部16は嵌合
部11から係合穴2端縁2bに向かって延びており、操
作部17は弾性引掛部16の先端から前補強部材1の外
部に向かって延長形成されている。さらに好ましくは、
操作部17はフック12の傾斜面12bから突出しない
ように該傾斜面12b近傍の高さ位置まで延びるように
形成される。
【0038】またこの実施例においては、弾性引掛部1
6の近傍において、フック12には前補強部材1の壁表
面に対し隙間を介して対向する段差部12cが形成され
ている。
【0039】上記構成を有するラッチ受け10及びその
取付構造によれば、家具構造物である前補強部材1の係
合穴2と該係合穴2に嵌まるラッチ受け10の嵌合部1
1とがそれぞれ非点対称な形状を有するので、ラッチ受
け10の嵌合部11が係合穴2に対し逆向きにはめ込ま
れることを確実に防止することができる。したがって、
非点対称形状のフック12が逆向きに取り付けられるよ
うな組付けミスを容易に防止することができる。
【0040】また、係合穴2が非点対称且つ線対称な形
状であるので、この係合穴2が家具本体3内の相対向す
る前補強部材1の対向壁に形成される場合であっても共
通の板素材に共通の穴加工を施したものを共用すること
ができる。したがって、家具の製造工程を簡素化するこ
とができる。しかも、図2(a)、(b)に示すよう
に、ラッチ受け10の嵌合部11は180°反転したど
ちらの向きでも係合穴2に嵌まることができるように非
点対称且つ非線対称な形状を有するので、係合穴2が相
対向する前補強部材1のどちらにあっても共通形状のラ
ッチ受け10を取り付けることができるとともに、線対
称な形状にするための余分な材料を節約して部品コスト
を下げることができる。すなわち、図2に示すように、
嵌合部11は係合穴2の側縁2fに嵌まる突出部11b
を本体部11aと一体に有するが、本体部11aと側縁
2eとの間には隙間を形成するように形成されているの
で、この隙間を埋める分量の材料費を節約することがで
きる。
【0041】さらに、上記実施例の構成によれば、ラッ
チ受け10の嵌合部11を前補強部材1の係合穴2に嵌
め込んだときにラッチ受け10の引掛部14、16を係
合穴2の端縁2a、2bの裏面側に引っ掛けることがで
きるとともに、ラッチ受け10外側当接部15を前補強
部材1の壁の外側に当接させることができるので、ラッ
チ受け10を前補強部材1の壁に安定に固定することが
できる。そして、一方の引掛部16が弾性変位可能に形
成された弾性引掛部であるので、その弾性変位を利用し
て係合穴2に装着及び離脱させることができる。
【0042】さらに、上記構成によれば、共通の板素材
に共通の穴加工を施したものを互いに反対方向に折り曲
げ加工することにより左右一対の前補強部材1を作るこ
とができるので、家具の製造工程を簡素化することがで
きる。
【0043】また、上記構成によれば、前補強部材1の
壁に形成される係合穴2の端縁2bに引っ掛かる弾性引
掛部16が、前補強部材1の外部に突出する操作部17
を有しているので、この操作部17を前補強部材1の外
部から指先等で操作することにより、弾性引掛部16を
係合穴2の端縁2bから容易に離脱させることができ
る。したがって、ラッチ受け10の嵌合部11を前補強
部材1の壁から容易に取り外すことができる。
【0044】さらに、操作部17が弾性引掛部16の先
端より延長形成されているので、操作部17の操作によ
り、てこの原理を利用して弾性引掛部16を軽い力で離
脱させることができる。
【0045】さらに、上記実施例の構成によれば、弾性
引掛部16を係合穴2の端縁2bから離脱させた後、フ
ック12に形成された段差部12cと前補強部材1の壁
表面との間の隙間に指先の爪やドライバー等の工具の先
端を引っかけることにより、ラッチ受け10の嵌合部1
1を係合穴2から容易に抜き取ることができる。
【0046】また、操作部17はフック12の傾斜面1
2bから突出しないように該傾斜面12b近傍の高さ位
置まで延びるように形成されているので、フック12の
機能に支障を与えることなく、弾性引掛部16と一体の
操作部17を前補強部材1の壁から外部に最大限に突出
させることができ、操作性を最大限に向上させることが
できる。
【0047】さらに上記実施例の構成によれば、抽斗4
の飛び出しを防止するためのラッチ部材5を止めておく
ためのラッチ受け10を最小限の小さなサイズに形成し
た場合であっても前補強部材1の係合穴2に対し容易に
取り付けたり取り外したりすることができる。
【0048】以上、図示実施例につき説明したが、本発
明は上記実施例の態様のみに限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載した発明の範囲内においてその構
成要素に種々の変更を加えることができる。例えば非点
対称な形状の係合穴は互いに独立した複数個の開口を有
するものであってもよい。また、係合穴が非点対称且つ
線対称な形状をなす場合、家具部品の嵌合部はこの係合
穴に嵌まり得るように非点対称且つ線対称な形状を有し
ていてもよい。さらに、上記実施例では一対の引掛部の
うちの一方のみが弾性引掛部となっているが両引掛部を
弾性引掛部としてもよい。さらに、本発明はラッチ部材
のためのラッチ受けに限らず、係合穴に取り付けて所要
の機能を発揮する各種家具部品、例えば、ストッパ等に
も同様に適用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、組み付けミスを確実に防止できる家具部品の
取付構造を提供することができ、また、家具構造物から
の取り外しが容易で材料ごとの分別廃棄が容易な家具部
品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を家具の抽斗飛び出し防止構造に適用し
た場合の一実施例を示したもので、(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)はそれぞれ家具部品であるラッ
チ受けの右側面図、背面図、平面図、底面図及び(c)
中1e−1e線に沿った断面図である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれ家具構造物である家
具本体の左右一対の前補強部材に形成された係合穴を示
す要部平面図である。
【図3】(a)、(b)はそれぞれ図1に示す家具部品
の前方斜視図及び後方斜視図である。
【図4】家具本体の抽斗飛び出し防止構造を示す要部概
略平面図である。
【符号の説明】
1 前補強部材(家具構造物) 2 係合穴 2a、2b 端縁 3 家具本体 10 ラッチ受け(家具部品) 11 嵌合部 11a 嵌合部の本体部 11b 嵌合部の突出部 12 フック(機能部) 12a 一端面 12b 傾斜面 12c 段差部 14 引掛部 16 弾性引掛部 17 操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 12/00 - 12/54 A47B 97/00 F16B 5/00 - 5/12

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具構造物の壁に開口形成された係合穴
    に取り付けられる合成樹脂製の家具部品の取付構造であ
    って、前記家具部品は前記係合穴に嵌まる嵌合部と、該
    嵌合部と一体に設けられて家具構造物の壁より外側に突
    出する非点対称形状の機能部とを備え、前記係合穴は非
    点対称且つ線対称な形状を有し、前記嵌合部は180°
    反転したどちらの向きでも前記係合穴に嵌まり得るよう
    に非点対称且つ非線対称な形状を有することを特徴とす
    家具部品の取付構造。
  2. 【請求項2】 家具構造物の壁に開口形成された係合穴
    に取り付けられる合成樹脂製の家具部品の取付構造であ
    って、前記家具部品は前記係合穴に嵌まる嵌合部と、該
    嵌合部と一体に設けられて家具構造物の壁より外側に突
    出する非点対称形状の機能部とを備え、前記係合穴及び
    前記嵌合部が非点対称な形状をなし、前記家具部品は、
    前記嵌合部を前記係合穴に嵌め込んだときに前記係合穴
    の相対向する端縁の裏面側にそれぞれ引っ掛けることが
    できる一対の引掛部と、前記嵌合部を前記係合穴に嵌め
    込んだときに前記係合穴の相対向する端縁間において前
    記家具構造物の壁の外側に当接される外側当接部とを有
    し、前記引掛部の少なくとも一方が弾性を利用して前記
    係合穴の端縁を通過するように弾性変位可能に形成され
    ていることを特徴とする家具部品の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記機能部が他の家具部品を引っかけて
    止めるためのフックであり、該フックは家具構造物の壁
    に対し略垂直に延びる一端面と、該一端面の頂部から他
    端に向かって傾斜して延びる傾斜面とを有しており、前
    記家具構造物が抽斗を出し入れ可能に収容する家具本体
    であり、前記他の家具部品が前記抽斗の飛び出しを防止
    するために抽斗に取り付けられたラッチ部材であり、該
    ラッチ部材は抽斗が家具本体内に収容されるときにばね
    の力を受けて前記フックの傾斜面を滑りながら乗り越え
    フックの一端面に引っ掛かるように形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の家具部品の取付構造。
  4. 【請求項4】 前記機能部が他の家具部品を引っかけて
    止めるためのフックであり、該フックは家具構造物の壁
    に対し略垂直に延びる一端面と、該一端面の頂部から他
    端に向かって傾斜して延びる傾斜面とを有しており、前
    記家具構造物が抽斗を出し入れ可能に収容する家具本体
    であり、前記他の家具部品が前記抽斗 の飛び出しを防止
    するために抽斗に取り付けられたラッチ部材であり、該
    ラッチ部材は抽斗が家具本体内に収容されるときにばね
    の力を受けて前記フックの傾斜面を滑りながら乗り越え
    フックの一端面に引っ掛かるように形成されていること
    を特徴とする請求項2記載の家具部品の取付構造。
  5. 【請求項5】 前記係合穴が家具本体の相対向する内壁
    に取り付けられた左右一対の前補強板のうちの少なくと
    も一方に形成されていることを特徴とする請求項1記載
    家具部品の取付構造。
  6. 【請求項6】 前記係合穴が家具本体の相対向する内壁
    に取り付けられた左右一対の前補強板のうちの少なくと
    も一方に形成されていることを特徴とする請求項記載
    の家具部品の取付構造。
  7. 【請求項7】 家具構造物の壁に開口形成された係合穴
    に取り付けられる合成樹脂製の家具部品であって、前記
    家具部品は前記係合穴に嵌まる嵌合部と、該嵌合部と一
    体に設けられて家具構造物の壁より外側に突出する非点
    対称形状の機能部と、前記嵌合部を前記係合穴に嵌め込
    んだときに前記係合穴の相対向する端縁の裏面側にそれ
    ぞれ引っ掛けることができる一対の引掛部と、前記嵌合
    部を前記係合穴に嵌め込んだときに前記係合穴の相対向
    する端縁間において前記家具構造物の壁の外側に当接さ
    れる外側当接部とを有し、前記引掛部の少なくとも一方
    が弾性を利用して前記係合穴の端縁を通過するように弾
    性変位可能に形成された弾性引掛部であり、この弾性引
    掛部が前記家具構造物の外部に突出する操作部を有して
    いることを特徴とする家具部品。
  8. 【請求項8】 前記弾性引掛部は前記嵌合部から前記一
    方の端縁に向かって延びており、前記操作部は前記弾性
    引掛部の先端から前記家具構造物の外部に向かって延長
    形成されていることを特徴とする請求項7記載の家具部
    品。
  9. 【請求項9】 前記弾性引掛部の近傍において、前記機
    能部には前記家具構造物の壁表面に対し隙間を介して対
    向する段差部が形成されていることを特徴とする請求項
    7記載の家具部品
  10. 【請求項10】 前記機能部が他の家具部品を引っかけ
    て止めるためのフックであり、該フックは家具構造物の
    壁に対し略垂直に延びる一端面と、該一端面の頂部から
    他端に向かって傾斜して延びる傾斜面とを有しており、
    前記操作部は前記フックの傾斜面から突出しないように
    該傾斜面近傍の高さ位置まで延びていることを特徴とす
    る請求項8記載の家具部品
  11. 【請求項11】 前記家具構造物が抽斗を出し入れ可能
    に収容する家具本体であり、前記他の家具部品が前記抽
    斗の飛び出しを防止するために抽斗に取り付けられたラ
    ッチ部材であり、該ラッチ部材は抽斗が家具本体内に収
    容されるときにばねの力を受けて前記フックの傾斜面を
    滑りながら乗り越え前記フックの一端面に引っ掛かるよ
    うに形成されていることを特徴とする請求項10記載の
    家具部品
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