JP4469114B2 - 部材間の仮止め構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のバンパなどの取付部材を、車体のリヤパネルなどの被取付部材に取り付ける前に、仮止めする際の仮止め構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のバンパの取付部材を車体のリヤパネルなどの被取付部材に取り付ける際には、まず仮止め用のクリップを用いて、車体の所定位置に仮止めする。この仮止めした状態でボルト、ナットなどを用いて取付部材を被取付部材の強固に固定する本締めを行い、取付部材の取付作業の作業性の向上を図るようにしている。かかる仮止めクリップは、たとえば特開平8−240207号公報、特開2000−52900号公報などに開示されている。
【0003】
かかる仮止めに用いられる仮止めクリップは、たとえば基部と、取付部材を挟持する一対の挟持片を備える保持部と、被取付部材に固定される固定部を有する。また、被取付部材には固定部を圧入するための取付孔が形成され、取付部材には一対の挟持片に挟み込まれる連結部が設けられている。そして、仮止めクリップの固定部を被取付部材の取付孔に圧入し、仮止めクリップの保持部に取付部材の連結部を挟持させることにより、取付部材を被取付部材に仮止めするというものである。
【0004】
また、仮止めクリップの保持部には、係止突起が設けられ、取付部材の連結部には係止孔が形成されている。そして、仮止めクリップの保持部に取付部材の連結部を挟み込んだとき、係止突起が係止孔に係止されて、取付部材が仮止めクリップから抜け落ちないようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、被取付部材に仮止めされる取付部材は、たとえばバンパなどの重量物である。このため、仮止めクリップの保持部から取付部材の連結部が抜け落ちやすいという問題がある。この問題に対して、前記の仮止めクリップの保持部に形成した係止突起を取付部材の連結部に形成された係止孔に係止させることにより取付部材の連結部の抜け落ちを防止している。
【0006】
ところが、前記従来の技術における係止突起と係止孔との係止状態のみでは、係止突起と係止孔との間で滑りが生じて、係止状態が解放され、結果として取付部材の連結部が仮止めクリップの連結部から抜け落ちる心配があった。
【0007】
そこで、本発明の課題は、仮止めクリップの保持部と取付部材の連結部の間にさらに強固な係止状態を形成することにより、仮止めクリップの保持部から取付部材の連結部が抜け落ちないようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明のうちの請求項1に係る発明は、基部と、前記基部の一方の面に形成され、取付部材の連結部を保持する保持部と、前記基部の他方の面に形成され、被取付部材に取り付けられる固定部とを備え、前記取付部材を前記被取付部材に仮止めする仮止めクリップを有する部材間の仮止め構造において、前記仮止めクリップの保持部は、前記取付部材の連結部を挟持するために前記基部から突出し、側面視して上下位置に配設された一対の挟持片を有し、前記挟持片に係止突起が設けられると共に、前記連結部に係止部が形成されており、前記係止部は、前記係止突起の付け根側に位置する端部が突出するように傾斜して形成され、前記係止部が前記係止突起係止することによって、前記連結部が前記挟持片から抜け止めされ、前記連結部には係止孔が形成され、前記係止孔に臨む前記連結部の壁部が前記係止部となり、前記係止突起は、前記仮止めクリップを前記被取付部材に取り付けたときに、上方に突出して形成され、前記側面視して上下位置に配設された一対の挟持片には、開口部がそれぞれ形成され、下側に位置する前記挟持片の前記開口部には、前記基部の一方の面から延出する板ばねが臨むように設けられ、前記板ばねの先端に前記係止突起が設けられ、上側に位置する前記挟持片には、前記開口部を挟んで前記連結部の高さを位置決めする突条が形成されることを特徴とする部材間の仮止め構造である。
【0009】
請求項1に係る発明においては、取付部材の連結部に設けられた係止部が、下側の挟持片に設けられた係止突起の付け根側に位置する端部が突出するような傾斜面に形成されている。したがって、仮止めクリップから取付部材が抜け落ちそうになると、係止部の端部が係止突起の付け根部分に食い込む方向に力が働く。そのため、取付部材が抜け落ちそうになったときに、その抜け落ちを妨げる力が大きく働くので、取付部材の抜け落ちを好適に防止することができる。
換言すると、請求項1に係る発明では、たとえば、バンパ等の取付部材の重量によって下側の挟持片に設けられた係止突起に係止部が食い込む方向に力が作用するため、取付部材の抜け落ちを確実に防止することができ、且つ仮止め作業時には、板ばねのばね力を介して前記板ばねの先端に設けられた係止突起を下方へ変形させることにより、取付部材に対する仮止めクリップの組付作業を容易に行うことができる。また、請求項1に係る発明では、取付部材が重量物であっても、上下に位置する一対の挟持片の間に連結部を挟持し、突条によって連結部の高さを位置決めすることにより、ガタツキなく取付部材を固定することができる。
【0011】
請求項に係る発明では、係止部連結部に形成された係止孔に臨む部位に設けられた壁部とされている。すなわち、係止孔に係止突起を挿入した際に、係止突起に臨む連結部の壁部が係止部となる。このため、たとえば係止部としての機能を有する構成としては、連結部に係止孔を形成するのみでよく、新たな構成を別途設ける必要がなくなり、その製造が容易なものとなる。
【0013】
請求項に係る発明では、仮止めクリップを被取付部材に取り付けたときに、係止突起が上方に突出して形成されている。取付部材は、仮止めクリップを介して被取付部材に取り付けられた際には、重力によって下方に落下する方向に力が働いている。したがって、係止突起が上方を向いて形成されていることにより、この下向き力に対して、好適に対抗することができる。
【0014】
求項に係る発明においては、仮止めクリップの固定部に押圧片を形成している。被取付部材に仮止めクリップを取り付けると、この押圧片が変形して仮止めクリップを固定するようになっているので、被取付部材と仮止めクリップとの間で、ガタが生じるのを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本発明に係る部材間の仮止め構造を示す分解斜視図、図2は、仮止めクリップの斜視図、図3(a)は、仮止めクリップの平面図、(b)はその側面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る部材間の仮止め構造は、仮止めクリップ1を有する。この仮止めクリップ1により、取付部材であるリヤバンパ2を、被取付部材である車体のリヤパネル3に仮止めする。
【0016】
仮止めクリップ1は、図2および図3に示すように、基部11を有している。基部11は、正面視した形状が長円形をなす板状の部材であり、その上側の長辺における中央部には、位置決め突起11Aが設けられている。基部11の一方の面には保持部12が形成され、他方の面には固定部13が形成されている。
【0017】
保持部12は、上下位置に配設された一対の挟持片14,15を備えている。挟持片14,15は、それぞれ基部11寄りの部位は平行であり、その先端側は互いに上下方向に徐々に逃げるように開口する形状となっている。
【0018】
また、挟持片14,15のそれぞれの中央位置には開口部14a,15aが形成されており、仮止めクリップ1の強度を損なわないようにしながら軽量化を図っている。下挟持片15における開口部15aには、板ばね16が配設されており、板ばね16の先端に係止突起17が設けられている。係止突起17は、基部11側が高い位置まで延在しており、基部11から遠ざかるに従い、下方に下がるように傾斜している。この保持部12にリヤバンパ2における結合部を保持させる。
【0019】
固定部13は、断面が長円形のスリーブ状の固定部本体18を備えている。固定部本体18における基部11から遠い側の端部19は、外方に向けて縮径するテーパ状をなしており、その端面は、固定部本体18の基部11寄りの位置よりも一回り小さい形状となっている。なお、固定部本体18と端部19は、一体に形成されている。固定部本体18の上下面における基部11の近傍位置には、それぞれ切欠き部20、21が形成されており、これらの切欠き部20、21にはそれぞれ押圧片22、23が設けられている。押圧片22、23は、固定部13の外面(上下面)から外側(上下側)に突出しており、後に説明するリヤパネル3の取付孔40に固定部13が嵌合された状態で変形状態になる
【0020】
押圧片22,23は、同一の形状をなしており、その一方である上側の押圧片22について説明すれば、押圧片22は、固定部本体18に一体的に連結される基端部22Aから、基部11の方向に向けて上昇するテーパ面22Bを備えている。テーパ面22Bの基部11側の端部には、固定部本体18の上面と平行する平行面22Cが形成されており、平行面22Cの基部11側端部には、固定部本体18の上面と直交する鉛直面22Dが形成され、鉛直面22Dの下端部には、段部22Eが形成されている。この段部22Eが車体のリヤパネル3に嵌合される。押圧片23には、押圧片22と同一の機能を有する基端部23A、テーパ面23B、平行面23C、鉛直面23D、および段部23Eが形成されている。
【0021】
固定部13における押圧片22,23と基部11との間には、図2および図3に仮想線で示すスポンジ25が介在される。スポンジ25は、側面形状が、基部11と同一の長円形状をなしており、その厚さも基部11と略同一の厚さとされている。スポンジ25は、弾性拡縮可能な部材であり、緩衝部材として働いている。したがって、基部11とリヤパネル3との接触による損傷を防止するとともに、リヤパネル3を押圧片22,23の方向に若干付勢して、リヤパネル3と押圧片22,23との密着性を高めている。
【0022】
上挟持片14には、開口部14aを挟んで位置決め用の突条26,26が形成されている。この突条26,26によってリヤバンパ2における連結部30の高さが位置決めされる。さらに、下挟持片15の下面側には、補強用リブ27,27が設けられている。この補強用リブ27,27により、挟持片14,15間にリヤバンパ2の連結部30を挿入する際の下挟持片15の変形を防止するように補強している。
【0023】
リヤバンパ2は、図2に示すように、板状の連結部30を備えており、連結部30には、係止孔31が形成されている。図4に示すように、係止孔31に係止突起17が挿入されたときに、係止突起17に臨む本発明の係止部である壁部32は、係止突起17の付け根側(図4に示す下側)に位置する端部が突出するように傾斜して形成されている。この連結部30が保持部12に挟持されて、リヤバンパ2が仮止めクリップ1に取り付けられる。
【0024】
リヤパネル3には、図1および図2に示すように、取付孔40が形成されている。取付孔40は、側方を向いて開口しており、その開口形状は、固定部13の固定部本体18とほぼ同一形状をなしている。そして、取付孔40に固定部13の固定部本体18が嵌合することにより、リヤパネル3に仮止めクリップ1が取り付けられる。
【0025】
次に、仮止めクリップ1を介してリヤバンパ2をリヤパネル3に仮止めした状態について、図4を参照して説明する。
図4に示すように、リヤパネル3に形成された取付孔40(図1)には、仮止めクリップ1における固定部13の固定部本体18が挿入されて嵌合されている。リヤパネル3は、仮止めクリップ1の基部11に隣接する位置まで押し込まれており、固定部13における押圧片22,23と基部11の間に挟まれて取り付けられている。また、リヤパネル3と基部11の間には、スポンジ25が介在されている。リヤパネル3と基部11の間にスポンジ25が介在されていることにより、リヤパネル3と基部11が接触しないようになっている。そのため、リヤパネル3を傷つけないようにすることができる。また、スポンジ25は若干の弾性を有しているので、この弾性力により、リヤパネル3は押圧片22,23の方向に付勢される。したがって、リヤパネル3に対して固定部13を好適に取り付けることができる。また、押圧片22,23は、リヤパネル3が取り付けられた状態で変形状態となるため、仮止めクリップ1とリヤパネル3との間でガタを生じることが防止される。
【0026】
一方、仮止めクリップ1における保持部12の挟持片14,15には、リヤバンパ2の連結部30が挟持されている。連結部30は、挟持片14,15の離間距離とほぼ同一の厚さを有しており、挟持片14,15に連結部30が嵌まり込む状態で挟持されている。また、連結部30に形成された係止孔31における壁部32には、係止突起17が係止されている。図4の拡大図で示すように、壁部32における係止突起17の付け根側に位置する端部Pが突出するように、壁部32は傾斜して形成されており、壁部32は、係止突起17に対して端部Pを接点として係止されている。ここで、リヤバンパ2は大重量であるために、リヤバンパ2が仮止めクリップ1から抜け落ちようとする力としては、比較的大きな力が働く。しかし、このような力が働いたとしても、リヤバンパ2が抜け落ちようとする力は、壁部32が係止突起17に対して食い込む方向に働くことになる。したがって、係止状態が強固なものとなる方向に力が働くので、リヤバンパ2が仮止めクリップ1から容易に抜け落ちないようにすることができる。
【0027】
続いて、本発明に係る仮止め構造の組み付け手順について説明する。
図5は、本発明に係る仮止め構造の組み付け手順を示す工程図である。
図5(a)に示すように、リヤパネル3の取付孔40に対して、仮止めクリップ1の固定部13を挿入する。固定部13の端部19は、固定部本体18に対して一回り小さい形状とされている。また、端部19は、固定部本体18の方向に拡径するテーパを備えているので、固定部13を円滑に連結部30に挿入することができる。
【0028】
その一方、仮止めクリップ1の保持部12における挟持片14,15の間には、リヤバンパ2(図1)における連結部30を挿入する。挟持片14,15は、その先端側が互いに逃げるように開口する形状となっている。したがって、連結部30は広く開口された位置から挿入されるので、容易に挿入することができる。また、その開口された先端部は徐々に狭くなっていくので、連結部30を挟持片14,15の間に円滑に導くことができる。そして、挟持片14,15で連結部30を挟持することにより、保持部12で連結部30を保持する。このとき、連結部30の上面は、突条26,26によって位置決めされる。
【0029】
次に、図5(b)に示すように、リヤパネル3の取付孔40に仮止めクリップ1の固定部13を挿入している過程において、固定部13における押圧片22,23がそれぞれ取付孔40の通過に伴い、固定部本体18の内側方向に押圧される。押圧片22,23は、それぞれ基部11に遠い位置から近い位置に向けて拡径するテーパ面22B,23B(図3)が設けられているので、押圧片22,23は、スムーズに固定部本体18の内側方向に移動することができる。こうして、押圧片22,23をそれぞれ固定部本体18の内側方向に移動させ、押圧片22,23の間の距離が縮められることにより、固定部13は取付孔40を通過することができる。そして、リヤパネル3を仮止めクリップ1の基部11に隣接する位置まで導くことができる。
【0030】
一方、連結部30を保持部12の挟持片14,15の間に挿入する過程において、係止突起17上を連結部30が通過する際には、板ばね16の先端が下方に下がるようにして撓むことにより、係止突起17が下降して逃げる。係止突起17が逃げることにより、連結部30は挟持片14,15の間に入り込むことができる。連結部30が係止突起17上を通過するにあたり、係止突起17の基部11から遠い位置が低く、基部11に近づくに従い徐々に上昇する形状をなしているので、連結部30の通過により、係止突起17を円滑に下降させることができる。
【0031】
こうして、図5(c)に示すように、リヤパネル3の取付孔40に仮止めクリップ1の固定部13が挿入されて固定され、仮止めクリップ1の挟持片14,15にリヤバンパ2の連結部30が挿入されて挟持される。リヤパネル3の取付孔40が仮止めクリップ1の基部11の近傍まできたら、スポンジ25が縮んでその厚みが非常に薄くなる。それとともに、押圧片22,23は、取付孔40が通過することによる押圧状態から解放されて、もとの状態に戻る。すると、リヤパネル3は、押圧片22,23の鉛直面22D,23Dと基部11の間に挟まれる格好となる。このとき、スポンジ25は、基部11とリヤパネル3の間に挟まれるので、両者の間の緩衝材として働き、リヤバンパ2に傷がつくのを防止することができる。また、スポンジ25の復元弾性力により、リヤバンパ2は押圧片22,23の鉛直面22D,23Dに押圧される状態になる。したがって、固定部13が確実に取付孔40に挿入され、仮止めクリップ1は確実にリヤパネル3に固定される。
【0032】
一方、仮止めクリップ1の挟持片14,15に連結部30が挟持されてリヤバンパ2が仮止めされる。このとき、連結部30は、係止突起17を乗り越えて、連結部30に形成された係止孔31が連結部30の真上に位置する。すると、板ばね16の復元弾性力により、係止突起17は上方に付勢され、係止孔31に挿入された状態となる。係止突起17が係止孔31に挿入されると、壁部32が係止突起17に係止される。係止突起17に係止される壁部32は、先端部が係止突起17の付け根部分に当接しており、リヤバンパ2が抜け落ちようとする力は、壁部32は係止突起17に対して食い込む方向に働く。したがって、係止状態が強固なものとなり、リヤバンパ2が仮止めクリップ1から容易に抜け落ちないようにすることができる。
【0033】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。以下に本発明の変形例を示すが、その説明中、前記実施形態と同一の部材については同一の番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0034】
図6(a)に示すように、この変形例では、係止突起60の形状が異なる点においてのみ、前記実施形態と異なる。係止突起60は、板ばね16の先端部に設けられており、係止孔31の壁部32と対向する係止面61は、その下端が基部11の反対方向に位置するように傾斜して形成されている。かかる態様により、連結部30に形成された係止孔31に係止突起60が挿入されると、係止孔31の壁部32は、係止突起60の係止面61と接触する。このため、リヤバンパ2が抜け落ちようとする力が働くと、係止面61に対して壁部32がさらに好適に食い込むようになる。したがって、さらに好適にリヤバンパ2の抜け落ちによる落下を防止することができる。
【0035】
また、図2に示す係止孔31が形成された連結部30に代えて、図6(b)に示すように、係止片70が設けられた連結部35とすることもできる。かかる態様とした場合には、係止片70における係止突起17に対向する壁面71が係止部となる。そして、この係止部における係止突起17の付け根側に位置する端部が突出するように傾斜して構成されているので、リヤバンパ2の落下を確実に防止することができる。
【0036】
その他、前記実施形態では、仮止めクリップ1の挟持片15に係止突起17を設け、リヤバンパ2の連結部30に係止部を形成する態様としたが、逆に、仮止めクリップの挟持片に係止部を形成し、リヤバンパの連結部に係止突起を設ける態様とすることができる。また、係止突起は上方を向いて突出するようにして形成したが、下方を向くようにして形成する態様としてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明のうちの請求項1に係る発明によれば、仮止めクリップから取付部材が抜け落ちそうになると、係止部の端部が係止突起の付け根部分に食い込む方向に力が働く。そのため、取付部材が抜け落ちそうになったときに、その抜け落ちを妨げる力が大きく働くので、取付部材の抜け落ちを好適に防止することができる。
【0038】
また、請求項に係る発明によれば、たとえば係止部として、係止部材を別途設ける必要がなくなり、その製造を容易なものとすることができる。
【0039】
さらに、請求項に係る発明によれば、係止突起が上方を向いて形成されていることにより、リヤバンパが落下しようとするときに生じる下向きの力に対して、好適に対抗することができる。
【0040】
請求項に係る発明によれば、被取付部材に仮止めクリップを取り付けると、この押圧片が変形して仮止めクリップを固定するようになっているので、被取付部材と仮止めクリップとの間で、ガタが生じるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部材間の仮止め構造を示す分解斜視図である。
【図2】仮止めクリップの斜視図である。
【図3】(a)は、仮止めクリップの平面図、(b)はその側面図である。
【図4】仮止めクリップを介して、リヤパネルにリヤバンパを仮止めした状態を示す側断面図である。
【図5】仮止めクリップを介して、リヤパネルにリヤバンパを仮止めする工程を示す工程図である。
【図6】(a)、(b)とも、本発明の変形例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 仮止めクリップ
2 リヤバンパ(部材)
3 リヤパネル(部材)
11 基部
12 保持部
13 固定部
14,15 挟持片
16 板ばね
17 係止突起
22,23 押圧片
25 スポンジ
30 連結部
31 係止孔
32 壁部(係止部)

Claims (2)

  1. 基部と、前記基部の一方の面に形成され、取付部材の連結部を保持する保持部と、前記基部の他方の面に形成され、被取付部材に取り付けられる固定部とを備え、前記取付部材を前記被取付部材に仮止めする仮止めクリップを有する部材間の仮止め構造において、
    前記仮止めクリップの保持部は、前記取付部材の連結部を挟持するために前記基部から突出し、側面視して上下位置に配設された一対の挟持片を有し、
    前記挟持片に係止突起が設けられると共に、前記連結部に係止部が形成されており、
    前記係止部は、前記係止突起の付け根側に位置する端部が突出するように傾斜して形成され、前記係止部が前記係止突起係止することによって、前記連結部が前記挟持片から抜け止めされ
    前記連結部には係止孔が形成され、前記係止孔に臨む前記連結部の壁部が前記係止部となり、
    前記係止突起は、前記仮止めクリップを前記被取付部材に取り付けたときに、上方に突出して形成され、
    前記側面視して上下位置に配設された一対の挟持片には、開口部がそれぞれ形成され、下側に位置する前記挟持片の前記開口部には、前記基部の一方の面から延出する板ばねが臨むように設けられ、前記板ばねの先端に前記係止突起が設けられ、
    上側に位置する前記挟持片には、前記開口部を挟んで前記連結部の高さを位置決めする突条が形成されることを特徴とする部材間の仮止め構造。
  2. 前記仮止めクリップの固定部は外面から外側に突出する押圧片を備え、前記仮止めクリップの固定部は、前記被取付部材に形成される取付孔に嵌合された状態で前記押圧片が変形状態になることを特徴とする請求項1に記載の部材間の仮止め構造。
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