JP2003065307A - 部材間の仮止め構造 - Google Patents

部材間の仮止め構造

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JP2003065307A
JP2003065307A JP2001259415A JP2001259415A JP2003065307A JP 2003065307 A JP2003065307 A JP 2003065307A JP 2001259415 A JP2001259415 A JP 2001259415A JP 2001259415 A JP2001259415 A JP 2001259415A JP 2003065307 A JP2003065307 A JP 2003065307A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮止めクリップの保持部と取付部材の連結部
の間にさらに強固な係止状態を形成することにより、仮
止めクリップの保持部から取付部材の連結部が抜け落ち
ないようにする。 【解決手段】 仮止めクリップ1の保持部12は、リヤ
バンパ2の連結部30を挟持するために基部11から突
出する一対の挟持片14,15を有する。下挟持片15
に係止突起17が設けられ、連結部30には、係止孔3
1が形成されている。係止孔31における係止突起17
と対向する面に位置する壁部32は、係止突起17の付
け根側に位置する端部が突出するように傾斜して形成さ
れている。この壁部32が係止突起17に係止すること
によって、連結部30が挟持片14,15から抜け止め
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のバンパな
どの取付部材を、車体のリヤパネルなどの被取付部材に
取り付ける前に、仮止めする際の仮止め構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のバンパの取付部材を車体のリヤ
パネルなどの被取付部材に取り付ける際には、まず仮止
め用のクリップを用いて、車体の所定位置に仮止めす
る。この仮止めした状態でボルト、ナットなどを用いて
取付部材を被取付部材の強固に固定する本締めを行い、
取付部材の取付作業の作業性の向上を図るようにしてい
る。かかる仮止めクリップは、たとえば特開平8−24
0207号公報、特開2000−52900号公報など
に開示されている。
【0003】かかる仮止めに用いられる仮止めクリップ
は、たとえば基部と、取付部材を挟持する一対の挟持片
を備える保持部と、被取付部材に固定される固定部を有
する。また、被取付部材には固定部を圧入するための取
付孔が形成され、取付部材には一対の挟持片に挟み込ま
れる連結部が設けられている。そして、仮止めクリップ
の固定部を被取付部材の取付孔に圧入し、仮止めクリッ
プの保持部に取付部材の連結部を挟持させることによ
り、取付部材を被取付部材に仮止めするというものであ
る。
【0004】また、仮止めクリップの保持部には、係止
突起が設けられ、取付部材の連結部には係止孔が形成さ
れている。そして、仮止めクリップの保持部に取付部材
の連結部を挟み込んだとき、係止突起が係止孔に係止さ
れて、取付部材が仮止めクリップから抜け落ちないよう
にされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被取付部材
に仮止めされる取付部材は、たとえばバンパなどの重量
物である。このため、仮止めクリップの保持部から取付
部材の連結部が抜け落ちやすいという問題がある。この
問題に対して、前記の仮止めクリップの保持部に形成し
た係止突起を取付部材の連結部に形成された係止孔に係
止させることにより取付部材の連結部の抜け落ちを防止
している。
【0006】ところが、前記従来の技術における係止突
起と係止孔との係止状態のみでは、係止突起と係止孔と
の間で滑りが生じて、係止状態が解放され、結果として
取付部材の連結部が仮止めクリップの連結部から抜け落
ちる心配があった。
【0007】そこで、本発明の課題は、仮止めクリップ
の保持部と取付部材の連結部の間にさらに強固な係止状
態を形成することにより、仮止めクリップの保持部から
取付部材の連結部が抜け落ちないようにすることにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明のうちの請求項1に係る発明は、基部と、前記基部の
一方の面に形成され、取付部材の連結部を保持する保持
部と、前記基部の他方の面に形成され、被取付部材に取
り付けられる固定部とを備え、前記取付部材を前記被取
付部材に仮止めする仮止めクリップを有する部材間の仮
止め構造において、前記仮止めクリップの保持部は、前
記取付部材の連結部を挟持するために前記基部から突出
する一対の挟持片を有し、前記挟持片と前記連結部のい
ずれか一方に係止突起が設けられ、前記挟持片と前記連
結部のいずれか他方に係止部が形成されており、前記係
止部は、前記係止突起の付け根側に位置する端部が突出
するように傾斜して形成され、前記係止部が前記係止突
起に係止することによって、前記連結部が前記挟持片か
ら抜け止めされることを特徴とする部材間の仮止め構造
である。
【0009】請求項1に係る発明においては、仮止めク
リップの挟持片および取付部材の連結部の一方に設けら
れた係止部が、挟持片または連結部の他方に設けられた
係止突起の付け根側に位置する端部が突出するような傾
斜面に形成されている。したがって、仮止めクリップか
ら取付部材が抜け落ちそうになると、係止部の端部が係
止突起の付け根部分に食い込む方向に力が働く。そのた
め、取付部材が抜け落ちそうになったときに、その抜け
落ちを妨げる力が大きく働くので、取付部材の抜け落ち
を好適に防止することができる。
【0010】請求項2に係る発明は、前記挟持片または
前記連結部材に係止孔が形成され、前記係止孔に臨む前
記挟持片または前記連結部材の壁部が前記係止部となる
ことを特徴とする請求項1に記載の部材間の仮止め構造
である。
【0011】請求項2に係る発明では、係止部は、挟持
片または連結部材に形成された係止孔に臨む挟持片また
は連結部材の壁部とされている。すなわち、係止孔に係
止突起を挿入した際に、係止突起に臨む挟持片または連
結部材の壁部が係止部となる。このため、たとえば係止
部としての機能を有する構成としては、挟持片または連
結部材に係止孔を形成するのみでよく、新たな構成を別
途設ける必要がなくなり、その製造が容易なものとな
る。
【0012】請求項3に係る発明は、前記係止突起は、
前記仮止め部材を前記被取付部材に取り付けたときに、
上方に突出して形成されることを特徴とする請求項1ま
たは請求項2に記載の部材間の仮止め構造である。
【0013】請求項3に係る発明では、係止突起が仮止
め部材を被取付部材に取り付けたときに上方に突出して
形成されている。取付部材は、仮止めクリップを介して
被取付部材に取り付けられた際には、重力によって下方
に落下する方向に力が働いている。したがって、係止部
材が上方を向いて形成されていることにより、この下向
きの力に対して、好適に対抗することができる。
【0014】請求項4に係る発明は、前記仮止めクリッ
プの固定部は外面から外側に突出する押圧片を備え、前
記仮止めクリップの固定部は、前記被取付部材に形成さ
れる取付孔に嵌合された状態で前記押圧片が変形状態に
なることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのい
ずれか1項に記載の部材間の仮止め構造である。請求項
4に係る発明においては、仮止めクリップの固定部に押
圧片を形成している。被取付部材に仮止めクリップを取
り付けると、この押圧片が変形して仮止めクリップを固
定するようになっているので、被取付部材と仮止めクリ
ップの間で、ガタが生じるのを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発明に
係る部材間の仮止め構造を示す分解斜視図、図2は、仮
止めクリップの斜視図、図3(a)は、仮止めクリップ
の平面図、(b)はその側面図である。図1に示すよう
に、本実施形態に係る部材間の仮止め構造は、仮止めク
リップ1を有する。この仮止めクリップ1により、取付
部材であるリヤバンパ2を、被取付部材である車体のリ
ヤパネル3に仮止めする。
【0016】仮止めクリップ1は、図2および図3に示
すように、基部11を有している。基部11は、正面視
した形状が長円形をなす板状の部材であり、その上側の
長辺における中央部には、位置決め突起11Aが設けら
れている。基部11の一方の面には保持部12が形成さ
れ、他方の面には固定部13が形成されている。
【0017】保持部12は、上下位置に配設された一対
の挟持片14,15を備えている。挟持片14,15
は、それぞれ基部11寄りの部位は平行であり、その先
端側は互いに上下方向に徐々に逃げるように開口する形
状となっている。
【0018】また、挟持片14,15のそれぞれの中央
位置には開口部14a,15aが形成されており、仮止
めクリップ1の強度を損なわないようにしながら軽量化
を図っている。下挟持片15における開口部15aに
は、板ばね16が配設されており、板ばね16の先端に
係止突起17が設けられている。係止突起17は、基部
11側が高い位置まで延在しており、基部11から遠ざ
かるに従い、下方に下がるように傾斜している。この保
持部12にリヤバンパ2における結合部を保持させる。
【0019】固定部13は、断面が長円形のスリーブ状
の固定部本体18を備えている。固定部本体18におけ
る基部11から遠い側の端部19は、外方に向けて縮径
するテーパ状をなしており、その端面は、固定部本体1
8の基部11寄りの位置よりも一回り小さい形状となっ
ている。なお、固定部本体18と端部19は、一体に形
成されている。固定部本体18の上下面における基部1
1の近傍位置には、それぞれ切欠き部20,21が形成
されており、これらの切欠き部20,21にはそれぞれ
押圧片22,23が設けられている。押圧片22,23
は、固定部13の外面(上下面)から外側(上下側)に
突出しており、後に説明するリヤパネル3の取付孔40
に固定部13が嵌合された状態で変形状態になる
【0020】押圧片22,23は、同一の形状をなして
おり、その一方である上側の押圧片22について説明す
れば、押圧片22は、固定部本体18に一体的に連結さ
れる基端部22Aから、基部11の方向に向けて上昇す
るテーパ面22Bを備えている。テーパ面22Bの基部
11側の端部には、固定部本体18の上面と平行する平
行面22Cが形成されており、平行面22Cの基部11
側端部には、固定部本体18の上面と直交する鉛直面2
2Dが形成され、鉛直面22Dの下端部には、段部22
Eが形成されている。この段部22Eが車体のリヤパネ
ル3に嵌合される。押圧片23には、押圧片22と同一
の機能を有する基端部23A、テーパ面23B、平行面
23C、鉛直面23D、および段部23Eが形成されて
いる。
【0021】固定部13における押圧片22,23と基
部11との間には、図2および図3に仮想線で示すスポ
ンジ25が介在される。スポンジ25は、側面形状が、
基部11と同一の長円形状をなしており、その厚さも基
部11と略同一の厚さとされている。スポンジ25は、
弾性拡縮可能な部材であり、緩衝部材として働いてい
る。したがって、基部11とリヤパネル3との接触によ
る損傷を防止するとともに、リヤパネル3を押圧片2
2,23の方向に若干付勢して、リヤパネル3と押圧片
22,23との密着性を高めている。
【0022】上挟持片14には、開口部14aを挟んで
位置決め用の突条26,26が形成されている。この突
条26,26によってリヤバンパ2における連結部30
の高さが位置決めされる。さらに、下挟持片15の下面
側には、補強用リブ27,27が設けられている。この
補強用リブ27,27により、挟持片14,15間にリ
ヤバンパ2の連結部30を挿入する際の下挟持片15の
変形を防止するように補強している。
【0023】リヤバンパ2は、図2に示すように、板状
の連結部30を備えており、連結部30には、係止孔3
1が形成されている。図4に示すように、係止孔31に
係止突起17が挿入されたときに、係止突起17に臨む
本発明の係止部である壁部32は、係止突起17の付け
根側(図4に示す下側)に位置する端部が突出するよう
に傾斜して形成されている。この連結部30が保持部1
2に挟持されて、リヤバンパ2が仮止めクリップ1に取
り付けられる。
【0024】リヤパネル3には、図1および図2に示す
ように、取付孔40が形成されている。取付孔40は、
側方を向いて開口しており、その開口形状は、固定部1
3の固定部本体18とほぼ同一形状をなしている。そし
て、取付孔40に固定部13の固定部本体18が嵌合す
ることにより、リヤパネル3に仮止めクリップ1が取り
付けられる。
【0025】次に、仮止めクリップ1を介してリヤバン
パ2をリヤパネル3に仮止めした状態について、図4を
参照して説明する。図4に示すように、リヤパネル3に
形成された取付孔40(図1)には、仮止めクリップ1
における固定部13の固定部本体18が挿入されて嵌合
されている。リヤパネル3は、仮止めクリップ1の基部
11に隣接する位置まで押し込まれており、固定部13
における押圧片22,23と基部11の間に挟まれて取
り付けられている。また、リヤパネル3と基部11の間
には、スポンジ25が介在されている。リヤパネル3と
基部11の間にスポンジ25が介在されていることによ
り、リヤパネル3と基部11が接触しないようになって
いる。そのため、リヤパネル3を傷つけないようにする
ことができる。また、スポンジ25は若干の弾性を有し
ているので、この弾性力により、リヤパネル3は押圧片
22,23の方向に付勢される。したがって、リヤパネ
ル3に対して固定部13を好適に取り付けることができ
る。また、押圧片22,23は、リヤパネル3が取り付
けられた状態で変形状態となるため、仮止めクリップ1
とリヤパネル3との間でガタを生じることが防止され
る。
【0026】一方、仮止めクリップ1における保持部1
2の挟持片14,15には、リヤバンパ2の連結部30
が挟持されている。連結部30は、挟持片14,15の
離間距離とほぼ同一の厚さを有しており、挟持片14,
15に連結部30が嵌まり込む状態で挟持されている。
また、連結部30に形成された係止孔31における壁部
32には、係止突起17が係止されている。図4の拡大
図で示すように、壁部32における係止突起17の付け
根側に位置する端部Pが突出するように、壁部32は傾
斜して形成されており、壁部32は、係止突起17に対
して端部Pを接点として係止されている。ここで、リヤ
バンパ2は大重量であるために、リヤバンパ2が仮止め
クリップ1から抜け落ちようとする力としては、比較的
大きな力が働く。しかし、このような力が働いたとして
も、リヤバンパ2が抜け落ちようとする力は、壁部32
が係止突起17に対して食い込む方向に働くことにな
る。したがって、係止状態が強固なものとなる方向に力
が働くので、リヤバンパ2が仮止めクリップ1から容易
に抜け落ちないようにすることができる。
【0027】続いて、本発明に係る仮止め構造の組み付
け手順について説明する。図5は、本発明に係る仮止め
構造の組み付け手順を示す工程図である。図5(a)に
示すように、リヤパネル3の取付孔40に対して、仮止
めクリップ1の固定部13を挿入する。固定部13の端
部19は、固定部本体18に対して一回り小さい形状と
されている。また、端部19は、固定部本体18の方向
に拡径するテーパを備えているので、固定部13を円滑
に連結部30に挿入することができる。
【0028】その一方、仮止めクリップ1の保持部12
における挟持片14,15の間には、リヤバンパ2(図
1)における連結部30を挿入する。挟持片14,15
は、その先端側が互いに逃げるように開口する形状とな
っている。したがって、連結部30は広く開口された位
置から挿入されるので、容易に挿入することができる。
また、その開口された先端部は徐々に狭くなっていくの
で、連結部30を挟持片14,15の間に円滑に導くこ
とができる。そして、挟持片14,15で連結部30を
挟持することにより、保持部12で連結部30を保持す
る。このとき、連結部30の上面は、突条26,26に
よって位置決めされる。
【0029】次に、図5(b)に示すように、リヤパネ
ル3の取付孔40に仮止めクリップ1の固定部13を挿
入している過程において、固定部13における押圧片2
2,23がそれぞれ取付孔40の通過に伴い、固定部本
体18の内側方向に押圧される。押圧片22,23は、
それぞれ基部11に遠い位置から近い位置に向けて拡径
するテーパ面22B,23B(図3)が設けられている
ので、押圧片22,23は、スムーズに固定部本体18
の内側方向に移動することができる。こうして、押圧片
22,23をそれぞれ固定部本体18の内側方向に移動
させ、押圧片22,23の間の距離が縮められることに
より、固定部13は取付孔40を通過することができ
る。そして、リヤパネル3を仮止めクリップ1の基部1
1に隣接する位置まで導くことができる。
【0030】一方、連結部30を保持部12の挟持片1
4,15の間に挿入する過程において、係止突起17上
を連結部30が通過する際には、板ばね16の先端が下
方に下がるようにして撓むことにより、係止突起17が
下降して逃げる。係止突起17が逃げることにより、連
結部30は挟持片14,15の間に入り込むことができ
る。連結部30が係止突起17上を通過するにあたり、
係止突起17の基部11から遠い位置が低く、基部11
に近づくに従い徐々に上昇する形状をなしているので、
連結部30の通過により、係止突起17を円滑に下降さ
せることができる。
【0031】こうして、図5(c)に示すように、リヤ
パネル3の取付孔40に仮止めクリップ1の固定部13
が挿入されて固定され、仮止めクリップ1の挟持片1
4,15にリヤバンパ2の連結部30が挿入されて挟持
される。リヤパネル3の取付孔40が仮止めクリップ1
の基部11の近傍まできたら、スポンジ25が縮んでそ
の厚みが非常に薄くなる。それとともに、押圧片22,
23は、取付孔40が通過することによる押圧状態から
解放されて、もとの状態に戻る。すると、リヤパネル3
は、押圧片22,23の鉛直面22D,23Dと基部1
1の間に挟まれる格好となる。このとき、スポンジ25
は、基部11とリヤパネル3の間に挟まれるので、両者
の間の緩衝材として働き、リヤバンパ2に傷がつくのを
防止することができる。また、スポンジ25の復元弾性
力により、リヤバンパ2は押圧片22,23の鉛直面2
2D,23Dに押圧される状態になる。したがって、固
定部13が確実に取付孔40に挿入され、仮止めクリッ
プ1は確実にリヤパネル3に固定される。
【0032】一方、仮止めクリップ1の挟持片14,1
5に連結部30が挟持されてリヤバンパ2が仮止めされ
る。このとき、連結部30は、係止突起17を乗り越え
て、連結部30に形成された係止孔31が連結部30の
真上に位置する。すると、板ばね16の復元弾性力によ
り、係止突起17は上方に付勢され、係止孔31に挿入
された状態となる。係止突起17が係止孔31に挿入さ
れると、壁部32が係止突起17に係止される。係止突
起17に係止される壁部32は、先端部が係止突起17
の付け根部分に当接しており、リヤバンパ2が抜け落ち
ようとする力は、壁部32は係止突起17に対して食い
込む方向に働く。したがって、係止状態が強固なものと
なり、リヤバンパ2が仮止めクリップ1から容易に抜け
落ちないようにすることができる。
【0033】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものでは
ない。以下に本発明の変形例を示すが、その説明中、前
記実施形態と同一の部材については同一の番号を付し、
その詳細な説明は省略する。
【0034】図6(a)に示すように、この変形例で
は、係止突起60の形状が異なる点においてのみ、前記
実施形態と異なる。係止突起60は、板ばね16の先端
部に設けられており、係止孔31の壁部32と対向する
係止面61は、その下端が基部11の反対方向に位置す
るように傾斜して形成されている。かかる態様により、
連結部30に形成された係止孔31に係止突起60が挿
入されると、係止孔31の壁部32は、係止突起60の
係止面61と接触する。このため、リヤバンパ2が抜け
落ちようとする力が働くと、係止面61に対して壁部3
2がさらに好適に食い込むようになる。したがって、さ
らに好適にリヤバンパ2の抜け落ちによる落下を防止す
ることができる。
【0035】また、図2に示す係止孔31が形成された
連結部30に代えて、図6(b)に示すように、係止片
70が設けられた連結部35とすることもできる。かか
る態様とした場合には、係止片70における係止突起1
7に対向する壁面71が係止部となる。そして、この係
止部における係止突起17の付け根側に位置する端部が
突出するように傾斜して構成されているので、リヤバン
パ2の落下を確実に防止することができる。
【0036】その他、前記実施形態では、仮止めクリッ
プ1の挟持片15に係止突起17を設け、リヤバンパ2
の連結部30に係止部を形成する態様としたが、逆に、
仮止めクリップの挟持片に係止部を形成し、リヤバンパ
の連結部に係止突起を設ける態様とすることができる。
また、係止突起は上方を向いて突出するようにして形成
したが、下方を向くようにして形成する態様としてもよ
い。
【0037】
【発明の効果】以上のとおり、本発明のうちの請求項1
に係る発明によれば、仮止めクリップから取付部材が抜
け落ちそうになると、係止部の端部が係止突起の付け根
部分に食い込む方向に力が働く。そのため、取付部材が
抜け落ちそうになったときに、その抜け落ちを妨げる力
が大きく働くので、取付部材の抜け落ちを好適に防止す
ることができる。
【0038】請求項2に係る発明によれば、たとえば係
止部として、係止部材を別途設ける必要がなくなり、そ
の製造を容易なものとすることができる。
【0039】請求項3に係る発明によれば、係止部材が
上方を向いて形成されていることにより、リヤバンパが
落下しようとするときに生じる下向きの力に対して、好
適に対抗することができる。
【0040】請求項4に係る発明によれば、被取付部材
に仮止めクリップを取り付けると、この押圧片が変形し
て仮止めクリップを固定するようになっているので、被
取付部材と仮止めクリップの間で、ガタが生じるのを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部材間の仮止め構造を示す分解斜
視図である。
【図2】仮止めクリップの斜視図である。
【図3】(a)は、仮止めクリップの平面図、(b)は
その側面図である。
【図4】仮止めクリップを介して、リヤパネルにリヤバ
ンパを仮止めした状態を示す側断面図である。
【図5】仮止めクリップを介して、リヤパネルにリヤバ
ンパを仮止めする工程を示す工程図である。
【図6】(a)、(b)とも、本発明の変形例を示す側
断面図である。
【符号の説明】
1 仮止めクリップ 2 リヤバンパ(部材) 3 リヤパネル(部材) 11 基部 12 保持部 13 固定部 14,15 挟持片 16 板ばね 17 係止突起 22,23 押圧片 25 スポンジ 30 連結部 31 係止孔 32 壁部(係止部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 良美 東京都港区虎ノ門4−3−1城山JT森ビ ル24階 株式会社フォーラムエンジニアリ ング内 Fターム(参考) 3J001 FA07 GB01 HA02 HA04 HA07 JB02 JB12 KA03 KA26 KB01 3J022 DA02 DA13 DA18 EA06 EB02 EB03 EC02 FB03 FB08 FB13 FB16 HA03 HB02 HB06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部と、前記基部の一方の面に形成さ
    れ、取付部材の連結部を保持する保持部と、前記基部の
    他方の面に形成され、被取付部材に取り付けられる固定
    部とを備え、前記取付部材を前記被取付部材に仮止めす
    る仮止めクリップを有する部材間の仮止め構造におい
    て、 前記仮止めクリップの保持部は、前記取付部材の連結部
    を挟持するために前記基部から突出する一対の挟持片を
    有し、 前記挟持片と前記連結部のいずれか一方に係止突起が設
    けられ、前記挟持片と前記連結部のいずれか他方に係止
    部が形成されており、 前記係止部は、前記係止突起の付け根側に位置する端部
    が突出するように傾斜して形成され、前記係止部が前記
    係止突起に係止することによって、前記連結部が前記挟
    持片から抜け止めされることを特徴とする部材間の仮止
    め構造。
  2. 【請求項2】 前記挟持片または前記連結部材に係止孔
    が形成され、前記係止孔に臨む前記挟持片または前記連
    結部材の壁部が前記係止部となることを特徴とする請求
    項1に記載の部材間の仮止め構造。
  3. 【請求項3】 前記係止突起は、前記仮止め部材を前記
    被取付部材に取り付けたときに、上方に突出して形成さ
    れることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    部材間の仮止め構造。
  4. 【請求項4】 前記仮止めクリップの固定部は外面から
    外側に突出する押圧片を備え、前記仮止めクリップの固
    定部は、前記被取付部材に形成される取付孔に嵌合され
    た状態で前記押圧片が変形状態になることを特徴とする
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の部
    材間の仮止め構造。
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