JPH0640330Y2 - 保持具 - Google Patents

保持具

Info

Publication number
JPH0640330Y2
JPH0640330Y2 JP6211788U JP6211788U JPH0640330Y2 JP H0640330 Y2 JPH0640330 Y2 JP H0640330Y2 JP 6211788 U JP6211788 U JP 6211788U JP 6211788 U JP6211788 U JP 6211788U JP H0640330 Y2 JPH0640330 Y2 JP H0640330Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
wing
panel material
mounting hole
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6211788U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01165312U (ja
Inventor
一雄 星野
孝 武者
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Nifco Inc
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd, Nifco Inc filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP6211788U priority Critical patent/JPH0640330Y2/ja
Publication of JPH01165312U publication Critical patent/JPH01165312U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0640330Y2 publication Critical patent/JPH0640330Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insertion Pins And Rivets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば自動車のドアミラー用フィニッシャー
を車体パネルに取り付ける際などに使用される保持具に
関する。
[従来の技術] 自動車のドアミラー用フィニッシャーなどを車体パネル
に取り付ける場合は、一般にグロメットと呼ばれる樹脂
製の保持具が使用されている。
第11図は、従来の保持具を示すもので、第12図は同上保
持具の使用状態を示したものである。
図において、保持具1は、パネル材2の取付穴2aに挿着
され、この保持具1にドアミラー用フィニッシャーとし
ての部品3が取り付けられる。
さらに説明すると、保持具1は、樹脂材で形成され、下
端で互いにつながった内側筒状部1aと外側筒状部1bとを
備え、部品3のピン状保持部3aを圧入するための保持穴
4が内側筒状部1aに形成されている。一方、外側筒状部
1bは、最大外径寸法が取付穴2aに略等しく形成され、内
側筒状部1aよりも上側に延びた上端にはパネル材2の表
面側に当接される鍔部5が設けられている。さらに、外
側筒状部1bの外周面には、外側筒状部1bの周回方向に傾
いて放射状に突出された弾性を有する4つの翼状片6が
一体に形成されている。これら各翼状片は、保持具1の
中心を挟んで対向し合う翼状片6,6間の最大寸法が取付
穴2aの内径寸法よりも大きく形成され、また各翼状片6
の上下に中心に向かってそれぞれ傾斜する傾斜部6a,6b
が設けられている。
このように形成された保持具1は、鍔部5の下面にリン
グ状のクッション材7を挿着した後、取付穴2aに挿入さ
れ、パネル材2に取り付けられる。すなわち、保持具1
を挿入して行くと、まず各翼状片6の下側傾斜部6aが取
付穴2aにぶつかり、各翼状片6が内側方向の力を受て弾
性変形され、さらに周回方向に傾いて内側に逃げながら
取付穴2a内に差し込まれて行く。そして、鍔部5がパネ
ル材2の上面にクッション材7を介して当接されると、
各翼状片6も取付穴2aを通過して裏面側に位置された状
態になり自己復帰して開き、上側傾斜部6bがパネル材2
の裏側で取付穴2aの穴縁に係合される。したがって、鍔
部5と上側傾斜部6bとで取付穴2aに対する抜け止めがな
されて保持具1が取り付けられる。また、ピン状保持部
3aを取り付けられた保持具1の保持穴4に圧入して固定
すると、この保持具1で部品3をパネル材2に保持する
ことができる。
[考案が解決しようとする課題] すなわち、上記従来構造において、パネル材2の裏面側
における抜け止めは、翼状片6の上側傾斜部6bを取付穴
2aの穴縁に当接させることによってなされる。したがっ
て、一対の翼状片6の各上側傾斜部6bが穴縁に常に当接
された状態になければよい。このため、取付穴2a内で保
持具1の位置調整を可能にするには、取付穴2aを長孔に
形成すれば可能であるが、この場合でも一方向に移動さ
せることができるだけで、他方向に移動させて調整する
ことはできない。
しかし、取付部品によっては、製造誤差などを位置調整
で吸収している場合もあるが、この調整では多方向への
移動が得られないと十分な調整ができない。また、複数
の取付箇所で取り付けられる場合も、一方向への移動だ
けしか得られないと位置調整が不可能な場合が生ずる。
さらに、取付部品によっては、熱膨張または収縮変形が
大きいものもあるが、このような場合も多方向への移動
が得られないと、膨張・収縮変形を十分に吸収すること
が出来ず、部品が破損される場合が生ずる。
本考案は、上記問題点に鑑みなされたものであり、その
目的は取付作業性の向上と、取付部品の保護を図ること
のできる構造にした保持具を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案はパネル材の取付穴に
挿着される筒状体の一端側に前記パネル材の表面側に当
接される鍔部を、他端側に前記パネル材の裏面側で係合
される複数の弾性翼状片をそれぞれ有し、かつ前記各翼
状片が前記筒状体の周回方向に傾き、下面に前記他端側
に向かって傾斜した傾斜部を有してなる可撓性材の保持
具であって、前記翼状片が上部に前記鍔部と平行な係合
面を有して前記鍔部の外径寸法と略等しい位置まで突出
形成されてなる構成にしたものである。
[作用] この構成によれば、パネル材の取付穴を貫通した翼状片
の係合面が、パネル材の裏面側で、鍔部の外径寸法と略
等しい位置まで裏面に沿って延びて添接される。したが
って、筒状体の中心を挟んで対向配置される一対の翼状
片間の寸法、もしくは鍔部の外径寸法のいずれか小さい
方の寸法内であれば、筒状体との間に余裕を持たせて取
付穴を形成することができる。そして、この余裕量によ
って、パネル材側に対する保持具の位置調整が方向性に
限定されることなく得られる。
[実施例] 以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明
する。
第1図乃至第8図は、本考案の一実施例に係る保持具を
示すものである。
図において、保持具10は樹脂材で形成され、筒状体11
と、鍔部12と、一対の翼状片13とを一体に有している。
そして、筒状体11は、左右両側に平面11aを各々設けた
状体で、横断面が略小判形に形成され、中心には上下に
貫通する保持穴14が設けられている。また、保持穴14の
中間部分には、180度変位した位置に一対の係止用突起1
5が設けられている。この係止用突起15は、平面状の突
起面15aと、この突起面15aの上側に形成されたガイド用
のテーパ面15bと、突起面15aの下側に位置した直角な係
止面15cとを有している。さらに、筒状体11の上端には
大径部16が形成されており、この大径部16の部分に皿状
テーパ面16aが設けられ、この皿状テーパー面16aで取付
穴14の上部入口が外側に向かって開く状態が形成されて
いる。
鍔部12は、大径部16の上部外周より形成されている。そ
して、上面12aと下面12bは外側へ向かうにしたがい下る
傾斜状をなし、この傾斜で鍔部12の全体が傘状に作られ
ている。また上面12aと下面12bとの肉厚寸法は、外側に
向かうにしたがい薄く形成され、この鍔部12に弾性が持
たされている。
一対の翼状片13は、筒状体11の平面11aから外側に向か
う状態で、180度変位されて左右対称に設けられてい
る。また、各翼状片13は、筒状体11の周回方向に全体が
傾いており、その先端は鍔部12の外周面と同じ位置まで
延ばされている。そして、各翼状片13の上面は鍔部12に
対して平行な状態をなす係合面13aで形成され、下面は
筒状体11の下端から翼状片13の突出部に向かって傾斜さ
れた傾斜部13bで形成されている。なお、係合面13aと鍔
部12との離間寸法t(第4図参照)は、この保持具10の
取り付けを予定するパネル材20(第9図参照)の肉厚寸
法Tよりも若干小さく形成されている。また、各翼状片
13と筒状体11との連結部分には、各翼状片13が傾いてい
る内側の面に、係合面13aから下側に向かって途中の位
置まで形成された溝26が設けられている。そして、この
溝26で肉薄部13c(第7図参照)が形成され、この肉薄
部13cで筒状体11の周回方向に各翼状片13の弾性変形が
さらにし易い状態になっている。
このように構成された保持具10は、第9図乃至第10図に
使用状態を示すようにしてパネル材20に取り付けられ、
この状態で部品21を支持することができる。この使用方
法を、パネル材20の構成と部品21の構成とともに、第9
図乃至第10図を用いて次に説明する。
パネル材20は例えば車体パネルで、、保持具10を取り付
ける位置に取付穴20aが設けられている。この取付穴20a
は丸穴で形成されており、内径寸法dは、鍔部12の外径
寸法、もしくは一対の翼状片13間の最大距離寸法のいず
れか小さい方の距離寸法Dより小さく、かつ大径部16の
外径寸法よりも大きく設定され、大径部16との間に十分
な遊びが得られるように余裕が持たされて作られてい
る。
一方、部品21は、樹脂材で形成された例えばドアミラー
用ガーニッシュで、本体22の下面22aから下側に向かっ
て突出されたピン状の保持部23が一体に設けられてい
る。保持部23は、先端に膨出部23aを有し、この膨出部2
3aとの段差を係止部23bとしている。この係止部23bと下
面22a間の距離寸法は、鍔部12の上端から係止面15cまで
の距離寸法よりも僅かに小さく、また膨出部23aの最大
寸法は保持穴14とほぼ等しく形成されている。
この構成において、保持具10を取付穴20a内に下端側か
ら押し込んで行くと、まず一対の翼状片13の傾斜部13b
が取付穴20aの穴縁にぶつかる。また、この状態からさ
らに押すと、一対の翼状片13が肉薄部13cの部分で弾性
変形されてさらに内側へ傾いて逃げる。これにより、筒
状体11の挿入が許容され、鍔部12がパネル材20の上面20
bに当接された状態まで差し込むことができる。なお、
この状態出は、翼状片13の係合面13aは未だ取付穴20aを
通過していない。そして、さらに筒状体11の上部を押下
されると、鍔部12が弾性変形されて中央部分側が内側へ
へこみ、同時に筒状体11も下側に変位され、係合面13a
が取付穴20a内からパネル材20の裏面20c側に抜け出た状
態になる。また、この状態になると、内側に弾性変形さ
れていた一対の翼状片13が自己復帰し、パネル材20の裏
面20c側に沿って係合面13aが延びた状態になる。次い
で、筒状体11の押下力を解くと、鍔部12の自己復帰で筒
状体11を押し上げ、パネル材20が鍔部12と係合面13aと
の間で弾性挟持された状態となる。これによって、保持
具10がパネル材20に対して、上下の移動が規制された状
態で取り付けられる。そして、この状態では、鍔部12お
よび係合面13aとパネル材20との間の摩擦力に抗して保
持具10に横方向の外力を与えると、大径部16と取付穴20
aとの隙間内で水平方向に保持具10を動かすことがで
き、この移動でパネル材20に対する保持具10の位置調整
を行うことができる。
一方、部品21は、保持穴14への挿入時に、保持部23がテ
ーパー面16aで案内されて保持穴14内へ導かれ、膨出部2
3aが係止面15cを超えるまで差し込まれる。そして、係
止部23bと係止面15cとが互いに係合されて抜け止められ
る。これにより、部品21が保持具10に対して取り付けら
れ、また保持具10を介してパネル材20に取り付けられた
状態になる。
なお、保持具10と部品21とは、パネル材20に保持具10を
取り付ける前に係合させておいても良いものである。ま
た、組立後交換修理などで部品21を取り外す場合は、部
品21を外側へ引くと、保持具10を取付穴20a内に残した
まま、保持具23を保持穴14から抜いて外すことができ、
その後再び部品21を組み付けることもできる。
したがって、このように構成された保持具10では、鍔部
12とこの鍔部12に対し水平方向に延びる係合面13aとを
パネル材20に当接させ、取付穴20aに対する抜け止めを
行っているので、大径部16と取付穴20aとの間の隙間で
規制される範囲内であれば、パネル材20に対して保持具
10を多方向に動かして位置調整を行うことができる。こ
れにより、部品21に外側から横方向の力が加えられた場
合、この移動で外力を吸収することができ、保持部23の
破損などを防いで保護することができる。また、部品21
が熱膨張または収縮して保持部23間のピッチが変わった
場合でも同様にして吸収し、保護することができる。さ
らに、複数の保持部23を同一部品21に設けた組立時にお
いて、保持部23間に多少の寸法誤差があっても、この誤
差を上記移動で吸収することができるので、組立が簡単
になり作業性の向上が図れる。
なお、上記実施例では、翼状片13を一対設けた構造を開
示したが、二つ以上設けても良いものである。
[考案の効果] 以上説明したとおり、本考案に係る保持具によれば、パ
ネル材に対して位置を移動して調整することができるの
で、この調整で寸法誤差などを吸収して実効的になくす
ことができる。また、部品に外力が加わった場合も、こ
の外力を吸収することができる。この結果、部品取付作
業が簡単になり作業性の向上が図れるとともに、部品の
破損なども防げ保護を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る保持具の上面図、第2
図は第1図のI−I線方向より見た正面図、第3図は同
上保持具の底面図、第4図は第1図のII−II線方向より
見た側面図、第5図は同上保持具の外観斜視図、第6図
は第1図のIII−III線に沿う縦断面図、第7図は第2図
のIV−IV線に沿う横断面図、第8図は第1図のV−V線
に沿う縦断面図、第9図は同上保持具の使用状態をパネ
ル材と部品とともに一部を断面して示した側面図、第10
図は第1図のVI−VI線に沿う断面図、第11図は従来の保
持具の一例を示した底面図、第12図は第11図に示した同
上保持具の使用状態をパネル材と部品とともに示した断
面図である。 10…保持具 11…筒状体 12…鍔部 13…翼状片 13a…係合面 13b…傾斜部 20…パネル材 20a…取付穴 21…部品 23…保持部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パネル材の取付穴に挿着される筒状体の一
    端側に前記パネル材の表面側に当接される鍔部を、他端
    側に前記パネル材の裏面側で係合される複数の弾性翼状
    片をそれぞれ有し、かつ前記各翼状片が前記筒状体の周
    回方向に傾き、下面に前記他端側に向かって傾斜した傾
    斜部を有してなる可撓性材の保持具であって、前記翼状
    部が上部に前記鍔部と平行な係合面を有して前記鍔部の
    外径寸法と略等しい位置まで突出形成されてなることを
    特徴とする保持具。
JP6211788U 1988-05-13 1988-05-13 保持具 Expired - Lifetime JPH0640330Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6211788U JPH0640330Y2 (ja) 1988-05-13 1988-05-13 保持具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6211788U JPH0640330Y2 (ja) 1988-05-13 1988-05-13 保持具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01165312U JPH01165312U (ja) 1989-11-20
JPH0640330Y2 true JPH0640330Y2 (ja) 1994-10-19

Family

ID=31287749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6211788U Expired - Lifetime JPH0640330Y2 (ja) 1988-05-13 1988-05-13 保持具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0640330Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01165312U (ja) 1989-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0614085Y2 (ja) パネル状部品の固定用クリップ
US20050091802A1 (en) Clip
JP2002195225A (ja) 電気機器の取付構造
JPH0640330Y2 (ja) 保持具
JPH1086765A (ja) モールクリップ
JP2571374Y2 (ja) クリップ
JP3246828B2 (ja) 車輌用ガラス保持構造
JP3557536B2 (ja) 部品の取付構造
JP3481874B2 (ja) パネル溝部へのモール取付構造
JP3749076B2 (ja) アシストグリップの取付構造
JP4165928B2 (ja) 車両用内装部品のクリップ取付座
JP4125808B2 (ja) 挿入型クリップ
JP2547523Y2 (ja) 板状物等の留め具
JPH0221977B2 (ja)
JPH0734766Y2 (ja) プロテクターの取付構造
KR100225925B1 (ko) 클립
JP3664299B2 (ja) 車両用サンバイザの取付構造
JPH0323886Y2 (ja)
JPH0842533A (ja) 部品の取付構造
JPH0724650Y2 (ja) 固定クリップ
JPH02171359A (ja) ラジエターグリルの取付構造
JPH0743468Y2 (ja) クリップ保持構造
JPS6114892Y2 (ja)
JP2002308150A (ja) フェンダーライナー取付クリップ及びフェンダーライナー取付構造
JPH0219611Y2 (ja)