JP3664299B2 - 車両用サンバイザの取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用サンバイザの取付構造に係り、詳しくはクリップを利用した取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用サンバイザは、一般に取付ブラケット及びサンバイザホルダ(以下、両部材を併せてサンバイザ取付部品という)を介してルーフライニングと共にフロントウインドウ上部近くのルーフパネルに取り付けられる。そして、サンバイザ取付部品の天井に対する取付構造として、ルーフライニングを貫通後、ルーフパネルの取付孔に挿入してスナップ係合によって結合するクリップ方式がある。
なお、クリップを用いた取付構造の場合、車種に違いに伴う板厚の変化に対応するために、クリップの係止部に複数の段差を設定したものが知られている。このような取付構造は、例えば特開平4−110224号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、天井取付部の板厚は、安全剛性ボデー構造等によりボデー板金の板厚が0.8〜2.0mmと幅広く、車種によって0.1mm単位で使い分けており、また、ルーフライニングの板厚も表面の基布材質の違いにより、板厚が3.0〜6.0mmと幅がある。このように、車種毎で相違する天井取付部の板厚変化に対応するためには、上記のような複数の段差構造では対応しきれないという問題がある。
【0004】
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、天井取付部の板厚変化に対応することが可能なサンバイザの取付構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明に係る車両用サンバイザの取付構造は、特許請求の範囲の各請求項に記載の通りの構成を備えた。
従って、請求項1に記載の発明によれば、サンバイザ取付部品は、ストッパと係合片とでルーフパネルを上下から挟み込むことによって該ルーフパネルに固定される。この場合、ボデーフレームの板厚変化に対しては、係合片の弾性変形によって対応することができる。
一方、ルーフライニングは基盤部とボデーフレームの接触部とによって上下から挟み込まれて固定されるので、ルーフライニングの板厚に合わせて、接触部の高さをストッパの高さに整合するように設定することによってルーフライニングの板厚変化に対応することができる。
すなわち、本発明によれば、車種の違い等によって、使用するルーフパネル及びルーフライニングの板厚が変化、すなわち天井取付部の板厚が変化しても、同一寸法のサンバイザ取付部品を用いてサンバイザ及びルーフライニングを取り付けることができる。
【0006】
また、請求項2に記載の発明によれば、突子によって係合片の弾性撓みを規制し、該係合片の孔縁に対する当接状態を固定できる。このため、サンバイザ取付部品のボデーフレームに対する確実な抜け止め機能を得ることができる。
ところで、係合片のボデーフレームに対するラップ代(自由状態での孔縁に対する重なり代)は、ボデーフレームの板厚変化に伴って変化する。
このようなボデーフレームの板厚変化に対して、本発明にあっては、取付孔の孔径を変えることによって対応することができる。すなわち、板厚が厚いときは孔径を広げ、板厚が薄いときは孔径を狭く設定する。このことによって、ボデーフレームの板厚変化に拘わらず、孔縁に対して斜面当たりで当接する係合片のラップ代を一定にできるため、一定の挟持力でボデーフレームに安定的に固定することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は自動車用サンバイザ、ルーフライニング及びルーフパネルを示す斜視図である。図示のように、車両の天井前端部に取り付けられる乗員遮光用のサンバイザ1は、左右のフロントピラー(図示省略)の上端部間に横架状に設置されるルーフパネル50に対してルーフライニング40と共に取付ブラケット2を介して取り付けられる。この取付ブラケット2が本発明のサンバイザ取付部品に対応し、ルーフパネル50がボデーフレームに対応する。
【0009】
図2は取付ブラケット2の斜視図であり、図3〜図5は取付ブラケット2のルーフライニング40に対する取付状態を示しており、図3は斜視図、図4及び図5はそれぞれ断面図である。また、図6〜図8は取付ブラケット2のルーフパネル50に対する取付状態を示しており、図6は斜視図、図7及び図8はそれぞれ断面図である。
【0010】
図2に示すように、取付ブラケット2は樹脂製のブラケット本体20と、同じく樹脂製のブラケットカバー30と、略L字形に形成された金属製のアーム10との3部品の結合構造から成立している。そして、アーム10の横軸部がサンバイザ1に対して横軸線回りに回動自在に組付けられている。
ブラケット本体20は、サンバイザを支持するサンバイザ支持部と、天井部に取り付けられる取付部とに大別される。ブラケット本体20は、平坦面を有する略三角形状の基盤部21を取付台座として備え、該基盤部21の上面(平面)中央に直立された円筒状のボス部22を有する。そして、それらの中央部に設けられたテーパ孔20a(図4参照)にアーム10の縦軸部10aが基盤部21側から貫通され、かつ先端の膨出部10bがボス部22の4割り端部に弾性撓みによって係合し抜け止めされている。つまり、ボス部22がアーム10を水平回動可能に支持するアーム支持部、延いてはサンバイザ支持部を構成している。
【0011】
次に、取付部について説明する。ボス部22の外周には、ルーフライニング40の取付孔41に係止可能な3個の係止片23が周方向に相互に120度の等間隔を置いて設けられており、3個の全ての係止片23は、ボス部22の外周上部から放射方向に突設され、各係止片23の先端には取付孔41の孔縁裏面に係止可能な爪部23aを備えている。この爪部23aは上面側(挿入側)が外側に向かって下り勾配の傾斜面とされている。
【0012】
また、3個のうちの2個の係止片23には、爪部23aから下向きに突出する垂直壁23bが設けられ、この垂直壁23bは図4に示すように、ルーフライニング40の取付孔41に挿入したときに該取付孔41の内周面に係合可能とされている。また、係止片23はボス部22からアーチ状に突出されており、このアーチ部によって爪部23a及び垂直壁23bが径方向(放射方向)に撓むことを可能とする弾性撓み部23cを構成している。
【0013】
取付ブラケット2のブラケット本体20は、3個の係止片23がルーフライニング40に形成された略三角形の取付孔41(図1参照)における各辺の中央部に対向するよう位置決めされた状態で取付孔41内にルーフライニング40の表面側(室内面側)から挿入される。その挿入によって係止片23の爪部23aがその上面を取付孔41の孔縁によって押され、弾性撓み部23cの弾性撓みによって内周側へ変位して取付孔41を通過する。そして、取付孔41を通過後、弾性撓み部23cの弾性復帰に伴い孔縁に係止する。
このとき、垂直壁23bが取付孔41の内周面に当接し、このことによって取付孔41に対してブラケット本体20がセンタリングされる。
【0014】
また、基盤部21の上面にはルーフパネル50の取付孔51に係止可能な3個の係合子24が立設されている。係合子24は周方向に相互に120度の等間隔を置いて配置され、また前記係止片23に対しては周方向に60度の間隔を置いて配置されている。なお、ルーフパネル50の取付孔51は、図1に示すように、係止片23の干渉回避用の逃がし孔部51aと、係合子24の係止孔部51bとを60度間隔で交互に備えた略六角形の星形に形成されている。
【0015】
各係合子24は図5に示すように、一定の隙間Sを置いて対向状に突設された一対の係合片25から構成され、弾性撓みによって外方へ拡開可能とされている。なお、基盤部21には、係合片25が撓み易くするために係合片25の付け根の背面側に開口21a(図5参照)を設けてある。
両係合片25はその上端部に相互に千鳥状(食い違い状)に配置される先端片25aを有し、この先端片25aの千鳥状配置によって両係合片25の先端側における対向隙間Sが閉じられている。このように、係合子24の先端部は閉じ形状に形成されており、しかも先端に向かって先細りのテーパ状をなすように、先端片25aの背面が傾斜面に形成されている(図8の(B)参照)。このことによって、ルーフパネル50の取付孔51への挿入時における孔探り及びガイド性が向上されている。
【0016】
また、係合片25の内面(対向面)には、先端片25aの付け根付近に突部25bが設けられ、またそれより下方には段差部25cが設けられている。これら突部25b及び段差部25cは、後述する突子31との関係において設けられている。
【0017】
さらに、係合片25の外面(背面)には、図8に示すように、突出方向の略中間部位にルーフパネル50の取付孔51における係止孔部51bの孔縁に斜面当たりで当接可能な係止部25dが形成されている。これに対応して、基盤部21の上面にはブラケット本体20をルーフパネル50の取付孔51に挿入したときに、該ルーフパネル50の表面(室内面)に当接することによって挿入深さを規制する複数本のピン状のストッパ27が上向きに突設されている。このストッパ27は、両係合片25の両脇に備えられている。
すなわち、係合子24をルーフパネル50の取付孔51に挿入したとき、ストッパ27と係合子24の係止部25dとによってルーフパネル50を上下から挟み込むことによってブラケット本体20をルーフパネル50に固定する構成となっている。
【0018】
なお、上記のように形成された係合子24は、ブラケット本体20をルーフライニング40に取り付けるべく、該ルーフライニング40の取付孔41に挿入したとき、該取付孔41を貫通することが必要になる。このため、ルーフライニング40の取付孔41には、三角形の各角部に係合子24の干渉回避用の逃がし孔部41aが設けられている。
【0019】
各係合子24毎において、図5に示すように、係合片25の対向隙間Sには、係合子24をルーフパネル50の取付孔51に挿入後、係合片25を外側に拡開させて取付孔51の孔縁に係止するための、突子31が係合子24に沿って軸方向に直線移動可能に設けられている。すなわち、突子31は係合子24をルーフパネル50の取付孔51に係止するために、該係合子24を拡開(又は拡開位置に保持)するロック手段を構成するものであって、ブラケットカバー30の裏面に一体に突設されている。
【0020】
ブラケットカバー30はブラケット本体20の表面側を覆うための意匠部材であり、ブラケット本体20の基盤部21の表面形状をカバーし得るような該基盤部21の外形よりも一回り大きい略三角形に形成されている。
【0021】
係合片25の対向隙間Sに配置される突子31は、矩形断面のプレート状に形成され、図5に示すように、係合片25と対向する方向を板厚方向とし、その板厚が基部(ブラケットカバー30との付け根である下部)から先端にかけて順次小さくなる三段の段付き形状とされ、基部と中間、中間と先端部との間はテーパー部によって連続されている。
【0022】
突子31はその先端が係合片25の突部25bに当接可能に対向する位置を初期位置とするものであって、その位置からブラケットカバー30が軸方向に加圧されたときは、突子31はその先端によって突部25bを押し退けながら対向隙間Sを進入して係合片25を外側へ拡開させる。そして、この拡開によって、図8に示すように、係合片25の係止部25dがルーフパネル50の取付孔51の孔縁に強固に係止され、そのとき、突子31の基部が係合片25の基部間に突入することで横方向の移動が規制されるようになっている。
【0023】
また、突子31の移動を案内するために、図4に示すように、ブラケット本体20の基盤部21の上面には、係合片25と直交する位置に一対のガイド26が上向きに突設され、これによって突子31の幅方向位置が規制されている。
そして、いずれか一方のガイド26には、突子31の位置保持用としての係止凸部26aが設けられている。この係止凸部26aは、組付け前の状態では突子31の側面に形成された第1の係止凹部31aに係合(図4参照)することによって突子31を初期位置に保持する。また、突子31が係合片25を拡開する位置へ進入したときは、第1の係止凹部31aから脱出後、突子31の側面に形成された第2の係止凹部31bに係合(図7の(B)参照)することによって突子31を進入位置に保持するように設定されている。
【0024】
なお、係止凸部26aはブラケットカバー30の加圧によって突子31が進入されるとき、ガイド26の外側への撓みによって第1の係止凹部31aから脱出されるが、このときの脱出に必要な力、すなわちガイド26を撓ませるために必要な力が、前記係止片23の弾性撓み部23cを撓ませるために必要な力及び係合片25を撓ませるために必要な力よりも大きくなるように設定されている。
上述した基盤部21、ストッパ27、係合子24及び突子31によってルーフパネルに対するクリップ係合部が構成される。
【0025】
ブラケット本体20の基盤部21には、図2に示すように、周方向に3等分された位置にそれぞれ外周側からボス部22に向かって延びるスリット21bが設けられている。このようなスリット21bを設けることによってボス部22の付け根に応力集中部が設定され、これにより基盤部21に対して上向きの外力が働いたときに破壊し易い状態が形成されている。
【0026】
一方、ルーフパネル50の室内面側における取付孔51の周辺部には、図6或いは図8、図9に示すように、ルーフライニング40の裏面に当接する取付部板厚調整用としての接触部53が形成されており、この接触部53と前記基盤部21とによってルーフライニング40を上下から挟み込んで固定するようになっている。
そして、接触部53の突出高さh1は、ルーフライニング40の板厚に合わせて基盤部21の上面から突出するストッパ27の高さhに対応して設定されている。すなわち、図9に示すように、取付状態において、ルーフライニング40の室内面からルーフパネル50の室内面までの距離がストッパ27の突出高さhとなるように、接触部53の突出高さh1が設定されている。
なお、接触部53は、本実施の形態では、係止片23の干渉回避用として備えられる逃がし孔部51aの周縁部を室内面側に向かってプレス加工で加圧成形した略台形状の膨出部によって構成してあるため、取付孔51をプレス形成する際に同時に形成することができ、加工性がよい。
【0027】
本実施の形態に係る自動車用サンバイザは上記のように構成したものであり、以下その取付手順を説明する。
先ず、車外において、サンバイザ1の取付ブラケット2を、ブラケット本体20の係合子24がルーフライニング40の取付孔41の逃がし孔部41aに整合するように位置決めしたのち、ブラケットカバー30を加圧することによって取付孔41内に挿入する。
この場合、前述したように、ガイド26の撓みによる係止凸部26aの第1の係止凹部31aからの脱出力が、係止片23の弾性撓み部23cの撓み力よりも大きく設定してあるため、上記の挿入によって係止片23の爪部23aが取付孔51の孔縁に押圧されると、該爪部23aは弾性撓み部23cの径方向の撓みによって取付孔51を潜り抜ける。そして、直後に弾性復帰し、取付孔41の孔縁裏面に係止されて抜け止めされる(図3及び図4参照)。
【0028】
このとき、図4に示すように、2個の係止片23に設けた垂直壁23bが取付孔41の内壁面に当接することによって、ブラケット本体20の中心が取付孔41の中心に整合するようにセンタリングされる。なお、係合子24は取付孔41の逃がし孔部41aを貫通してルーフライニング40の裏面側に突出する(図5参照)。
かくして、サンバイザ1の取付ブラケット2がルーフライニング40に取り付けられる。
【0029】
次に、ルーフライニング40を車内に運び込み、車内天井面に沿って予め定められた規定位置に配置する。この配置によって取付ブラケット2は図7及び図8の(A)に仮想線で示すルーフパネル50の取付孔51に対して位置決めされる。具体的には、取付孔51の係止孔部51bに係合子24が対応し、逃がし孔部51aに係止片23が対応する位置関係に整合される。その後、ブラケット本体20を図7及び図8の(A)に実線で示すルーフパネル50の取付孔51内に挿入する。この挿入はブラケットカバー30を加圧することによって行う。
【0030】
この場合、係合子24の先端部を閉じ形状に形成し、かつ先細りのテーパー状に形成することによって取付孔51への挿入時における孔探り及びガイド性を向上してあるため、取付孔51に対する挿入を楽に行うことができる。上記の挿入操作によって、係止片23は逃がし孔部51aを貫通し、また係合子24の係合片25は図8の(A)に仮想線で示すように、弾性撓みによって係止孔部51bを貫通する。また、ストッパ27がルーフパネル50の表面に当接してブラケット本体20の挿入深さが規制され、さらに基盤部21がルーフライニング40の室内面側に底面当たりで当接する(図8参照)。
【0031】
かかる状態において、ブラケットカバー30を更に挿入方向に加圧すると、図7の(A)及び(B)に示すように、ガイド26の係止凸部26aが突子31の第1の係止凹部31aから脱出し、突子31が係合子24の係合片25間を進入し、その先端が突部25bを押し退けるとともに、中間部が段差部25cを外側に押圧する。このことによって、図8の(B)に示すように、係合片25は外方へ拡開されて係止部25dが取付孔51の係止孔部51bの孔縁に強固に係止される。かくして、ブラケット本体20はルーフパネル50を係合片25とストッパ27とによって上下方向から挟み込むことによって固定される。
一方、ルーフライニング40は基盤部21とルーフパネル50の接触部53とによって上下から挟み込まれて固定される。
【0032】
なお、係合片25が取付孔51の孔縁に当接された係止状態では、突子31はその基部が係合片25の対向隙間Sに突入することによって板厚方向の動きが規制され、また幅方向の動きについてはガイド26によって規制される。このため、突子31の横方向(面方向)に関しての動きが抑えられる。また、第1の係止凹部31aから脱出した係止凸部26aは、突子31の更なる進入によって第2の係止凹部31bに係合し、突子31が進入位置に保持される。その結果、取付孔51に対する係合子24の係止状態を確実に保持することができる。
かくして、ルーフパネル50に対してルーフライニング40及びサンバイザ1を取り付けることができる。
【0033】
さて、本実施の形態では、前述したようにルーフパネル50に室内面側に向かって突出する取付部板厚調整用の接触部53を突設し、その接触部53と取付ブラケット2の基盤部21とによってルーフライニング40を上下から挟み込んで固定する構成としたので、車種の違い等によってルーフライニング40の板厚が異なる場合、当該ルーフライニング40の板厚に合わせて接触部53の高さh1を変えることによってルーフライニング40の板厚変化に対応することができる。
このことは、図9に示されている。すなわち、図9の右側には板厚が薄い場合を実線で示し、厚い場合を仮想線で示してあり、ルーフライニング40の室内面からルーフパネル50の室内面までの距離がストッパ27の高さhに整合するように、ルーフライニング40の板厚に合わせて接触部53の高さh1を設定する、すなわち板厚が厚いときは低く設定し、板厚が薄いときは高く設定することによってルーフライニング40の板厚変化に対応することができる。
【0034】
また、ルーフパネル50の板厚変化に対しては、取付孔51の孔径、具体的には係合子24の中心からの係止孔部51bの孔径を変えることによって対応することができる。
図9の左側に示すように、係合片25の係止部25dは、斜面(テーパー面)によって形成されており、従って、ルーフパネル50の板厚がt1,t2,t3の如く変化した場合、孔縁に対する係合片25のラップ代(自由状態での係止片と孔縁との重なり量)が変化することになる。このラップ代の変化を、係止孔部51bの孔径をそれぞれR1,R2,R3の如く変える、すなわち、係止孔部51bを広げたり狭めたりすることによって吸収し、係止部25dの孔縁に対するラップ代を一定とすることができる。ラップ代が一定化されることで、突子31を係合片25間に差し込んで係合片25を外側へ拡開したときの拡開量が一定となる。なお、係止部25dの斜面は、断面が直線状のテーパー面でも円弧面でもよい。
このように、本実施の形態に係るサンバイザ取付構造によれば、ルーフパネル50及びルーフライニング40の板厚によって定まる天井取付部の板厚変化に対応してサンバイザ1及びルーフライニング40を車両天井部に取り付けることができる。
【0035】
次に、本発明の他の実施の形態を図10に基づいて説明する。この実施の形態は、図1に示すサンバイザ1の軸部1aを上下回動可能にかつ係脱可能に支持するサンバイザホルダについて適用したものである。このサンバイザホルダはサポートフックとも呼称されるが、本発明のサンバイザ取付部品に対応する。
この実施の形態に係るサンバイザホルダ60は、図10に示すように、樹脂成形品であって、軸部1aを支持するフック部61と、車両天井部に対する取付部62とに大別される。取付部62はルーフライニング40の室内面に対して平面当たりで当接する基盤部63と、ルーフパネル50における取付孔51の孔縁に係止される弾性変形可能な複数の係合片64とから構成される。
【0036】
係合片64は、基盤部63の上面(平面)中央部に直立された脚部65の先端から横向きに放射状に突出されたのち、基盤部63側に折り返し状に垂下する如く形成されることによって弾性変形可能に設定されている。そして、係合片64の折り返し部における上側には、上に向かって先細りとなる斜面を持つ挿入ガイド部64aが、下部側には下に向かって先細りとなる斜面を持つ係止部64bがそれぞれ形成されている。
【0037】
このように構成される取付部62は、基盤部63と係合片64とによってルーフライニング40とルーフパネル50とを上下から挟み込むことによってルーフパネル50に固定される構成である。そして、ルーフパネル50の室内面側には、取付孔51の周縁に沿って取付部板厚調整用の接触部53が形成されている。
【0038】
すなわち、この実施の形態においては、ルーフパネル50の室内面側にルーフライニング40の裏面に当接する取付部板厚調整用の接触部53を設定した上で、基盤部63と係合片64とによってルーフパネル50に対してルーフライニング40を挟み込むことによってサンバイザホルダ60及びルーフライニング40をルーフパネル50に固定する構成としたものである。
従って、ルーフパネル50及びルーフライニング40の板厚変化に対し、その板厚が一定値となるように、接触部53の突出高さを調整することで対応することができる。このときの挟持力は弾性撓みの復元力によって定められ、常に一定である。なお、この例の場合は、大きな取付強度を必要としない部位に有効である。
【0039】
なお、本発明は、図示の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが可能である。
例えば、図示の実施の形態では、ルーフパネル50をストッパ27と係合片25とによって上下から挟み込むことによって固定する例において、係合片25を突子31によって外側へ拡開する構造で説明したが、突子31を省略し、係合片25の弾性撓みを利用してルーフパネル50をストッパ27とによって挟み込む形態に変更してもよい。
また、ルーフパネル50の室内面側に設けられる接触部53は、その設定位置、形状等を自由に変更することが可能であり、またルーフパネル50とは別体に形成後、後付けする形態であっても何ら差し支えない。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る車両用サンバイザの取付構造によれば、サンバイザ取付部品を介してサンバイザ及びルーフライニングをボデーフレームに取り付ける場合において、車種の違い等で、用いるボデーフレーム及びルーフライニングの板厚が変化しても、その板厚変化に対応してサンバイザ及びルーフライニングをボデーフレームに取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サンバイザ、ルーフライニング及びルーフパネルを示す斜視図である。
【図2】サンバイザの取付ブラケットを示す斜視図である。
【図3】取付ブラケットをルーフライニングに取り付けた状態を示す斜視図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】ルーフライニング及び取付ブラケットをルーフパネルに取り付けた状態を示す斜視図である。
【図7】図6のC−C線断面図であり、(A)はブラケット本体をルーフパネルの取付孔に挿入した状態を示し、(B)は挿入後の係止状態を示す。
【図8】図6のD−D線断面図であり、(A)はブラケット本体をルーフパネルの取付孔に挿入した状態を示し、(B)は挿入後の係止状態を示す。
【図9】取付部板厚調整を説明するための説明図である。
【図10】他の実施の形態に係るサンバイザホルダに適用した場合の縦断面図である。
【符号の説明】
1 サンバイザ
2 取付ブラケット
21 基盤部
23 係止片
25 係合片
25d 係止部
27 ストッパ
31 突子
40 ルーフライニング
41 取付孔
50 ルーフパネル
51 取付孔
53 接触部

Claims (2)

  1. サンバイザをサンバイザ取付部品を介してボデーフレームに取り付ける車両用サンバイザの取付構造であって、
    前記サンバイザ取付部品は、前記ボデーフレームに対する取付状態において、前記ボデーフレームの室内面側に配置されるルーフライニングの室内面に当接する基盤部と、該基盤部の当接面から所定高さで突設されるとともに前記ルーフライニングを貫通して前記ボデーフレームの室内面に当接するストッパと、前記ボデーフレームの取付孔の孔縁に斜面当たりで当接して前記ストッパとの協働で前記ボデーフレームを上下から挟み込むことによって前記サンバイザ取付部品をボデーフレームに固定する複数の弾性変形可能な係合片とを備え、前記ボデーフレームの室内面側には、前記ボデーフレームの室内面側から前記ルーフライニングの裏面に向けて突出して前記ルーフライニングの裏面に当接する接触部が設けられており、該突出状に設けられた接触部が、前記基盤部との協働によって前記ルーフライニングを上下から挟み込む構成になっていることを特徴とする車両用サンバイザの取付構造。
  2. サンバイザをサンバイザ取付部品を介してボデーフレームに取り付ける車両用サンバイザの取付構造であって、
    前記サンバイザ取付部品は、前記ボデーフレームに対する取付状態において、前記ボデーフレームの室内面側に配置されるルーフライニングの室内面に当接する基盤部と、該基盤部の当接面から所定高さで突設されるとともに前記ルーフライニングを貫通して前記ボデーフレームの室内面に当接するストッパと、前記ボデーフレームの取付孔の孔縁に斜面当たりで当接して前記ストッパとの協働で前記ボデーフレームを上下から挟み込むことによって前記サンバイザ取付部品をボデーフレームに固定する複数の弾性変形可能な係合片とを備え、前記ボデーフレームの室内面側には、前記ルーフライニングの裏面に当接して前記基盤部との協働で前記ルーフライニングを上下から挟み込むことによって固定する接触部が設けられており、
    かつ、前記係合片間に移動可能に配置され、取付孔に挿入された状態の係合片間に進入されることによって該係合片を外方へ拡開させる突子を備え
    前記係合片には、前記突子によって外方へ押されるために該突子が進入される進入経路に向けて突設されている突部が設けられていることを特徴とする車両用サンバイザの取付構造。
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