JP2718913B2 - シートベルト用ショルダーアンカーアジャスター装置 - Google Patents
シートベルト用ショルダーアンカーアジャスター装置Info
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Description
おけるシートベルト用ショルダーアンカーアジャスター
装置に関する。
その一点が車両のサイドピラーの内側に設けたショルダ
ーアンカーに支持されている。そして、着座者の座高等
に合わせてショルダーアンカーの高さ位置が調節可能に
なっている。ショルダーアンカーの高さ位置の調節のた
めには、ショルダーアンカーアジャスター装置が用いら
れる。このようなショルダーアンカーアジャスター装置
の一例は、実開平1−94156号に開示されている。
置は、車両のサイドピラーに上下方向に位置調節可能に
取り付けられたアジャスター部と、このアジャスター部
に着脱可能に取り付けられ、かつシートベルトを挿通す
るアンカーを有するショルダーアンカー部とから構成さ
れている。この公知のアジャスター装置においては、シ
ョルダーアンカー部をアジャスター部に着脱可能に取り
付けるためには、取付ボルトが用いられ、この取付ボル
トはショルダーアンカー部を経て前記アジャスター装置
のナット部にねじ込まれるようになっている。
ショルダーアンカーアジャスター装置を、車両組み立て
ライン上で車両に装着するには、まず、アジャスター部
を車両のサイドピラーに取り付け、ついでショルダーア
ンカー部を取付ボルトによってアジャスター部に取り付
ける。この取付ボルトによるショルダーアンカー部の取
り付けは、取付ボルトのねじ込み作業を必要とするので
比較的時間を要する作業となる。しかも、取付ボルトの
ねじ込み作業の前には、ショルダーアンカー部内部のね
じ込み穴を露出させておかなければならないので、ショ
ルダーアンカー部の表面カバーは取り外した状態になっ
ていなければならない。そして、ショルダーアンカー部
を取付ボルトのねじ込み作業でアジャスター部に取り付
けた後に、ショルダーアンカー部に表面カバーを施す作
業がさらに必要になる。この一連の作業は、組み立て時
間短縮の観点からは好ましくない。
されたもので、その目的は、アジャスター部に対しショ
ルダーアンカー部をワンタッチ式に、しかもショルダー
アンカー部の表面カバーを施したままで取り付けること
を可能にし、しかもアジャスター部に対しショルダーア
ンカー部を取り付ける際や、車両の振動が加わった際に
異音を発することがないショルダーアンカーアジャスタ
ー装置を得ることにある。
サイドピラーに上下方向に位置調節可能に取り付けられ
るとともに車両内部へ向かって突出する突部を有するア
ジャスター部と、この突部に着脱可能に取り付けられ、
かつシートベルトを挿通するアンカーを有するショルダ
ーアンカー部とからなるシートベルト用ショルダーアン
カーアジャスター装置において、前記突部に第1の係合
部を設けるとともに、前記ショルダーアンカー部には第
2の係合部を設け、これら第1および第2の係合部を、
ショルダーアンカー部をアジヤスター部に向かって前記
突部に沿い移動させた時に互いに弾撥的に係合するよう
に構成する。
の第1の係合部を、突部の側面に形成された係合溝によ
り構成し、ショルダーアンカー部の第2の係合部を、シ
ョルダーアンカー部の内部に設けられて前記係合溝に係
合しようとする閉鎖方向に弾撥されたラッチにより構成
し、前記突部の先端部に、ショルダーアンカー部をアジ
ャスター部に向かって移動させた時に、ラッチに当接し
て、ラッチを弾撥に抗して前記閉鎖方向と反対の開放方
向に変位させるカム面を形成する。
の内部に、ラッチを案内する案内装置を設け、この案内
装置の少なくとも表面を緩衝性材料により構成する。
で、ショルダーアンカー部に表面カバーを施して予めそ
れを組み立てた後に、車両に組み付けてあるアジャスタ
ー部に向かってその突部に沿いショルダーアンカー部を
移動させることにより、ショルダーアンカー部はアジャ
スター部に瞬時に組み付けられる。したがって、車両組
み立てライン上での装着のためにショルダーアンカー部
のカバーの組み付けをしない状態にしておく必要はな
く、ショルダーアンカー部の最終装着後に表面カバーの
所定位置への組み付けが不十分になる等の欠陥を排除す
ることができ、しかも、組み立て時間を大きく短縮する
ことができる。また、ラッチが車両の振動や係合時の当
接により異音を発することがなくなる。
を参照して説明する。
アジャスター装置の実施の一形態の組み立てた状態での
縦断面図である。このショルダーアンカーアジャスター
装置は、図2の分解図に示すように、アジャスター部A
と、ショルダーアンカー部Bとから構成されている。
ドピラーに上下方向に固定される縦長の案内部材2を有
しており、この案内部材2には上下方向に間隔をおいて
複数のピン係合孔3(図では1個のみを示す)が形成さ
れている。また、案内部材2の車室内側に向く面(図で
は左側の面)には、それに案内されて上下方向にスライ
ド可能に摺動板4が設けられている。この摺動板4の車
室内側に向く面には、車室内方向に突出するように突部
6が固着されている。この突部6は図示の実施形態では
スタッドボルトとして形成されているが、突部6は必ず
しもボルトの形態をなす必要はない。以下、突部はスタ
ッドボルトと呼ぶ。スタッドボルト6を摺動板4に固定
するために、スタッドボルト6の基部に嵌め込まれた固
定板5が摺動板4に適当に固着されている。
6は、図3、図4および図5に示すように構成されてい
る。すなわち、スタッドボルト6は、その基部のフラン
ジ部6aの両側面が平面状にカットされている点を除け
ば基本的には円柱状をなし、先端部には斜面状のカム面
6bを有している。カム面6bは、スタッドボルト6の
先端側から基部側へ向かって径が増大するように傾斜し
ている。また、カム面6bの背後に隣接する部分には係
合溝7が形成されている。図示の実施形態では、係合溝
7は周方向のリング状溝をなしている。係合溝7は第1
の係合部を構成する。図示の実施形態では、スタッドボ
ルト6は、係合溝7の背後の部分で径が増大して段部8
が形成されている。なお、9は前記固定板5が嵌まる溝
である。
定板5の表面(車室内側面)には、フレーム11が一体
的に固定されている。このフレーム11の一部には、固
定板5に直交する方向の軸線をもつ筒状のピンガイド部
12が形成されており、このピンガイド部12の内部に
ピン14が摺動可能に案内されるようになっている。ピ
ン14は鍔部14aをもち、この鍔部14aがピンガイ
ド部12の内面に案内される。ピン14はばね16によ
って図において右方へ弾圧されており、通常、案内部材
2の複数のピン係合孔3の一つに図示のように挿入され
ている。前記フレーム11の内部には、ピン操作用の解
除レバー17が設けられている。この解除レバー17は
図2の左右方向に見て全体的にほぼ逆U字形状をなし、
その逆U字形の底部に当る先端部17aはフレーム11
の中央の開口部11aの近くに位置している。この開口
部11aは、前記スタッドボルト6を内部に通すことが
可能な径に形成されている。また、解除レバー17はそ
の途中の部分17bが図示を省略した支点に支持されて
おり、その基端はピン軸17cによって前記ピン14に
連結されている。したがって、解除レバー17の前記先
端部17aに図2に矢印Pで示す方向の力を加えると、
解除レバー17はその支点の部分17bを中心として図
で時計方向に回転し、解除レバー17にピン軸17cに
より連結されているピン14はばね16の力に抗して図
で左方に移動して、案内部材2のピン係合孔3から脱出
する。したがって、スタッドボルト6を支持する摺動板
4は案内部材2に対して上下方向に位置を調節できるよ
うになり、案内部材2による拘束を解除される。解除レ
バー17の先端部17aに加わる力Pを除くと、ばね1
6の力によってピン14は再びピン係合孔3内に挿入さ
れて、スタッドボルト6を支持する摺動板4は案内部材
2に対して固定される。解除レバー17によるピン14
の出没操作の原理は、ショルダーアンカーアジャスター
装置において公知であるので、これ以上の説明は省略す
る。
て説明する。ショルダーアンカー部Bは、上記のように
構成されたアジャスター部Aを覆うように着脱可能にス
タッドボルト6に嵌め込まれるものであって、裏側カバ
ー20aと表側カバー20bとを有している。これらの
カバー20a、20bは、互いに嵌まりあって一つの殻
状カバーを構成するようになっている。カバー20a、
20bの内部には、その下方の開口からガイドアンカー
21が挿入されて後述のように固定されている。ガイド
アンカー21は、金属製の内部アンカー部21aおよび
外部アンカー部21bを有しており、内部アンカー部2
1aはカバー20a、20bの内部にあって、その中央
部に貫通孔22が形成され、貫通孔22を含んで内部ア
ンカー部21aの外面には合成樹脂(例えばポリアセタ
ール)等の緩衝性材料の被覆24が施されている。ま
た、外部アンカー部21bはカバー20a、20bの外
部下方に突出していて、図2の左側面図である図6に示
すように、シートベルトSを通すための挿通スロット2
6を有している。外部アンカー部21bには、内部アン
カー部21aに施したと同じ合成樹脂等の緩衝性材料製
のモールデイング被覆28が施されている。図2におい
て、シートベルトSはその一端S1が着座者のバックル
に連なり、その他端S2が公知のリトラクターに連なっ
ている。
かって支持突起30が突設されている。そして、前記内
部アンカー部21aの背面がこれらの支持突起30に当
接している。内部アンカー部21aの表面(図2の左側
の面)には、ホルダー32が設けられている。このホル
ダー32は、図8および図9に示すように、L字状に背
後方向にオフセットした上部32aと、背後方向にL字
状に屈曲した下部32bと、平面状主体部32cとから
一体的に形成されている。そして、上部32aには貫通
孔33aが、下部32bには貫通孔33bが、また、平
面状主体部32cには大きな中央貫通孔33cがそれぞ
れ形成されている。平面状主体部32cにはまた、中央
貫通孔33cの上下に1対の小孔34が設けられてい
る。ホルダー32の上部32aは、図1および図2に示
すように、その貫通孔33aを貫通するリベット40に
よって前記内部アンカー部21aの上部に固定される。
また、ホルダー32の平面状主体部32cは前記内部ア
ンカー部21aに沿って下方に延び、そのL字状に屈曲
した下部32bは、下側の前記支持突起30に添うよう
に設けられている。
カー部21aと、ホルダー32の平面状主体部32cと
の間には、空間が形成されることになるが、この空間内
にはこれから説明する複数の部材が嵌め込まれる。それ
らの部材の一つは、図10、図11および図12に示す
緩衝部材44である。緩衝部材44は合成樹脂(例えば
ポリアセタール)のような緩衝材からなり、全体的に平
盤状をなしている。そして、その一面には、上下1対の
円柱状突起45を一体的に有している。また、緩衝部材
44の中央部にはほぼ円形の貫通孔46が形成されてお
り、貫通孔46の周囲には頂部が三角形断面状に拡大し
た円弧形突出部47が一定の角度間隔をおいて立上がり
状に設けられている。また、円形の貫通孔46の周縁に
は同様に一定の角度間隔をおいて切欠き49(図11)
が設けられている。また、緩衝部材44の一面の隅部に
沿ってリブ50が形成され、さらに緩衝部材44の他面
の両縁には、スペーサーとなるフランジ48が形成され
ている。
図2に示すように、前記内部アンカー部21aと前記ホ
ルダー33の平面状主体部32cとの間の空間にはめ込
まれている。すなわち、緩衝部材44の貫通孔46は前
記ホルダー32の中央貫通孔33cと同心的に対向させ
られ、貫通孔46の周囲にある前記円弧状突出部47
は、ホルダー32の中央貫通孔33cの内部に拡大頭部
の弾性変形により裏側から表側に向けて嵌入され、かつ
緩衝部材44の上下1対の円柱状突起45は、ホルダー
32の上下1対の小孔34内に挿通されているる。かく
して、緩衝部材44はホルダー32の裏側に固定される
ことになる。緩衝部材44の前記フランジ48は、前記
内部アンカー部21aとホルダー32の平面状主体部3
2cとの間の空間の厚みに相当する寸法を有し、緩衝部
材44がホルダー32の裏面から離れるのを防止する作
用を果たす。
材44と前記内部アンカー部21aとの間に形成される
空間には、さらに、上下1対のラッチ55が挿入されて
いる。これらのラッチ55は上下対称をなしており、そ
のうちの上部のラッチ55は図13、図14および図1
5に示すような構成をもっている。すなわち、ラッチ5
5は例えば金属製の平板状本体55aを有し、その本体
55aの下縁には半円形状の切欠き56が形成され、ま
た本体55aの上部両側には表面側へ向かって鉤状突起
57が形成され、さらに、本体55aの下部両側には裏
面側へ向かってコ字状突起58が形成されている。この
ような構造をもつ上下1対のラッチ55は、図6および
図16に示すように組む合わせられる。すなわち、それ
らの半円形状切欠き56、56が対向して前記スタッド
ボルト6と同軸的な円形開口を形成し、両者の対向する
縁部が接するように1対のラッチ55は組み合わせら
れ、各ラッチの1対の鉤状突起57に、線形ばね60が
掛けられる。線形ばね60は、中央のコイル部60aの
両側から1対の腕60bが延びる形をなしており、この
線形ばね60のそれぞれの腕60bは前記鉤状突起57
のそれぞれに当接している。そして、中央のコイル部6
0は、前記緩衝部材44の上下1対の円柱状突起45の
それぞれに嵌め込まれている。線形ばね60のそれぞれ
の腕60bは、1対のラッチ55の対向縁を図16に示
すように互いに当接させる向きの力を鉤状突起57に及
ぼしている。したがって、何も拘束のない状態では、1
対のラッチ55は図6および図16に示すように互いに
当接しつつ、緩衝部材44と内部アンカー部21aとの
間に形成される空間内に位置することになる。ラッチ5
5は第2の係合部を構成する。以上のようにして、1対
のラッチ55は、緩衝部材44の裏面と前記内部アンカ
ー部21a表面の被覆24との間の空間に嵌め込まれ
て、その空間内部で後述のように案内されることにな
る。したがって、これらの緩衝部材44および内部アン
カー部21a表面の被覆24は、ラッチ55の案内装置
を構成する。また、これらの物は緩衝材により構成され
ているので、車両の振動等によりラッチ55が動いても
ガタ音が発生することがない。図6に示すように、裏側
カバー20aには、矢印Qの方向に押圧可能なボタン7
0がQ方向にスライド可能に支持されている。そして、
このボタン70はばね71によってQ方向と反対の方向
に付勢されている。したがって、ボタン70はばね71
の弾力に抗して押圧されることになる。公知のようにこ
のボタン70をQ方向に押圧すると、図1および図2に
示すようにカバー20A内部に紙面に直交する方向にス
ライド可能に設けられたボタン70のスライド部72が
Q方向に摺動する。一方、裏側カバー20aの背面の開
口内には前記スタッドボルト6を囲むようにブッシュリ
ング74が設けられており、このブッシュリング74は
図1および図2において左右方向に変位可能に支持され
ている。ボタン70を押圧することによってスライド部
72がQ方向に摺動させられると、スライド部72に設
けた図示しないカム面が公知の態様で作用して、ブッシ
ュリング74を図1および図2において右方向に変位さ
せる。図1に示す組立て状態では、ブッシュリング74
は前記解除レバー17の先端部17aに接している。よ
って、ボタン70を押圧することによってスライド部7
2をQ方向に摺動させると、ブッシュリング74は解除
レバー17の先端部17aを図2に矢印Pで示す方向に
押すことになる。
ジャスター装置の作用を説明する。
をQ方向に押圧すると、ブッシュリング74が解除レバ
ー17の先端部17aを押圧するので、解除レバー17
は図において時計方向に回転し、その基端に連結された
ピン14を図において左方向に後退させて、ピン係合孔
3から脱出させる。これにより、案内部材2に対し摺動
板4がスライド可能になり、したがって摺動板4を上下
させてスタッドボルト6の高さ、すなわちショルダーア
ンカー部Bの高さを調節することができる。適当な高さ
を得たところでボタン70の押圧を解くと、ピン14は
新しいピン係合孔3に嵌まり込み、ショルダーアンカー
部Bの高さが固定される。
両の組み立てライン上で車両に組み付けるには、図2に
示す状態でアジャスター部Aを車両のピラー内側にまず
装着する。次いでショルダーアンカー部Bをアジャスタ
ー部Aに組み付けるには、従来の場合のようにショルダ
ーアンカー部Bの表側カバー20bを外すことなく、図
2に示すように表側カバー20bを装着した最終組み立
て状態のままのショルダーアンカー部Bを、図2の位置
からスタッドボルト6に向かって右方に移動させる。こ
れによって、まず、ブッシュリング74がスタッドボル
ト6の周りに嵌められる。ショルダーアンカー部Bをさ
らに前進させると、図2のような閉鎖位置にある1対の
ラッチ55が形成する半円形開口56、56(図16)
がスタッドボルト6の先端のカム面6bに当接する。シ
ョルダーアンカー部Bをさらに前進させると、ラッチ5
5の半円形開口56、56がカム面6bにより半径方向
外方に案内され、両ラッチ55は徐々に離れていく。こ
の時、スタッドボルト6から離れる方向への両ラッチ5
5の変位は線形ばね60に弾力に抗して行われる。両ラ
ッチ55がカム面6bを完全に乗り上げた状態では、両
ラッチ55は図7おおび図17に示す位置をとり、線形
ばね60はくの字状に曲がる。次ぎに、両ラッチ55
は、スタッドボルト6の円筒形周面に案内されつつ僅か
な距離だけ進み、ついで線形ばね60の弾力によって係
合溝7内部にスナップ状に落ち込む。これによって、シ
ョルダーアンカー部Bはアジャスター部Aにほとんど瞬
時に組み付けられる。この組み付け状態においては、前
記内部アンカー部21aの貫通孔22の周縁はスタッド
ボルト6の前記段部8に当接して安定する。なお、ラッ
チ55は案内装置を構成する、緩衝部材44および内部
アンカー部21a表面の被覆24により挟まれているの
で、車両の振動等によってガタ音を発することがない。
は上下に1対設けられているが、ラッチの数は1個でも
よい。また、ラッチは必ずしも水平方向に設けなくても
良いことは明らかである。さらに、ラッチを案内する手
段として前記のようなホルダー32を設けなくてもよ
い。ラッチを案内できる構造であれば他の適当な手段を
用いることが可能である。
略した本発明の他の実施形態を図18および図19に示
す。これらの図において、前記実施形態と同じかまたは
同等の部材には同じ符号を付して説明を省略する。この
実施形態では、カバー20a、20b内の内部アンカー
部21aの表側に沿って設けられるラッチは、上下1対
ではなく下側のみに1個だけ設けられている。このラッ
チは符号55Aで示され、前記実施形態の場合と同様に
半円形切欠き56Aを有している。また、ラッチ55A
はその表面の下側に左右1対の突起57Aを一体的に有
している。一方、前記実施形態における緩衝部材44に
機能的に相当する緩衝部材44Aは、図20、図21お
よび図22に示すような形状を有している。緩衝部材4
4Aは、内部アンカー部21aの中央の貫通孔22の内
側およびその近傍を覆う筒部80と、その上側に一体的
に連なる支持部81とから構成されており、全体的に軟
質合成樹脂(例えばポリアセタール)からなる。筒部8
0の前側にはフランジ82が、また裏側にもフランジ8
3が設けられており、これによって外周溝84が形成さ
れる。筒部80は連結部分86によって前記支持部81
に連結され、この支持部81は横長の形状をもち、それ
に上下方向に横長開口89が設けられている。また、支
持部81の前面にはばね支持棚90が一体的に突設さ
れ、その上面にばね受け溝91が形成されている。前記
筒部80は図20に示すように下側で切れていてもよ
い。
記内部アンカー部21aの中央の貫通孔22を利用して
内部アンカー部21aに施される。すなわち、緩衝部材
44Aの筒部80は、そのフランジ82が内部アンカー
部21aの前面に位置するように内部アンカー部21a
の貫通孔22に嵌め込まれる。かくして、内部アンカー
部21aの貫通孔22の近傍は緩衝部材44Aにより被
覆される。したがって、緩衝部材44Aは前記実施形態
の被覆24の機能をも果たすことになる。一方、緩衝部
材44Aの前記支持部81の表面の支持棚90は、図1
8に示すように内部アンカー部21aの表面から突出す
る。また、図18に示すように、支持部81の前記横長
開口89には、内部アンカー部21aの上部が挿通され
ている。なお、この実施形態では前記実施形態における
ようにホルダーを設ける必要はないので、部品点数が少
なく構造が簡単化される。
ーアンカーアジャスター装置において、ラッチ55Aの
表面の1対の突起57Aの下側には、図18および図1
9に示すように逆U字形のばね92の下端の1対の折返
し屈曲部92bが掛けられ、またこの逆U字形のばね9
2の頂部(U字形の底部)92aは前記支持棚90に掛
けられている。逆U字形のばね92はその両側の脚部分
にコイルばね部92cをもっており、これらのコイルば
ね部92cにより、屈曲部92bを介してラッチ55A
の突起57Aに上向きの力が作用している。この上向き
の力はラッチ55Aを図18および図19に示す位置に
引き上げている。図18および図19に示すように、ラ
ッチ55Aの背後には、図15に示すラッチ55の1対
のコ字状突起58の場合と同様に、ラッチ本体と一体を
なして後方に1対のコ字状突起58Aが延設されてお
り、これらのコ字状突起58Aは前記内部アンカー部2
1aの両側縁を回ってその背後の面に係合している。し
たがって、ラッチ55はアンカー部21aの表面に沿っ
て上下に摺動可能に支持されることになる。
態と本質的に変わるところはない。この実施形態ではス
タッドボルト6に向かってショルダーアンカー部Bを押
圧すると、スタッドボルト6の先端のカム面6aに案内
されて下側にのみある1個のラッチ55Aが漸次下降さ
せられ、ついで、係合溝7にスナップ状に係合して組み
立てが完了する。
ショルダーアンカーアジャスター装置を車両に組み付け
る場合に、車両組み立てライン外で、ショルダーアンカ
ー部に表面カバーを施して予めそれを組み立てた後に、
車両に組み付けてあるアジャスター部に向かってその突
部に沿いショルダーアンカー部を移動させるのみで、シ
ョルダーアンカー部はアジャスター部に瞬時に組み付け
られる。したがって、車両組み立てライン上ではショル
ダーアンカー部を分解、組み立てする必要がなく、ショ
ルダーアンカー部の最終装着後に表面カバーの所定位置
への組み付けが不十分になる等の欠陥を排除することが
でき、しかも、組み立て時間を大きく短縮することがで
きる効果がある。
が、突部の側面に形成された係合溝により構成され、前
記ショルダーアンカー部の第2の係合部が、ショルダー
アンカー部の内部に設けられて前記係合溝に係合しよう
とする閉鎖方向に弾撥されたラッチにより構成され、前
記突部の先端部には、ショルダーアンカー部をアジャス
ター部に向かって移動させた時に、ラッチに当接して、
それを弾撥に抗して前記閉鎖方向と反対の開放方向に変
位させるカム面が形成されている構成によって一層合理
的に達成することができる。
部の内部に、ラッチを案内する案内装置を設け、この案
内装置の少なくとも表面を緩衝性材料により構成するこ
とことによって、ラッチが車両の振動や突部との接触等
で異音を発することがなくなる。
の一実施形態の組み立て状態における縦断面図。
の一実施形態の分解状態における縦断面図。
ャスター装置に用いられる突部、すなわちスタッドボル
トの一部断面側面図。
ャスター装置に用いられるホルダーの一部断面側面図。
ジャスター装置に用いられる緩衝部材の断面図。
ジャスター装置に用いられるラッチの正面図。
置のショルダーアンカー部の他の実施形態の縦断面図。
面図。
Claims (1)
- 【請求項1】車両のサイドピラーに上下方向に位置調節
可能に取り付けられるとともに車両内部へ向かって突出
する突部を有するアジャスター部と、この突部に着脱可
能に取り付けられ、かつシートベルトを挿通するアンカ
ーを有するショルダーアンカー部とからなるシートベル
ト用ショルダーアンカーアジャスター装置において、前
記突部に第1の係合部が設けられるとともに、前記ショ
ルダーアンカー部には第2の係合部が設けられ、これら
第1および第2の係合部は、ショルダーアンカー部をア
ジャスター部に向かって前記突部に沿い移動させた時に
互いに弾撥的に係合するように構成され、前記突部の第
1の係合部は、突部の側面に形成された係合溝により構
成され、前記ショルダーアンカー部の第2の係合部は、
ショルダーアンカー部の内部に設けられて前記係合溝に
係合しようとする閉鎖方向に弾撥されたラッチにより構
成され、前記突部の先端部には、ショルダーアンカー部
をアジャスター部に向かって移動させた時に、ラッチに
当接して、それを弾撥に抗して前記閉鎖方向と反対の開
放方向に変位させるカム面が形成され、前記ショルダー
アンカー部の内部には、前記ラッチを案内する案内装置
が設けられ、この案内装置は、少なくともその表面が緩
衝性材料により構成されていることを特徴とするショル
ダーアンカーアジャスター装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7303078A JP2718913B2 (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | シートベルト用ショルダーアンカーアジャスター装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7303078A JP2718913B2 (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | シートベルト用ショルダーアンカーアジャスター装置 |
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---|---|
JPH09142251A JPH09142251A (ja) | 1997-06-03 |
JP2718913B2 true JP2718913B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=17916635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7303078A Expired - Lifetime JP2718913B2 (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | シートベルト用ショルダーアンカーアジャスター装置 |
Country Status (2)
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FR2442639A2 (fr) * | 1978-12-01 | 1980-06-27 | Veron Alain | Dispositif de liberation de l'ancrage haut d'une ceinture de securite a trois points |
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-
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-
1996
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