JP4117698B2 - 背板の取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、保管庫等として好適に利用される箱形の家具において、背板を家具本体に取り付ける際に好適に利用される背板の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、保管庫等として利用される箱形の家具を組み立てる場合には、先ず、底板、左右側板及び頂板により正面視略ロ字形状の家具本体を構成しておき、この家具本体の後方側の開口を閉止する位置に背板を、前方側の開口を閉止する位置に蝶番部材を利用して前扉を開閉可能に取り付けるようにしている。
【0003】
従来、前記家具本体に背板を取り付ける際には、ビス等の取付具を利用して、家具本体側の左右側板の後端部側に背板を取り付けるようにしているのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにビス等の取付具を利用して背板を取り付ける場合には、強度を確保し易いという利点はあるものの、ドライバー等の取付工具が必要になる上、取付作業も煩雑なものとなり易いという問題点があった
一方、例えば、弾性爪等の取付具を利用する場合もある。ところが、従来のものは、ワンタッチでの取り付けが可能となって取付作業は非常に容易となるものの、強度を確保しにくいという問題があった。特に、弾性爪が、板金の折曲精度や形成精度に依存する構造をなしているため、特に、家具本体に左右のがたつきを生じやすく、左右の側板が傾斜して家具本体が正面視平行四辺形状となるように変形する恐れがある等の問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した不具合を解消するために、本発明は、巾方向に対をなして配置される側板を少なくとも具備してなる家具本体に背板を取り付けるための背板の取付構造であって、前記家具本体及び背板のそれぞれと部材の弾性変形を利用して係り合う取付具を利用するようにし、この取付具が、前記背板が家具本体に取り付けられる所定取付位置で、前記家具本体及び背板に対する巾方向のがたつきを禁止された状態で係り合うように構成されていることを前提としている。
【0006】
このような前提のものであると、取付具の弾性変形を利用して前記背板を側板間に取り付けるので、ドライバー等の取付工具が不要となる上、取付作業も非常に容易なものとなる。そして、この取付具を家具本体及び背板の両方に対して巾方向にがたつきを生じることを禁止した状態で取り付けているので、結果的に、家具本体と背板とが巾方向にがたつきを生じることを禁止されることになる。したがって、家具本体に所定の取付強度を確保して、特に、側板が巾方向に傾斜して家具本体が略平行四辺形状に変形することを有効に防止することが可能となる。
【0007】
さらに、本発明は、第1の係り合い手段が、前記家具本体に設けた第1の嵌合凹部に嵌合する第1の嵌合凸部を具備してなり、前記所定取付位置において、前記第1の嵌合凸部を構成する巾方向に対をなして位置する面部と、これら面部と対面する位置にある前記第1の嵌合凹部の面部とが、それぞれ密着するように設定していることを前提としている。
【0008】
そして本発明は、取付具が、前記背板が家具本体に取り付けられる所定取付位置で、前記家具本体に対する巾方向のがたつきを禁止された状態で当該家具本体と係り合う第1の係り合い手段を有し、第1の係り合い手段が、前記家具本体に設けた第1の嵌合凹部に上下方向に係り合って前記取付具が家具本体から外れることを防止する第1の弾性爪を具備してなり、第1の弾性爪が、家具本体との係り合いを解除するための操作端を具備していることを特徴とする。
【0009】
この場合の好適な実施の形態としては、取付具が、前記所定取付位置で、前記家具本体に対する巾方向のがたつきを禁止された状態で当該家具本体と係り合う第1の係り合い手段と、前記背板に対する巾方向のがたつきを禁止された状態で当該背板と係り合う第2の係り合い手段とを具備しているものが挙げられる。
【0010】
所定取付位置での安定且つ確実な取付状態を確保するには、前記第1の弾性爪が、前記第1の嵌合凸部を前記第1の嵌合凹部に挿入する際に前記家具本体の一部に押されて経過的に弾性変形し、取付具が家具本体に取り付けられる取付位置で元の形状に復元して前記家具本体に設けた第1の嵌合凹部に上下方向に係り合うものであることが望ましい。
【0011】
前記第1の嵌合凹部を家具本体の前面側に取り付ける前扉を開閉可能に支持する蝶番部材の取り付けにも利用できるようにするには、第1の嵌合凹部が、前記側板の前後両端部側に設けてあることが望ましい。
【0012】
簡単な加工により前記第1の嵌合凹部を構成するには、第1の嵌合凹部が、開口であることが望ましい。
【0013】
好適な実施の形態としては、第2の係り合い手段が、前記背板に設けた第2の嵌合凸部に嵌合する第2の嵌合凹部を具備してなり、前記所定取付位置において、前記第2の嵌合凹部を構成する巾方向に対をなして位置する面部と、これら面部と対面する位置にある前記第2の嵌合凸部の面部とが、それぞれ密着するように設定していることが望ましい。
【0014】
取付作業の容易性と、所定取付位置での安定且つ確実な取付状態を確保するには、第2の係り合い手段が、前記第2の嵌合凹部の入口側に、当該嵌合凹部の開口巾寸法が入口側に向かうにつれて漸次大きくなるように設定した案内面部と、この案内面部と巾方向において対向する位置に、前記第2の嵌合凸部を第2の嵌合凹部に挿入する際に、前記嵌合凸部に押されて経過的に弾性変形し、前記所定取付位置で、背板の一部と係り合って前記取付具が背板から外れることを防止する第2の弾性爪を具備していることが望ましい。
【0015】
前記背板に特別な部品を追加することなく、簡単な加工により嵌合凸部を構成するには、第2の嵌合凸部が、背板の面板部の巾方向に位置する両縁部を一体に折り曲げることにより構成されていることが望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、図2及び図3は、家具Aを後方から見た場合の分解斜視図である。
【0017】
この家具Aは、保管庫等として利用されるものであり、図1及び図2に示すように、左右の側板11と、底板12及び頂板13とから構成される正面視略ロ字形状の家具本体1と、この家具本体1の後方側の開口を閉止する位置に取り付けられる背板2と、前記家具本体1の前方側の開口を閉止する位置に蝶番部材(図示せず)を利用して開閉可能に取り付けられる前扉3とを具備してなる。これら左右の側板11、底板12、頂板13、背板2及び前扉3は、全て板金素材を折曲成形することにより構成されている。また、前記家具本体1は、巾方向に対をなして配置された左右の側板11の上下端部にそれぞれ適宜の手段で頂板13及び底板12を取り付けることにより構成されている。なお、この家具Aは、内部に収納空間Sを有しており、この収納空間Sを上下方向に仕切る位置に複数の仕切板Tが適宜の手段で取り付けてある。
【0018】
このような構成のものにおいて、本実施の形態では、図2に示すように、前記背板2を家具本体1に取り付ける際に、家具本体1及び背板2のそれぞれに部材の弾性変形を利用して係り合う取付具4を利用するようにし、この取付具4が、前記背板2が家具本体1に取り付けられる所定取付位置で、前記家具本体1及び背板2に対する巾方向のがたつきを禁止された状態で係り合うものである。
【0019】
以下、前記取付具4を係り合わせる前記家具本体1の左右の側板11、背板2及び取付具4の具体的な形状について詳述する。
【0020】
側板11は、図3及び図4に示すように、面板部111aと、この面板部111aの前後縁を内方に向かって略L字状に一体に折り曲げることによって構成した前後端面部111bとから構成される側板本体111と、前記面板部111aの内面側において前記前後端面111bから若干内方にはいった位置に溶接等の適宜の手段で取り付けた平面視略コ字形状の前後補強材112とを具備している。そして、後補強材112の後向面112aに、前記取付具4を係り合わせるための第1の嵌合凹部たる角孔状の開口5を上下方向複数箇所に設けている。なお、本実施の形態では、前補強材112の前向面(図示せず)にも、同形状の開口5を設けており、この開口5を前記前扉3を開閉可能に支持する蝶番部材(図示せず)を取り付けるために利用するようにしている。
【0021】
背板2は、面板部21の上下縁及び左右側縁を内方に向かって略外向きコ字形状となるように折り曲げることによって構成された略矩形状のものである。そして、前記面板部21の左右側縁を平面視略コ字形状となるように折り曲げた部分を、前記取付具4に係り合わせるための第2の嵌合凸部たる突出部6としている。
【0022】
取付具4は、合成樹脂製のもので、前記所定取付位置において、家具本体1に対する巾方向のがたつきを防止した状態で前記左右の側板11と係り合う第1の係り合い手段7と、背板2に対する巾方向のがたつきを防止した状態で当該背板2と係り合う第2の係り合い手段8とを具備している。なお、これら第1、第2の係り合い手段7、8は、左右巾方向に対してがたつきを禁止した状態で密接に係り合うが、上下方向には、若干の移動を許容した状態で係り合うように構成されている。このように、上下方向に若干のがたつきを生じても、本体強度には、殆ど影響を与えないものである。
【0023】
第1の係り合い手段7は、前記左右の側板11に設けた前記開口5に嵌合する第1の嵌合凸部71と、取付位置で前記開口5の上下開口縁51、52と係り合って前記取付具4が家具本体1から外れることを防止する第1の弾性爪72とを具備してなる。
【0024】
第1の嵌合凸部71は、左右起立壁711と上下壁712とにより構成される正面視略ロ字形状の筒状のものである。前記左右起立壁711は、前記所定取付位置で、その外面711aが前記開口5の左右開口端面5c、5dと密着して当たるように、その離間距離及び厚みを寸法設定してある。
【0025】
第1の弾性爪72は、前記第1の嵌合凸部71の上下壁712に設けてあり、前記第1の嵌合凸部71を前記開口5内に挿入する際に、図5中実線で示すように、上下開口端面5a、5bに押されて内方に向かって経過的に弾性変形し、取付具4を側板11に取り付けた取付位置で、図5中想像線で示すように、元の形状に復元して、前記開口5の上下開口縁51、52と係り合うものである。この第1の弾性爪72は、上下開口縁51、52との係り合いを解除するための操作端72aを具備してなり、この操作端72aを外方から操作し得る位置に設けている
第2の係り合い手段8は、前記背板2に設けた突出部6と嵌合する第2の嵌合凹部81と、前記第2の嵌合凹部81の入口側に、当該嵌合凹部81の開口巾寸法が入口側に向かうにつれて漸次大きくなるように傾斜する案内面部82と、この案内面部82と巾方向において対向する位置に、前記突出部6を第2の嵌合凹部81に挿入する際に、前記突出部6に押されて経過的に弾性変形し、前記所定取付位置で、前記突出部6の対応位置に設けた切欠9の前開口縁9aと係り合って前記取付具4が背板2から外れることを防止する第2の弾性爪83とを具備している。
【0026】
第2の嵌合凹部81は、前記第1の嵌合凸部71の後端部側に位置し該嵌合凸部71の上下寸法及び左右巾寸法よりもそれら寸法を若干大きく設定された正面視略矩形状の基板811と、この基板811の外方端側から後方に向かって突出した外側壁812と、この外側壁812と対向する位置に前記基板811の内方端側から突出した内側壁813とにより構成され、前記所定取付位置において、巾方向に対をなして位置する内側壁813及び外側壁812の内面813a、812aと、前記突出部6の内外側面6a、6bとが、それぞれ密着するように設定している。前記基板811には、前記第1の弾性爪72の操作端72aを外部に表出するための開口窓811aが設けてある。なお、前記案内面部82は、前記外側壁812の後端部側に設けてあり、前記第2の弾性爪83は、前記内側壁813の後端部側に設けてある。また、この第2の弾性爪83は、前記第1の弾性爪72とその係り合い方向が直交しているので、背板2を家具本体1に確実且つ安定的に取り付けることが可能となる。さらに、図4に示すように、前記所定取付位置では、突出部6の外側面6bと、この外側面6bと対向する側板11の内面11aとに、これらの間に介在する取付具4の外側壁812の内外面が密着して位置するので、家具本体1に対する背板2の左右巾方向へのがたつきをさらに確実に防止することが可能となる。
【0027】
このような構成のものにおいて、前記家具本体1に取付具4を介して背板2を取り付ける際の手順について説明する。
【0028】
先ず、前記取付具4を家具本体1の左右の側板11に取り付ける際の手順について説明する。前記左右の側板11の開口5に、前記取付具4の前記第1の嵌合凸部71を弾性変形させながら圧入する。その際、前記第1の弾性爪72は、図5中実線で示すように、前記開口5の上下開口端面5a、5bに押されて経過的に内方に向かって弾性変形し、前記第1の嵌合凸部71の左右側壁711の外面711aが、前記開口5の左右開口端面5c、5dに密着して嵌合する図4に示す取付位置で前記上下開口縁51、52と係り合って取付具4が前記開口5から抜け出ることを禁止する。一方、廃棄時等、合成樹脂製の取付具4と板金製の側板11とを分別する場合には、前記第1の弾性爪72の操作端72aを外方から操作することにより前記第1の弾性爪72と上下開口縁51、52との係り合いを解除して取り外すようにする。この取付具4は、予め左右の側板11に取り付けた状態で工場からオフィス等の使用現場へと搬入され、使用現場では、先ず、これら左右の側板11と、底板12及び頂板13を適宜の手段で連結して家具本体1を構成するようにしている。このように、本実施の形態では、取付具4を側板11の前後端面111bから若干内方に位置する前後補強材112の前後向面112aに、前記前後端面111bから飛び出さないように取り付けているので、搬入時に、側板11や背板2をそれぞれ積み重ねてコンパクトな状態で搬入することが可能である。
【0029】
次に、この家具本体1に、背板2を取り付ける場合の手順について説明する。
【0030】
この場合には、前記背板2の突出部6を前記第2の嵌合凹部81に後方から近づけて挿入していく。この時に、図6に示すように、前記突出部6の外側面6bを前記案内面部82上を巾方向へ滑らせるようにするとともに、前記突出部6の内側面6aで第2の弾性爪83を押しながら挿入していくと、この第2の弾性爪83が、前記突出部6に押されて経過的に前記案内面部82と離間する方向へ弾性変形する。そして、図4に示す前記所定取付位置で、第2の嵌合凹部81を構成する内外側壁813、812の内面813a、812aと、前記突出部6の内外側面6a、6bが密着して嵌合し、前記第2の弾性爪83が突出部6側に設けた切欠9の前開口縁9aと係り合って背板2が家具本体1に取り付けられる。さらに、図4に示すように、前記所定取付位置では、突出部6の外側面6bと、この外側面6bと対向する側板11の内面11aとに、これらの間に介在する取付具4の外側壁812の内外面が密着して位置するので、家具本体1に対する背板2の左右巾方向へのがたつきをさらに確実に防止することが可能となる。
【0031】
このような構成のものであると、取付具4の弾性変形を利用して前記背板2を左右の側板11間に取り付けるので、背板2の取り付けに際してドライバー等の取付工具が不要となる上、取付作業も非常に簡単なものとすることができる。そして、この取付具4を家具本体1及び背板2の両方に対して巾方向にがたつきを生じることを禁止した状態で取り付けているので、結果的に、家具本体1と背板2とが巾方向にがたつきを生じることを禁止されることになる。したがって、家具本体1に所定の取付強度を確保して、特に、側板11が巾方向に傾斜して家具本体1が平行四辺形状に変形することを有効に防止することが可能となる。
【0032】
第1の係り合い手段7が、前記家具本体1に設けた開口5に嵌合する第1の嵌合凸部71を具備してなり、前記所定取付位置において、前記第1の嵌合凸部71を構成する巾方向に対をなして位置する左右側壁711の外面711aと、これら外面711aと対面する位置にある前記開口5の左右開口端面5c、5dとが、それぞれ密着するように設定しているので、簡単な構造で確実に家具本体1と取付具4間に生じる巾方向のがたつきを防止することができる。
【0033】
第1の係り合い手段7が、前記開口5の上下開口縁51、52と係り合って前記取付具4が側板11から外れることを防止する第1の弾性爪72を具備してなり、この第1の弾性爪72が、前記第1の嵌合凸部71を前記開口5に挿入する際に前記開口5の上下開口端面5a、5bに押されて経過的に弾性変形し、取付具4が側板11に取り付けられる取付位置で元の形状に復元して前記上下開口縁51、52と係り合うものであるならば、前記所定取付位置での安定且つ確実な取付状態を確保することが可能となる。
【0034】
第1の弾性爪72が、側板11との係り合いを解除するための操作端72aを具備してなり、この操作端72aを外方から操作し得る位置に設けているので、取付具4を側板11から簡単に取り外すことができ、廃棄時等の分別作業を行うことが容易となる。
【0035】
開口5が、前記側板11の前後両端部側に設けてあるので、前端部側に設けた開口5を利用して蝶番部材を取り付ける等して家具本体1の前端部側に前扉3を開閉可能に設ける等、この開口5を取付具4の取り付けと蝶番部材の取り付けに共用することが可能となる。特に、本実施の形態では、前補強材112と後補強材112とを同じものにして、製造工程及び製造コストの低減化を図ることが可能となる。
【0036】
第1の嵌合凹部が、開口5であるので、単純な孔あけ加工により前記第1の嵌合凹部を構成することができ、製造工程及び製造コストの低減化を図ることが可能となる。
【0037】
第2の係り合い手段8が、前記背板2に設けた突出部6に嵌合する第2の嵌合凹部81を具備してなり、前記所定取付位置において、前記第2の嵌合凹部81を構成する巾方向に対をなして位置する内外側壁813、812の内面813a、812aと、前記突出部6の内外側面6a、6bとが、それぞれ密着するように設定しているので、簡単な構造で確実に背板2と取付具4間に生じる巾方向のがたつきを防止することができる。
【0038】
第2の係り合い手段8が、前記第2の嵌合凹部81の入口側に、当該嵌合凹部81の開口巾寸法が入口側に向かうにつれて漸次大きくなるように設定した案内面部82と、この案内面部82と巾方向において対向する位置に、前記突出部6を第2の嵌合凹部81に挿入する際に、前記突出部6に押されて経過的に弾性変形し、前記所定取付位置で、突出部6に設けた切欠9と係り合って前記取付具4が背板2から外れることを防止する第2の弾性爪83を具備しているので、取付作業の容易性と、前記所定取付位置での安定且つ確実な取付状態を確保することが可能となる。
【0039】
突出部6が、背板2の面板部21の巾方向に位置する左右両縁部を一体に折り曲げることにより構成されているので、前記背板2に特別な部品を追加することなく、簡単な加工により嵌合凸部を構成することが可能となる。
【0040】
なお、本発明における構成は、以上説明したものに限定されないのは勿論である。最終的に背板2を家具本体1に取り付けた所定取付位置で取付具4が家具本体1及び背板2に対する巾方向のがたつきを禁止された状態で係り合うように寸法設定しておくようにすれば、例えば、挿入し易さを図るべく、前記開口5の開口巾寸法を前記第1の嵌合凸部71の巾寸法よりも僅かに大きく設定する等しておいてもよい。その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような構成で実施され以下に記載されるような効果を奏する。
【0042】
すなわち、本発明は、家具本体に背板を取り付けるための背板の取付構造であって、前記家具本体及び背板のそれぞれと部材の弾性変形を利用して係り合う取付具を利用するものであり、この取付具が、前記所定取付位置で、前記家具本体及び背板に対する巾方向のがたつきを禁止された状態で前記家具本体及び背板と係り合うようにしているので、取付作業の容易性と取付強度の確保を両立させることが可能となる。
【0043】
取付具が、前記所定取付位置で、前記家具本体に対する巾方向のがたつきを禁止された状態で当該家具本体と係り合う第1の係り合い手段と、前記背板に対する巾方向のがたつきを禁止された状態で当該背板と係り合う第2の係り合い手段とを具備しているならば、確実に家具本体と背板間に生じる巾方向のがたつきを防止して取付強度を確保することが可能となる。
【0044】
第1の係り合い手段が、前記家具本体に設けた第1の嵌合凹部に嵌合する第1の嵌合凸部を具備してなり、前記所定取付位置において、前記第1の嵌合凸部を構成する巾方向に対をなして位置する面部と、これら面部と対面する位置にある前記第1の嵌合凹部の面部とが、それぞれ密着するように設定しているならば、簡単な構造で確実に家具本体と取付具間に生じる巾方向のがたつきを防止することができる。
【0045】
第1の係り合い手段が、前記家具本体と係り合って前記取付具が家具本体から外れることを防止する第1の弾性爪を具備してなり、この第1の弾性爪が、前記第1の嵌合凸部を前記第1の嵌合凹部に挿入する際に前記家具本体の一部に押されて経過的に弾性変形し、取付具が家具本体に取り付けられる取付位置で元の形状に復元して前記家具本体と係り合うものであるならば、前記所定取付位置での安定且つ確実な取付状態を確保することが可能となる。
【0046】
第1の弾性爪が、家具本体との係り合いを解除するための操作端を具備してなり、この操作端を外方から操作し得る位置に設けているならば、取付具を家具本体から簡単に取り外すことができ、廃棄時等の分別作業を行うことが容易となる。
【0047】
第1の嵌合凹部が、前記側板の前後両端部側に設けてあるならば、前端部側に設けた嵌合凹部を利用して蝶番部材を取り付けて前扉を開閉可能に設けること等が可能となり、この第1の嵌合凹部を取付具の取り付けと蝶番部材の取り付けに共用することが可能となる。
【0048】
第1の嵌合凹部が、開口であるならば、単純な孔あけ加工により前記第1の嵌合凹部を構成することができるので、製造工程及び製造コストの低減化を図ることが可能となる。
【0049】
第2の係り合い手段が、前記背板に設けた第2の嵌合凸部に嵌合する第2の嵌合凹部を具備してなり、前記所定取付位置において、前記第2の嵌合凹部を構成する巾方向に対をなして位置する面部と、これら面部と対面する位置にある前記第2の嵌合凸部の面部とが、それぞれ密着するように設定しているならば、簡単な構造で確実に背板と取付具間に生じる巾方向のがたつきを防止することができる。
【0050】
第2の係り合い手段が、前記第2の嵌合凹部の入口側に、当該嵌合凹部の開口巾寸法が入口側に向かうにつれて漸次大きくなるように設定した案内面部と、この案内面部と巾方向において対向する位置に、前記第2の嵌合凸部を第2の嵌合凹部に挿入する際に、前記嵌合凸部に押されて経過的に弾性変形し、前記所定取付位置で、背板の一部と係り合って前記取付具が背板から外れることを防止する第2の弾性爪を具備しているならば、取付作業の容易性と、前記所定取付位置での安定且つ確実な取付状態を確保することが可能となる。
【0051】
第2の嵌合凸部が、背板の面板部の巾方向に位置する両縁部を一体に折り曲げることにより構成されているならば、前記背板に特別な部品を追加することなく、簡単な加工により嵌合凸部を構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す全体斜視図。
【図2】 同家具を後方から見た分解斜視図。
【図3】 同一部を破断した状態の要部を示す分解斜視図。
【図4】 同要部を示す平断面図。
【図5】 同作用説明図。
【図6】 同作用説明図。
【符号の説明】
1…家具本体
11…側板
2…背板
4…取付具
5…第1の嵌合凹部(開口)
6…第2の嵌合凸部(突出部)
7…第1の係り合い手段
71…第1の嵌合凸部
72…第1の弾性爪
72a…操作端
8…第2の係り合い手段
81…第2の嵌合凹部
82…案内面部
83…第2の弾性爪
A…家具

Claims (6)

  1. 巾方向に対をなして配置される側板を少なくとも具備してなる家具本体に背板を取り付けるための背板の取付構造であって、
    前記家具本体及び背板のそれぞれと部材の弾性変形を利用して係り合う取付具を利用するようにし、この取付具が、前記背板が家具本体に取り付けられる所定取付位置で、前記家具本体に対する巾方向のがたつきを禁止された状態で当該家具本体と係り合う第1の係り合い手段を有し、
    第1の係り合い手段が、前記家具本体に設けた第1の嵌合凹部に嵌合する第1の嵌合凸部を具備してなり、前記所定取付位置において、前記第1の嵌合凸部を構成する巾方向に対をなして位置する面部と、これら面部と対面する位置にある前記第1の嵌合凹部の面部とが、それぞれ密着するように設定しているとともに、
    第1の係り合い手段が、前記家具本体に設けた第1の嵌合凹部に上下方向に係り合って前記取付具が家具本体から外れることを防止する第1の弾性爪を具備してなり、第1の弾性爪が、家具本体との係り合いを解除するための操作端を具備していることを特徴とする背板の取付構造。
  2. 取付具が、前記背板に対する巾方向のがたつきを禁止された状態で当該背板と係り合う第2の係り合い手段を具備していることを特徴とする請求項1記載の背板の取付構造。
  3. 前記第1の弾性爪が、前記第1の嵌合凸部を前記第1の嵌合凹部に挿入する際に前記家具本体の一部に押されて経過的に弾性変形し、取付具が家具本体に取り付けられる取付位置で元の形状に復元して前記家具本体に設けた第1の嵌合凹部に上下方向に係り合うものであることを特徴とする請求項1又は2記載の背板の取付構造。
  4. 第1の嵌合凹部が、開口であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の背板の取付構造。
  5. 第2の係り合い手段が、前記背板に設けた第2の嵌合凸部に嵌合する第2の嵌合凹部を具備してなり、前記所定取付位置において、前記第2の嵌合凹部を構成する巾方向に対をなして位置する面部と、これら面部と対面する位置にある前記第2の嵌合凸部の面部とが、それぞれ密着するように設定していることを特徴とする請求項2記載の背板の取付構造。
  6. 第2の係り合い手段が、前記第2の嵌合凹部の入口側に、当該嵌合凹部の開口巾寸法が入口側に向かうにつれて漸次大きくなるように設定した案内面部と、この案内面部と巾方向において対向する位置に、前記第2の嵌合凸部を第2の嵌合凹部に挿入する際に、前記嵌合凸部に押されて経過的に弾性変形し、前記所定取付位置で、背板の一部と係り合って前記取付具が背板から外れることを防止する第2の弾性爪を具備していることを特徴とする請求項5記載の背板の取付構造。
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