JPS5944327A - L−アスコルビン酸およびその塩類の安定化法 - Google Patents

L−アスコルビン酸およびその塩類の安定化法

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JPS5944327A
JPS5944327A JP15501982A JP15501982A JPS5944327A JP S5944327 A JPS5944327 A JP S5944327A JP 15501982 A JP15501982 A JP 15501982A JP 15501982 A JP15501982 A JP 15501982A JP S5944327 A JPS5944327 A JP S5944327A
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oil fatty
fatty acid
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基 名坂
Yusuke Asano
悠輔 浅野
Kazunori Oi
大井 一徳
Noriaki Kadota
門田 則昭
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はL−アスコルビン酸およびその塩類ノ安定化法
に関する。
ここで言う塩類とはL−アスコルビン酸のタトえばナト
リウム塩、カルシウム塩等のことである。
L−アスコルビン酸およびその塩類は栄養学上重要なも
のであり、これが欠乏すると人においては貧血をおこし
、歯ぐき、皮膚、粘膜より出血しいわゆる壊血病の原因
となる。
L−アスコルビン酸を必要とするのは人のみではなく動
物、魚類においてもその欠乏は重大なる疾病の原因とな
る事が報告されている。
また、L−7スコルビン酸は食品工業において酸味剤、
パン、焼菓子の原料の小麦粉改質用酸化剤としての機能
等も重要である。
このように栄養上、また食品加工上有意義であるL−7
スコルビン酸およびその塩類の欠点は非常に酸化されや
すいことである。
水溶液中の温度が高いかあるいはアルカリ性であると酸
素により酸化分解されその機能が消失してしまう。
各種ミネラル類が存在するときは特に分解が著しい。こ
の事は粉末食品への粉体混合、家畜、魚類用配合飼料へ
の添加時においては致命的であり、またこれらL−アス
コルビン酸の添加されたものは流通、保管中にL−アス
コルビン酸が分解されやすく、本来の効果を発揮しない
場合が生じる事は容易に類推される。
これまでにL−アスコルビン酸の分解を防止する方法と
してL−アスコルビン酸結晶粒子の表面に硬化油を噴霧
して被覆する方法、L−アスコルビン酸を硬化油の溶融
物に混合し被覆する方法、L−アスコルビン酸を油脂、
レシチン・グリセリン脂肪酸モノエステルの溶融物に混
合し被覆する方法(特公昭56−16779)等種々提
案されているが、たとえば、硬化油を噴霧して表面を被
覆する方法では硬化油を少量づつ長時間噴霧する必要が
あり、かつ粒子間相互の付着が起こりゃすい。しかも、
表面にL−アスコルビン酸が露出シている物しか得られ
ない。又硬化油あるいは油脂・レシチン・グリセリン脂
肪酸モノエステルの溶解物中にL−アスコルビン酸を入
れて被覆する方法では、多数のL−アスコルビン酸が露
出し充分な被覆をほどこす事ができない。従って水中へ
投入した場合の溶出率も高くなっている。
一般にL−アスコルビン酸は水およびミネラルの存在下
で比較的容易に酸化、分解されるものであり、各種粉末
状の食品および配合飼料中のし−アスコルビン酸および
その塩類を安定化させるには水およびミネラルとの接触
を断つ事が有効であるにもかかわらず、これまで硬化油
等で被覆したL−アスコルビン酸被覆粒子は、水中へ投
入した場合その経時的溶出率が著しく大である。そこで
本発明者らはL−アスコルビン酸を安定化する為暑こは
水中での経時的溶出率の低いし一アスコルビン酸被覆粒
子を作る必要があるという考えに至った。その為には油
脂とL−アスコルビン酸又はその塩類との間の親和性を
高める必要があるという考えに至った。
そこで本発明者らはL−アスコルビン酸およびその塩類
との間の親和性を高める事を目的として研究を行ない、
これらの機能を有すると考えられる油溶性界面活性剤と
の併用を検討した結果、最適の界面活性剤を見いだし本
発明を完成するに至った。
t すわち本発明は、L−アスコルビン酸およびその塩
類を融点450以上の油脂と (Rは水素又は重合ヒマシ油脂肪酸由来の脂肪族アシル
基、nはグリセリンの重合度)で示される重合ヒマシ油
脂肪酸のグリセリン又はポリグリセリンエステルの溶融
物に混合して被覆して、後粉末化する事を特徴とするL
−アスコルビン酸およびその塩類の安定化法に関するも
のである。
本発明に言う融点45C以上の油脂とは牛脂硬化油、魚
油硬化油、菜種硬化油、大豆硬化油、パーム油、等の動
植物性油脂の硬化油あるいはカルナバロウ、ミツロウ、
ライスワックス、パラフィ(Rは水素又は重合ヒマシ油
脂肪酸由来の脂肪族アシル基、nはグリセリンの重合度
)で示される重合ヒマシ油脂肪酸のグリセリン又はポリ
グリセリンエステルとは、不活性ガス雰囲気下でヒマシ
油脂肪酸を高温にする事により得られる重合ヒマシ油脂
肪酸とグリセリンあるいは高温条件下でグリセリンを縮
合する事により得られるポリグリセリンを常法によりエ
ステル化する事により得られるものであって、ヒマシ油
脂肪酸の2〜10量体(好ましくは4〜6量体)とグリ
セリンの1〜15量体(好ましくは2〜5量体)よりな
るエステルをさす。ヒマシ油脂肪酸の11量体以上の物
又はグリセリンの16量体以上の物を使用したエステル
は非常に高粘度の物あるいは樹脂状物となり本発明に使
用しえない。
本発明の被覆剤中の重合ヒマシ油脂肪酸のグリセリン又
はポリグリセリンエステルは油脂100重量部に対して
1〜30重量部が好ましい。
L−アスコルビン酸およびその塩類100重量部に対し
て本発明の被覆剤は35〜1000重量部、好ましくは
150〜500重量部を使用するこの混合物を粉末化す
るさいの手段としてたとえば、ノズル式噴霧装置より3
0C以下に調製された室内に噴霧すると200〜500
μの粒状の製品が得られる。他に回転円板式噴霧装置を
使用してもよい。あるいは混合物を板状として固化させ
た物を回転刃を使用して破砕して粉末状製品としてもよ
い。
L−アスコルビン酸およびその塩類100重量部に対し
て被覆剤が35重量部未満であると混合物の粘度が非常
に高くなり噴霧造粒することが困難となったり、混合物
中のL−アスコルビン酸が沈降して不均一な製品が得ら
れたりする為好ましくない。
また、1000重量部以上になるとL−アスコルビン酸
の単位当りのコストが大となり好ましくない。
本発明の被覆方法によりL−アスコルビン酸およびその
塩類の安定性は著しく改善されるため、粉末状を呈する
食品、飼料、たとえばパン用小麦粉ミックス、養魚用配
合飼料などにおいて、他の基材を容易に混合することが
でき、その利用価値は大である。
以下、実施例により本発明を説明する。
尚、実施例1〜5は本発明品であり、実施例6゜7は従
来品である。
実施例1 牛脂硬化油75部、重合ヒマシ油脂肪酸ポリグリセリン
エステル5部を80Cに溶解した中へ、150μ以下の
粒度のL−アスコルビン酸を20部に加え均−Gこ混合
し、ノズル式噴霧装置にて20Cに保った室内へ噴霧し
た。粒子径200〜500μの被覆粒子を得た。
実施例2 菜種硬化油50部、重合ヒマシ油脂肪酸ポリグリセリン
エステル10部、L−アスコルビン酸40部を使用して
実施例1と同様にして被覆粒子を得た。
実施例3 ミツロウ70部、重合ヒマシ油脂肪酸ポリグリセリンエ
ステル10部、L−アスコルビン酸20部を使用して実
施例1と同様にして被覆粒子を得た。
実施例4 牛脂硬化油23.5部重合ヒマシ油脂肪酸ポリグリセリ
ンエステル6.5部を80Cに溶解した中へ、150μ
以下の粒度のL−アスコルビン酸70部を入れ高速かく
はん機を用いて均質化した後厚さ5 cmの板状に固化
させる。固化した板を回転刃を利用して破砕し50μ以
下の粉末状被覆粒子を得た。
実施例5 牛脂硬化油75部、重合ヒマシ油脂肪酸ポリグリセリン
エステル5部、L−アスコルビン酸ナトリウム20部を
使用して実施例1と同様番こ被覆粒子を得た。
実施例6 牛脂硬化油80部よりなる被覆剤を溶解し、80Cに溶
解した中に150μ以下の粒度のL−アスコルビン酸を
20部加え実施例1と同様をこして被覆粒子を得た。
実施例7 牛脂硬化油60部、グリセリンモノステアレート10部
、レシチン10部を8Orに溶解した巾に150μ以下
粒度のL−アスコルビン酸を加え実施例1と同様にして
被覆粒子を得た。
実施例1〜7で得られた被覆粒子を次に示す試験方法で
比較試験を行なった。
試験方法−1 実施例で得られたL−アスコルビン酸およヒソの塩類の
被覆粒子1gとメタリン酸−酢酸液(メタリン酸60g
1酢酸160m1−1tに希釈)5Q mlを25C温
度下で、−iooml容のメスフラスコに採り1分、5
分、10分振どう抽出後、次いですみやか(こメタリン
酸−酢酸液で100 mlに希釈し被覆粒子を炉別後、
ろ液を希釈し、26−シクロロフエノールインドフエノ
ール溶液で滴定シて、L−アスコルビン酸の含量を測定
した。この測定値から溶出した全ルーアスコルビン酸量
を求め、L−アスコルビン酸被覆粒子中のし一アスコル
ビン酸含有量を100%とした場合の溶出率%を表−1
に示す。
表−1 表−1の結果により本発明品は従来品より高い被覆率が
得られている事がわかる。
試験方法−2 実施例で得られたL−7スコルビン酸およびその塩類を
小麦粉中をこし一アスコルビン酸およびその塩類の含有
量が1%となる様に混合し、相対湿度80%、37Cに
て保存し、L−アスコルビン酸およびその塩類の安定性
を観察した。
L−77コルビン酸の測定は、インドフェノール滴定に
よる還元型L−7スコルビン酸の測定法にしたがった。
結果を表−2に示す。
表−2 表−2の結果をこより明らかな様に本発明品と比べてL
−アスコルビン酸およびその塩類の保存安定性を向」ニ
させている。
特許出願人 太陽化学株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 L−アスコルビン酸およびその塩類を融点450以上の
    油脂と式: %式%) (Rは水素又は重合ヒマシ油脂肪酸由来の脂肪族アシル
    基、tlはグリセリンの重合度)で示される重合ヒマシ
    油脂肪酸のグリセリン又はポリグリセリンエステルの溶
    融物に混合して被覆して後粉末化する事を特徴とするし
    一アスコルビン酸およびその塩類の安定化法。
JP15501982A 1982-09-06 1982-09-06 L−アスコルビン酸およびその塩類の安定化法 Granted JPS5944327A (ja)

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