JP3945920B2 - 粉乳の製造法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属等の乳成分以外の有効成分を含む溶液を造粒結合液として多価不飽和脂肪酸含有油脂等を含む乳成分主体の原料粉末に直接噴霧しながら造粒する乳成分以外の有効成分を含む粉乳の製造法に関する。本発明の方法によると、金属や多価不飽和脂肪酸含有油脂等の乳成分以外の有効成分を含む粉乳の品質、風味及び保存性を維持しながら、効率的に造粒粉を得ることができる。
【0002】
【従来の技術】
α−リノレン酸、γ−リノレン酸、ジホモ−γ−リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸及びドコサヘキサエン酸等の炭素数18以上で二重結合を3個以上有する多価不飽和脂肪酸は、生体内において、それ自体あるいはプロスタグランジン類に代謝され、血圧調整、ホルモン分泌調整、コレステロール濃度調整等の生理作用を示すことから、これらの多価不飽和脂肪酸を含有する大豆油、月見草油、シソ油、エゴマ油及び魚油等の油脂を栄養食品、機能性食品、医薬品、化粧品、飼料等に配合して利用する試みがなされている。
【0003】
しかしながら、これらの多価不飽和脂肪酸は、熱、光、酸素等により極めて酸化され易いという欠点を有しており、加工中や保存中に、酸化による特有の戻り臭や有害物質を産生するので、これらの多価不飽和脂肪酸を含有する油脂を利用して、栄養食品、機能性食品、医薬品、化粧品、飼料等を製造することは極めて難しかった。
【0004】
そこで、これらの多価不飽和脂肪酸を含有する油脂やこの油脂を含有する食品等の酸化を防止する目的で、種々の提案がなされている。例えば、酸化防止剤や抗酸化相乗剤等を組み合わせて多価不飽和脂肪酸含有油脂に添加する方法(特開昭 60-192547号公報、特開昭 61-212243号公報、特開平2-166194号公報、特開平5-140584号公報)や多価不飽和脂肪酸含有油脂、特に酸化劣化が著しい魚油を飽和脂肪酸でエステル交換して改質する方法(特開平8-269477号公報)等がある。
【0005】
ところで、多価不飽和脂肪酸含有油脂と鉄、銅、亜鉛等の金属とが、溶液状態で接触した場合、鉄、銅、亜鉛等の金属特有の異臭味が発生するばかりか、多価不飽和脂肪酸が容易に酸化されて油脂の戻り臭が発生する。これら多価不飽和脂肪酸含有油脂と鉄、銅、亜鉛等の金属が共存する食品において、従来の抗酸化剤等の使用や油脂自体の安定化法では、油脂の戻り臭等の品質劣化を長期間抑制することができなかった。
【0006】
この戻り臭を抑制する方法として、酸化防止効果を有するレシチン等のマスキング剤を添加する方法(特開平3-130042号公報)が開示されているが、マスキング剤自体特有の臭気を有している場合があり、それが問題となることが多く、この技術を利用することができる食品は限られているという問題がある。さらに、油脂含有粉乳を製造する際に、不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化液と不飽和脂肪酸の酸化を促進する鉄、銅、亜鉛等の金属を含む溶液をそれぞれ個別に濃縮し噴霧乾燥した後、粉々混合して酸化を防止する方法(特開平6-245698号公報)も開示されている。しかし、噴霧乾燥して得られた粉体を混合するには、多大な労力と設備が必要であるという問題がある。
【0007】
一方、生体内で様々な生理作用を有する多価不飽和脂肪酸と、生物の構成要素として極めて微量にしか存在せず、かつ生体の正常な発育や生命維持に欠かすことのできない物質である鉄、銅及び亜鉛等の金属とが共存した食品を提供することは、非常に有用なことである。しかし、多価不飽和脂肪酸は、鉄、銅及び亜鉛等の金属と接触することにより、容易に酸化劣化するという問題があった。例えば、人体への吸収性が高いといわれている二価の金属イオン(新小児医学大系3A小児栄養学I,中山書店, 1998) を用いると、抗酸化剤等を添加するのみでは多価不飽和脂肪酸の酸化を抑制することはできず、二価の金属イオンの強い酸化触媒能により、溶液中で容易に多価不飽和脂肪酸は酸化変敗してしまうという欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来より、粉乳等の粉体の粒子同士を結合させて粒子内の毛細管を増加させる造粒が行われている。この造粒を行うことにより、沈降性、湿潤性及び溶解性を改善することができると共に、流動性も良好となり、さらに、粉塵性も皆無にすることができるという利点を粉体に付与することができる。
【0009】
現在、粉体を造粒する際に一般的に行われている一液噴霧の造粒方法においては、例えば、乳等の濃縮液を高圧ポンプで乾燥機へ圧送し、加圧や遠心により微粒化された液滴が乾燥機内部に噴霧されて熱風と混合される。そして、この液滴から連続的に水分が蒸発し、僅かに水分を含んだ状態の粉体が乾燥機底部の内部流動層に堆積して回収される。ところが、重さの軽い微粒子は、乾燥機底部の内部流動層には堆積せずにサイクロンにより捕集される。そこで、この微粒子を乾燥機底部の内部流動層で流動している粉体に戻すことにより、乾燥機内部の水分で表面が加湿されて膨潤した粒子が他の粒子と結合し造粒粉ができる。また、さらに効率的に造粒粉を製造するために、乾燥機底部の内部流動層で流動している粉体や乾燥機外部に設置した外部流動層で流動している粉体に噴霧ノズルで殺菌水等を噴霧して、強制的に粒子表面を加湿して膨潤させ、粒子同士の結合を促進させることも行われている。
【0010】
しかし、全成分を含む溶液を乾燥機内部で噴霧乾燥させた後、自己造粒させるか、あるいは流動層内部に殺菌水等を噴霧して造粒させる通常の造粒粉の製造方法で、金属や多価不飽和脂肪酸含有油脂等の乳成分以外の有効成分を含む粉乳の造粒粉を製造した場合、得られる造粒粉の品質、風味及び保存性を維持することは非常に困難であった。
【0011】
そこで、本発明者らは、従来、粉々混合することにより製造されていた金属や多価不飽和脂肪酸含有油脂等の乳成分以外の有効成分を含む粉乳を製造する方法について、さらに簡便でかつ効率的に製造することができる技術を確立するべく鋭意研究を進めてきたところ、このような粉乳の造粒粉を製造するに際して、多価不飽和脂肪酸含有油脂等を含む乳を噴霧乾燥した原料粉末を乾燥機底部の内部流動層や乾燥機外部に設置した外部流動層で流動させ、これに金属等を含む溶液を造粒結合液として噴霧ノズルから直接噴霧することにより、従来の粉々混合と同様の品質、風味及び保存性を有する乳成分以外の有効成分を含む粉乳を造粒粉として製造することができることを見出した。
【0012】
そして、さらに、本発明者らは、粉体中に含まれる遊離脂肪量を低減させることにより、粉体に発生する戻り臭等の品質劣化、すなわち粉体に含まれる油脂の酸化劣化を防止することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】
したがって、本発明は、金属等の乳成分以外の有効成分を含む溶液を造粒結合液として多価不飽和脂肪酸含有油脂等を含む乳成分主体の原料粉末に直接噴霧しながら造粒する粉乳の製造法を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基本的には、従来から行われている造粒粉の製造法の原理に従い、金属や多価不飽和脂肪酸含有油脂等の乳成分以外の有効成分を含む粉乳の造粒粉を製造する方法である。
【0015】
本発明では、まず、多価不飽和脂肪酸含有油脂等の有効成分を含み、かつ乳成分を主体とする溶液を濃縮し、噴霧乾燥して、原料粉末を得る。一方、多価不飽和脂肪酸含有油脂等の有効成分と液体の状態で共存すると悪影響を及ぼす金属等を含む溶液を造粒結合液とする。そして、乾燥機底部の内部流動層や乾燥機外部に設置した外部流動層で流動している原料粉末に対して、流動層内部に設置した噴霧ノズルで造粒結合液を直接噴霧することにより、品質、風味及び保存性が良好な乳成分以外の有効成分を含有する粉乳の造粒粉を製造することができる。
【0016】
なお、造粒をより効率的に行うために、結合剤として、ゼラチン、デキストリン、デンプン、アルギン酸ソーダ、レシチン等を造粒結合液に加える技術が知られている(日本粉体工業会編「造粒便覧」,オーム社発行, 1975;J. of the Society of Dairy Technology, vol.43, 1990)。しかし、本発明では、液体の状態で共存すると悪影響を及ぼす金属等を造粒結合液に加えることにより、造粒した粉乳の酸化劣化を抑制することを可能にしたものであり、従来の結合剤を造粒結合液に加えて造粒をより効率的に行う技術とは全く異なる技術である。
【0017】
また、本発明では、乳成分以外の有効成分を含む粉乳を造粒するに際して、原料粉末中に含まれる遊離脂肪量を低減することにより、品質、風味及び保存性が良好な乳成分以外の有効成分を含有する粉乳の造粒粉を製造することができる。なお、原料粉末中に含まれる遊離脂肪量を低減するには、噴霧乾燥する溶液を高圧で均質処理すれば良い。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明では、金属等の乳成分以外の有効成分を含む溶液を造粒結合液として原料粉末に直接噴霧しながら造粒することにより、品質、風味及び保存性の良好な乳成分以外の有効成分を含む粉乳の造粒粉を製造することができる。
例えば、金属を含み、かつ多価不飽和脂肪酸含有油脂を含む粉乳の造粒粉を製造する場合について説明すると、まず、多価不飽和脂肪酸含有油脂を含む乳成分を主体とする溶液を高圧で均質処理して遊離脂肪量を低減させた後、多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液とし、また、多価不飽和脂肪酸の酸化を促進する物質である鉄、銅及び亜鉛等の金属を含む溶液を造粒結合液として、これらを別々に調製しておく。次に、多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液を乾燥機で噴霧乾燥して得られる原料粉末を乾燥機底部の内部流動層や乾燥機外部に設置した外部流動層で流動させておき、流動層内部に設置した噴霧ノズルから鉄、銅及び亜鉛等の金属を含む造粒結合液を噴霧して、成分を混合しながら造粒を行う。そして、品質、風味及び保存性の良好な金属を含み、かつ多価不飽和脂肪酸含有油脂を含む粉乳の造粒粉を製造することができる。
【0019】
本発明で、粉乳原料となる蛋白質としては、カゼイン、乳清蛋白質濃縮物(WPC)、乳清蛋白質分離物(WPI)、αs −カゼイン、β−カゼイン、α−ラクトアルブミン、β−ラクトグロブリン等の乳蛋白質及び乳蛋白質分画物、卵蛋白質等の動物性蛋白質や大豆蛋白質、小麦蛋白質等の植物性蛋白質、また、これらの蛋白質を酵素等により種々の鎖長に分解したペプチド、さらに、タウリン、シスチン、システイン、アルギニン及びグルタミン等のアミノ酸を挙げることができ、これらの成分を単独で、あるいは混合して使用すれば良い。
【0020】
本発明で、粉乳原料となる油脂としては、乳脂肪、ラード、牛脂及び魚油等の動物性油脂や大豆油、ナタネ油、コーン油、ヤシ油、パーム油、パーム核油、サフラワー油、エゴマ油、アマニ油、月見草油、MCT及び綿実油等の植物性油脂、また、それらの分別油、水素添加油及びエステル交換油を挙げることができ、これらの成分を単独であるいは混合して使用すれば良い。
【0021】
本発明で、粉乳原料となる糖質としては、デンプン、可溶性多糖類、デキストリン、ショ糖、乳糖、麦芽糖、ブドウ糖やガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ラクチュロース等のオリゴ糖、また、人工甘味料等を挙げることができ、これらの成分を単独であるいは混合して使用すれば良い。その他、ビタミン類やミネラル類を粉乳原料として使用しても構わない。
【0022】
これらの粉乳原料については、多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液に加えるか、あるいは、鉄、銅及び亜鉛等の金属を含む溶液に加えるかは、いずれにしても他の成分に悪影響を与えないことを考慮して加え、本発明を実施すれば良い。なお、別個の噴霧ノズルからそれぞれの溶液を噴霧し乾燥しながら成分を均一に混合して造粒するための注意点としては、噴霧するそれぞれの溶液の噴霧比率を一定にし、かつ噴霧開始及び終了を同時にする必要がある。したがって、それぞれの溶液の総量から、単位時間当たりの噴霧比率を算出しておき、適当な噴霧ノズルのオリフィス及びコアを選択しておく必要がある。
【0023】
また、原料粉末中の遊離脂肪量が多いと、流動層内で噴霧される造粒結合液中の金属が原料粉末中の遊離脂肪に接触し易くなるので、製品の保存性を改善するためには、原料粉末中の遊離脂肪量を低減させておく必要がある。さらに、単位粉末当たりの油分割合での遊離脂肪量が減少することは、油滴表面の保護膜が充分に形成されていることになり、脂質の酸化劣化を抑制することができる。これらのことから、製品中の遊離脂肪はできる限り低減しておくことが望ましいが、具体的には、製品中の遊離脂肪量を 0.7%以下にすることで、強制劣化保存後の過酸化物価 (POV) は 1.5meq/kg以下を示し、酸化安定性に優れた粉体を提供することができる。また、遊離脂肪量を低減させるためには、予め脂肪を含む溶液を高圧で均質処理しておくことが必要である。
【0024】
例えば、脂肪/蛋白比が 1.0〜2.5 の溶液の場合、均質圧 150〜450kg/cm2 の範囲では、均質圧をX、遊離脂肪量をYとすると、Y=−0.0039X+1.8274で近似された式で示される関係が成立する。なお、粉体が含有する脂肪のうち、非極性溶媒である四塩化炭素で抽出可能な中性脂肪を遊離脂肪と定義した(Noda M. and Shiinoki Y., J. Texture Studies, vol.17, p.189, 1986)。そして、遊離脂肪量(%)={(抽出脂肪量) /(粉体重量)}×100 の式で遊離脂肪量を計算した。
【0025】
本発明で、有効成分として粉乳に加えることができる多価不飽和脂肪酸含有油脂としては、α−リノレン酸、γ−リノレン酸、ジホモ−γ−リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸及びドコサヘキサエン酸等の炭素数が18以上で二重結合を3個有する多価不飽和脂肪酸を含有する油脂であれば特に限定はされず、例えば、大豆油、月見草油、ボラージ油、クロスグリ油、シソ油、エゴマ油、魚油、卵黄リン脂質抽出物及び微生物発酵生産物等を挙げることができる。
【0026】
また、本発明で、有効成分として粉乳に加えることができる金属としては、硫酸銅、炭酸第二銅、クエン酸第二銅、硫酸第二銅及びグルコン酸銅等の銅塩、炭酸第一鉄、フマル酸第一鉄、コハク酸第一鉄、塩化第二鉄、クエン酸第一鉄、クエン酸第二鉄、クエン酸第一鉄ナトリウム、クエン酸鉄アンモニウム、グルコン酸第一鉄、グルコン酸第二鉄、乳酸第一鉄、水素還元鉄、電解鉄、カルボニル鉄、ピロリン酸第一鉄、ピロリン酸第二鉄、ピロリン酸第二鉄ナトリウム及び硫酸第一鉄等の鉄塩、酢酸亜鉛、塩化亜鉛、酸化亜鉛、グルコン酸亜鉛及び硫酸亜鉛等の亜鉛塩等を挙げることができる。
【0027】
このようにして得られる金属や多価不飽和脂肪酸含有油脂等の乳成分以外の有効成分を含む粉乳の造粒粉は、品質、風味及び保存性の点で、極めて好ましいものとなっており、長期間安定した品質を維持するものであった。
【0028】
なお、本発明の製造法に実施するに際しては、混合、造粒、乾燥、篩い分け等の工程を単一機械の密閉状態で短時間に行うことができ、かつこれにより製造された造粒粉がポーラスな状態で溶解し易いという利点を有している流動層造粒方式(K.B.Mathur, P.E.Gisher, A.I.Ch.E.Journal, vol.1, 1955) を採用することが好ましい。
【0029】
次に、実施例及び試験例を示し、本発明を詳しく説明する。
【0030】
【実施例1】
乳清蛋白質濃縮物(WPC)8.8kg 及び乳糖52kgを水 200kgに加えて溶解した溶液に、牛乳75kg及びアルカリで溶解したカゼイン 3.9kg、水溶性ビタミン成分(ビタミンB1 、ビタミンB2 、ナイアシン、ビタミンB6 、ビオチン、葉酸、パントテン酸、ビタミンB12、ビタミンC、コリン及びイノシトール)及びミネラル成分(カルシウム、リン、塩素、マグネシウム、カリウム、ヨウ素、マンガン及びセレン)1.45kg、さらに、脂溶性ビタミン(ビタミンA、β−カロチン、ビタミンD、ビタミンE及びビタミンK)及び酸化防止剤 (ビタミンCパルミチン酸エステル、レシチン及びトコフェロール) を含む多価不飽和脂肪酸含有油脂(大豆油、月見草油及び魚油)25kgを加えて混合し、遊離脂肪量が 0.3%程度になるよう400kgf/cm2で均質処理した後、加熱殺菌し、固形率が40%となるまで濃縮して、多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液 247kgを得た。一方、アルカリで溶解したカゼイン1kgを含む5%濃度のカゼイン溶液を調製し、このカゼイン溶液に、銅、鉄及び亜鉛0.05kgを水で溶解して加えて、4%濃度の金属結合カゼイン溶液25kgを得た。
【0031】
次に、乾燥機上部に設置した噴霧ノズル(Type SX SPRAYDRY NOZZLE、SPRAYING SYSTEM'S CO.)から多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液を、また、乾燥機底部の内部流動層に設置した噴霧ノズルから金属結合カゼイン溶液を、それぞれ91:9の液量比で別ラインの高圧ポンプを用いて噴霧した。なお、噴霧に際しては、多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液の噴霧ノズルはオリフィス No.54及びコア No.21とし、金属結合カゼイン溶液の噴霧ノズルはオリフィス No.71及びコア No.16として、定常状態における噴霧圧力140kgf/cm2で造粒した。そして、銅、鉄及び亜鉛を含み、かつ多価不飽和脂肪酸含有油脂を含む粉乳の造粒粉 100kgを得た。
【0032】
【実施例2】
乳清蛋白質濃縮物(WPC)9.4kg 及び乳糖55kgを水 300kgに加えた溶解した溶液に、アルカリで溶解したカゼイン 6.1kg、水溶性ビタミン成分(ビタミンB1 、ビタミンB2 、ナイアシン、ビタミンB6 、ビオチン、葉酸、パントテン酸、ビタミンB12、ビタミンC、コリン及びイノシトール)及びミネラル成分(カルシウム、リン、塩素、マグネシウム、カリウム、ヨウ素、マンガン及びセレン)1.95kg、さらに、脂溶性ビタミン(ビタミンA、β−カロチン、ビタミンD、ビタミンE及びビタミンK)及び酸化防止剤 (ビタミンCパルミチン酸エステル、レシチン及びトコフェロール) を含む多価不飽和脂肪酸含有油脂(大豆油、月見草油、魚油及び微生物発酵生産物)27.8kgを加えて混合し、遊離脂肪量が0.65%程度になるよう300kgf/cm2で均質処理した後、加熱殺菌し、固形率が40%となるまで濃縮して、多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液 247kgを得た。一方、アルカリで溶解したカゼイン1kgを含む5%濃度のカゼイン溶液を調製し、このカゼイン溶液に、銅、鉄及び亜鉛0.05kgを水で溶解して加えて、4%濃度の金属結合カゼイン溶液25kgを得た。
【0033】
次に、乾燥機上部に設置した噴霧ノズル(Type SX SPRAYDRY NOZZLE、SPRAYING SYSTEM'S CO.)から多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液を、また、乾燥機底部の内部流動層に設置した噴霧ノズルから金属結合カゼイン溶液を、それぞれ91:9の液量比で別ラインの高圧ポンプを用いて噴霧した。なお、噴霧に際しては、多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液の噴霧ノズルはオリフィス No.54及びコア No.21とし、金属結合カゼイン溶液の噴霧ノズルはオリフィス No.71及びコア No.16として、定常状態における噴霧圧力140kgf/cm2で造粒した。そして、銅、鉄及び亜鉛を含み、かつ多価不飽和脂肪酸含有油脂を含む粉乳の造粒粉 100kgを得た。
【0034】
【実施例3】
乳清蛋白質濃縮物(WPC)9.4kg 及び乳糖55kgを水 300kgに加えて溶解した溶液に、アルカリで溶解したカゼイン 6.1kg、水溶性ビタミン成分(ビタミンB1 、ビタミンB2 、ナイアシン、ビタミンB6 、ビオチン、葉酸、パントテン酸、ビタミンB12、ビタミンC、コリン及びイノシトール)及びミネラル成分(カルシウム、リン、塩素、マグネシウム、カリウム、ヨウ素、マンガン及びセレン)1.95kg、さらに、脂溶性ビタミン(ビタミンA、β−カロチン、ビタミンD、ビタミンE及びビタミンK)を含む多価不飽和脂肪酸含有油脂(大豆油、月見草油、魚油及び卵黄リン脂質抽出物)27.6kgを加えて混合し、遊離脂肪量が0.65%程度になるよう300kgf/cm2で均質処理した後、加熱殺菌し、固形率が40%となるまで濃縮して、多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液 247kgを得た。一方、アルカリで溶解したカゼイン1kgを含む5%濃度のカゼイン溶液を調製し、このカゼイン溶液に、銅、鉄及び亜鉛0.05kgを水で溶解して加えて、4%濃度の金属結合カゼイン溶液25kgを得た。
【0035】
次に、乾燥機上部に設置した噴霧ノズル(Type SX SPRAYDRY NOZZLE、SPRAYING SYSTEM'S CO.)から多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液を、また、乾燥機底部の内部流動層に設置した噴霧ノズルから金属結合カゼイン溶液を、それぞれ91:9の液量比で別ラインの高圧ポンプを用いて噴霧した。なお、噴霧に際しては、多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液の噴霧ノズルはオリフィス No.54及びコア No.21とし、金属結合カゼイン溶液の噴霧ノズルはオリフィス No.71及びコア No.16として、定常状態における噴霧圧力140kgf/cm2で造粒した。そして、銅、鉄及び亜鉛を含み、かつ多価不飽和脂肪酸含有油脂を含む粉乳の造粒粉 100kgを得た。
【0036】
【実施例4】
乳清蛋白質濃縮物(WPC)7.5kg 及び乳糖40.3kgを加えた脱脂乳 240kgに、アルカリで溶解したカゼイン 70g、水溶性ビタミン成分(ビタミンB1 、ビタミンB2 、ナイアシン、ビタミンB6 、ビオチン、葉酸、パントテン酸、ビタミンB12、ビタミンC、コリン及びイノシトール)及びミネラル成分(カルシウム、リン、塩素、マグネシウム、カリウム、ヨウ素、マンガン及びセレン)0.65kg、さらに、脂溶性ビタミン(ビタミンA、β−カロチン、ビタミンD、ビタミンE及びビタミンK)及び酸化防止剤 (レシチン及びトコフェロール) を含む多価不飽和脂肪酸含有油脂(大豆油、月見草油、魚油、微生物発酵生産物及び卵黄リン脂質抽出物)28.1kgを加えて混合し、遊離脂肪量が0.65%程度になるよう300kgf/cm2で均質処理した後、加熱殺菌し、固形率が40%となるまで濃縮して、多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液 247kgを得た。一方、乳糖3.75kgを含む16%濃度の乳糖溶液を調製し、この乳糖溶液に、銅、鉄及び亜鉛0.05kgを水で溶解して加えて、15%濃度の金属含有乳糖溶液25kgを得た。
【0037】
次に、乾燥機上部に設置した噴霧ノズル(Type SX SPRAYDRY NOZZLE、SPRAYING SYSTEM'S CO.)から多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液を、また、乾燥機底部の内部流動層に設置した噴霧ノズルから金属結合カゼイン溶液を、それぞれ91:9の液量比で別ラインの高圧ポンプを用いて噴霧した。なお、噴霧に際しては、多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液の噴霧ノズルはオリフィス No.54及びコア No.21とし、金属結合カゼイン溶液の噴霧ノズルはオリフィス No.71及びコア No.16として、定常状態における噴霧圧力140kgf/cm2で造粒した。そして、銅、鉄及び亜鉛を含み、かつ多価不飽和脂肪酸含有油脂を含む粉乳の造粒粉 100kgを得た。
【0038】
【実施例5】
脂肪分離が発生せず、かつ遊離脂肪量が1.30%程度になるよう多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液を150kgf/cm2で均質処理した以外は、金属結合カゼイン溶液の調製方法も含め実施例2と同様にして造粒し、銅、鉄及び亜鉛を含み、かつ多価不飽和脂肪酸含有油脂を含む粉乳の造粒粉 100kgを得た。
【0039】
【比較例1】
実施例1と同様にして調製した多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液及び金属結合カゼイン溶液を混合した後、噴霧乾燥と同時に造粒を行い、銅、鉄及び亜鉛を含み、かつ多価不飽和脂肪酸含有油脂を含む粉乳 100kgを得た。
【0040】
【比較例2】
乳清蛋白質濃縮物(WPC)8.8kg 及び乳糖45kgを水 200kgに加えて混合した溶液に、牛乳75kg及びアルカリで溶解したカゼイン 4.9kg、水溶性ビタミン成分(ビタミンB1 、ビタミンB2 、ナイアシン、ビタミンB6 、ビオチン、葉酸、パントテン酸、ビタミンB12、ビタミンC、コリン及びイノシトール)及びミネラル成分(カルシウム、リン、塩素、マグネシウム、カリウム、ヨウ素、マンガン及びセレン)1.45kg、さらに、脂溶性ビタミン(ビタミンA、β−カロチン、ビタミンD、ビタミンE及びビタミンK)及び酸化防止剤 (ビタミンCパルミチン酸エステル、レシチン及びトコフェロール) を含む多価不飽和脂肪酸含有油脂(大豆油、月見草油、魚油及び卵黄リン脂質抽出物)25.2kgを加えて混合し、遊離脂肪量が 0.3%程度になるよう400kgf/cm2で均質処理した後、加熱殺菌し、固形率が40%となるまで濃縮した多価不飽和脂肪酸含有油脂配合O/W乳化濃縮液を噴霧乾燥し、多価不飽和脂肪酸含有油脂を含む粉乳93kgを得た。一方、乳糖7kg、銅、鉄及び亜鉛0.05kgを混合し、均等に媒散した後、粉砕機で充分微細化し、鉄、銅及び亜鉛を含む粉糖 7.05gを得た。そして、この多価不飽和脂肪酸含有油脂を含む粉乳と鉄、銅及び亜鉛を含む粉糖とを粉々混合し、銅、鉄及び亜鉛を含み、かつ多価不飽和脂肪酸含有油脂を含む粉乳 100kgを得た。
【0041】
【試験例1】
比較例1で得られた粉乳については、単一溶液として噴霧乾燥しているので、微量成分である鉄、銅及び亜鉛の分散性に問題はないが、実施例1〜5で得られた粉乳や比較例2で得られた粉乳については、微量成分である鉄、銅及び亜鉛の粉体中への分散性を確認しておく必要がある。そこで、実施例1、実施例2及び比較例2で得られたそれぞれの粉乳について、ランダムに3点(A点、B点及びC点)で試料を採取し、鉄、銅及び亜鉛の含量を分析した。その結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
これによると、実施例1、実施例2及び比較例2で得られたそれぞれの粉乳中の微量成分である鉄、銅及び亜鉛の分散状態は良好であることが判る。したがって、流動層造粒方式を応用した方法で、異なる成分の溶液を別ラインの高圧ポンプを用いて噴霧しながら混合して造粒しても、成分の分散性という点で全く問題がないといえる。
【0044】
【試験例2】
実施例1〜5及び比較例1〜2で得られたそれぞれの粉乳を 350ml容の白無地スチール缶に充填した後、37℃の暗所で空気開放下に強制劣化保存し、経時的に試料を採取して、臭気についての官能評価と過酸化物価(POV)の測定を行った。なお、官能評価は、10名の熟練パネラーにより、酸化劣化が全く見られないものを5点、酸化劣化が明らかなものを1点として、 0.1単位で評価し、10名の平均値で示した。また、POVの測定は、JOCS法(日本油脂化学協会,基準油脂分析試験法 2.4.12-71,丸善,1971)に従って行った。その結果を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】
これによると、単一溶液として噴霧乾燥した比較例1の粉乳は、粉々混合した比較例2の粉乳に比べ、油の戻り臭を感じた人が明らかに多く、また、POVの増加から粉乳中に含まれている多価不飽和脂肪酸の酸化劣化が進行していることが判る。一方、実施例1〜4の粉乳は、粉々混合した比較例2の粉乳と同様、単一溶液として噴霧乾燥した比較例1の粉乳に比べ、脂質の酸化劣化臭を感じた人は少なく、粉乳中に含まれている多価不飽和脂肪酸の酸化劣化が抑制されていることが判る。しかし、実施例5の粉乳では、油の戻り臭がやや感じられ、多価不飽和脂肪酸の酸化劣化も進行していた。したがって、流動層造粒方式を応用した方法で、異なる成分の溶液を別のラインの高圧ポンプを用いて噴霧しながら混合して造粒しても、実施例2〜4の粉乳に含まれている遊離脂肪量以下であれば、風味及び多価不飽和脂肪酸の酸化劣化という点で全く問題がないといえる。
【0047】
【発明の効果】
本発明の方法によると、従来の粉々混合と同様、栄養価が高くかつ生理活性を有する多価不飽和脂肪酸と酸化力の高い鉄、銅及び亜鉛等の金属とが共存していても、長期間の保存で風味や品質の劣化が殆どない、銅、鉄及び亜鉛を含み、かつ多価不飽和脂肪酸含有油脂を含む粉乳の造粒粉を提供することができる。しかも、本発明の方法は、従来の粉々混合よりも製造工程が少なく、銅、鉄及び亜鉛を含み、かつ多価不飽和脂肪酸含有油脂を含む粉乳の造粒粉を効率的に製造することができるという利点を有している。
Claims (2)
- 多価不飽和脂肪酸含有油脂を含む乳を噴霧乾燥した原料粉末を乾燥機底部の内部流動層や乾燥機外部に設置した外部流動層で流動させ、これに金属を含む溶液を造粒結合液として噴霧ノズルから直接噴霧することを特徴とする乳成分以外の有効成分を含む粉乳の製造法。
- 遊離脂肪量が0.7%以下の原料粉末を使用する請求項1に記載の製造法。
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