JP3920969B2 - 栄養組成物 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、乳蛋白質及び乳糖を主たる成分として、胆汁酸及び/又は胆汁酸塩を配合し、脂質の消化吸収性を向上させた乳幼児用栄養組成物に関する。本発明は乳幼児用の栄養組成物として食品などに利用でき有用である。
【0002】
【従来の技術】
乳幼児は消化吸収能が成人に比べて基本的に未熟であるため、母乳や乳幼児用調製乳、離乳食など消化吸収されやすい形態の食品を摂取している。乳幼児の消化吸収能のうち、蛋白質や糖質の消化吸収については、生後間もない時期でも比較的機能が発達しており、母乳や乳幼児用栄養組成物中の蛋白質や糖質であれば消化吸収され、乳幼児の成長・発達にはほとんど問題ないと考えられている。
一方、乳幼児の脂質の消化吸収能に関しては問題が多いとされている。ヒトは消化管内で脂質を消化吸収するために、膵臓から脂質分解酵素(リパーゼ)が分泌される。又、脂質は疎水性である一方、リパーゼは親水性であり、分解反応を円滑に進めるためには、脂質の乳化が必要となる。そのため、ヒトは胆のうから胆汁を分泌し、その中に含まれる胆汁酸が脂質を乳化し、リパーゼによる分解反応を促進させる。成人の場合、食品中の脂質を分解するために、リパーゼや胆汁酸が十分に合成・分泌されており、脂質の消化吸収は速やかにおこなわれている。又、成人の場合は腸肝循環によって胆汁酸を再利用することができるが、乳幼児は体内での胆汁酸の合成・分泌能力が弱いだけでなく、この胆汁酸の再利用能力も非常に弱い。したがって、摂取された脂質を膵臓リパーゼによって速やかに分解するために必要な脂質の乳化が不十分となる。このように、乳幼児の脂質の消化吸収能に関しては、体内でのリパーゼや胆汁酸の合成や分泌が著しく未熟である。又、乳幼児にとっては食品中の脂質の含量だけでなく、その組成や構造によって、生体利用性が大きく異なることも知られている。
【0003】
母乳はこのような乳幼児の脂質の未熟な消化吸収能に対して、非常に合目的な特徴を有している。例えば、脂質のうち中性脂肪(トリグリセリド)はグリセリン1分子に脂肪酸3分子が結合した構造をしており、消化吸収される際には、グリセリンに脂肪酸1分子が結合したモノグリセリドと遊離脂肪酸2分子に分解されたのちに体内に取り込まれる。このとき、遊離脂肪酸が長鎖飽和脂肪酸であるパルミチン酸(C16:0) やステアリン酸(C18:0) の場合、腸管内にあるカルシウムイオンやマグネシウムイオンと結合して、不溶性の石ケンを形成するため、脂肪酸だけでなく、ミネラルも同時に吸収できずにそのまま排泄されてしまう。しかしながら、これらの脂肪酸が遊離型ではなくグリセリンの2位に結合したモノグリセリドの場合はカルシウムやマグネシウムと結合することなく速やかに吸収される。母乳の脂肪酸組成にはパルミチン酸が約20%含まれているが、その80%が2位に結合した状態で存在するため、その消化吸収性は非常に高い。母乳の脂肪酸組成のうちパルミチン酸とともに、オレイン酸(C18:1n-9)やリノール酸(C18:2n-6)はそれぞれ約30%、15%と多く含まれているが、いずれも不飽和脂肪酸であり消化吸収の面では非常に利用性の高い脂肪酸である。又、母乳には乳汁中に存在しているときには活性を示さず、消化管内で胆汁酸の存在下ではじめて活性を示す胆汁酸刺激性リパーゼが含まれている。このように、母乳は乳幼児自身の未熟な脂質の消化吸収能を補うための様々な組成・機能を有しており、乳幼児が摂取する脂質としては消化吸収性の面で理想的な食品である。
一方、乳幼児用調製乳に関しては、このような母乳の特性を参考として様々な改良が加えられてきた。2位結合型のパルミチン酸については、このような構造を有する油脂であるラードが利用されている。しかしながら、ラードでは母乳に比べてパルミチン酸の2位への結合割合が低く、組成上遊離のステアリン酸を有する場合もあり、母乳に比べて消化吸収性が劣る。又、最近では植物油脂を酵素的にエステル交換し、2位結合のパルミチン酸を特異的に高くした油脂が製造されているが、生産コストが高く経済性から考えて未だ十分なものとはいえない。又、乳幼児用調製乳では乳脂肪部分を植物脂肪に置換する試みがなされ、脂肪酸組成上は母乳に非常に近い組成の製品が製造されている。しかしながら、脂質の消化吸収性は脂肪酸組成だけでなく、前述の2位結合のパルミチン酸のように脂質構造も大きく影響する。植物油脂の場合、パルミチン酸やステアリン酸が特異的に2位に結合しているものはほとんどなく、逆に特異的に1、3位に結合している油脂が存在する。したがって、乳幼児用調製乳に配合されている油脂の消化吸収性は、母乳に比べた場合には十分とはいえない。
【0004】
このように乳幼児用調製乳に配合する油脂自体を、乳幼児にとって消化吸収しやすい組成や構造に改良する試み以外に、乳幼児自身の消化機能を補助する試みも考えられる。すなわち、脂質を分解する酵素を乳幼児用栄養組成物に配合するという考え方である。しかしながら、脂質と脂質分解酵素が食品中に同時に存在した場合、製造や保存過程で分解反応が生じるため、食品自体の品質の劣化につながってしまう。又、母乳中には胆汁酸刺激性リパーゼが含まれているため、胆汁酸が少ない状況でも膵臓リパーゼと共同して脂質を効率的に分解することができるが、乳幼児用調製乳には胆汁酸刺激性リパーゼが含まれていない。そこで、前述のように母乳中に存在しているときには分解活性を示さず、消化管内で胆汁酸の存在下ではじめて活性を示す胆汁酸刺激性リパーゼを食品組成物に配合する技術が開示されている(特許第2592939号公報)。
【0005】
近年の乳幼児用調製乳は、技術の向上により、究極の目標である母乳に対して、成分面では相当に近似した製品が提供されている。しかしながら、機能的な面では、未だ母乳に比べ多くの問題点が残されている。とくに、脂質の消化吸収性に関しては、乳幼児用調製乳は母乳に比べ充分とはいえない状況にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の状況に鑑み、本発明者らは鋭意研究した結果、乳蛋白質及び乳糖を主たる成分として、胆汁酸あるいは胆汁酸塩を乳幼児用栄養組成物に配合することによって、脂質の消化吸収性を著しく向上させることができることを見出した。従って本発明は、乳蛋白質及び乳糖を主たる成分として、胆汁酸及び/又は胆汁酸塩を配合し、脂質の消化吸収性を向上させた乳幼児用栄養組成物を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、乳蛋白質及び乳糖を主たる成分として、胆汁酸及び/又は胆汁酸塩を配合した乳幼児用栄養組成物に関する。詳しくは、胆汁酸及び/又は胆汁酸塩を、乳蛋白質及び乳糖を主たる成分とする製品中10μg〜100mg/100ml、特に好ましくは100μg〜10mg/100ml配合した乳幼児用栄養組成物である。本発明において用いられる胆汁酸及び/又は胆汁酸塩は、コール酸、ケノデオキシコール酸、デオキシコール酸、リトコール酸、あるいはこれらのタウリン又はグリシン抱合型のものからなる群から選択される少なくとも1種以上である。
【0008】
【発明の実施の形態】
乳幼児は、体内での胆汁酸の合成や分泌、再利用能力が非常に弱い。したがって、摂取された脂質を膵臓リパーゼによって速やかに分解するために必要な脂質の乳化が不十分となる。又、母乳中には胆汁酸刺激性リパーゼが含まれているため、胆汁酸が少ない状況でも膵臓リパーゼと共同して脂質を効率的に分解することができるが、乳幼児用調製乳には胆汁酸刺激性リパーゼが含まれていない。さらに、乳幼児用栄養組成物にリパーゼを配合した場合には、食品の品質劣化が懸念されるが、胆汁酸を配合した場合にはそのような作用は全く問題とならない。即ち、本発明栄養組成物に配合する胆汁酸及び/又は胆汁酸塩としては、コール酸、ケノデオキシコール酸、デオキシコール酸、リトコール酸、あるいはこれらの胆汁酸にタウリンが抱合したタウリン抱合型胆汁酸、又はグリシンが抱合したグリシン抱合型胆汁酸が望ましい。又、その由来はヒトの胆汁だけでなく、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギなどの家畜の胆汁から得ることが、大量生産及び経済性の面から望ましい。又、タウリン又はグリシン抱合型の胆汁酸あるいは胆汁酸塩は、合成によって得ることもできる。又、本発明に配合する胆汁酸又は胆汁酸塩は、各動物の胆汁から夾雑物を除去し、精製したものを使用することが望ましい。このような胆汁酸又は胆汁酸塩の精製物の状態・形状は、液状、スラリー状、ペースト状、粉末状等、どのような状態・形状でもよく、適宜、その後の乳幼児用栄養組成物への配合が行いやすい状態・形状とすることが望ましい。胆汁酸又は胆汁酸塩の乳幼児用栄養組成物に配合量については、製品中10μg〜100mg/100mlの範囲内で配合することにより、脂質の消化吸収性の向上効果が認められる乳幼児用栄養組成物となる。さらに望ましくは、製品中100μg〜10mg/100mlの範囲内で配合することで、より顕著な効果が認められる乳幼児用栄養組成物となる。尚、この範囲より少ない配合量であると、効果は減少あるいは認められなくなり、反対にこの範囲より多い配合量であると、胆汁酸又は胆汁酸塩特有の苦みが強くなり、製品の品質が低下する。又、配合する胆汁酸又は胆汁酸塩の種類は、1種類だけでもよいが2種以上組み合わせて配合してもよい。
【0009】
本発明の栄養組成物は、蛋白質、脂質、糖質、ビタミン類及びミネラル類を主成分として構成され、胆汁酸及び/又は胆汁酸塩を配合したものであるが、さらに栄養組成物に配合可能なその他の有効成分を含んでいてもよい。蛋白質としては、カゼイン、乳清蛋白質濃縮物(WPC)、乳清蛋白質分離物(WPI)、αs-カゼイン、β−カゼイン、α−ラクトアルブミン、又はβ−ラクトグロブリン等の乳蛋白質、乳蛋白質分画物、卵蛋白質等の動物性蛋白質、あるいは大豆蛋白質や小麦蛋白質等の植物性蛋白質、さらにはこれらの蛋白質を酵素によって種々の鎖長に分解したペプチドあるいはアミノ酸の形態で配合してもよい。遊離アミノ酸は、窒素源としてだけではなく、特定の生理作用を付与するために用いることもでき、そのような遊離アミノ酸としてはタウリン、シスチン、システイン、アルギニン、グルタミン等を挙げることができる。これらの蛋白質やペプチドあるいは遊離アミノ酸は、固形分あたり5〜30重量%を配合する。又、脂質としては、乳脂肪、ラード、牛脂、又は魚油等の動物性油脂、あるいは大豆油、ナタネ油、コーン油、ヤシ油、パーム油、パーム核油、サフラワー油、エゴマ油、アマニ油、月見草油、MCT又は綿実油等の植物性油脂、さらにはそれらの分別油、水素添加油、エステル交換油のいずれか1つ以上用いることができる。脂質は栄養組成物の固形分あたり40重量%以下を配合することが望ましい。又、糖質としては、デンプン、可溶性多糖類、デキストリン、ショ糖、乳糖、麦芽糖、ブドウ糖や4'- ガラクトシルラクトース、6'- ガラクトシルラクトース、フラクトオリゴ糖、ラクチュロースなどのオリゴ糖又は人工甘味料等を挙げることができ、これら糖類の中から1種以上用いる。糖質の配合量は栄養組成物の固形分あたり40〜80重量%配合することが好ましい。又、ビタミン及びミネラル源は、「CODEX ALIMENTARIUS, vol.4, Foods for special dietary uses (including foods for infants and children), 2nd edition, Join FAO/WHO Food Standards Programme CODEX ALIMENTARIUS COMMISSION (1994)」、「食品と科学社発行、1995年版化学的合成品食品添加物便覧(改訂第32版)(1995)」及び「食品と科学社発行、届け出制食品添加物・食品素材天然物便覧(第13版)(1995)」記載のミネラル及びビタミン類のうち乳幼児食品に使用可能なものをいずれか1つ以上用いることができる。ビタミン類の具体例としては、ビタミンA、B類、C、D、E、K類、葉酸、パントテン酸、β−カロテン、ニコチン酸アミド、ビオチン等を挙げることができ、配合量としては、栄養組成物の固形分あたり10mg〜5g重量%配合することが好ましい。又、ミネラル類については、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、鉄、銅、亜鉛、ヨウ素、マンガン、セレン等であって、配合量としては、栄養組成物の固形分あたり1g〜5g重量%配合ずることが好ましい。尚、ここで指す栄養組成物には、母乳代替品の育児用調製乳だけでなく、未熟児用乳、代謝異常児用乳、離乳期乳幼児用乳(フォローアップミルク)等も含まれ、この形態は、液状に限らず、粉末状やタブレット状など適宜、使用しやすい形状で胆汁酸及び/又は胆汁酸塩を乳幼児の飲用時の栄養組成物100mlあたり10μg〜100mg含まれていればよい。
【0010】
【実施例】
以下の実施例をもって、本発明をより詳細に説明するが、これらは単に例示するのみであり、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
【0011】
【実施例1】
本発明栄養組成物の製造・1
脱脂乳240kgに、乳清蛋白質濃縮物(WPC)を7.5kgと乳糖を45kg添加溶解し、これに水溶性ビタミン成分(ビタミンB1 、B2 、B6 、B12、C、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチン、コリン、イノシトール)とミネラル成分(炭酸カルシウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウム、クエン酸第一鉄ナトリウム、硫酸銅、硫酸亜鉛)をそれぞれ1kgと、胆汁酸塩(コール酸ナトリウム)100gを温水300gに懸濁・溶解した溶液、及び脂溶性ビタミン成分(ビタミンA、D、E、K、β−カロテン)を溶解した調製脂肪24kgを混合して均質化した。得られた溶液を殺菌し、常法により濃縮し、乾燥して粉乳100kgを得た。尚、この粉乳を温水に溶解して固形率13%に調整した調整乳には、胆汁酸塩13mg/100mlが含まれていた。
【0012】
【実施例2】
本発明栄養組成物の製造・2
WPC9.5kgと乳糖56kgを350kgの温湯に溶解し、これにカゼイン7.0kgを所定量にアルカリで溶解した溶液、実施例1同様の水溶性ビタミン及びミネラル成分をそれぞれ1kg、胆汁酸(ケノデオキシコール酸)15gを水10kgに懸濁・溶解した溶液、及び実施例1同様の脂溶性ビタミン成分を溶解した調製脂肪23.9kgを混合して均質化した。得られた溶液を殺菌し、常法により濃縮し、乾燥して粉乳100kgを得た。尚、この粉乳を温水に溶解して固形率13%に調整した調整乳には、胆汁酸2mg/100mlが含まれていた。
【0013】
【実施例3】
本発明栄養組成物の製造・3
ホエー粉390g、乳糖10kgを150kgの温湯に溶解し、これに実施例1同様の水溶性ビタミン及びミネラル成分をそれぞれ10g、胆汁酸(タウロコール酸)1mg、脱脂粉乳360g、及び実施例1同様の脂溶性ビタミン成分を溶解した調製脂肪240gを混合して均質化した。得られた溶液を殺菌し、常法により濃縮し、乾燥して粉乳1kgを得た。尚、この粉乳を温水に溶解して固形率13%に調整した調整乳には、胆汁酸13μg/100mlが含まれていた。
【0014】
【実施例4】
本発明栄養組成物の製造・4
ホエー粉690g、乳糖10kgを300kgの温湯に溶解し、これに実施例1同様の水溶性ビタミン及びミネラル成分をそれぞれ10g、胆汁酸(デオキシグリココール酸)50mg、脱脂乳2.5g、及び実施例1同様の脂溶性ビタミン成分を溶解した調製脂肪240gを混合して均質化した。得られた溶液を殺菌し、常法により濃縮し、乾燥して粉乳1kgを得た。尚、この粉乳を温水に溶解して固形率13%に調整した調整乳には、胆汁酸650μg/100mlが含まれていた。
【0015】
【試験例1】
脂質の消化吸収効果試験
乳仔児期のWistar系ラット(5日齢、各5匹)をコール酸をそれぞれ1μg、10μg、100μg、1mg、10mg、及び100mg/100ml添加した人工乳投与群、及び胆汁酸無添加乳を投与した対照群の計6群に分けた。いずれの群ともに5日齢時に胃カニュレーション術を施し、完全人工栄養とした。この状態で5〜20日齢までの15日間、各人工乳を投与した。投与期間中の糞便を回収し、その便中の総脂質含量を測定し、摂取脂質量から脂質の消化吸収率(消化吸収率=〔摂取脂質量−糞便中脂質量〕/摂取脂質量)を算出した。結果を表1に示す。この結果、胆汁酸添加群は対照群に比べ脂質の消化吸収率が高く、とくに10μg/100ml以上添加した群では有意な差が認められた。このことから、乳汁への胆汁酸の添加により、脂質の消化吸収性が向上されることが確認された。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】
本発明により、乳蛋白質及び乳糖を主たる成分として、胆汁酸及び/又は胆汁酸塩を配合し、脂質の消化吸収性を向上させた乳幼児用栄養組成物が提供される。本発明は食品などに利用でき有用である。
Claims (3)
- 乳蛋白質及び乳糖を主たる成分として、胆汁酸及び/又は胆汁酸塩を配合し、脂質の消化吸収性を向上させた乳幼児用栄養組成物。
- 胆汁酸及び/又は胆汁酸塩を栄養組成物100mlあたり10μg〜100mg配合してなる、請求項1記載の乳幼児用栄養組成物。
- 胆汁酸がコール酸、ケノデオキシコール酸、デオキシコール酸、リトコール酸、あるいはこれらのタウリン又はグリシン抱合型のものからなる群から選択される少なくとも1種以上を含有することを特徴とする、請求項1又は2記載の乳幼児用栄養組成物。
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