JPS5943144B2 - 抗「う」蝕性テ−ブルシユガ−およびその使用法 - Google Patents

抗「う」蝕性テ−ブルシユガ−およびその使用法

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JPS5943144B2
JPS5943144B2 JP57018925A JP1892582A JPS5943144B2 JP S5943144 B2 JPS5943144 B2 JP S5943144B2 JP 57018925 A JP57018925 A JP 57018925A JP 1892582 A JP1892582 A JP 1892582A JP S5943144 B2 JPS5943144 B2 JP S5943144B2
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JP
Japan
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sweetness
aspartame
sucrose
palatinose
table sugar
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JP57018925A
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JPS58138355A (ja
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一正 鈴木
敏夫 加賀
武雄 水谷
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Mitsui DM Sugar Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Sugar Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、パラチノース100部にアスパルテーム0.
2〜0.4部を加えてなる抗頗蝕性テーブルシュガーお
よびその使用法に関するものである。
さらに詳しくは、アスパルテームの好ましくない性質を
パラチノースによって改良した、味質、使用方法等が蔗
糖に酷似し、しかも保存性良好な抗餉蝕性テーブルシュ
ガーおよびその使用法に関するものである。
−本発明でいうアスパルテーム(aspartame
)とは、aspartyl phenylalanin
e methyl 、esterのことである。
アスパルテームは白色、無臭の結晶性粉末である。
アスパルテームは乾燥した状態で貯蔵すれば長期間保存
できるが、水溶液の場合は徐々に分解して甘味が減少す
る。
例えば40°CのpH4の酸性溶液では、約50日間で
甘味が20係減少するという実験例がある。
アスパルテームの甘味度(対蔗糖甘味倍数)を、本発明
者らが鋭敏なパネル12名を用いて測定したところ、図
面に示すような結果が得られた。
これによると、実用濃度で蔗糖の70〜200倍であり
、濃度が高(なるほど対蔗糖甘味倍数が低(なる。
アスパルテームの甘味の質は、サッカリン、ステビオサ
イド等他の高甘味度物質と比べると比較的良好であるが
、蔗糖と比べると決し℃満足すべきものではない。
すなわち、アスパルテームの濃度が上昇するほど金属的
な苦味、渋味が感じられること、アスパルテームを数秒
から数10秒の間隔で反彷叶11味すると甘味の減少が
大幅に認められること、換言すれば、最初の10目が最
も甘く感じ、20目、30目になると砂糖に比較して甘
味の減じ方が大きいこと、コーヒー、紅茶等に使用した
ときなど濃厚感やまろやかさがないこと等の欠点がある
ことがわかった。
本発明者らは、蔗糖に類似し、しかも抗頗蝕性の甘味料
を開発することを目的として、多年試験研究を続は又き
たが、その試験研究中、パラチノース10 o 部に対
し、アスパルテームな0.2部カラ0−4 部配合する
ことにより、アスパルテームの異味や好ましくない味質
が押えられ、蔗糖に酷似した性質をもつ抗餉蝕性テーブ
ルシュガーが得られることを見出し、本発明を完成した
パラチノースは下記の構造式をもつ還元性三糖類で、結
晶は1モルの結晶水を有し、水に対する溶解度は、40
°CO)とき46f/100f−溶液、粘度は蔗糖の約
90%である。
甘味の質は蔗糖に類似しているが、甘味の強さはパラチ
ノース濃度20%までは蔗糖の0.42倍である。
パラチノースは摂取すると消化吸収されて熱量源となる
またパラチノースを摂取した場合、口腔中においてそれ
自体両独誘発能がないだけでなく、口腔中に残存する蔗
糖から両独誘発菌ストレプトコッカス・ミ1ウタンス(
5treptococcus mutans )によっ
て、両独の原因となる歯垢が形成されるのを抑制すると
いう餉蝕予防上好ましい糖であることが、本発明者らの
研究によって発見された。
本発明でいうテーブルシュガーとは、通常卓上に置き、
コーヒー、紅茶、果汁等の飲用時に添加する甘味料であ
る。
このなかには、角糖型に成形したものや、5〜10f程
度を小袋に入れたものも当然含まれる。
また事前に粉末コーヒー、粉末果汁等を混合し調味した
配合テーブルシュガーも・含まれる。
本発明のテーブルシュガーは、これを溶かしたときに、
パラチノース濃度が5〜12%になるようにして飲用す
ることが好ましい。
この範囲では、味質、甘味の強さとももつとも好ましい
効果が発揮され、蔗糖と同様の感覚で利用することがで
きる。
もしこの範囲外であると、蔗糖に酷似した味質の好まし
い効果が少な(なる。
本発明のテーブルシュガーは、その成分のパンチノース
およびアスパルテーム自体が非両独性であること、パラ
チノースが蔗糖の両独誘発能の抑制効果があることから
、鵬蝕予防上好ましい抗餉蝕性の複合甘味料である。
本発明のテーブルシュガーの製法は、結晶または粉末パ
ラチノースに所定量の結晶または粉末アスパルテームを
混合してもよく、またパラチノース、アスパルテームの
混合液を濃縮、乾燥、粉砕して固形化してもよい。
また結晶または粉末パラチノースに所定量のアスパルテ
ームの水溶液またはアルコール水混合溶液を噴霧したの
ち、乾燥するという方法をとることもできる。
本発明のテーブルシュガーは固形であって、重量当りの
甘味度が蔗糖とほぼ同じである。
したがって、蔗糖と同じように使用することができ、取
扱いが便利である。
本発明のテーブルシュガーの甘味の特長として、含有す
るパラチノースの作用により、驚くべきことに、アスパ
ルテームの金属的な苦味、渋味等の異味が消失するとと
もに、アスパルテームの反復哨味による甘味の減少がな
くなる。
すなわち、砂糖のように10目、20目と飲み進んでも
最後まで甘味の強さが砂糖と変らない。
またアスパルテームニバラテノースを配合することによ
り、甘味の強さに相乗効果が認められ、各々単独の場合
よりも甘味度が1.03〜1.15倍程度上昇するとい
う予期ぜざる効果が得られる。
さらに本発明のテーブルシュガーを、パラチノース濃度
が5〜12係になるようにして使用に供することにより
、濃厚窓、甘味の立上り、切れが蔗糖とほとんど一致す
る。
本発明のテーブルシュガーは、含まれているパラチノー
スの吸湿性が極めて低いため、アスパルテームの欠点で
ある吸湿による分解、甘味の消失等の現象が起りに(く
、保存性が非常によい。
またパラチノースは、蔗糖に比較して酸による加水分解
が起り難いので、酸性の粉末果汁等を配合した本発明の
配合テーブルシュガーの場合でも、蔗糖の場合と違って
転化糖に変化することな(長期保存が可能である。
以下、本発明を実施例および比較例によって説明する。
実施例1〜8および比較例1〜8 表1に示すように、結晶パラチノースにアスパルテーム
を各種比率で配合したテーブルシュガーを純水に溶解し
、各種濃度の混合液を調製した。
またアスパルテームな純水に溶解し又、各種濃度のアス
パルテーム溶液を調製した。
鋭敏な12名のパネルを用い、上述した調製液の甘味の
強さを、純水に溶解した各種濃度の蔗糖液の甘味の強さ
を比較することにより、各調製液の等甘味蔗糖濃度(至
)を測定した。
つぎに同じ12名のパネルを用い、上記各調製液を、等
しい甘味の強さの蔗糖液と比較し、以下の各項について
その正否を判定させた。
■ 金属的な苦味、渋味ようの異味を感する。
■ 濃厚味がない。
■ 反復面IJ味による甘味の減少がある。
■ 甘味発現の立遅れがある。
■ 甘味の切れが悪い。
これらの結果を表1に示した。
なお、上記各項については、正しいと判定した人数で示
しである。
これらの結果から明らかなように、本発明のテーブルシ
ュガーは、その味質が蔗糖に酷似し、異味、反復11’
U味による甘味の減少がな(、特に水に溶解したときの
パラチノース濃度が5〜12%のときに甘味質の好まし
さの点ですぐれていることがわかる。
また、パラチノースとアスパルテームを配合することに
より、甘味度が各々単独の場合よりも相乗効果によって
、1.03〜1.16倍程度増大することが明らかであ
る。
実施例 9および比較例 9 表2の組成の実施例9と比較例9のテーブルシュカー各
8t−ヲホットコーヒー(i%ネスカフエ・インスタン
ト・コーヒー溶液) 130vd!、に溶解し、液温6
0±2℃で、鋭敏なパネル12名に試飲させ、どちらが
好ましいかを判定させた。
結果 1、比較例9→実施例9の順序で試飲させた場合実施例
9より比較例9のテーブルシュガーヲ用いた方が 好ましい 1人 はとんどまたは全(差がない 11 好ましくない 0 2、実施例9→比較例9の順序で試飲させた場合比較例
9より実施例9のテーブルシュガーヲ用いた方が
オ好ましい
1人 はとんどまたは全く差がない。
11好ましくない 0 実施例 10および比較例 IO 表3に示す実施例1Oおよび比較例10の配合テーブル
シュガー1−!Illを150Tllの冷水に溶解し、
鋭敏なパネル12名に試飲させ、どちらが好ましいかを
判定させた。
結果 1、比較例10→実施例10の順序で試飲させた場合 実施例10より比較例1Oの配合テーブルシュガニを用
いた方が 好ましい 1人 はとんどまたは全(差がない 10 好ましくない 1 2、実施例10→比較例10の順序で試飲させた場合 比較例10より実施例1Oの配合テーブルシュガーを用
いた方が 好ましい 1人 はとんどまたは全く差がない 11 好ましくない 0 以上実施例9.lO1比較例9,10の結果から、蔗糖
と本発明のアスパルテーム、パラチノースを配合したテ
ーブルシュガーとの間に、味覚上の好みによる差が認め
られないことは明らかである。
【図面の簡単な説明】
図面はアスパルテームの対蔗糖甘味倍数を示す図表であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 パラチノース100部に対し、アスパルテームを0
    .2〜0.4部加えてなる抗頗蝕性テーブルシュガー。 2 パラチノース100部に対し、アスパルテームを0
    .2〜0.4部加えてなる抗頗蝕性テーブルシュガーを
    、パラチノース濃度が5〜12%になるように溶解して
    飲用に供することを特徴とする抗餉蝕性テーブルシュガ
    ーの使用法。
JP57018925A 1982-02-10 1982-02-10 抗「う」蝕性テ−ブルシユガ−およびその使用法 Expired JPS5943144B2 (ja)

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JPS58138355A JPS58138355A (ja) 1983-08-17
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