JPH0693830B2 - 固形飲料 - Google Patents

固形飲料

Info

Publication number
JPH0693830B2
JPH0693830B2 JP62091598A JP9159887A JPH0693830B2 JP H0693830 B2 JPH0693830 B2 JP H0693830B2 JP 62091598 A JP62091598 A JP 62091598A JP 9159887 A JP9159887 A JP 9159887A JP H0693830 B2 JPH0693830 B2 JP H0693830B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
erythritol
sugar
solid beverage
sweetness
beverage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62091598A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63258565A (ja
Inventor
務 近藤
Original Assignee
三菱化成株式会社
日研化学株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三菱化成株式会社, 日研化学株式会社 filed Critical 三菱化成株式会社
Priority to JP62091598A priority Critical patent/JPH0693830B2/ja
Publication of JPS63258565A publication Critical patent/JPS63258565A/ja
Publication of JPH0693830B2 publication Critical patent/JPH0693830B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は改良された固形飲料に関するもので、さらに詳
しくは、非う食性で、吸湿性がほとんどなく、かつ低カ
ロリーの糖を用いて、しかも溶解した飲料が機械的冷却
手段を必要とすることなく低温になる、という固形飲料
に関するものである。
〔従来の技術〕 固形飲料は、通常ぶとう糖、砂糖、酸味料、粉末香料、
ビタミン類、ミネラル類、粉末果汁、色素等を配合した
もので、子供から大人まで幅広く好まれており、特に夏
季には多く消費されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、従来から甘味料として用いられているぶどう
糖、砂糖は、そのカロリーが高いことから、肥満、糖尿
病、心臓病などの成人病の増加を背景に、摂取の抑制が
望まれている。また、上記糖類甘味料がう食原性を有す
ることもひとつの大きな問題であった。
一方、低カロリーで非う食性の粉末飲料用甘味剤として
ソルビトール、マルチトール、さらに非糖類甘味料であ
るアスパルテーム、ステビオサイド等が用いられている
が、それぞれ欠点がある。例えば、ソルビトール、マル
チトールは吸湿性、保水性が極めて大であり、湿度の高
い雰囲気にある場合、固結したりあるいはいわゆる泣き
状態になったりしやすい。また、非糖類甘味料のアスパ
ルテーム、ステビオサイド等は、やや薬品様の甘味質を
有するという問題があり、後味も砂糖の甘味とは異なる
質の甘味が残る。こうした理由から、低カロリーで非う
食性かつ嗜好性も良好な固形飲料は未だ十分なものがで
きていない。
また、例えば果汁風味の固形飲料を溶解して飲用する際
に、冷却してあるもののほうが冷却してないものに比べ
て数段嗜好性が増す。したがって、従来、固形飲料を溶
解後嗜好性を向上させるためには、冷蔵庫で冷却する
か、あるいはまた冷水や氷を用いたりするかして溶液を
冷却する必要があった。しかしながら、行楽等の機会に
固形飲料を携帯して引用する場合、このような方法で冷
却することは容易でない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は、上述のような固形飲料の種々の問題点に着
目し鋭意研究した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明の骨子は、甘味料を主体とし、これに
酸味料および香料または粉末果汁を配合してなる固形飲
料において、該甘味料の全部または一部として少なくと
も50重量%(全成分中の割合)のエリスリトールを配合
させれば、低カロリーで非う食性の、しかも吸湿しにく
く嗜好性も良好で、かつまた溶解した場合に冷たい飲料
が得られることを見出したことにある。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の固形飲料に主体として用いる甘味料はエリスリ
トール(詳しくはmeso−エリスリトール、以下エリスリ
トールと略称する)である。エリスリトールは、分子量
122、融点119℃、沸点329〜331℃の白色結晶で、水によ
く溶ける、非消化性、非う食性の糖アルコールである。
エリスリトールの甘味の強さは、砂糖よりやや弱く、ぶ
どう糖よりやや強い程度で、パネルテストの結果では、
砂糖の約75〜80%の甘味に相当する。口当りは砂糖の甘
味質に近いが、後味は砂糖よりもすっきりしていて甘味
が残らない。このエリスリトーネの甘味質の特長は、非
糖類甘味料であるアスパルテーム、ステビオサイド等の
前述の欠点を改良する。すなわち、エリスリトールと非
糖類甘味料の組成物の甘味質は、理想とされる砂糖の甘
味質に近いものとなるのである。通常飲料に供される甘
味の強さの範囲では、エリスリトールと各非糖類甘味料
の好ましい組成比(重量比)は、エリスリトール1に対
してアスパルテーム0.001〜0.008、また同じくエリスリ
トール1に対してステビオサイド0.001〜0.007である。
次に、本発明の固形飲料は、溶解時に自己冷却性があ
り、それによって液温が低下するという特長があるが、
これは表1に示すように、エリスリトールの溶解熱が他
の糖類のそれに比べて非常に大きいということに起因す
る。
したがって、例えば、通常の甘味飲料の甘味度に近似す
るものとして砂糖の13重量%水溶液を仮定し、この甘味
度に相当するエリスリトール水溶液(16.5重量%)を調
製すると、エリスリトールが水に溶解する際に、計算値
では水温が8℃低下することになる。因みに、神奈川県
では夏季の水道水は平均25℃であり、これにエリスリト
ールを上記の濃度で溶解すると17℃となる。夏季でも冷
たいと感じられる井戸水の温度が約17〜15℃であること
を考慮すれば、この8℃という温度差によって飲料を官
能的に冷たいと判別できることは明瞭である。
さらに、低カロリーで非う食性の糖アルコールであるD
−ソルビトール、マルチトール、エリスリトールの各粉
末について相対湿度84%、温度20℃吸湿性を比較してみ
たが、図1に示すように、エルスリトールはソルビトー
ル、マルチトールに比して際立って吸湿性がないという
ことが明らかである。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定さ
れるものではない。
実施例1および比較例1 エリスリトール(日研化学(株)製)14.0g、アスパル
テーム(味の素(株)製)0.014g、クエン酸0.40gおよ
び粉末オレンジ香料0.01gを混合して25℃の水道水に溶
解し、総重量を100gとした。また、比較のために、粉末
飲料の代表的甘味料として従来から用いられているぶど
う糖(日本食品化工(株)製)18.4gとクエン酸0.40g及
び粉末オレンジ香料0.01gを混合して、同様に総重量100
gの水溶液を調製した。両水溶液を試料として、味覚に
ついて10名のパネラーによる官能検査を行なった。官能
検査の結果及び試料とした両水溶液の温度を表2に示
す。
実施例2および比較例2 エリスリトール(日研化学(株)製)16.5gクエン酸0.4
5g、粉末オレンジ香料0.01g及び凍結オレンジ粉末2gを
混合して25℃の水道水に溶解し、総重量を100gとした。
また、比較のために、エリスリトールのかわりにぶどう
糖(日本食品化工(株)製)18.7gを用いて同様に総重
量100gの水溶液を調製した。両水溶液を試料として実施
例1および比較例1と同様に官能検査を行なった。官能
検査の結果及び試料とした両水溶液の温度を表3に示
す。
〔発明の効果〕 エリスリトールを甘味料として配合する本発明の固形飲
料は、従来の固形飲料に比べ低カロリーで、かつまた、
う食性、吸湿性という点でも問題がなく、さらに溶解し
た際に嗜好的に優れた冷たい飲料が得られるので、食品
分野に寄与すること大である。
【図面の簡単な説明】
図1は、D−ソルビトール、マルチトール、エリスリト
ールの各粉末を、相対湿度84%、温度20℃で保存したと
きの吸湿曲線である。縦軸は保存開始前の糖アルコール
の重量をそれぞれ100としたときの重量変化、横軸は保
存日数を表す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エリスリトールを主成分とする甘味料に酸
    味料および香料または粉末果汁を配合してなる固形飲料
    であって、エリスリトールの含有量が少なくとも50重量
    %であることを特徴とする固形飲料。
  2. 【請求項2】形状が粉末状態であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の固形飲料。
JP62091598A 1987-04-14 1987-04-14 固形飲料 Expired - Lifetime JPH0693830B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62091598A JPH0693830B2 (ja) 1987-04-14 1987-04-14 固形飲料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62091598A JPH0693830B2 (ja) 1987-04-14 1987-04-14 固形飲料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63258565A JPS63258565A (ja) 1988-10-26
JPH0693830B2 true JPH0693830B2 (ja) 1994-11-24

Family

ID=14030994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62091598A Expired - Lifetime JPH0693830B2 (ja) 1987-04-14 1987-04-14 固形飲料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0693830B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3249747B2 (ja) * 1995-08-21 2002-01-21 日研化学株式会社 野菜・果物類の青臭み、酸味等の抑制方法
GB9604334D0 (en) * 1996-02-29 1996-05-01 Cerestar Holding Bv Use of erythritol in soft drinks
JP3602688B2 (ja) * 1997-06-05 2004-12-15 三菱化学フーズ株式会社 粉末清涼飲料
JP5301102B2 (ja) * 2007-03-14 2013-09-25 クラシエフーズ株式会社 ゲル化剤膨潤抑制剤、それを用いた吸い口付き密封容器入りゼリー状食品及びゲル化剤膨潤抑制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63258565A (ja) 1988-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3562785B2 (ja) 低カロリー酸性蛋白飲料およびその製造方法
EP0287957B1 (en) Sweetener composition
CA2445473C (en) Use of erythritol and d-tagatose in diet beverages
KR100779160B1 (ko) 타가토스를 함유하는 저혈당지수 혼합 조성물
US20020160090A1 (en) Use of erythritol and D-tagatose in diet or reduced-calorie beverages and food products
US20050238779A1 (en) Low-calorie beverages and sweetener composition with improved palatability
US20140335246A1 (en) Sweetener compositions and methods of making same
JPH10150958A (ja) 酸性飲料
JP2004073197A (ja) 甘味組成物およびそれを含有する食品
AU2002311837A1 (en) Use erythritol and d-tagatose in diet or reduced-calorie beverages and food products
US20070110868A1 (en) Use Of Erythritol And D-Tagatose In Diet Or Reduced-Calorie Beverages And Food Products
US4304794A (en) Artificial-sweetener composition and process of preparing and using same
JP3508127B2 (ja) 甘味付与方法及び甘味料
Saulo Sugars and sweeteners in foods
JP3125888B2 (ja) エリスリトールを含有する飲料水
JP4682336B2 (ja) 甘味組成物及びそれを含有する飲食物
JPH0657123B2 (ja) メソ−エリスリトール微結晶含有流動性甘味料組成物
JPH07100012B2 (ja) 甘味料組成物
JPH0693830B2 (ja) 固形飲料
JP2001231485A (ja) 甘味付与方法及び甘味料
JP2000037178A (ja) 低カロリー飲料
JP3518201B2 (ja) ゼリー
US20070160731A1 (en) Aspartame stability in edible compositions
JPH02276553A (ja) 呈味改善方法
JPS6019475A (ja) 甘味料組成物

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071124

Year of fee payment: 13