JPS5942445Y2 - コンクリ−ト型枠におけるステツプ仮設構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、マンホール側壁等のコンクリートの壁面を
製作するコンクリート型枠において、コンクリートの壁
面に植設するためのステップを仮設する構造に関し、Ｕ
クリップを用いて簡易な構造にして作業性の改善を図っ
たものである。

従来、マンホールの側壁にステップを植設するには、コ
ンクリート型枠内に一度コンクリートを流し込んで固結
した後、コンクリート型枠を取り外してコンクリートの
壁面に孔を穿ち、この孔にステップの埋込部を挿入して
その周囲をモルタル等で固める、いわゆるはつり作業に
よって行なわれ、このはつり作業が面倒であると共に強
度的にも問題であった。

そこで、最近、上記のはつり作業を省略するために、予
めコンクリート型枠にステップを仮設しておき、コンク
リート型枠の取外しと同時にステップをコンクリートの
壁面に植設できるようにしたステップ仮設構造が提案さ
れており、その具体例が第１図に示されている。

第１図において、マンホールの内枠を構成するコンクリ
ート型枠部材１には、ステップ８が挿入される孔２が形
成されていると共に、この孔２の両側にボルト３．３が
溶接されている。

そして、このボルト３．３と蝶ナツト４．４とでワッシ
ャ５．５を介して受金具６が締付は固定され、この受金
具６とセッター７とでステップ８が挾み込１れ、セッタ
ー７が蝶ナツト９により受金具６に固定されている。

ステップ８は孔２からコンクリートの流し込！れる側へ
突出され、捷た孔２は受金具６により閉じられている。

したがって、コンクリートが流し込筐れて固結後にはコ
ンクリート型枠部材１と共に受金具６等のステップ保持
部材を取り外せば、ステップ８がコンクリートの壁面に
植設された状態で残るので、はつり作業の必要がなくな
る。

しかしながら、このような従来のステップ仮設構造にさ
っては、受金具６、センター７及び蝶ナツト４．４．９
など部品点数が多いので、現場に訃いて取付け、取外し
作業を行なうにはあ唸りにも面倒であった。

筐た、蝶ナツト４．４．９のような小さな部品が使用さ
れているので紛失しやすく、もし紛失した場合には、通
常現場にネーいては代わりとなる部品がないので取付は
不可能となる恐れもあり不便であった。

そこで、この考案にかいては、ステップが挿入される窓
の周辺で上下に固定板を設け、この固定板にＵクリップ
で対向するように固定された挾持板でステップを挾持す
るようにして、現場において在庫が豊富であるＵクリッ
プのみを用いてステップを仮設するようにし、もって容
易に取付け、取外しのできるステップ仮設構造を提供し
ようとするものである。

以下、この考案の実施例を図面により説明する。

第２図乃至第４図において、この考案のコンクリート型
枠におけるステップ仮設構造が示され、コンクリート型
枠は、例えばマンホール側壁を製作するため、外枠１０
内に内枠１１が一定間隔あけて挿入されて構成され、外
枠１０と内枠１１との間にコンクリートが流し込筐れて
コンクリートの壁面１２が形成される。

この外枠１０と内枠１１は、複数個のコンクリート型枠
部材１３がＵクリップ１４で挾み付けられて構成されて
いる。

コンクリート壁面１２の所望位置にステップ１５を植設
するために、内枠１１を構成するコンクリート型枠部材
１３のう−ち選ばれたいくつかにはこの考案のステップ
仮設構造が設けられている。

この選ばれたコンクリート型枠部材１３は、第５図に示
すように、ステップ１５が挿入される窓１６が形成され
ていると共に、この窓１６の周辺で上下に固定板１７．
１７が例えば溶接されて設けられ、さらにこの固定板１
７が縦に設けられた支持板１Ｂ、１８で支持されている
。

上下の挾持板１９ａ、１９ｂは、それぞれ第６図、第７
図に示すように、コンクリート型枠部材１３に対応して
湾曲されたアングル材から成り、上記固定板１７．１７
の間に配され、前記したコンクリート型枠部材１３を挾
み付けているＵクリップ１４と同形状のＵクリップ１４
により、固定板１７．１７に着脱自在であるよう固定さ
れている。

即ち、第８図において拡大して示すＵクリップ１４の挿
入部１４ａが固定板１７．１７及び挾持板１９ａ、１９
ｂのそれぞれに形成の孔２０に挿入されていると共に、
Ｕクリップ１４のＵ字部１４ｂが両板１７．１９ａ若し
くは１７．１９ｂを挾み付けて固定しているのである。

そして、挾持板１９ａ、１９ｂにそれぞれ立設された閉
鎖部２１．２１が合わせられてコンクリート型枠部材１
３の窓１６が閉じられている。

ステップ１５は略コ字状で両側が折曲され、その折曲部
１５ａ、１５ａが、上下の挾持部１９ａ、１９ｂのそれ
ぞれに形成の半円状の溝２２．２２に嵌る形で挾持部１
９ａ、１９ｂに挾持され、さらに下側の挟持部１９ｂの
手前に立設の保持部２３．２３に形成された半円状の溝
２４．２４に載せられて保持されている。

したがって、このステップ１５は、折曲部１５ａ、１５
ｂがコンクリートの壁面１２に埋設された状態で仮設さ
れているのである。

上記構成において、ステップ１５を仮設するには、１ず
第１にステップ１５を窓１６に挿入して該ステップ１５
の折曲部１５ａ、１５ｂを内枠１１から突出させ、次に
挾持板１９ａ、１９ｂを固定板１７．１７間に差し込ん
でステップ１５を溝２２．２２で挾持し、Ｕクリップ１
４で挾持板１９ａ、１９ｂを固定板１７．１７に固定す
れば完了する。

これにより、ステップ１５は挾持板１９ａ、１９ｂと保
持部２３により強固にコンクリート型枠部材１３に固定
される。

コンクリートが外枠１０と内枠１１との間に流し込１れ
て固結後において、外枠１０と内枠１１を取り外すと共
に、挾持板１９ａ、１９ｂと固定板１７．１７とを固定
しているＵクリップを外し、挾持板１９ａ、１９ｂを引
き抜けば、ステップ１５は、コンクリートの壁面１２に
埋設された状態で残り、ステップ付きのマンホール側壁
が完成する。

以上述べたように、この考案によれば、ステップを挿入
する窓と固定板が設けられたコンクリ−ト型枠部材の固
定板に固定されてステップを挾持する挾持板と、コンク
リート型枠部材を結合するものと同様のＵクリップとに
よりステップ仮設構造を構成したので、従来に比べて部
品点数が少なくなり、取付け、取外しが容易になると共
に、現場において通常使用され、在庫が豊富であるＵク
リップを用いて固定するようにしたので、極めて便利で
ある等の効果を有するステップ仮設構造を提供すること
ができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のステップ仮設構造を示す分解斜視図、第
２図乃至第４図はこの考案のステップ仮設構造を示し、
第２図は正面図、第３図は横断面図、第４図は拡大した
第３図のＡ−Ａ線断面図であり、第５図はこの考案に用
いたコンクリート型枠部材を示す斜視図、第６図は同上
の上側の挟持板を示す斜視図、第７図は同上の下側の挾
持板を示す斜視図、第８図は同上のＵクリ 親図である。 １３・・・・・・コンクリート型枠部材、ツブを示す斜 １４・・・・・・Ｕク リップ、１５・・・・・・ステップ、１６・・・・・・
窓、１７・・・・・・固定板、１９ａ、１９ｂ・・・・
・・挾持板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 Ｉ Ｕクリップで結合されてコンクリート型枠を構成す
   るコンクリート型枠部材に、コンクリートの壁面に植設
   するためのステップが挿入される窓を形成すると共に、
   この窓の周辺で上下それぞれに固定板を設け、該固定板
   のそれぞれにＵクリップで対向するように固定された挾
   持板で前記ステップを挟持してコンクリート型枠に仮設
   するようにしたことを特徴とするコンクリート型枠にｋ
   けるステップ仮設構造。 ２ 下側の挟持板にはステップの保持部を設けるように
   したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記
   載のコンクリート型枠におけるステップ仮設構造。