JPS5941389Y2 - ガス燃焼器における安全操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、安全弁を備えたガスコックの下流側にガスバ
ーナと口火バーナとを接続する式のガス燃焼器における
安全操作装置に関する。

従来この種燃焼器においては、ガスコックの操作軸の不
作動位置から点火位置への操作に伴いガスコックの開栓
と安全弁の押圧開弁と点火スイッチの閉路とを行って口
火バーナに点火せしめた後、更に該操作軸を操作してガ
スバーナへのガス送気を行い、これに全点火を与える式
を一般とするもので、操作軸の点火位置と全点火位置と
への複数段の操作を要してその操作が複雑となるが、使
い勝手を良くし誤操作による危険を防止するには操作軸
の操作を簡略化することが望まれる。

本考案は、かよる要望を満す装置を提供することをその
目的とするもので、安全弁１を備えたガスコツク２の下
流側に接続した口火バーナ４と、該ガスコック２の下流
側に電磁式ガス供給弁８を介して接続したガスバーナ３
とを有し、該ガスコック２に設けた操作軸５の不作動位
置から点火位置への回動操作によれば、ガスコック２が
開栓され、該点火位置での操作軸５の抑圧操作によれば
前記安全弁１の抑圧開弁と、点火回路１５に介入する点
火スイッチ６を閉路させ、且つ該操作軸５の押し操作を
解放した後再度の押し操作を阻止されるストッパ部材９
を有する式の燃焼器に於いて、該操作軸５を抑圧操作を
解けば、ばね５ａに弾かれて上動する式に構成し且つ該
操作軸５上にクロスピン１２を介して連結される連結子
１３を設は該連結子１３の内面に、前記ガスコック２の
テーパ栓２ａと係合する係合子１３ｂを設けると共に、
該連結子１３の外周に、操作軸５，５を点火位置に回動
したとき点火回路１５、並びに前記電磁ガス供給弁８の
電磁コイル８ａを電源に接続する主スィッチ１７を閉じ
る第１カム部２０と、該点火位置で操作軸５を押圧する
とき前記点火スイッチ６を閉じ、その押圧操作を解除す
るとき前記電磁式ガス供給弁８の電磁コイル８ａに介入
する作動スイッチＴを閉じる第２カム部１９とを設け、
更に前記イトツバ部材１として、ガスコック２の内周壁
にばね２２により内方に弾発される係止ピン２３と、前
記連結子１３の上側にばね２４を介して連結し、且つ操
作軸５に遊嵌させた係止ディスク２５を設け、該係止デ
ィスク２５を操作軸５上のクロスピン１２と操作軸５０
回動力向に遊びを存して係合させ、且つ該係止ディスク
２５の周面に庇状のカム部２６を設け、該カム部２６の
上面を斜面２６ｂに構成すると共に、該カム部２６の一
端に該操作軸５を不作動位置から点火位置に回動操作す
るとき、前記係合ピン２３と係合する突起２６ａを設げ
て、該操作軸５を不作動位置から点火位置に回動操作す
るとき、前記ばね２４を巻締めると共に操作軸５の操作
で突起２６ａと係合ピン２３との係合が外れるとき、該
ばね２４の弾発力で係止ディスク２５を回転させて、そ
のカム部２６を係合ピン２５の上面に臨ませるようにし
て収る。

図示のものは、−側のガス流入口１０を有する安全弁１
と他側のガス流出口１１を有するガスコック２とを互に
同軸上の上下に対向配設して、該ガスコック２の上端の
操作軸５の不作動位置からの回動操作とばね５ａ 、１
３ａ、１４ａに抗した押し操作とにより点火位置への操
作が行われるようにしたもので、即ち該操作軸５０回動
操作によれば、これにクロスピン１２を介して連結した
連結子１３においてガスコック２のテーパ栓２ａの開栓
回動と、次いで押し操作によれば下端に連設した動作杆
１４を介して安全弁１の弁体１ａの押圧開弁作動とが与
えられて、ガス流出口１１かも分岐せしめた口火ガス流
出口１１ａを介して口火バーナ４へのガス送気が行われ
、更にこの押し操作に伴う連結子１３０下動によれば前
記点火スイッチ６の閉路が与えられて、点火回路１５の
出力側の点火電極１５ａにより口火バーナ４への点火と
これに臨ませた熱電対１ｂの出力による電磁石１ｃの励
磁で安全弁１の弁体１ａの吸着保持とが行われ、次いで
押し操作の解放に伴うばね５ａによる操作軸５の解放位
置への上動、従って連結子１３の上動によれば前記作動
スイッチ７の閉路が与えられて、ガス供給制御弁８が開
弁されガスバーナ３へのガス送気と全点火とが行われる
ようにした。

図面で１３ａ、１４ａは連結子１３と動作杆１４とを上
方に弾発するばね、１３ｂはテーパ栓２ａの上端のスリ
ン）２ｂに上下動自在に係合させた連結子１３の係合突
起、１３ｃはガスコック２の周壁に設けた案内ピン、１
３ｄは該案内ピン１３ｃと協働して操作軸５の不作動立
置かも点火位置への操作を案内する連結子１３の周面の
Ｌ型案内溝である。

前記点火スイッチ６と作動スイッチ７とは共通の酊動接
片で開閉すべくガスコック２の外面に設けた第１リミツ
トスイツチ装置１６に内蔵するもので、該第１リミツト
スイツチ装置１６と電源スィッチ１１を内蔵する第２リ
ミツトスイツチ装置１８とを前記連結子１３０周面に形
成した第１第２カム部１９，２０により開閉作動せしめ
るようにした。

即ち、両スイッチ装置１６，１８はガスコック２０周壁
に内外に進退自在の作動子１６ａ。

１８ａを備えて、各作動子１６ａｔ１８ａの進退により
各ばね板１６ｂ、１８ｂを介・して開閉作動されるもの
で、操作軸５の不作動位置においては第６図ａ示の如く
第１リミツトスイツチ装置１６の作動子１６ａが内方位
置に存して点火スイッチ６と作動スイッチγとが夫々開
路と閉路とに、又第２リミツトスイツチ装置１８の作動
子１８ａが第２カム部２０により外方位置に押されて電
源スィッチ１Ｔが開路とに存し、該操作軸５０回路によ
れば第２カム部２０が該作動子１８ａの側方に外れ、該
作動子１８ａが内方位置に移動して電源スィッチ１７の
閉路を生じ１次いで第６図すに示す操作軸５０回動終端
からの押し操作によれば、第１カム部１９の下動により
第１リミツトスイツチ装置１６の作動子１６ａが外方位
置に押されて上記した安全弁１の開弁前に作動スイッチ
７の開路と、次いで該安全弁１の開弁に併行して点火ス
イッチ６の閉路とが行われて第６図Ｃ示の状態となり、
この押し操作の解放によれば該第１カム部１９が該作動
子１６ａの上方に外れて第６図す示の状態に復帰し、作
動スイッチＴの閉路と点火スイッチ６の開路とが行われ
る。

尚、作動スイッチＴは操作軸５の押し操作を行うまで閉
路状態に存するから、操作軸５０回動操作による電源ス
ィッチ１１の閉路でガス供給制御弁８が開弁されるが、
安全弁１は回動操作時には開弁せず、又押し操作に際し
ては安全弁１の開弁前に作動スイッチＴを閉路するため
、ガスバーナ３からの生ガス放出の危険はない。

図面で２１は電源スィッチ１７の閉路により作動する遅
延回路で、該回路２１の設定時間経過後でなげれば点火
スイッチ６の閉路によっても点火回路１５の作動即ち点
火電極１５ａでの火花放電が行われないようにした。

係止ディスク２５は内側に前記クロスピン１２を挿入す
る円周方向の切欠き２７ａを有する係合筒部２７を有し
、操作軸５の不作動位置からの回動操作によれば連結子
１３の回動に伴いばね２４を介して該ディスク２５に第
５図ａ示の状態からの回動が与えられるが、回動途中で
カム部２６の一端の上下方向の突起２６ａが係止ピン２
３に係合して、以後連結子１３の回動に伴いばね２４の
巻き締めが行われて第５図す示の状態となり、次いで操
作軸５の押し操作によれば該ディスク２５が下動して該
突起２６ａが係止ピン２３の下方に外れ、巻き締められ
たばね２４０弾発力により該ディスク２５が回動して第
５図Ｃ示の状態となり、次いで押し操作の解放によれば
該ディスク２５がカム部２６の上端の傾斜面２６ｂによ
り係止ピン２３を外方に押し出しつつ上動し、該傾斜面
２６ｂカ係止ピン２３の上方に外れたところで該ピン２
３が内方に弾発されて該傾斜面２６ｂの下縁に係合し、
以後操作軸５の押し操作を行い得なくなる。

尚操作軸５の戻し操作によれば係合筒部２Ｔにクロスピ
ン１２が係合して該ディスク２５に戻り回動が与えられ
るが、この際係止ピン２３は前記突起２６ａにのびるカ
ム部２６の誘導斜面２６ｃにより外方に押し出されて該
突起２６ａには係合しない。

次いでその作動を説明するに、操作軸５の不作動位置か
らの回動押し操作による点火位置への操作によれば、上
記の如くガスコック２と安全弁１とが開かれ点火スイッ
チ６が閉路されて口火バーナ４での点火が行われ、次い
で操作軸５０点火位置からの操作力の解放即ち押し操作
の解除によれば更に操作を行わなくとも作動スイッチＴ
の閉路によりガス供給制御弁８の開弁が与えられてガス
バーナ８での全点火が行われる。

ここで吹き消えその他の失火事故があると安全弁１が閉
じられるが、失火から安全弁１の閉弁を生ずるまでの応
答時間内に多少とも生ガスが放出されるため、上記した
ストッパ部材９が無いと操作軸５０点火位置への直ちの
押し操作により残留ガスへの爆発着火ヲ生スる危険があ
る。

然しこのものではストッパ部材９により一旦操作軸５を
不作動位置に戻さないと点火位置への操作を行い得ない
ため、再点火が与えられるまでに時間がかＮす、その間
に残留ガスが拡散されて爆発着火を生ずることがない。

本考案によるときは、操作軸５を押操作を解けば、ばね
５ａに弾かれて上動する式に構成し、且つ該操作軸５上
にクロスピン１２を介して連結される連結子１３を設け
、該連結子１３の内面に、前記ガスコック２のテーパ栓
２ａと係合する係合子１３を設けると共に該連結子１３
の外周に、操作軸５を点火位置に回動したとき点火回路
１５並びに前記電磁ガス供給弁８の電磁コイル８ａを電
源に接続する主スィッチ１１を閉じる第１カム部２０と
、該点火位置で操作軸５を押圧するとき前記点火スイッ
チ６を閉じその抑圧操作を解除するとき前記電磁式ガス
供給弁８の電磁コイル８ａに介入する作動スイッチＴを
閉じる第２カム部１９とを設けたので、操作軸５０点火
位置への回動操作後操作軸５を押操作し、次いで操作軸
Ｔから手を放すだけで、ガスバーナ３への全点火を行い
得られてその操作が簡略化されると共に例えば実開昭５
１−１８２９号公報に見られるごとく操作軸を押しつ工
回動操作する式のものに比しその操作が容易となり、し
かも該操作軸５上にストッパ部材Ｔを設げて、該点火位
置での操作軸５の押操作後、次いで操作軸５かも手を放
すときは、該ストッパ部材Ｔにより該操作軸５の押操作
を阻止させるようにしたので、操作軸５の抑圧とその解
除とを繰返し操作されることを防いで点火回路１５の作
動と、電磁ガス供給弁８の開によるガスの放出が繰返さ
れることによる爆燃の発生等の不都合を防ぎ得られ、特
に該ストッパ部材Ｔを、ガスコック２の内周壁にばね２
２により内方に弾発される係止ピン２３と、前記連結子
１３の上側にばね２４を介して連結し、且つ操作軸５に
遊嵌させた係止ディスク２５を設け、該係止ディスク２
５を操作軸５上のクロスピン１２と操作軸５０回動力向
に遊びを存して係合させ、且つ該係止ディスク２５の周
囲に庇状のカム部２６を設け、該カム部２６の上面を斜
面６ｂに構成すると共に該カム部２６の一端に該操作軸
５を不作動位置から点火位置に回動操作するとき、前記
係合ピン２３と係合する突起２６ａを設けて、該操作軸
５を不作動位置から点火位置に回動操作するとき、前記
ばね２４を巻締めると共に、操作軸５の操作で突起２６
ａと係合ピン２３との係合が外れるとき、該ばね２４の
弾発力で係止ディスク２５を回転させて、そのカム部２
６を係合ピン２５の上面に臨ませたので、前記操作軸５
０点火位置での押操作の解放後の押操作を確実に防いで
、再点火するには、一旦不作動位置に戻さない限り該操
作軸５を押操作することが出来ず、それだけ誤操作され
る機会を減じ得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の１例を示す線図、第２図はその要
部の裁断測面図、第３図はストッパ部材を構成する係止
ディスクの斜視図、第４図は操作軸とテーパ栓とを連結
する連結子の斜視図、第５図ａｂｃはストッパ部材の作
動を示す第２図のＶ−Ｖ線截析面図、第６図ａｂｃはス
イッチの開閉作動を示す第２図の■−■線截線面断面図
Ｔ図ａｂｅはガ、スコックの開栓を示す第２図の■−■
線截線面断面図る。 １・・・・・・安全弁、２・・・・・・ガスコック、３
・・・・・・ガスバーナ、４・・・・・・口火バーナ、
５・・・・・・・操作軸、６・・・・・・点火スイッチ
、Ｔ・・・・・・作動スイッチ、８・・・・・・ガス供
給制御弁、９・・・・・・ストッパ部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 安全弁１を備えたガスコック２の下流側に接続した口火
   バーナ４と、電磁ガス供給弁８を介して接続したガスバ
   ーナ３とを有し、該ガスコック２に設けた操作軸５の不
   作動位置から点火位置への回動操作によれば、ガスコッ
   ク２が開栓され、該点火位置での操作軸５の抑圧操作に
   よれば、前記安全弁１の押圧開弁と、点火回路１５に介
   入する点火スイッチ６を閉路させ、且つ該操作軸５の押
   し操作を解放した後再度の押し操作を阻止されるストッ
   パ部材９を有する式の燃焼器に於いて、該操作軸５を抑
   圧操作を解けば、ばね５ａに弾かれて上動する式に構成
   し且つ該操作軸５上にクロスピン１２を介して連結され
   る連結子１３を設け、該連結子１３の内面に、前記ガス
   コック２のテーパ栓２ａと係合する保合子１３ｂを設け
   ると共に、該連結子１３の外周に、操作軸５を点火位置
   に回動したとき点火回路１５、並びに前記電磁ガス供給
   弁８の電磁コイル８ａを電源に接続する主スィッチ１Ｔ
   を閉じる第１カム部２０と、該点火位置で操作軸５を押
   圧するとき前記点火スイッチ６を閉じ、その抑圧操作を
   解除するとき前記電磁式ガス供給弁８の電磁コイル８ａ
   を介入する作動スイッチ７を閉じる第２カム部１９とを
   設け、更に前記ストッパ部材Ｔとして、ガスコック２の
   内周壁にばね２２により内方に弾発される係止ピン２３
   と、前記連結子１３の上側にばね２４を介して連結し、
   且つ操作軸５に遊嵌させた係止ディスク２５を設け、該
   係止ディスク２５を操作軸５上のクロスピン１２と操作
   軸５０回動力向に遊びを存して係合させ、且つ該係止デ
   ィスク２５０局面に庇状のカム部２６を設け、該カム部
   ２６の上面を斜面２６ｂに構成すると共に、該カム部２
   ６の一端に該操作軸５を不作動位置から点火位置に回動
   操作するとき、前記係合ピン２３と係合する突起２６ａ
   を設けて、該操作軸５を不作動位置から点火位置に回動
   操作するとき、前記ばね２２を巻締めると共に操作軸５
   の操作で突起２６ａと係合ピン２３との係合が外れると
   き、該ばね２４の弾発力で係止ディスク２５を回転させ
   て、そのカム部２６を係合ピン２５の上面に臨ませるよ
   うにして成る強制給排気式ガス燃焼器に於ける安全操作
   装置。