JPS5941079Y2 - 射出成形機等の金型取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、射出成形機等の金型取付装置に関するもので
ある。

従来、プラスチック成形、ダイカスト加工金属プレス加
工等において、金型を定盤に取付けるには、４〜８本の
ボルトが用いられてきたが、この作業には一般に３０分
、場合によっては１時間以上の時間を必要とし、その間
機械の作動を中断しなげればならず、生産効率を低下さ
せる大きな原因の一つであった。

また、金型の取付は作業は作業者にとって苦痛なもので
あり、しかも常に危険が伴っていた。

本考案は、金型取付作業のための労力を軽減すると共に
作業時間を短縮することにより生産効率を向上させるこ
とのできる金型取付装置であって、しかもコンパクトで
金型取付の信頼性の高い金型取付装置を得ることを目的
とするものである。

以下、本考案をその実施例を示す添付図面の第１〜６図
に基づいて説明する。

なお、説明は射出成形機の金型取付装置について行なう
が、ダイカストマシン、金属プレス等の機械の金型取付
装置についても本考案が適用しうろことは以下の説明か
ら明らかである。

第１図に、固定盤１上に配設した本考案による金型取付
装置２を示す（なお、可動盤の場合についても全く同様
であるので以下固定盤についてのみ説明する）。

金型３を取付けた金型取付板４の上下に１対の装置が設
けであるが、その一方の詳細を第２及び３図に示す。

固定盤１に設けたピストン穴に、ピストン６を備えたピ
ストンロッドＴが挿入されている。

ピストン穴５は、ボルト８によって固定盤１に固着され
たシリンダカバー９によって閉鎖され、このシリンダカ
バー９の内径部を通ってピストンロッドγは外部に伸長
している。

シリンダカバー９とピストン穴５との間及びシリンダカ
バー９とピストンロッドＴとの間はそれぞれＯリング１
０及びパツキン１１によってシールされている。

またピストン６の外周部もパツキン１２によってシール
されている。

シリンダカバー９とピストン６との間に複数の皿ばね１
３が配置されており、常にピストン６を第２図において
左方向に押している。

この皿ばね１３力呪置された室１４は穴１５によってド
レーンされており、一方、ピストン６の奥の室１６は穴
１７によって圧油が供給され得るようにしである。

外部に伸長するピストンロッドＴの先端にはほぼ長方形
の板であるクランプづめ１８が上下方向に移動可能に取
付げである。

すなわち、クランプづめ１８に形成した長穴１９にピス
トンロッド７の小径軸部２０を貫通させ、小径軸部２０
の先端にクランプづめ押えリング２１をナツト２２によ
って取付けている。

クランプづめ１８の下端には別の長穴２３が設けてあり
、この長穴２３をつめ移動ロッド２４の先端が貫通して
いる。

第３図に示すように、クランプづめ１８は、つめ移動ロ
ンドの肩部２５とスナップリング２６とによって位置決
めされているが、第２図に示すように長穴２３とつめ移
動ロッド２４との間にはすきまがあるた仝に、クランプ
づめ１８はピストンロッドγの軸方向には一定量だけ移
動することができる。

つめ移動ロッド２４は、固定盤１に固着されたシリンダ
サポート２７（第１図）に取付けられた流体圧シリンダ
２８のピストンロッド２９と連結されている。

この装置は次のように作用する。

金型３を取付けてない状態では、室１６には圧油が供給
されておらず、ピストンロツ）” ７ ハ第２図に示す
ように位置し、クランプづめ１８の左端面は金型取付板
４の右端面よりもｔ、だげ左側に位置している。

金型取付時には、穴１Ｔを介して圧油を室１６に供給す
る。

これによってピストンロッドＴは皿ばね１３を圧縮して
右方向に移動し、クランプづめ１８を第２図で２点鎖線
で示す位置までｔ２だげ移動させる。

１２＞１１としであるので、クランプづめ１８の左端面
は金型取付板４の右側に位置するようになり、金型取付
板４の上方に移動することができるようになる。

この状態においてシリンダ２８を作動させて前進させれ
ば、ピストンロッド２９及びつめ移動ロッド２４を介し
てクランプづめ１８も前進し、第３図において実線で示
す休止位置から２点鎖線で示す固定位置まで移動して金
型取付板４上に位置する。

次いで、室１６の圧油を排出すると、ピストンロッドγ
は皿ばね１３によって初期位置に戻るように力を受ける
。

しかし、クランプづめ１８は金型取付板４上に位置して
いるので、皿ばね１３をｔｌだげ圧縮した位置でクラン
プづめ１８は金型取付板４を押圧することになる。

すなわち、金型取付板４（及びこれに固着された金型３
）は、皿ばね１３をｔ□圧縮した弾性力によって固定盤
１に押付固定される。

金型３を取り外す際には、上記と全く逆の動作をすれば
よいことは明らかである。

以上説明したのは金型を左右方向から搬入する場合であ
ったが、上下方向から搬入したい場合には第４図に示す
ように、金型取付装置２を金型取付板４の左右に配置す
ればよい。

また、第１〜３図に示した実施例ではクランプづめ１８
をシリンダ２８によって金型方向に直動させていたが、
第５及び６図に示すようにほぼＬ字状のクランプづめ１
８′をシリンダ２８によって回動させるようにすること
もできる。

すなわち、はぼＬ字状のクランプづめ１８′の一端同志
をピン３０を介してリンク３１によって連結し、更にこ
れをシリンダ２８のピストンロッド２９と連結する。

シリンダ２８自体は固定盤１に固着したシリンダカバー
）２７’上に回動可能に支持されている。

この構造によれば、シリンダ２８を伸縮させることによ
りクランプづめ１８′を回動させ、その他端を金型取付
板４上の固定位置と第５及び６図に示す休止位置との間
において移動させることができることは明らかである。

以上の説明によって明らかになったように、本考案によ
る金型取付装置を用いることにより、金型の取付時間は
著しく短縮され、従来は１時間以上必要としていた取付
作業も１０分程度に短縮することができ、生産効率が向
上する。

同時に作業は容易になり、作業者の負担も軽減され、作
業に伴う危険も少なくなる。

しかも、取付装置は比較的コンパクトであり射出成形機
等に容易に取付けることができる。

また金型の固定は皿ばねの力によって行なわれ他の動力
源を使用しないので、動力源の故障等によって金型が脱
落するようなことはなく、しかもエネルギーを節約する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による金型取付装置を示す正面図、第２
図は第１図の■−■線に沿う断面図、第３図は第２図の
田−■線に沿う断面図、第４，５及び６図はそれぞれ本
考案による金型取付装置の別の実施例を示す正面図であ
る。 １・・・・・・固定盤、２・・・・・・金型取付装置、
３・・・・・像型、４・・・・・・金型取付板、５・・
・・・・ピストン穴、６・・・・・・ピストン、１・・
・・・・ピストンロッド、８・・・・・・ボルト、９・
・・・・・シリンダカバー １０・−・・・・Ｏリング
、１１・・・・・・パツキン、１２・・・・・・パツキ
ン、１３・・・・・・皿ばね、１４・・・・・・室、１
５・・・・・・穴、１６・・・・・・室、１γ・・・・
・・穴、１８・・・・・・クランプづめ、１９・・・・
・・長穴、２０・・・・・・小径軸部、２１・・・・・
・押えリング、２２・・・・・・ナツト、２３・・自長
穴、２４・・・・・・つめ移動ロッド、２５・・曲肩部
、２６・・・・・・スナップリング、２７・・・・・・
シリンダサポート、２８・・曲流体圧シリンダ、２９・
・曲ヒストンロット、３ｏ・・・・・・ピン３１・・・
・・・リンク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 射出成形機等の可動定盤及び固定定盤に金型を取付ける
   ための金型取付装置において、定盤に形成したピストン
   穴５にピストン６を備えたピストンロッドＴを挿入して
   ピストン穴奥部に室１６を形成し、この室１６には圧油
   な供給するための穴１７を連通させ、ピストン穴５人口
   を閉鎖するシリンダカバー９とピストン６との間に皿ば
   ね１３を配置し、シリンダカバー９を貫通して突出する
   ピストンロッドＴ先端部にクランプづめ１８を取り付け
   、このクランプづめ１８を固定位置と休止位置との間で
   移動させるための流体圧シリンダ２８を設けたことを特
   徴とする射出成形機等の金型取付装置。