JPS5940723B2 - 塵芥収集車における塵芥投入箱の固縛および塵芥収容箱の傾動検出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車体フレーム上に塵芥収容箱に傾動可能に搭載
し、その塵芥収容箱の開口後面に塵芥投入箱を振動可能
に連接し、塵芥投入箱内に投入された塵芥をそこに設け
た塵芥をそこに設けた塵芥押込装置によって塵芥収容箱
内に押込充填し、また塵芥投入箱の振動後に塵芥収容箱
を傾動して収容塵芥を排出するようにした塵芥収集車に
おいて、前記塵芥収容箱の固縛状態および塵芥収容箱の
傾動状態をそれらの作動に連動する一個の作動部材によ
って確実に検出できるようにした、構造簡単でコンパク
トな、塵芥投入箱の固縛および塵芥収容箱の傾動検出装
置を提供することを目的とするものである。

以下、図面により本発明の一実施例について説明すると
、第１図において塵芥収集車のメインフレームと、その
上のサブフレーム２とよりなる車体フレームＦ上には塵
芥収容箱３が搭載され、この塵芥収容箱３はその後端下
部において枢支軸４によって前記車体フレームＦに傾動
可能に枢支されている。

前記車体フレームＦと塵芥収容箱３の底面間には第一リ
フトシリンダ５が連結され、この第一リフトシリンダ５
の伸長作動により塵芥収容箱３を枢支軸４回りに後方に
傾動することができる。

塵芥収容箱３の開口後面には塵芥投入箱６が枢支軸７に
よって振動可能に連接されており、塵芥収容箱３と塵芥
投入箱６間には第二リフトシリンダ８が連結されており
この第二リフトシリンダ８の伸長作動により、塵芥投入
箱６を枢支軸７回りに後方に振動させることができる。

塵芥投入箱６内には、図示しない従来公知の塵芥押込装
置が設けられており、塵芥投入箱６後面の投入口より該
箱６内に投入された塵芥は前記塵芥押込装置によって塵
芥収容箱３内へ押込まれる。

塵芥収容箱３と塵芥投入箱６間には、それらを一体に固
縛する固縛機構りが設けられる。

以下この固縛機構りの構造について説明すると、塵芥収
容箱３の後部裏面にはトルク軸９が回転自在に横架され
、このトルク軸９の中間部には腕体１０が固着され、こ
の腕体１０の先端に一端を塵芥収容箱３の桁枠１１に軸
支される固縛シリンダ１２の先端が連結されており、こ
の固縛シリンダ１２の伸縮作動によりトルク軸９を回転
することができる。

また前記桁枠１１の後端にはブラケット１３を介してフ
ック１４が回動自在に軸支されており、このフック１４
と一体の腕体１５と前記トルク軸９の外端に固着した別
の腕体１６とは連杆１７を介して連結されている。

一方塵芥投入箱６の下端にはＵ字状の係止部材１８が前
記フック１４に対応して位置調節可能に取付けられてお
り、前記トルク軸９を第３図において反時計方向に回動
することにより前記フック１４を係止部材１８に係合し
、塵芥収容箱３に塵芥投入箱６を一体に固縛することが
できる。

前記トルク軸９に近接して前記桁枠１１には短軸１９が
回動自在に軸支され、この短軸１９の両端には、短リン
ク２０と長リンク２１とがそれぞれ固着され、短リンク
２０は、前記トルク軸９の中間部に固着した腕体２２に
連杆２３を介して連結されており、また前記長リンク２
１は、作動杆２４を介して作動軸２５に固着の腕体２６
に連結されている。

前記作動軸２５は車体フレームＦに固着される取付板２
７に回動自在に軸支されており、そこには先端に円弧状
の作動片２８を設けた作動部材２９が固着されている。

前記取付板２７には、第一、第二検出器、すなわち第一
、第二リミットスイッチＬＳＩ、ＬＳ２がハ字状に止着
され、これらのリミットスイッチＬＳ１．ＬＳ２は作動
部材２９の揺動により順次作動できるようになっており
、後述するように第一リミツトスイッチ孔Ｓ１はその作
動により前記固縛機構りの固縛状態を検出することがで
き、また第二リミットスイッチ孔Ｓ２はその作動により
塵芥収容箱３の傾動状態を検出できるようになっている
。

次に本発明の実施例の作用について説明すると、第１〜
５図に示すように固縛機構りにより塵芥投入箱６が固縛
され、すなわちフック１４が係止部材１８に係合してい
るときは、その固縛機構りに連接されている作動部材２
９が第５図イ位置にあって第一リミットスイッチＬＳＩ
を閉成し、これにより塵芥投入箱６の固縛状態を検出し
、その検出指令により適宜の図示しない表示装置を作動
する。

いま固縛機構りの固縛を解除すべく、固縛シリンダ１２
を伸長作動すると、トルク軸９は第３゜４図反時計方向
に回転され腕体１６、連杆１７および腕体１５を介して
フック１４が時計方向に回転し、係止部材１８から離脱
され、塵芥投入箱６の固縛が解除される。

ところでトルク軸９の反時計方向の回転により腕体２２
、連杆２３および短リンク２０を介して短軸１９も反時
計方向に回転されるので長リンク２１を介して作動杆２
４が後方（第４図右方）に牽引され作動部材２９は第５
図イ位置より口位置に回動される。

これにより作動片２８は第一リミツトスイッチ孔Ｓ１の
感知子から離れてそれを解放し、前記の固縛検出を解除
する。

次に第二リフトシリンダ８を伸長作動して塵芥投入箱６
を枢支軸７まわりに上方に振動した後、第一リフトシリ
ンダ５を伸長作動すれば、塵芥収容箱３は枢支軸４まわ
りに後方に傾動してその内部の収容塵芥を排出すること
ができるが、この場合前記塵芥収容箱３の傾動に伴い短
軸１９は長、短リンク２０．２１とともに上方に移動す
るので、作動杆２４はさらに後方（第４図右方）に牽引
され作動部材２９は口位置からハ位置へ回動され、作動
片２８が第二リミットスイッチ孔Ｓ２の感知子を押圧し
てこれを閉成し、これにより塵芥収容箱３が傾動したこ
とを検出し、この検出指令により適宜の表示装置（図示
せず）を作動することができる。

また塵芥収容箱３が伏倒すれば、前記の逆の作動により
作動部材２９はハ位置より口位置に回動され、前記塵芥
の傾動検出が解除され、さらに前記固縛機構りが再び固
縛状態に戻れば前記と逆の作動により作動部材２９はさ
らに口位置よりイ位置へ戻り第一リミットスイッチＬＳ
、を再び作動して塵芥投入箱６の固縛状態を検出する。

以上のように本発明によれば、車体フレームに設けた取
付板に、塵芥収容箱と塵芥投入箱との固縛機構の固縛状
態を検出する第一検出器と塵芥収容箱の傾動状態を検出
する第二検出器とを並設するとともにそれらを順次作動
し得る作動部材を設け、その作動部材は前記固縛機構の
固縛作動に連動して前記第一検出器を作動し、また前記
塵芥収容箱の傾動に連動して前記第二検出器を順次作動
できるようにしたので、前記二つの検出を一つの作動部
材の作動により確実に行うことができ、かつ検出装置の
構造を簡素化するとともにコンパクトに形成して車体フ
レームを所定位置に取付けることができ、また検出装置
は前記取付板に一線に取付けられてその保守点検が容易
になる。

また前記固縛機構は、塵芥収容箱と塵芥投入箱間に設け
られており、それら両箱は長期に使用するも相対的な位
置のずれを生じないので固縛機構の寸法精度が出し易く
、そのフックと係止部材との係脱は常に確実に行われる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置を備えた塵芥収集車の一部側面図、
第２図は本発明装置の平面図、第３図は第２図■−■線
側面図、第４図はＩＶ−ＩＶ線線断断側面図第５図は検
出部の側面図である。 ３は塵芥収容箱、６は塵芥投入箱、９はトルク軸、１２
は固縛シリンダ、１４はフック、１８は係止部材、２７
は取付板、２９は作動部材、Ｆは車体フレーム、Ｌは固
縛機構、ＬＳｌは第一検出器としての第一リミットスイ
ッチ、ＬＳ２は第二検出器としての第二リミットスイッ
チである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 車体フレーム上に塵芥収容箱を傾動可能に搭載し、
   その塵芥収容箱の開口後面に塵芥投入箱を振動可能に連
   接し、塵芥投入箱の振動後に塵芥収容箱を傾動させてそ
   の内部の収容塵芥を排出するようにした、塵芥収集車に
   おいて、前記塵芥収容箱と塵芥投入箱間にそれらを一体
   に固縛する固縛機構を設け、また前記車体フレームに設
   けた取付板に、前記固縛機構の固縛状態を検出する第一
   検出器と、前記塵芥収容箱の傾動状態を検出する第二検
   出器とを並設するとともにそれらを順次作動する作動部
   材を設け、この作動部材は前記固縛機構の固縛作動に連
   動して前記第一検出器を作動し、また前記塵芥収容箱の
   傾動作動に連動して前記第二検出器を作動するようにし
   た、塵芥収集車における塵芥投入箱の固縛および塵芥収
   容箱の傾動検出装置。 ２ 前記固縛機構は、前記塵芥収容箱の裏面に横架され
   るトルク軸と、同じくその裏面に設けられ、前記トルク
   軸を回動する固縛シリンダと、前記トルク軸に固着され
   るフックと、前記塵芥投入箱に設けられ前記フックが係
   脱される係止部材とよりなる、前記特許請求の範囲第１
   項記載の塵芥収集車における塵芥投入箱の固縛および塵
   芥収容箱の傾動検出装置。