JPS5914402Y2 - 塵芥収集車のダンプストツパ作動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は塵芥収集車のダンプストッパ作動装置に関する
ものである。

塵芥を収容するボデーの後部に、後面部に塵芥投入口を
有するホッパーを上方に回動（ダンプ）可能に装着し、
該ホッパー内に投入塵芥をボデー内に押し込む塵芥積込
装置を装備した所謂リヤローダ方式の塵芥収集車におい
ては、塵芥積込装置を作動させる為のシリンダ装置をホ
ッパーのダンプ用に兼用させる構成とするものが多い。

即ち第１図に示すように塵芥を収容するボデー１の後部
にホッパー２を軸３により取付け、ホッパー２の後面部
に設けた塵芥投入口４よりホッパー２内に投入された塵
芥を上端においてボデー１に軸５ａにて取付けられたシ
リンダ装置５の作動により図示しない積込パネル（ホッ
パー２内に設けられている）が掻き上げボデー１内に押
し込むようになっている塵芥収集車において、ボデー１
内に収容した塵芥の排出に当っては、先ず図示しないホ
ッパー２のロック装置をはずした上でホッパー２の側壁
部等に設けたダンプストッパ６を第１図示のように前記
シリンダ装置５の先端（可動端）５ ｂの作動軌跡７上
に突出させる。

その上でシリンダ装置５を伸張させると先端５ｂは伸張
途中においてダンプストッパ６に当ってこれを押し、ホ
ッパ２は軸３を中心として鎖線示の如く上方に回動し、
ボデ−１後部は開放され塵芥を排出することができるも
のである。

上記のようなホッパー２のダンプ時以外はダンプストッ
パ６をシリンダ装置５の先端５ｂの作動軌跡外の位置に
回動保持することにより、積込装置の作動に、支障を来
すことのないようになっている。

上記シリンダ装置５にはその先端５ｂに連結ピン５Ｃを
介して図示しない積込パネルが連結されており、該積込
パネルはシリンダ装置５の先端５ｂが例えばピン９にて
軸支されたアーム８やガイド１０等により規制された一
定の軌跡７内を伸縮作動することにより投入塵芥のボデ
ー１内への積込を行うようになっているのが普通である
。

上記において、ホッパー２の塵芥投入口４は塵芥積込作
動時以外は閉塞されており、ホッパー２のダンプ時も当
然該塵芥投入口４が閉塞された状態にあることに着目し
、塵芥投入口４の下方部を閉塞する煽り扉１１と前記ダ
ンプストッパ６をロッド等の連結部材１２にて連繋し、
該煽り扉１１が第１図示のように閉じているときはダン
プストッパ６は軌跡７上に位置し、該煽り扉１１を下方
に回動させて開としたときはダンプストッパ６が軌跡７
よりはずれた非使用位置となるよう構成することにより
、操作の簡略化及びダンプストッパ作動の的確性の向上
をはかることができる。

ところがこのような構成を採用した場合、塵芥投入作業
時は煽り扉１１は当然開放されており、第２図イの如く
ダンプストッパ６は非使用位置に保持されているが、投
入作業が終了しシリンダ装置５による積込作動が未だ完
了せずその先端５ｂが軌跡７の平端部附近にある状態で
、作業員が誤って煽り扉１１を閉塞し投入口４上部を覆
うポツパードア１３と該煽り扉１１を締金具１４にてロ
ックしてしまうと、第２図口のようにシリンダ装置５の
収縮作動時その先端５ｂがダンプストッパ６の下面部に
当りこれを回動させようとし、煽り扉１１は締金具１４
でロックされているので連結部材１２或は連結部材の両
端ヒンジピン１２ ａ 、１２ ｂ又は煽り扉１１自体
等の脆弱部分を破損させてしまうことが考えられる。

そこで本考案では第３図に示すようにダンプストッパ６
部にシリンダ装置５の先端５ｂがダンプストッパ６先端
部より下方にあるときは、ダンプストッパ６の使用位置
への回動を拘止する誤操作防止機構１５を設けることに
より前記事故の発生を防止したものである。

その具体的構造の一例を第３図につき説明すると、誤操
作防止機構１５はテールゲート２に設けられた支点１６
に軸支された中継レバー１７とダンプストッパ６のほぼ
中央部に設けられた支点１９に軸支され一端を中継レバ
ー１７の先端にピン２０により連結したストッパレバー
１８の組合せにより構成される。

ストッパレバー１８の下端部はダンプストッパ６の非使
用位置においては軌跡７の下方部に対向した位置にあり
、ダンプストッパ６を使用位置に回動しようとすると支
点１９はダンプストッパ６と共に移動するが支点１９に
軸支されたストップレバー１８は上端をホッパー２に設
けられた支点１６に軸支された中継レバー１７によりピ
ン２０にて連結されているので支点１９まわりに軌跡７
方向にダンプストッパ６より先に回動し鎖線示の位置に
来ようとする。

その場合軌跡７の下部にシリンダ装置５の先端５ｂがあ
ると、ストップレバー１８の下端部は実線示の如く先端
５ｂに当ってダンプストッパ６の使用位置への回動は不
可能となり、煽り扉１１を閉めることもできない。

以上のように本考案によればホッパーの塵芥投入口の下
方部を閉塞する煽り扉とダンプストッパを連繋し、煽り
扉を開いたときはダンプストッパが非使用位置となり煽
り扉を閉めるとダンプストッパが使用位置に作動保持さ
れる構成としたのでダンプストッパの作動の的確性を向
上させ、又操作性の簡易化をはかることができると共に
、該ダンプストッパ部に塵芥積込作動用のシリンダ装置
の可動端がダンプストッパより下方に位置しているとき
該可動端に当接することにより該ダンプストッパの使用
位置への作動を拘止する誤操作防止機構を設けたことに
より、不用意な煽り扉開操作による連繋部材等の破損を
完全に防止することができるもので、実用的に極めて大
なる価値を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適用しようとする塵芥収集車の一例を
示す側面図、第２図イ９口は第１図要部の拡大詳細図で
使用状態をそれぞれ示すものである。 第３図は本考案の実施例を示す要部側面図である。 １・・・・・・ボテ゛−１２・・・・・・ホッパー、３
・・・・・・軸、４・・・・・・塵芥投入口、５・・・
・・・シリンダ装置、５ｂ・・・・・・可動端、６・・
・・・・ダンプストッパ、７・・・・・・可動端の移動
軌跡、１１・・・・・・煽り扉、１２・・・・・・連結
部材、１５・・・・・・誤操作防止機構、１６．１９・
・・・・・支点、１７・・・・・・中継レバー、１８・
・・・・・ストッパレバー、２０・・・・・・ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 塵芥を収容するボデーの後部に、上方に回動し得るよう
   ホッパーを取付け、ホッパー内に投入された塵芥をボデ
   ー内に積込む作動を行うシリンダ装置の可動端の移動軌
   跡上にダンプストッパを臨ませて該シリンダ装置を作動
   させることによりホッパーを上方に回動させるようにし
   た塵芥収集車において、該ダンプストッパをホッパーの
   塵芥投入口下方部を閉塞する煽り扉に連結部材により連
   繋し、煽り扉開時はダンプストッパが使用位置に作動し
   煽り扉開時はダンプストッパが非使用位置に作動し得る
   よう構成すると共に、シリンダ装置の可動端がダンプス
   トッパより下方に位置しているときは該可動端に当接し
   てダンプストッパの非使用位置より使用位置への作動を
   拘止する誤操作防止機構をダンプストッパ部に設けたこ
   とを特徴とする塵芥収集車のダンプストッパ作動装置。