JPS5940138Y2 - 溶滓鍋などの回動傾転装置 - Google Patents

溶滓鍋などの回動傾転装置

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JPS5940138Y2
JPS5940138Y2 JP2875380U JP2875380U JPS5940138Y2 JP S5940138 Y2 JPS5940138 Y2 JP S5940138Y2 JP 2875380 U JP2875380 U JP 2875380U JP 2875380 U JP2875380 U JP 2875380U JP S5940138 Y2 JPS5940138 Y2 JP S5940138Y2
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JP
Japan
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slag
slag ladle
tilting
ladle
arm
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JP2875380U
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JPS56131970U (ja
Inventor
富司雄 五島
Original Assignee
日本車輌製造株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は製鉄や製鋼の際に生ずる溶滓や鋼滓等を容器
に収容し、この溶滓等をダンプ機構により他の容器に移
したり、又は廃棄したりする場合に、容器を傾転する装
置に関するものである。
製鉄所などにおいで、製鉄作業などの際には、多量の溶
滓が発生するが、その溶滓を容器に収容し、製鉄現場か
ら他所に搬出して、他の容器に移しムリ、又は廃棄した
りする必要がある。
しかるに溶滓は高温度の流動体又は半流動体の溶融状態
であって、その取扱いは危険を伴い、厳重な注意を要す
る。
従って例えば製鉄所において発生する溶滓は溶滓鍋に収
容し、搬送用台車に積載して搬出し、適宜場所において
廃棄用台車などに設けたダンプ装置により、溶滓鍋を吊
り下げ、大きく回動させて溶滓を廃棄するようにしてい
た。
しかるにダンプ装置により溶滓鍋を太き、く回動する場
合には、その途中において溶滓がこぼれないように、鍋
を水平状に保ちながら回動し、廃棄位置に回動したのち
、鍋を傾転させて溶滓を排出させることが必要である。
また鍋中の溶滓の量、溶滓各部の温度の相違などによっ
て流動の条件が変化するため鍋の傾転を開始する位置及
び排出速度等を加減する必要があり、安全、確実に、か
つ迅速に排滓することが困難であった。
本考案は、上記にかんがみてダンプ機構により溶滓鍋を
回動傾転する場合に、鍋を支持する支持アームの反転回
動中は鍋が水平位置を維持し、排出位置において鍋が傷
転を開始し、順当に溶滓を排出させるようにした溶滓鍋
の回動傾転装置を提供するのを目的とするものである。
次に図面に従って本考案の一実施例を説明する。
以下説明の便宜上、第1図に向って左側を前側、右側を
後側と呼び、また同下側を左側、上側を右側と呼ぶ。
図中、1は溶滓等を廃棄したり移し替えたりするために
使用する廃棄用台車であって、前後方向に沿って門形に
形成された左右両側のフレーム2,2を前位連結部材3
及び後位連結部材4によって連結されており、四隅の下
端部に軸支された車輪5〜5によってレール6上を左右
方向に移動可能となっている。
またその運転は、左側のフレーム2の外側面の前・後両
端部に設けられたモーター7.7を、遠隔場所より連結
した電気導線を介して運転するようになっている。
なお廃□棄用台車1は、後述の溶滓鍋30を積載した搬
送用台車29を車体の内部へ進入させることができるよ
うに形成されているとともに、廃棄用台車1の内部には
ダンプ装置8が設置されている。
次にダンプ装置8について説明すれば、9,9は左右両
側に設けられた支持アームであって、その基端部は左右
のフレーム2,2の下部に左右方向に横架された軸10
に枢支されており、かつ両支持アーム9,9はステー1
1によって連結されている。
12.12は両支持アーム9,9の両側にそれぞれ設け
られた油圧シリンダー(以下、単にシリンダーという。
)であって、そのピストンロッド13の先端部は、前記
支持アーム9の基端部に固着された作動レバー14の先
端部に枢支されており、またシリンダー12の基端部は
、フレーム2に中心部を枢着したL型レバー15の一端
に枢着16されているまた前記り型レバー15の他端に
は連結ロッド18の上端が枢着17されるとともに連結
ロッド18の下端部は前記作動レバー14の一部に枢着
されている。
19はU形状に湾曲した傾転アームであって、その両端
部20.20は、前記左右の支持アーム9,9の端部に
固設した支軸21.21に枢支されており、該傾転アー
ム19の両端部にはほぼC字状の凹部22がそれぞれ凹
設されている。
23は前記前位連結部材3の上面に設置されたブレーキ
付きのモーターであって、減速機24を介して軸25を
回転するように形成され、該軸25にはチェーンホイー
ル26が固着されている。
また傾転アーム19の左端部には、前記チェーンホイー
ル26と同径のチェーンホイール27が固着され、前記
チェーンホイール26とチェーンホイール27との間に
はチェーン28が掛装されている。
なお遠隔操作によってモーター23を駆動し、チェーン
28を介して傾転アーム19を傾動するようになってい
る。
29は溶滓を入れた溶滓鍋30を積載して搬送する搬送
用台車であって、その下部には4個の車輪31が設けて
あり、製鉄現場と排滓処理場の排滓槽32の間に敷設さ
れたレール33上に乗載して前後方向に移動可能となっ
ている。
なお34.34は溶滓鍋30の両側に突設されたトラニ
オンであって、傾転アーム19の凹部22で受承するよ
うになっている。
前述のように廃棄用台車1のレール6は排滓槽32に沿
って設けられており、搬送用台車29のレール33は、
廃棄用台車1のレール6内にほぼ直角状に入り込んで交
差しており、停車中の廃棄用台車1の左右両フレーム2
,2の間に搬送用台車29が進入可能となっている。
また35は鍋30と傾転アーム19とを係脱自在に接続
するための係止シリンダーで傾転アーム19の外側面に
装着されている。
しかして該係止シリンダー35のピストンの先端にはリ
ンク36を介して係止ピン37が接続され、係止シリン
ダー35の作動により係止ピン37が溶滓鍋30の側面
に設けられたピン孔38(詳細図示時)に係脱自在に係
止可能となっている。
次に本例の作用について説明する。
製鉄現場より搬送用台車29によって溶滓を搬出して廃
棄しようとする場合は、まず遠隔操縦によって廃棄用台
車1をレール6上を移動させて、搬送用台車29のレー
ル33の中心とほぼ合致した位置に停車させる。
次に溶滓を収容した溶滓鍋30を積載した搬送用台車2
9を遠隔操縦によってレール33上を移動させ、第1図
〜第3図に鎖線図示するように廃棄用台車1のフレーム
2,2の間に進入させて停車させる。
ただし前記のように搬送用台車29を廃棄用台車1の中
へ進入させるに先立って支持アーム9及び傾転アーム1
9を溶滓鍋30に当接しないように、第5図図示の如く
上昇位置に保持する。
続いて遠隔操作によりシリンダ、−12を作動させて、
支持アーム9を下方へ回動し、第6図に示すようにほぼ
水平位置とする。
次にモーター23を回転させ、チェーンホイール26、
チェーン28、およびチェーンホイル27を介して、傾
転アーム19を矢印P方向に回動させ、第7図に示すよ
うに凹部22にて溶滓鍋30のトラニオン34を斜下方
より受承し得る態勢を整えるとともに、傾転アーム19
に装着した係止シリンダ35を作動させて溶滓鍋30側
面のピン孔38へ係止ピン37を挿入して溶滓鍋30と
傾転アーム19とを一体状に結合する。
次に第7図Q矢印の方向に支持アーム9を回動させて、
第8図のように傾転アーム19の凹部22によって溶滓
鍋のトラニオン34を受承する。
かくして溶滓鍋30は、トラニオン34を介して持ち上
げが可能となり、しかも溶滓鍋30は係止ピン37を介
して傾転アーム19と一体状に結合されて水平状態を保
持したまま持ち上げることができる。
従って、第8図の状態に続いてさらに支持アーム9を前
記Q矢印方向へ回動させ第9図図示の垂直状態を経て第
10図のように図示左側方への傾斜させることができる
この間、溶滓鍋30はトラニオン34を中心とした揺動
が防止され水平を保持する。
さて、溶滓鍋30が排滓槽32の上部に到達したとき、
モーター23を操作して傾動アーム19を第10図R矢
印の方向に傾動させると、これに伴って溶滓鍋30も水
平状態から前記R矢印方向へ傾動して内部の溶滓を排出
することができる。
溶滓を廃棄し終ったら前述の逆順により溶滓鍋30を再
び水平状態とし、支持アーム9を元位置へ大きく回動さ
せ、搬送用台車29上へ溶滓鍋30を乗せ、次に係止シ
リンダー35を作動させて係止ピン37を抜いて、傾転
アーム19と溶滓鍋30との結合を解くとともに、凹部
22のC字状開口部がトラニオン34の上方に臨むよう
に傾転アーム19を回動させたのち、支持アーム9を少
し上方へ回動し、支持アーム9および傾転アーム19を
溶滓鍋30より引離して搬送用台車29を廃棄用台車1
外へ移動させるのである。
なお廃棄用台車1及び搬送用台車29を無軌条車とし、
レールの敷設を省略してもよい。
本考案による回動傾転装置は、溶滓鍋30などに収納し
た溶滓を、該溶滓鍋30を回動傾転させて排棄するため
の回動傾転装置であって、左右一対のアームの先端間に
前記溶滓鍋30を水平状に支持するように形成された支
持アーム9,9の基端部を、溶滓排棄用台車に枢着する
とともに前記支持アーム9,9には油圧シリンダー12
を装着し、該油圧シリンダー12の外勤により前記支持
アーム9,9をその基端部を中心として回動させるよう
に形成された支持アーム回動機構と、前記溶滓鍋30の
外側方に沿ってほぼU字形に湾曲されその両端部が、前
記支持アーム9,9の端部に固設した支軸21゜21に
枢着されるとともに各端面に溶滓鍋30のトラニオンに
係合するほぼC字状の凹部22を備えしかもモータ等に
よって単独に回動駆動されるように形成された傾転アー
ム19と、ピン孔38を前記溶滓鍋30に凹設するとと
もに係止シリンダー35および該係止シリンダー35に
て作動されるリンク36と係止ピン37とを前記傾転ア
ーム19に装着し、前記係止シリンダー35の作動によ
って前記係止ピン37が前記ピン孔38に係止されたと
きには前記溶滓鍋30が前記傾転アーム19と一体とな
って傾動するように形成された溶滓鍋傾転機構とよりな
ることを特徴とするもので、本考案においては、その構
成により、とくに支持アーム9,9の回動中においても
常に水平を保って溶滓鍋30を支持することができると
ともに、傾転アーム19を支持アーム9,9の回動とは
無関係に単独に傾転させることができ、しかも、係止シ
リンダー35を介して溶滓鍋30と傾転アーム19とを
接続したときにのみ溶滓鍋30を傾転アーム19と一体
として傾転させることができる。
従って、溶滓鍋30を水平状に保持したまま支持アーム
9,9を排棄槽上方まで回動させて停止させた後、溶滓
30と傾転アーム19とを接続して溶滓鍋30を傾動さ
せて溶滓を排棄することができる。
しかも、本考案においては、支持アーム9,9の回動角
の大小には無関係に溶滓鍋30を所要の角度だけ傾転す
ることができる。
すなわち、本考案においては、溶滓鍋を所望の排棄位置
へ回動した後、きわめて安定した状態にて所要の角度だ
け傾転させることができるため、溶滓が意に反して排滓
槽などの外部にこぼれるという危険がないばかりでなく
、きわめて円滑に溶滓を排棄することができ本考案の効
果は大きい。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は廃棄用台車の
内部に溶滓鍋を積載した搬送用台車を進入させた状態の
平面図、第2図は同じく側面図、第3図は正面図、第4
図は第2図図示A−A線における断面拡大図、第5図〜
第11図は廃棄用台車のダンプ装置により溶滓鍋を回動
させる作動状態を説明゛する側面図である。 1・・・・・・廃棄用台車、8・・・・・・ダンプ装置
、9・・・・・・支持アーム、19・・・・・・傾転ア
ーム、22・・・・・・凹部、30・・・・・・溶滓鍋
、34・・・・・・トラニオン、35・・・・・・係止
シリンダ、37・・・・・・係止ピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 溶滓鍋30などに収納した溶滓を、該溶滓鍋30を回動
    傾転させて排棄するための回動傾転装置であって、左右
    一対のアームの先端間に前記溶滓鍋30を水平状に支持
    するように形成された支持アーム9.9の基端部を、溶
    滓排棄用台車に枢着するとともに、前記支持アーム9,
    9には油圧シリンダー12を装着し、該油圧シリンダー
    12の作動により前記支持アーム9,9をその基端部を
    中心として回動させるように形成された支持アーム回動
    機構と、前記溶滓鍋30の91−4則方に沿ってほぼU
    字形に湾曲されその両端部が、前記支持アーム9,9の
    端部に固設した支軸21.21に枢着されるとともに各
    端面に溶滓鍋30のトラニオンに係合するほぼC字状の
    凹部22を備え、しかもモータ等によって単独に回動駆
    動させるように形成された傾転アーム19と、ピン孔3
    8を前記溶滓鍋30に凹設するとともに係止シリンダー
    35および該係止シリンダー35にて作動されるリンク
    36と係止ピン37とを前記傾転アーム19に装着し、
    前記係止シリンダー35の作動によって前記係止ピン3
    7が前記ピン孔38に係止されたときには前記溶滓鍋3
    0が前記傾転アーム19と一体となって傾動するように
    形成された溶滓鍋傾転機構とよりなることを特徴とする
    溶滓鍋などの回動傾転装置。
JP2875380U 1980-03-04 1980-03-04 溶滓鍋などの回動傾転装置 Expired JPS5940138Y2 (ja)

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JPS56131970U JPS56131970U (ja) 1981-10-06
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