JP2518684Y2 - 縦形連続鋳造装置 - Google Patents

縦形連続鋳造装置

Info

Publication number
JP2518684Y2
JP2518684Y2 JP1991105112U JP10511291U JP2518684Y2 JP 2518684 Y2 JP2518684 Y2 JP 2518684Y2 JP 1991105112 U JP1991105112 U JP 1991105112U JP 10511291 U JP10511291 U JP 10511291U JP 2518684 Y2 JP2518684 Y2 JP 2518684Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ladle
pin
receiving member
link
rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991105112U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0553755U (ja
Inventor
泰三 清輔
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP1991105112U priority Critical patent/JP2518684Y2/ja
Publication of JPH0553755U publication Critical patent/JPH0553755U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2518684Y2 publication Critical patent/JP2518684Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、レードルを昇降移動す
るレードル移動装置を備える縦形連続鋳造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気炉および転炉などの精錬手段からの
溶鋼を貯留したレードルを、縦形連続鋳造設備のタンデ
ィッシュ上方に移動するための典型的な先行技術は特開
昭62−50058に開示されている。この先行技術で
は、鉛直軸線まわりに旋回する支柱に、レードルを支持
するアームが、シリンダ形式のホイスト機構によって昇
降可能とされる。台車上のレードルは、支持アームによ
って受けられ、ホイスト機構によって上昇され、タンデ
ィッシュ上方に旋回されてもたらされる。
【0003】このような先行技術では、レードルは台車
から縦形連続鋳造設備などのタンディッシュの上方にま
で高く上昇されなければならず、したがって大重量のレ
ードルを高所まで上昇する必要があるので、構成が大形
化するとともに、地震発生時などに対する強度の向上を
図らなければならず、これによってさらに構成が大形化
する。
【0004】このようなレードルの移動のために天井走
行クレーンを用いる先行技術があるけれども、このよう
な先行技術では、万一を考えて、溶鋼ハンドリング、す
なわち溶鋼を貯留したレードルを吊り上げ具でクレーン
のワイヤに連結する作業は、無人化することが困難であ
る。またこのようなクレーンを用いる先行技術では、建
屋が大形化するという問題がある。レードルはたとえば
10m昇降する必要があり、建屋は約25m以上の高さ
を必要とし、大容量の天井走行クレーンが必要となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、レー
ドルの移動のための構成を小形化し、省力化を図ること
ができ、しかも工場の建設費の低減を図ることができる
ようにしたレードル移動装置を備える縦形連続鋳造装置
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、(a)両側部
に、トラニオン軸101と、そのトラニオン軸101の
直下方に設けられる支持部43が突設されるレードル2
2と、 (b)レール81によって走行する台車26であって、
この台車26上には、支持部43の下面44を受けてレ
ードル22の軸線97が鉛直である姿勢とする受け台4
6が立設される台車26と、 (c)レール81の端部から水平方向に間隔をあけて配
置される縦形連続鋳造設備CC1であって、台車26よ
りも高い位置に、上方に開放したタンディッシュ28が
設けられる縦形連続鋳造設備CC1と、 (d)レール81の前記端部とタンディッシュ28との
間に配置され、上限位置にあるレードル22を、支持部
43の下面44で左右一対のレードル受け部材47によ
って受けて上昇し、鉛直軸線まわりに旋回し、タンディ
ッシュ28の直上方にもたらすスイングタワーST1
と、 (e)レール81の前記端部とスイングタワーST1と
の間に配置されるレードル移動装置であって、 (e1)レール81の前記端部からそのレール81の水
平な延長上に間隔をあけて固定位置に設けられる支持体
103と、 (e2)レードル22のトラニオン軸101を受けて支
持する上方に開放した切欠き125を有する左右一対の
受け部材104と、 (e3)リンク機構137であって、上下にそれぞれ配
置される上リンク106と下リンク107とら成る2つ
の各組合わせが左右にそれぞれ配置され、上リンク10
6が下リンク107よりも左右幅方向の内方側に設けら
れ、上リンク106の−端部は、支持体103に台車2
6よりも上方で第1ピン111によってピン結合され、
上リンク106の他端部は、受け部材104に、切欠き
125よりも下方であってかつスイングタワーST1寄
りで、第2ピン112によってピン結合され、下リンク
107の一端部は、支持体103に、台車26よりも上
方で第1ピン111よりも下方であってかつレール81
寄りで、第3ピン113によってピン結合され、下リン
ク107の他端部は、受け部材104に、切欠き125
のほぼ直下方で、第4ピン114によってピン結合さ
れ、各組合わせの上リンク106間で左右に延び、両端
部が上リンク106に固定される連結部材115とを含
み、上リンク107には、第1および第2ピン111,
112間の途中位置で下方に突出した突部147が形成
され、第1〜第4ピン111〜114の各軸線は、平行
四辺形の各頂点位置にあるリンク機構137とを有する
レードル移動装置と (f)レール31の前記端部と第3ピン113との間で
上下に延びて配置される左右一対の複動油圧シリンダ1
05であって、各シリンダ105の上部が、第3ピン1
13よりも下方で固定位置に、第5ピン118によって
角変位可能に支持され、各ピストン棒117が上リンク
107の突部147に第6ピン116によってそれぞれ
ピン結合され、第5および第6ピン118,116は、
第1〜第4ピン111〜114の軸線と平行であるシリ
ンダ105とを含み、 (g)シリンダ105の縮小した下限位置で受け部材1
04の切欠き125は、レードル22のトラニオン軸1
01の下方にあり、シリンダ105の伸長によって切欠
き125にトラニオン軸101が嵌まり込んで受け部材
104が上昇してレードル22の受渡しを行い、シリン
ダ105は、受け部材104がシリンダ105のほぼ直
上の前記上限位置に到達するまで伸長することができ、 (h)スイングタワーST1は、前記上限位置にあるレ
ードル22の支持部43の下面を、レードル22の外側
方でかつ上リンク106の左右幅方向内方側でレードル
受け部材47によって受けて上昇してレードル22の受
渡しを行うことを特徴とする縦形連続鋳造装置である。
【0007】また本考案は、レードル22の外壁に固定
されているブラケット128に連結されるワイヤ129
と、ワイヤ129を持ち上げるクレーンとを含むことを
特徴とする。
【0008】
【作用】本考案に従えば、電気炉および転炉などの精錬
手段からの溶鋼などの溶湯を貯留したレードルは、台車
によってレール81の端部のレードル搬送位置にもたら
され、縦形連続鋳造設備のタンディッシュの上方に前記
台車からレードルを上昇し旋回して移動するにあたり、
レードルの両側部に設けてあるトラニオン軸101を受
け部材104によって受けて支持し、この受け部材10
4と、固定位置に設けられる支持体103との間にはリ
ンク機構137をそれぞれ構成するリンク106,10
7がピン結合され、こうしてレードル搬送位置にあるレ
ードルを本件レードル移動装置によって上昇し、次にス
イングタワーによって、その上昇されているレードルを
受けて旋回し、タンディッシュ上方にレードルをもたら
すことができる。レードルからタンディッシュに溶湯を
注入し終えた後には、スイングタワーによってタンディ
ッシュ上方のレードルを旋回して下降し、次に本件レー
ドル移動装置によってそのレードルを元のレードル搬送
位置にもたらす。
【0009】
【実施例】図1は、本考案の一実施例の一部の構成を示
す縦断面図である。台車26によって搬送されてきたレ
ードル22cは、レードル移動装置M1によって参照符
22dで示されるように上昇され、このレードル22d
は、スイングタワーST1によって参照符22aで示さ
れるように上昇され、鉛直軸線18まわりに180度旋
回されて、縦形連続鋳造設備CC1のタンディッシュ2
8の直上方に、参照符22bで示されるようにして配置
され、この状態でレードル22bの底に設けられたノズ
ル29が、スライディングゲートなどによって開かれて
レードル22b内の溶鋼がそのノズル29からタンディ
ッシュ28内に注入され、モールド30によって鋳片7
6が得られる。
【0010】図2は、台車26に乗載されたレードル2
2を示す。レードル22の図3に示される底96には、
そのレードル22の軸線97からずれた位置にノズル9
8が設けられ、油圧シリンダなどによって駆動されるス
ライディングゲートによってノズル98が開閉可能であ
る。このレードル22の両側部には、一対の第1支持部
43が設けられる。この第1支持部43の下面44は、
台車26に立設して設けられた受け台46の水平な上面
に支持され、この状態でレードル22の軸線97は鉛直
である。この第1支持部43の上方でレードル22の両
側部にはまた、トラニオン軸である第2支持部101が
突設される。
【0011】図3はレードル移動装置M1とスイングタ
ワーST1とを示す平面図であり、図4はレードル移動
装置M1の側方から見た縦断面図であり、図5はそのレ
ードル移動装置M1の正面から見た縦断面図である。こ
れらの図面を参照して、レードル移動装置M1は、台車
26が停止するレードル22cの搬送位置102と、そ
れよりも高い位置でレードルを受けて旋回するスイング
タワーST1との間に配置される。このレードル移動装
置M1は、固定位置に設けられる支持体103と、レー
ドル22のトラニオン軸である支持部101を受けて支
持する受け部材104と、一対のリンク機構137とを
含み、このリンク機構137を駆動する駆動手段である
複動油圧シリンダ105とを含む。リンク機構137
は、レードル22の両側方にそれぞれ設けられる。各リ
ンク機構137は、支持体103と受け部材104との
間にわたって上下に間隔をあけてピン結合される一対の
リンク106,107を有する。受け部材104は、台
車26に乗載されてレードル搬送位置102にあるレー
ドル22cの支持部101を仮想線108で示される状
態で受け、実線で示されるように矢符109の方向に上
昇するとともに水平方向に移動し、スイングタワーST
1に受け渡す。リンク106,107は、支持体103
と受け部材104とにピン111〜114によってピン
結合され、これらのピン111〜114の軸線は、鉛直
面内で平行四辺形の各頂点位置にある。一対の各リンク
機構137の各リンク106は連結部材115によって
固定される。またリンク106には、ピン116によっ
て油圧シリンダ105のピストン棒117がピン結合さ
れる。シリンダ105は、トラニオン軸であるピン11
8によって固定位置に設けられたブラケット119に角
変位可能に支持される。シリンダ105の伸長時には、
実線で示されるようにして受け部材104はスイングタ
ワーST1にレードル22aを受け渡す上限位置にあ
り、そのシリンダ105の縮小時にはレードルが仮想線
22cで示されるように角変位し、参照符108で示さ
れるように受け部材104はレードル22cの支持部1
01を受けることができる状態となっており、このよう
にしてピストン棒117とリンク106とを連結するピ
ン116は上昇時に参照符121で示す軌跡をたどる。
このようなシリンダ105は、各リンク機構137毎に
設けられている。なお、油圧シリンダ105をリンク1
06の連結部材115に1本以上、または、各々のリン
ク107にピン結合することにより本機能は実施可能と
なる。
【0012】図6はレードル移動装置M1の受け部材1
04付近の拡大した側面図であり、図7はこの受け部材
104によってレードル22の支持部101を支持して
いる状態を示す図である。受け部材104の一側部に
は、複動油圧シリンダなどのようなアクチュエータ12
2が設けられ、このアクチュエータ122によって、抜
止め部材123は、矢符124で示すように、切欠き1
25に嵌り込んで支持されている支持部101の上方に
突出する。この抜止め部材123は受け部材104に形
成された案内孔126に挿入されており、抜止めのため
に上述のように矢符124の方向に部分的に仮想線12
7で示されるように突出可能である。こうして抜止め部
材123が突出された状態は図7に示されている。これ
によって支持部101が受け部材104の切欠き125
から外れてしまうおそれがなく安全性が確保される。ま
たこの切欠き125において水平な直円柱状のトラニオ
ン軸である支持部101を受けることによって、そのレ
ードル22のノズル98を開閉するスライディングゲー
トが閉じたままとなって開かなくなったときには、その
レードル22の外壁に固定されているブラケット128
にワイヤ129を連結し、このワイヤ129をクレーン
によって持ち上げることによってレードル22を支持部
101の水平軸線まわりに矢符130方向に角変位し、
これによってレードル22内の溶鋼を非常用鍋などに排
出することが可能である。リンク106の一端部は、支
持体103にピン111によってピン結合される。リン
ク106の他端部は、受け部材104にピン112によ
ってピン結合される。リンク107の一端部は、支持体
103にピン113によってピン結合される。リンク1
07の他端部は、受け部材104にピン114によって
ピン結合される。受け部材104に形成されている切欠
き125は、特に第6図に明らかに示されるように、上
方に開放しており、この切欠き125に、前述のように
トラニオン軸である支持部101が嵌り込む。
【0013】図8はさらに他の実施例の受け部材104
付近の側面図であり、図9はその簡略化した平面図であ
る。受け部材104の上部には振れ止め部材131が対
を成して設けられ、この振れ止め部材131はブラケッ
ト132によって水平軸線まわりに角変位可能であり、
この振れ止め部材131は油圧モータなどのロータリア
クチュエータ133によって90度角変位可能である。
振れ止め部材131の回転軸線は、ピン111〜114
の軸線に垂直である。レードル22の支持部101を受
け部材104の切欠き125で受けて支持するときに
は、アクチュエータ133によって振れ止め部材131
は図8および図10のように直立した状態となってい
る。支持部101が受け部材104の切欠き125に嵌
り込んで受けられた状態となった後には、アクチュエー
タ133は振れ止め部材131を図10の矢符134で
示されるように90度角変位し、仮想線135で示され
る状態とする。このとき図9に示されるように振れ止め
部材131はレードル22の外側壁に近接した状態とな
り、これによってレードル22は支持部101の水平軸
線まわりに角変位することが抑制される。この振れ止め
部材131のレードル22に臨む振れ止め面136は、
レードル22の外周面に沿って傾斜ないしは弯曲してお
り、これによってレードル22の不所望な揺れを可及的
に抑制することができる。図8〜図10に示される実施
例は、図6および図7に示される実施例とともに、受け
部材104に関連して同時に構成されて実施され得る。
【0014】また図11は他の実施例の断面図であり、
図12はその一部の側面図である。受け部材104に複
動油圧シリンダ144を設け、このシリンダ144によ
って位置決め部材141を矢符146で示す方向に移動
し、レードル22に設けた受座142の穴147に挿入
する。この位置決め部材141は、先端の円錐台部とそ
れに続く円柱部とから成り、受け部材104に形成され
た案内孔145に挿入されており、位置決めのため矢符
146の方向に突出可能となっている。これによってレ
ードル22の支持部材101が受け部材104の切欠き
125により外れてしまうこともなく、またレードル2
2の不所望な揺れを抑制することができる。
【0015】なお、図1および図3〜図5にて示される
実施例は、レードル22のトラニオン軸101をレード
ル移動装置M1の受け部材104にて受け上昇後、スイ
ングタワーのレードル受け部材47にてレードル22の
支持部43の下面44を受け上昇することによりレード
ルの受渡しを行っている。レードル22には、両側部
に、トラニオン軸101と、そのトラニオン軸101の
直下方に支持部43とが突設される。縦形連続鋳造設備
CC1は、レール81の端部(図1および図4の右方の
端部、図3の上方の端部)から水平方向(図1および図
4の右方、図3の上方)に間隔をあけて配置される。タ
ンディッシュ28は、台車26よりも高い位置で、上方
に開放して設けられる。スイングタワーST1は、レー
ル81の前記端部とタンディッシュ28との間に配置さ
れる。このスイングタワーST1は、図1の実線で示さ
れかつ図4の実線で示されるレードル22dを、支持部
43の下面で図5に明らかに示されるように左右一対の
レードル受け部材47によって受けて上昇し、鉛直軸線
まわりに旋回し、タンディッシュ28の直上方に図1の
参照符22bで示されるようにもたらす。レードル移動
装置は、レール81の前記端部とスイングタワーST1
との間に配置される。支持体103は、レール81の端
部からそのレール81の水平な延長上に図1および図4
の右方、図3の上方に間隔をあけて固定位置に設けられ
る。左右一対の受け部材104は、レードル22のトラ
ニオン軸101を受けて支持する上方に開放した切欠き
125を有する。リンク機構137では、上下にそれぞ
れ配置される上リンク106と下リンク107とから成
る2つの組合わせが左右にそれぞれ配置され、このこと
は図5から明らかである。上リンク106は、下リンク
107よりも左右幅方向の内方側に設けられる。ピン1
12は、受け部材104に、切欠き125よりも下方で
あってかつスイングタワーST1寄り(図4および図6
の右方)で設けられる。ピン113は、支持体103
に、ピン111よりも下方であってかつレール81寄り
(図4の左方)に設けられる。ピン114は、受け部材
104に、切欠き125のほぼ直下方で設けられ、この
ことは図4および図8から明らかである。連結部材11
5は、前記各組合わせの上リンク106間で、左右に延
び、両端部が上リンク106に固定される。上リンク1
06には、図4に示されるようにピン111,112間
の途中位置で下方に突出した突部147が形成される。
複動油圧シリンダ105は、左右一対設けられ、レール
81の前記端部とピン113との間で上下に延びて配置
される。ピストン棒117は、上リンク106の突部1
47に、ピン116によってそれぞれピン結合される。
ピン118,116は、ピン111〜114の軸線と平
行である。図4の仮想線で示されるように、シリンダ1
05の縮小した下限位置で受け部材104の切欠き12
5は、レードル22のトラニオン軸101の下方にあ
り、シリンダ105の伸長によって切欠き125にトラ
ニオン軸101が嵌まり込んで受け部材104が上昇し
てレードル22の受渡しを行う。シリンダ105は、受
け部材104がシリンダ105のほぼ直上の図4におけ
る実線で示される上限位置に到達するまで伸長すること
ができる。スイングタワーST1は、レードル受け部材
47によって、前記上限位置にあるレードル22の支持
部43の下面44を、図5に示されるようにレードル2
2の外側方でかつ上リンク106の左右幅方向内方側で
レードル受け部材47によって受けて上昇する。
【0016】以上のように本考案によれば、電気炉およ
び転炉などの精錬手段から溶湯が貯留されたレードルは
レール81の端部のレードル搬送位置にもたらされ、こ
こで本件レードル移動装置によって上昇され、こうして
上昇されたレードルはスイングタワーによって受けられ
て旋回され、縦形連続鋳造設備のタンディッシュの上方
にもたらされ、ここでレードル内の溶湯がタンディッシ
ュ内に注入され、この注入終了後には、スイングタワー
によってレードルが旋回され、本件レードル移動装置に
よって下降されてレードル搬送位置に戻され、このよう
な本件レードル移動装置は、リンク機構をシリンダによ
って駆動してその受け部材104によってレードルの両
側部に設けられているトラニオン軸101を受けて支持
するようにしたので、構成が簡単であり小形化が可能で
あり、しかも前述の天井走行クレーンを用いる先行技術
に比べて安全性が高く、しかも無人化が可能であって省
力化が促進され、しかも工場建設費の低減を図ることが
できる。また本考案によれば、受け部材104に形成さ
れた上方に開放した切欠き125にトラニオン軸が嵌り
込んだ構造とし、これによって非常時には、レードル2
2の外壁に固定されているブラケット128に連結され
るワイヤ129を、クレーンによって持ち上げることに
よって、レードルをトラニオン軸まわりに傾動し、レー
ドル内の溶鋼等の排出を可能にすることができる。さら
に本考案によれば、リンク機構137では、第1ピン1
11は、図4に明らかに示されるように台車26よりも
上方にあり、第3ピン113は、台車26よりも上方で
かつ第1ピン111よりも下方でかつ第1ピン111よ
りもレール81寄りに設けられ、第2ピン112は、受
け部材104の切欠き125よりも下方であってかつ切
欠き125よりもスイングタワーST1寄りに設けら
れ、第4ピン114は受け部材104の切欠き125の
ほぼ直下方に設けられることによって、上リンク106
と下リンク107との上下関係が保たれたままの状態
で、これらの上下の各リンク106,107が図4に示
されるように第2および第4ピン112,114が第1
および第3ピン111,113よりも下方の斜め下の下
限位置と斜め上になる上限位置との間の大きな角変位量
にわたり、シリンダ105によって角変位駆動されるこ
とができる。さらに本考案によれば、上リンク106に
は、第1および第2ピン111,112間の途中位置で
下方に突出した突部147が形成され、この突部147
に第6ピン116によってピストン棒117がピストン
結合される構成となっており、したがってシリンダ10
5の比較的小さいストロークによって、上下の各リンク
106,107を大きな角変位量だけ駆動することがで
き、したがって大重量のレードル22を大きな高低差で
昇降することができる。またこの上リンク106に形成
された突部147にピストン棒117をピン結合するよ
うに構成したので、上リンク106に第6ピン116が
挿通する挿通孔を設ける必要がなく、したがって大重量
であるレードル22を、上リンク106の強度を低下さ
せることなく、支持することができる。さらに本考案に
よれば、第4ピン114は受け部材104の切欠き12
5の直下方に設けられており、したがってレードル22
の大重量を主として上リンク106で支持し、下リンク
107は第2ピン112まわりに受け部材104がレー
ドル22の自重によって角変位することを防ぐに充分な
比較的小さい強度で構成することができ、この大重量を
支持する上リンク106を前述のようにシリンダ105
で駆動するようにしたので、大重量のレードル22を確
実に安定して支持することができ、レードル移動装置の
製造が容易であるという効果もある。さらに本考案によ
れば、リンク機構137における一対の上リンク106
は、一対の下リンク107よりも、図5に明らかに示さ
れるように、左右幅方向の内方側に設けられ、この内方
側に設けられた上リンク107を連結部材115で連結
して強度の向上を図り、したがってこのような構成によ
ってもまた、上下の各リンク106,107がその上下
の位置関係を保ったままで、大きな角変位量で駆動する
ことができ、レードル22を大きな高低差で昇降するこ
とができるという効果が達成される。本考案によれば、
スイングタワーST1は、上限位置にあるレードル22
の支持部43の下面44を、上リンク106の左右幅方
向の内方側で、レードル受け部材47によって受けて上
昇することができ、これによって大重量のレードル22
を、支持部43をレードル22の外側方に大きく突出さ
せることなく、確実に安定して支持することができると
いう効果が達成され、安全性が確保される。本考案によ
れば、上リンク106に形成された突部147を第6ピ
ン116でピストン棒117にピン結合して駆動するよ
うにしたので、上下の各リンク106,107を大きな
角変位量で駆動することができるだけでなく、シリンダ
105の揺動角変位量をできるだけ小さくし、設置場所
の空間が小さくてすむという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の一部の縦断面図である。
【図2】台車26によってレードル22を乗載した状態
を示す断面図である。
【図3】レードル移動装置M1とスイングタワーST1
とを示す平面図である。
【図4】レードル移動装置M1の構成を示す側方から見
た縦断面図である。
【図5】レードル移動装置M1の正面から見た断面図で
ある。
【図6】受け部材104の一部を切欠いて示す側面図で
ある。
【図7】受け部材104によってレードル22を支持し
た状態を示す側面図である。
【図8】受け部財104に揺れ止め部材131を備えた
状態を示す側面図である。
【図9】揺れ止め部材131によってレードル22の揺
れ止めを行う状態を示す簡略化した平面図である。
【図10】揺れ止め部材131とその付近を示す正面図
である。
【図11】他の実施例の受け部材104に位置決め部材
141を備えた状態を示す断面図である。
【図12】図11に示される実施例の一部の側面図であ
る。
【符号の説明】
22,22a〜22d レードル 26 台車 104 受け部材 105 複動油圧シリンダ 106,107 リンク 123 抜け止め部材 122,133 アクチュエータ 131 揺れ止め部材

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)両側部に、トラニオン軸101
    と、そのトラニオン軸101の直下方に設けられる支持
    部43が突設されるレードル22と、 (b)レール81によって走行する台車26であって、
    この台車26上には、支持部43の下面44を受けてレ
    ードル22の軸線97が鉛直である姿勢とする受け台4
    6が立設される台車26と、 (c)レール81の端部から水平方向に間隔をあけて配
    置される縦形連続鋳造設備CC1であって、台車26よ
    りも高い位置に、上方に開放したタンディッシュ28が
    設けられる縦形連続鋳造設備CC1と、 (d)レール81の前記端部とタンディッシュ28との
    間に配置され、上限位置にあるレードル22を、支持部
    43の下面44で左右一対のレードル受け部材47によ
    って受けて上昇し、鉛直軸線まわりに旋回し、タンディ
    ッシュ28の直上方にもたらすスイングタワーST1
    と、 (e)レール81の前記端部とスイングタワーST1と
    の間に配置されるレードル移動装置であって、 (e1)レール81の前記端部からそのレール81の水
    平な延長上に間隔をあけて固定位置に設けられる支持体
    103と、 (e2)レードル22のトラニオン軸101を受けて支
    持する上方に開放した切欠き125を有する左右一対の
    受け部材104と、 (e3)リンク機構137であって、 上下にそれぞれ配置される上リンク106と下リンク1
    07とら成る2つの各組合わせが左右にそれぞれ配置さ
    れ、 上リンク106が下リンク107よりも左右幅方向の内
    方側に設けられ、 上リンク106の一端部は、支持体103に台車26よ
    りも上方で第1ピン111によってピン結合され、 上リンク106の他端部は、受け部材104に、切欠き
    125よりも下方であってかつスイングタワーST1寄
    りで、第2ピン112によってピン結合され、下リンク
    107の一端部は、支持体103に、台車26よりも上
    方で第1ピン111よりも下方であってかつレール81
    寄りで、第3ピン113によってピン結合され、 下リンク107の他端部は、受け部材104に、切欠き
    125のほぼ直下方で、第4ピン114によってピン結
    合され、 各組合わせの上リンク106間で左右に延び、両端部が
    上リンク106に固定される連結部材115とを含み、 上リンク107には、第1および第2ピン111,11
    2間の途中位置で下方に突出した突部147が形成さ
    れ、第1〜第4ピン111〜114の各軸線は、平行四
    辺形の各頂点位置にあるリンク機構137とを有するレ
    ードル移動装置と、 (f)レール31の前記端部と第3ピン113との間で
    上下に延びて配置される左右一対の複動油圧シリンダ1
    05であって、各シリンダ105の上部が、第3ピン1
    13よりも下方で固定位置に、第5ピン118によって
    角変位可能に支持され、各ピストン棒117が上リンク
    107の突部147に第6ピン116によってそれぞれ
    ピン結合され、 第5および第6ピン118,116は、第1〜第4ピン
    111〜114の軸線と平行であるシリンダ105とを
    含み、 (g)シリンダ105の縮小した下限位置で受け部材1
    04の切欠き125は、レードル22のトラニオン軸1
    01の下方にあり、シリンダ105の伸長によって切欠
    き125にトラニオン軸101が嵌まり込んで受け部材
    104が上昇してレードル22の受渡しを行い、シリン
    ダ105は、受け部材104がシリンダ105のほぼ直
    上の前記上限位置に到達するまで伸長することができ、 (h)スイングタワーST1は、前記上限位置にあるレ
    ードル22の支持部43の下面を、レードル22の外側
    方でかつ上リンク106の左右幅方向内方側でレードル
    受け部材47によって受けて上昇してレードル22の受
    渡しを行うことを特徴とする縦形連続鋳造装置。
  2. 【請求項2】 レードル22の外壁に固定されているブ
    ラケット128に連結されるワイヤ129と、 ワイヤ129を持ち上げるクレーンとを含むことを特徴
    とする請求項1記載の縦形連続鋳造装置。
JP1991105112U 1991-12-19 1991-12-19 縦形連続鋳造装置 Expired - Lifetime JP2518684Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991105112U JP2518684Y2 (ja) 1991-12-19 1991-12-19 縦形連続鋳造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991105112U JP2518684Y2 (ja) 1991-12-19 1991-12-19 縦形連続鋳造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0553755U JPH0553755U (ja) 1993-07-20
JP2518684Y2 true JP2518684Y2 (ja) 1996-11-27

Family

ID=14398759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991105112U Expired - Lifetime JP2518684Y2 (ja) 1991-12-19 1991-12-19 縦形連続鋳造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2518684Y2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5652662A (en) * 1979-10-02 1981-05-11 Shuji Kijima Auxiliary device of shaft coupling
NL8501823A (nl) * 1985-06-25 1987-01-16 Hoogovens Groep Bv Inrichting voor het transporteren van gietpannen naar een continugietmachine.
JPS6356961U (ja) * 1986-09-30 1988-04-16

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0553755U (ja) 1993-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4360304A (en) Extendable crane trolley and method
JPH0654457U (ja) 注湯鍋及びそれを取り扱う懸垂型注湯搬送装置
JP2518684Y2 (ja) 縦形連続鋳造装置
CN220311739U (zh) 砂箱翻转装置及铸造系统
JPS6250058A (ja) 連続鋳造設備用回転取鍋タレツト
JPH0760433A (ja) 鋳物用注湯装置
CN112974787A (zh) 关于翻转钢包热修补的转运平板车
US4378836A (en) Manipulation method and device for a foundry
JP4664627B2 (ja) 連続鋳造設備
JPH087962Y2 (ja) レードル用スイングタワー
JP4127828B2 (ja) 連続鋳造設備
JPH05192751A (ja) レードル搬送方法
JPH0549152U (ja) 連続鋳造設備におけるレ−ドルタ−レットの昇降装置
JPS5927971Y2 (ja) 連続鋳造用エアシ−ルパイプの支持装置
JP7413155B2 (ja) 連続鋳造設備のレードル交換装置
JPS6313897Y2 (ja)
JPH0532152B2 (ja)
CN217627087U (zh) 一种自动脱挂钩吊具
JPS6145972Y2 (ja)
JPS6236838Y2 (ja)
JP2502908Y2 (ja) 水平連続鋳造装置
CN209953789U (zh) 一种安全性高的铁水包
JP3447469B2 (ja) 連続鋳造の取鍋ターレット
JP2509583Y2 (ja) タンディッシュ傾転装置
JPH024775Y2 (ja)