JP3447469B2 - 連続鋳造の取鍋ターレット - Google Patents

連続鋳造の取鍋ターレット

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JP3447469B2
JP3447469B2 JP15598896A JP15598896A JP3447469B2 JP 3447469 B2 JP3447469 B2 JP 3447469B2 JP 15598896 A JP15598896 A JP 15598896A JP 15598896 A JP15598896 A JP 15598896A JP 3447469 B2 JP3447469 B2 JP 3447469B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造における
従来の1ターレット−2ストランド鋳造の1ターレット
−1ストランド化が容易に行えると共に、鋳造ストラン
ドの改造の場合はもちろん、新設時においても、取鍋の
交換作業や独立した鋳造ストランドのストランド間隙を
狭くして設置スペースを小さくできる連続鋳造の取鍋タ
ーレットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記した目的に供される取鍋ター
レットの設置例としては、図5及び図6に示す1ターレ
ット−2ストランド連続鋳造機のように、2基の鋳造ス
トランド50、51の前方に1基の取鍋ターレット52
を配置したもの(実開平6−61355号公報に記載の
もの)と、図7及び図8に示す1ターレット−1ストラ
ンド連続鋳造機のように、2基の鋳造ストランド70、
71の前方に、2基の取鍋ターレット72、73をそれ
ぞれ対応する状態に設置したもの(実開平5−3394
6号公報に記載のもの)とがある。
【0003】まず、図5及び図6に示す1ターレット−
2ストランド連続鋳造機に用いる取鍋ターレット52に
ついて説明すると、基台53上にロバロ旋回環54を介
して旋回台座55が載置されており、旋回台座55上に
は、取鍋56、57を揺動自在に支持可能なH型フレー
ムからなる一対の長尺のターレットアーム58、59が
取付けられている。なお、旋回台座55の下部にはピン
ギア60が取付けられており、ピンギア60は図示しな
い駆動モータによって駆動されるピニオンギアに噛合さ
れている。
【0004】かかる構成によって、ターレットアーム5
8、59に取鍋56、57を支持させ、駆動モータによ
って旋回台座55を回転させることによって、取鍋5
6、57から、交互に、ロングノズル61、タンディッ
シュ62を介して2基の鋳造ストランド50、51の鋳
型に溶湯を同時に注入することができる。
【0005】次に、図7及び図8に示す1ターレット−
1ストランド連続鋳造機に用いる取鍋ターレット72、
73について説明すると、各取鍋ターレット72、73
は、同一構成を有しており、相互に独立して旋回可能な
上、下旋回台座74a、74bと、上、下旋回台座74
a、74bにそれぞれ基部が取付けられ、先部が上、下
旋回台座74a、74bの軸線周りに相互に反対方向に
旋回自在な上、下取鍋支持アーム75、76とからな
る。そして、上、下取鍋支持アーム75、76の先部に
はそれぞれ取鍋77、78が支持されている。
【0006】そして、図7に示す連続鋳造状態では、タ
ンディッシュ79を介して、取鍋77から鋳造ストラン
ド70、71の鋳型に溶湯を注入することができる。ま
た、タンディッシュ79の整備等が必要な場合は、走行
台車80を駆動して、図8に示す整備位置までタンディ
ッシュ79を移動することになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した構造
を有する取鍋ターレット52、72、73は、いずれ
も、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。まず、
図5及び図6に示す1ターレット−2ストランド連続鋳
造機に用いる取鍋ターレット52は、以下の解決すべき
課題を有していた。 (a) ターレットアーム58、59が長くなることから、
旋回半径大、転倒モーメント大、旋回台座55の
大型化、旋回台座55を支持する基台53の大型化、
大きな設置スペースが必要、建屋や操業床が大きく
なる、等により、連続鋳造設備自体の大型化、設置或い
は改造に多大の手間と時間を要し、設備費も高くなる。
【0008】(b) また、このような取鍋ターレット52
を用いて1ターレット−1ストランド連続鋳造機を2基
設置する場合、両取鍋ターレット52間の干渉を防止す
るためには、お互いの連続鋳造機の鋳造ストランド5
0、51間の間隔を接近させて設置することが困難とな
る。即ち、鋳造ストランド50、51間の間隔を広くと
る必要があり、大きな設置スペースを必要とする。
【0009】(c) 特に、近年、生産調整計画の容易化を
図るため、或いは、鋳造ストランドの一方に事故が生じ
た場合の対策等を考慮して、1ターレット−2ストラン
ド連続鋳造機を1ターレット−1ストランド連続鋳造機
に改造する場合、即ち、鋳造ストランド50、51を変
えずにタッディッシュ62や、取鍋56、57等のみを
改造する場合、図5に示すように、建屋支柱63、64
間に、大きな設置スペースを必要とする2基の取鍋ター
レット52を設置することは困難であるため、建屋基礎
からの改造が必要となる。また、この改造に伴って、既
設設備の障害(干渉)による移設工事が必要となり、改
造対象の連続鋳造機の運転を長期間休止する必要が発生
する。さらに、取鍋ターレットの新設工事についても、
上記と同様に、種々の制約が発生し、改造対象の連続鋳
造機の運転を長期間休止する必要が発生する。従って、
改造工事に伴う生産障害や設備費が膨大となり、実質
上、それらの改造が不可能となる。
【0010】一方、図7及び図8に示す1ターレット−
1ストランド連続鋳造機に用いる取鍋ターレット72、
73は、以下の解決すべき課題を有していた。これらの
取鍋ターレット72、73では、前記したように、相互
に独立して旋回可能な上、下旋回台座74a、74b
に、それぞれ相互に反対方向に旋回自在に上、下取鍋支
持アーム75、76が取付けられている。従って、上、
下旋回台座74a、74bを旋回するためには2つの駆
動装置が必要となる。しかも、上、下旋回台座74a、
74bの円滑な動作のためにはインターロック機構を必
要とする。
【0011】従って、図7及び図8に示す取鍋ターレッ
ト72、73は、通常の取鍋ターレットと比較して約
1.5〜2.0倍の製作費を必要としていた。さらに、
上、下取鍋支持アーム75、76の先部は、図5及び図
6を参照して説明した1ターレット−2ストランド連続
鋳造機に用いる取鍋ターレット52と同様に、上下旋回
台座74a、74bの外周縁を越えた位置に配置される
ので、旋回径が大きくなり、広い設置スペースを必要と
する等から前記と同様な問題がある。
【0012】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、取鍋ターレットの旋回半径を小さくでき、
従って、転倒モーメントを小さくでき、旋回基部を支持
する基台の小型化を図り、取鍋ターレットの設置スペー
ス及び連続鋳造設備そのものを可及的に小さくでき、建
屋や操業床を広くすることなく、安価に構築でき、ま
た、改造の場合はもちろんのこと、新設時においても独
立ストランド化を簡単に短期間で行い得る連続鋳造の取
鍋ターレットを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の連続鋳造の取鍋ターレットは、台上にロバロ旋回
環を介して旋回基部が載置され、該旋回基部の180°
対向する周縁部に一対の平面視で凹状の取鍋載置部が形
成されている連続鋳造機の取鍋ターレットにおいて、前
記取鍋載置部に載置された取鍋の底部の少なくとも一部
が前記ロバロ旋回環上に位置されるようにしている。
【0014】請求項2記載の連続鋳造の取鍋ターレット
は、請求項1記載の連続鋳造の取鍋ターレットにおい
て、前記旋回基部は前記ロバロ旋回環と略等しい大きさ
を有すると共に前記ロバロ旋回環上に旋回自在に載置さ
れ、該旋回基部上に前記取鍋載置部を具備する取鍋載置
アームが取付けられ、該取鍋載置アームの高さは、該取
鍋載置アームによって載置支持される前記取鍋の底面が
前記旋回基部の上面より上方に位置するように設定さ
れ、かつ、前記取鍋載置アームの両側に前記取鍋載置部
が形成される。
【0015】請求項3記載の連続鋳造の取鍋ターレット
は、請求項1記載の連続鋳造の取鍋ターレットにおい
て、前記旋回基部は前記ロバロ旋回環と略等しい大きさ
を有すると共に前記ロバロ旋回環上に旋回自在に載置さ
れ、該旋回基部上の両端部に上方に突出し且つ先端に前
記取鍋載置部を形成した一対の取鍋載置アームが取付け
られ、該取鍋載置アームの高さは、該取鍋載置アームに
よって載置支持される前記取鍋の底面が前記旋回基部の
上面より上方に位置するように設定されている。
【0016】請求項4記載の連続鋳造の取鍋ターレット
は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の連続鋳造の取
鍋ターレットにおいて、複数の建屋支柱を結ぶ連絡線の
一側に複数の鋳造ストランドが配設され、前記取鍋ター
レットが前記連絡線の他側に配設され、前記取鍋ターレ
ットの中心が建屋に走行自在に架設された走行クレーン
の寄せ限界範囲内に位置する。請求項5記載の連続鋳造
の取鍋ターレットは、請求項1〜4のいずれか1項に記
載の連続鋳造の取鍋ターレットにおいて、複数の建屋支
柱間に形成される空間に複数の前記取鍋ターレットが配
設される。
【0017】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0018】図1及び図2に示すように、本発明の一実
施の形態に係る連続鋳造の取鍋ターレットAは、1ター
レット−1ストランド連続鋳造機Bに好適に用いること
ができるものである。
【0019】図1に示すように、床面10上には、建屋
を支持すると共に、走行クレーン11を走行自在に支持
するための建屋支柱12、13が、所定間隔を開けて縦
横に立設されている。そして、これらの建屋支柱12、
13を結ぶ連絡線14の一側(図1では左側)には、そ
れぞれ、1ターレット−1ストランド連続鋳造機Bを形
成する2つの鋳造ストランド15、16が平行間隔を開
けて配設されている。
【0020】一方、建屋支柱12、13を結ぶ連絡線1
4の他側(図1では右側)には、その連絡線14から所
定の間隔Dを開けて、一対の取鍋ターレットAが配設さ
れており、後述するように、各取鍋ターレットAには、
その旋回基部26の180°対向する周縁部に、それぞ
れ、取鍋載置部34が設けられており、この取鍋載置部
34には、取鍋17が着脱自在に載置支持されている。
【0021】さらに、各取鍋ターレットAの取鍋載置部
34と鋳造ストランド15、16との間には、それぞ
れ、タンディッシュ18、19が配設されている。従っ
て、取鍋17内の溶湯をタンディッシュ18、19に流
し込み、その後、浸漬ノズル20、21を通して、タン
ディッシュ18、19から鋳造ストランド15、16の
鋳型に鋳込むことができる。
【0022】次に、図1〜図3を参照して、取鍋ターレ
ットAの具体的構成について説明する。図2及び図3に
示すように、床面10上に設置された高床部22の上面
には基台23が固着されており、この基台23上には、
ロバロ旋回環24を介して旋回基部26が載置されてい
る。
【0023】この旋回基部26は、それぞれ、ロバロ旋
回環24の直径と略等しい辺を有すると共に、ロバロ旋
回環24上に旋回自在に載置されるピンギアフレーム2
8にボルト・ナット等の締結手段により一体に固定され
ている。従って、旋回基部26の下部外周面には、ピン
ギアフレーム28が固着されており、このピンギア29
に駆動モータ(図示せず)の出力軸が嵌着されており、
前記駆動モータ(図示せず)を駆動することによって、
ロバロ旋回環24を介して、旋回基部26を水平面上で
旋回することができる。
【0024】図1〜図3に示すように、平面視でH型形
状の台座本体27は、平面視で矩形形状の旋回基部26
の上面に、平行間隔を開けて立設された一対の取鍋載置
アーム32と、両取鍋載置アーム32の中央同士を連結
してH型フレームを形成する連結板33とからなる。ま
た、図1及び図2に示すように、各取鍋載置アーム32
の両端は、旋回基部26から外方に伸延している。さら
に、図2に示すように、取鍋載置アーム32の高さH
は、取鍋17が取鍋載置アーム32上に載置された際、
取鍋17の底面が旋回基部26の上面に接しないように
している。従って、連結板33の両側には、旋回基部2
6の上面と一部重なる状態で凹状の取鍋載置部34が形
成される。
【0025】また、取鍋載置アーム32の両端部の上面
には、それぞれ、取鍋受け座35が取付けられている。
従って、取鍋17を取鍋載置部34内に移送すると共
に、その外面に取付けられた袴部36を取鍋受け座35
によって支持させることによって、取鍋17を取鍋ター
レットAに取付けることができる。この際、取鍋載置部
34は旋回基部26の上面と一部重なるので、取鍋載置
部34に載置される取鍋17の底部と、必然的に、この
旋回基部26の直下に配設されたロバロ旋回環24の旋
回外環以内に重なる。
【0026】取鍋ターレットAを以上の構成とすること
によって、取鍋載置アーム32の両端が旋回基部26の
対応する長手方向辺から突出する長さを可及的に短くで
き、図1に示すように、取鍋ターレットAの旋回軌跡3
7を著しく小さくすることができる。従って、旋回基部
26、ロバロ旋回環24、基台23を支持する高床部2
2等の基礎を全て小型化でき、建屋等の省スペース化を
図ることができると共に、連続鋳造設備の設備費を低減
することができる。
【0027】さらに、図1に示すように、本実施の形態
では、取鍋ターレットAの小型化によって、建屋支柱1
2、13の1スパン間に、2基の取鍋ターレットAを設
置することができる。この際、2基の取鍋ターレットA
の回転角度に90°の位相差を設けることによって、取
鍋ターレットAを旋回させた時の取鍋ターレットA間の
干渉がなくなり、両取鍋ターレットAの中心間の距離E
をさらに短くして接近させることができ、建屋支柱1
2、13の1スパン間への2基の取鍋ターレットAの設
置をさらに容易にすることができる。
【0028】従って、1ターレット−2ストランド連続
鋳造機を1ターレット−1ストランド連続鋳造機に改造
する場合、従来の取鍋ターレットを挟んだ一対の建屋支
柱12、13内への2基の取鍋ターレットAの設置を容
易に行うことができる。また、この改造に伴う、既存設
備の障害(干渉)も少なくなり、改造対象の連続鋳造機
の運転を長期間休止することなく容易に改造することが
できる。
【0029】また、本実施の形態では、図1に示すよう
に、建屋支柱12、13を結ぶ連絡線14の一側(左
側)に鋳造ストランド15、16が配設されると共に、
2基の取鍋ターレットAが連絡線14の他側(右側)に
配設されている。従って、鋳造ストランド15、16の
鋳込み口と取鍋17との間に十分な距離を確保すること
ができ、一方の鋳造ストランド16を鋳込み中に、他方
の鋳造ストランド15の鋳型周辺で、作業者が次回の鋳
造のためのシール等の準備作業を行なっていても、取鍋
17から飛散される溶湯は作業者まで届かないので、作
業者は安全にシール等の準備作業を行うことができる。
【0030】さらに、本実施の形態では、図1に示すよ
うに、前記建屋支柱12、13を結ぶ連絡線14の他側
(右側)に配設されている2基の取鍋ターレットAの中
心Xが走行クレーン11の寄せ限界範囲内に位置するよ
うにしている。なお、図2において、39は走行クレー
ン11によって巻き取られる巻き上げワイヤの先端に取
付けられるフックであり、このフック39は取鍋17の
外周面に固着されたトラニオン40に掛合される。
【0031】従来は、建屋支柱12、13を結ぶ連絡線
14にターレット中心があったため、取鍋ターレットA
を吊り上げる場合、連絡線14を挟む両側の2台のクレ
ーンを使用しないと吊り上げることは不可能であった。
そのため、改造期間は数カ月間必要となり、生産障害が
発生するという問題があった。そこで、取鍋ターレット
Aを新しく設置する際に、1台のクレーンフック39だ
けで取鍋ターレットAの吊り上げが可能となり、短期間
での設置が可能となる。従って、1ターレット−2スト
ランド連続鋳造機から1ターレット−1ストランド連続
鋳造機への改造工事も生産休止を最小限とすることがで
き、容易に行うことができる。また、ロバロ旋回環24
の交換を実施する場合も容易に行うことができ、生産障
害も大幅に改善される。
【0032】また、本実施の形態では、取鍋ターレット
Aは、大きさの異なった複数の取鍋を載置支持する。即
ち、図4に示すように、前記した大型の取鍋17の他
に、小型の取鍋41においても、大型の取鍋17の外周
面に固着した袴部36とほぼ同一高さ位置にあるトラニ
オン40aで搭載できるように取鍋受け座35にトラニ
オン受けを設置することにより、取鍋載置アーム32
に、容易かつ安定状態に載置することができる。
【0033】以上、本発明を、一実施の形態を参照して
説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記
載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施
の形態や変容例も含むものである。例えば、図示しない
が、本発明は、1ターレット−2ストランド連続鋳造機
にも用いることができることはいうまでもない。
【0034】
【発明の効果】請求項1〜5記載の連続鋳造の取鍋ター
レットにおいては、基台上にロバロ旋回環を介して旋回
基部が載置され、旋回基部の180°対向する周縁部に
一対の平面視で凹状の取鍋載置部が形成されている連続
鋳造の取鍋ターレットにおいて、取鍋載置部に載置され
た取鍋の底部の少なくとも一部がロバロ旋回環上に位置
されるようにしているので、取鍋ターレットの旋回軌跡
を著しく小さくすることができる。従って、旋回基部、
ロバロ旋回環、基台、及び基台を支持する基礎を全て小
型化でき、建屋等の省スペース化を図ることができると
共に、設備費を低減することができる。
【0035】特に、請求項2記載の連続鋳造の取鍋ター
レットにおいては、旋回基部は、ロバロ旋回環と略等し
い大きさを有すると共にロバロ旋回環上に旋回自在に載
置され、旋回基部上に取鍋載置部を具備する取鍋載置ア
ームが取付けられ、取鍋載置アームの高さは、取鍋載置
アームによって載置支持される取鍋の底面が旋回基部の
上面より上方に位置するように設定され、かつ、取鍋載
置アームの両側に取鍋載置部が形成される。
【0036】従って、取鍋を取鍋載置部に安定状態に支
持することができ、上記した旋回基部、ロバロ旋回環、
基台、及び基台を支持する基礎等の小型化、建屋等の省
スペース化、及び、設備費の低減化と共に、鋳込み作業
の安全性を高めることができる。また、鋳造ストランド
の新設あるいは改造に際し、小型、省スペース化により
工期及び生産休止を大幅に短縮できることから高炉から
圧延を含む負荷を最小にできる。
【0037】請求項3記載の連続鋳造の取鍋ターレット
においては、旋回基部はロバロ旋回環と略等しい大きさ
を有すると共にロバロ旋回環上に旋回自在に載置され、
旋回基部上の両端部に上方に突出し且つ先端に取鍋載置
部を形成した一対の取鍋載置アームが取付けられ、取鍋
載置アームの高さは、取鍋載置アームによって載置支持
される取鍋の底面が旋回基部の上面より上方に位置する
ように設定されている。
【0038】従って、取鍋を取鍋載置部に安定状態に支
持することができ、上記した旋回基部、ロバロ旋回環、
基台、及び基台を支持する基礎等の小型化、建屋等の省
スペース化、及び、設備費の低減化と共に、鋳込み作業
の安全性を高めることができる。また、鋳造ストランド
の新設あるいは改造に際し、小型、省スペース化により
工期及び生産休止を大幅に短縮できることから高炉から
圧延を含む負荷を最小にできる。
【0039】請求項4記載の連続鋳造の取鍋ターレット
においては、複数の建屋支柱を結ぶ連絡線の一側に複数
の鋳造ストランドが配設され、前記取鍋ターレットが前
記連絡線の他側に配設され、前記取鍋ターレットが建屋
走行クレーンの寄せ限界範囲内に位置するようにしてい
る。
【0040】従って、取鍋ターレットの新設あるいは改
造の際に、1台のクレーンで取付け及び取外しを可能と
するため、前述したように、小型、省スペース化、鋳造
作業の容易化に加えて、工期、生産休止を短縮できる。
特に、1ターレット−2ストランドの改造はこの条件を
満たさないと不可能になる。また、鋳造ストランドの鋳
込み口と取鍋との間に十分な距離を確保することがで
き、一方の鋳造ストランドを鋳込み中に、他方の鋳造ス
トランドの鋳型周辺で、作業者が次回の鋳造のためのシ
ール等の準備作業を行なっていても、取鍋から飛散され
る溶湯は作業者まで届かないので、作業者は安全にシー
ル等の準備作業を行うことができる。また、クレーンの
フックを取鍋の直上に容易に移動でき、その後、降下さ
せて取鍋のトラニオン等に掛合させる、又は掛合を解除
することによって、取鍋ターレットへの取鍋の取付作業
及び取外し作業を容易に行うことができる。また、1タ
ーレット−2ストランド連続鋳造機から1ターレット−
1ストランド連続鋳造機への改造作業も容易に行うこと
ができる。
【0041】請求項5記載の連続鋳造の取鍋ターレット
においては、複数の建屋支柱間に形成される空間に複数
の取鍋ターレットが配設されるので、この面からも建屋
等の省スペース化と設備費の低減化を図ることができる
と共に、前述した工期を1/2以下及び生産休止の短縮
と、鋳造モールドと取鍋との距離を小さくできるため、
溶湯の温度低下の抑制、鋳造ストランド間隙の最小化、
鋳造及び補助作業の同時併行化、タンディッシュの単独
化等を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る連続鋳造の取鍋タ
ーレットを具備する連続鋳造機の平面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】取鍋の側面図である。
【図5】従来の連続鋳造の取鍋ターレットを具備する連
続鋳造機の平面図である。
【図6】同正断面図である。
【図7】従来の連続鋳造の取鍋ターレットを具備する連
続鋳造機の鋳込み位置にある平面図である。
【図8】従来の連続鋳造の取鍋ターレットを具備する連
続鋳造機のタンディッシュが整備位置にある平面図であ
る。
【符号の説明】
A 取鍋ターレット 10 床面 11 走行クレーン 12 建屋支柱 13 建屋支柱 14 連絡線 15 鋳造ストランド 16 鋳造スト
ランド 17 取鍋 18 タンディ
ッシュ 19 タンディッシュ 20 浸漬ノズ
ル 21 浸漬ノズル 22 高床部 23 基台 24 ロバロ旋
回環 26 旋回基部 27 台座本体 28 ピンギアフレーム 29 ピンギア 32 取鍋載置アーム 33 連結板 34 取鍋載置部 35 取鍋受け
座 36 袴部 37 旋回軌跡 39 クレーンフック 40 トラニオ
ン 40a トラニオン 41 取鍋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有田 孝司 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新日本製鐵株式会社 機械・プラント事 業部内 (56)参考文献 特開 平10−34289(JP,A) 特開 平10−85911(JP,A) 特開 昭47−553(JP,A) 実開 平5−33946(JP,U) 実開 平6−61355(JP,U) 特公 昭51−30013(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/10 310 B22D 11/14 B22D 41/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上にロバロ旋回環を介して旋回基部
    が載置され、該旋回基部の180°対向する周縁部に一
    対の平面視で凹状の取鍋載置部が形成されている連続鋳
    造の取鍋ターレットにおいて、 前記取鍋載置部に載置された取鍋の底部の少なくとも一
    部が前記ロバロ旋回環上に位置されるようにしたことを
    特徴とする連続鋳造の取鍋ターレット。
  2. 【請求項2】 前記旋回基部は前記ロバロ旋回環と略等
    しい大きさを有すると共に前記ロバロ旋回環上に旋回自
    在に載置され、該旋回基部上に前記取鍋載置部を具備す
    る取鍋載置アームが取付けられ、該取鍋載置アームの高
    さは、該取鍋載置アームによって載置支持される前記取
    鍋の底面が前記旋回基部の上面より上方に位置するよう
    に設定され、かつ、前記取鍋載置アームの両側に前記取
    鍋載置部が形成されることを特徴とする請求項1記載の
    連続鋳造の取鍋ターレット。
  3. 【請求項3】 前記旋回基部は前記ロバロ旋回環と略等
    しい大きさを有すると共に前記ロバロ旋回環上に旋回自
    在に載置され、該旋回基部上の両端部に上方に突出し且
    つ先端に前記取鍋載置部を形成した一対の取鍋載置アー
    ムが取付けられ、該取鍋載置アームの高さは、該取鍋載
    置アームによって載置支持される前記取鍋の底面が前記
    旋回基部の上面より上方に位置するように設定されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の連続鋳造の取鍋ター
    レット。
  4. 【請求項4】 複数の建屋支柱を結ぶ連絡線の一側に複
    数の鋳造ストランドが配設され、前記取鍋ターレットが
    前記連絡線の他側に配設され、前記取鍋ターレットの中
    心が建屋に走行自在に架設された走行クレーンの寄せ限
    界範囲内に位置することを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の連続鋳造の取鍋ターレット。
  5. 【請求項5】 複数の建屋支柱間に形成される空間に複
    数の前記取鍋ターレットが配設されることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の連続鋳造の取鍋タ
    ーレット。
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