JPS5939107B2 - 豆乳の製造法 - Google Patents

豆乳の製造法

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JPS5939107B2
JPS5939107B2 JP52029810A JP2981077A JPS5939107B2 JP S5939107 B2 JPS5939107 B2 JP S5939107B2 JP 52029810 A JP52029810 A JP 52029810A JP 2981077 A JP2981077 A JP 2981077A JP S5939107 B2 JPS5939107 B2 JP S5939107B2
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JP
Japan
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soybeans
soy milk
alkaline
salt solution
odor
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JP52029810A
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JPS53115856A (en
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敏二 岩上
新一 種谷
寿雄 後藤
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TORIUMI MISO KK
YUKIJIRUSHI NYUGYO KK
Original Assignee
TORIUMI MISO KK
YUKIJIRUSHI NYUGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な豆乳の製造法に関する。
豆乳は栄養価に優れているが、特有の豆臭があり、これ
が豆乳を飲料その他に利用する上での欠点となっている 豆乳の脱臭処理法には、種々の方法、例えば■酵素処理
法、■微生物処理法、■イオン交換樹脂捷たは活性炭処
理法、■物理的処理法などがあるが、完全に脱臭して美
味な豆乳をつくることは非常に難しく、従来このような
豆乳をつくることは成功していない。
このように大豆より豆乳をつくる場合の脱臭処理が非常
に難しい理由は、大豆中の豆臭原因物質が複雑であるの
と、豆臭物質が大豆中の蛋白質、脂肪と強く結合してい
るためと思われる。
一方、大豆中には生理的に有害な種々の物質、例エバト
リプシンインヒビター、サポニン、ヘマグリチニン等が
含thており、これら物質が破壊されずに残存している
豆乳は生理的に問題があるそこで本発明者等は、豆臭の
ない、嗜好性の高□い、しかも生理的に有害な物質を含
まない豆乳の製造方法について種々検討した結果、つい
に本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は丸大豆を乾熱加熱方式により120
〜200°Cで加熱処理し、ついで脱皮したものを、そ
のま捷もしくは破砕して、0.5〜1.0%位のアルカ
リ性カリ塩溶液に50〜90℃の高温で浸漬し膨潤軟化
させた後、これを水洗、水切りし。
■8〜8.5位のアルカリ性の状態で磨砕および乳化し
、中和して豆乳を得ることを特徴とする豆乳の製造法で
あって、その目的とするところは、豆臭のない、嗜好性
の高い、しかも生理的に有害な物質を含まない豆乳を歩
留高く安価に製造する方法を提供することにある 以下、本発明について詳細に説明する。
先ず、本発明では丸大豆を乾熱加熱方式により120〜
200℃で加熱処理する。
このように加熱処理すると、豆臭の発生原因となる大豆
中のりポオキシダーゼを失活させると共に、有害物質で
、thルトI77’シンインヒビター、サポニン、ヘマ
グリチニン等を分解さゼることができる。
しかもこの乾熱加熱処理法は湿熱加熱処理法に比較して
豆臭の原因物質の除去効果が高く、豆臭の除去および風
味の改良に非常に役立つことがわかった。
さらにまた、この乾熱加熱処理により、従来の豆乳に見
られない良い風味が付加され、風味の嗜好性が一段と良
くなることもわかった。
この乾熱加熱処理の温度としては、120℃より低い温
度では効果がなく、一方200℃より高い温度で乾熱加
熱処理すると焦げるので、120〜200℃が適当であ
る なお乾熱加熱処理の時間は10〜30秒が好捷しい
このように乾熱加熱処理した大豆を脱皮する。
この脱皮は、乾熱加熱処理した大豆が熱い内に行っても
よいが、冷却し常温にして行うのが好ましく・0この脱
皮により繊維分の殆んどが除去される。
次に、この脱皮した大豆を、そのままもしくは破砕して
、0.5〜1.0%位のアルカリ性カリ塩溶液に50〜
90℃の高温で浸漬し、膨潤軟化させる。
脱皮した大豆の破砕は、生籾状態もしくはそれ以下に破
砕するのがよく、脱皮した大豆をこのように破砕してア
ルカリ性カリ塩溶液に浸漬する方が浸漬効果が高くなる
ので好ましい。
アルカリ性カリ塩としては、例えば苛性カリ、重炭酸カ
リウム、炭酸カリウムなどを用いることができる。
アルカリ性カリ塩溶液の濃度としては濃いとアルカリ臭
がつぐ恐れがあるので、アルカリ臭のつかないような濃
度、即ち0.5〜1.0%位(T)HIO〜12位)と
する。
上記の脱皮した大豆をアルカリ性カリ塩溶液に浸漬する
場合の温度は50〜90°Cが好適であり、浸漬時間は
3〜17時間位が好ましい。
この場合、温度が高い程浸漬時間は短かくするのがよい
上述したようにして乾熱加熱処理した大豆は、これを磨
砕し乳化して豆乳をつくろうとすると、乳化が非常に困
難であるが、この乾熱加熱処理した大豆を上記のように
アルカリ性カリ塩溶液に高温で浸漬処理すると、乳化し
やすくなり、組織の安定性がよく、耐熱性のある豆乳が
得られることがわかった。
しかも、このアルカリ性カリ塩溶液での処理は、アルカ
リ性士トリウム塩溶液での処理に比較して■膨潤軟化お
よび乳化促進効果が大きく、乳化の状態が良好で、豆乳
に沈澱分離が見られず、組織の保存性が良好である、■
豆乳の風味が遥かに優れていることなどが認められた。
さらに捷だ、このアルカリ性カリ塩溶液での処理は、丸
大豆の水浸漬に較べて少糖類の除去効果が太きく、特に
生理的に望しくないスタキオースおよびラフィノースを
殆ど浸出除去することができることも認められた 上記のようにアルカリ性カリ塩溶液に高温で浸漬処理し
て膨潤軟化させた大豆を水洗し水切りをしてpH8〜8
.5位のアルカリ性の状態で磨砕および乳化する。
磨砕は加水しながら行なうのが好ましいが、磨砕したの
ち加水してもよい。
磨砕物(pH8〜8.5位)は乳化する前に蒸気加熱(
例えば生蒸気で90℃に蒸気加熱)するのが好捷しい。
捷た磨砕物をつ(る場合に、甘味料、調味料、その他を
添加することもできる。
さらにまた、磨砕物を蒸気加熱したのち、更に第2次の
磨砕を行なって微細化することもできる。
乳化は適宜の手段、例えば均質機にかけるなどで行なう
ことができる。
高圧均質機で例えば500 K9/cJで50℃前後で
均質化すると相乗効果を生じ乳化の状態が極めて長幼と
なるので好ましい。
乳化後の中和は、例えばクエン酸、酢酸、酒石酸などの
有機酸で行うことができる。
中和した豆乳は、不溶物を分離することな(そのま才殺
菌、冷却して製品とすることができる。
なお、中和した豆乳は、再び均質機にかけて殺菌、冷却
し製品とすることもできる ここで大豆を湿式加熱処理(スチーム加熱160℃、4
0秒)および乾式加熱処理(燃焼ガス加熱170℃、1
5秒)し、それぞれ加熱処理した大豆を炭酸ソーダおよ
び炭酸カリの1チ溶液(pH11〜12)に50℃で1
5時間浸漬後、水洗し水切りをしてpH8〜8.5のア
ルカリ性の状態で磨砕および乳化して豆乳を得た場合の
製品豆乳の品質と処理条件の関係を実験成績を示して説
明すると、次の第1表の如くである。
第1表において遠沈管法は豆乳50CCをガラス製の目
盛付遠沈管に入れ、更に水50CCを人ねて攪拌し、9
00 RPMの回転速度で5分間遠心分離を行ない、遠
沈管に沈澱した量を肉眼で目盛(CC単位)を読んだも
のである。
捷だ風味の評価は、■豆臭の強弱、■後味の良否、■苦
味、渋味、青臭味の有無、■芳香味の有無、■香味の調
和性について官能検査を行なった結果を示し、パネル全
員(25名)が10点満点で採点評価したものである。
上記の実験結果から次のことが考察される。
(1)組織上の考察 大豆の乾熱加熱処理では脱水状態で加熱するため、湿式
加熱処理より熱変性が大きく、従って大豆の蛋白質も熱
凝固の状態となる。
そしてそれを再度溶解乳化するにはアルカリ性ナトリウ
ム塩溶液処理では、良好な乳化も、安定な組織をつくる
ことも困難で、アルカリ性カリ塩溶液処理を使用して始
めて乳化が可能であり、しかもこの場合は乳化持続性お
よび安定性が良好で、保存しても脂肪分離および蛋白カ
ードの分離沈澱は見られない。
更に乾式加熱処理およびアルカリ性カリ塩溶液処理の場
合は、耐熱性が犬きく、滅菌処理(118℃以上加熱)
しても豆乳の熱凝固は見られない。
一方、大豆の湿式加熱処理では、アルカリ性ナトリウム
塩溶液処理でもアルカリ性カリ塩溶液処理でも組織の安
定が悪く、滅菌処理すると、凝固して耐熱性が悪いこと
がわかる (2)風味上の考察 湿式加熱処理の場合は、アルカリ性ナトリウム塩溶液処
理およびアルカリ性カリ塩溶液処理の双方共、豆臭、青
臭味の脱臭除去が悪く、異臭味が残り、豆乳の風味悪く
、商品化はできない。
一方、乾式加熱処理では、脱水加熱のため揮発性の豆臭
成分が殆んど除去される。
しかし、乾熱加熱処理した大豆をアルカリ性ナトリウム
塩溶液で処理すると、アルカリフレーバーが最後寸で残
り、後味が悪く、食品として不適格な風味となるこれに
対し、大豆を乾式加熱処理およびアルカリ性カリ塩溶液
処理した場合は、アルカリフレーバーも残らず、豆臭は
完全に除去され、しかも旨味、丸味、香ばしさあり、後
味の良さ等、全般に風味の優れた豆乳が得られ、商品と
して良好なものができる。
本発明による効果を要約して述べると、次のとおりであ
る。
■ 大豆中の生理的に有害な物質は全て除去されている
■ 豆臭が除去され、風味が極めて良好である。
■ 豆乳に分離沈澱がなく、組織を含む品質全般の保存
性がよい。
■ 製造上の歩留が高く、製造コストが従来法よりかな
り低い。
。次に実施例を示して、さらに本発明を具体的に; 説
明するが、本発明はこねにより制限されるものではない
実施例 大豆10に7を焙煎機で加熱温度170℃で15秒焙煎
処理し、そのものを常温迄冷却し、脱皮機1 で連続脱
皮する。
この脱皮大豆を生籾状態に破砕して、K2CO3の0.
5チ溶液(p、HIO)に50℃で17時間浸漬して膨
潤軟化させた後、アルカリ液を排除し、水洗および水切
を行なう。
この膨潤大豆(PH8): を石臼回転磨砕機で加水し
ながら磨砕する。
この磨砕物(ゴ)を生蒸気で90℃まで加熱する。
この加熱した磨砕物(ゴ)に食塩180g、砂糖1.5
釉を攪拌しながら添加溶解させ、この混合物を金属回転
式の磨砕機で第二次の磨砕を行なし・、更に微細化する
次にこの微細化したもの(pH8)を高圧ホモゲナイザ
ーで圧力500 K’i/cyRで均質乳化し、その後
クエン酸86gを攪拌しながら添加溶解させて中和する
次に再度高圧ホモゲナイザーで・ 500 K9/c4
の圧力で均質乳化し豆乳をつくる。
その後、この豆乳をプレート殺菌冷却機で連続的に12
0℃、3秒で殺菌し、7℃まで豆乳を冷却して連続的に
紙容器に充填して製品とする。
この場合、10即の丸大豆から91に7の豆乳製品が得
られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 丸大豆を乾熱加熱方式により120〜200℃で加
    熱処理し、ついで脱皮したものを、そのま1、しくは破
    砕して、0.5〜1.0係位のアルカリ性カリ塩溶液に
    50〜90℃の高温で浸漬し膨潤軟化さセた後、これを
    水洗、水切りしH8〜8.5位のアルカリ性の状態で摩
    砕および乳化し、中和して豆乳を得ることを特徴とする
    豆乳の製造法。
JP52029810A 1977-03-19 1977-03-19 豆乳の製造法 Expired JPS5939107B2 (ja)

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JPS53115856A JPS53115856A (en) 1978-10-09
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JPS61139354A (ja) * 1984-12-12 1986-06-26 Kikkoman Corp 豆乳の製造法
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KR101145164B1 (ko) * 2009-09-09 2012-05-11 한상효 전두유 제조 방법과 시스템
KR101409967B1 (ko) 2012-09-19 2014-06-20 한미메디케어(주) 보관 안정성이 개선된 전두유의 제조방법

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