JPS5937988B2 - 往復式電気かみそりの刃の構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は往復式電気かみそりの刃の構造に関し、その要
旨とするところは、かまぼこ型に屈曲自在な平板状の外
刃１に内刃２の往復摺動方向に平行な凹状の屈曲条部４
を設けると共に、内刃２に前記外刃１の屈曲条部４に対
応して凹欠状の対応部５を設け、前記屈曲条部４から外
刃１の屈曲条部４以外の部分である平面部９に到るスリ
ット状刃孔６群を外刃１に設け、前記スリット状刃孔６
群に対面させて前記凹欠状の対応部５を配設し、内刃２
の対応部５両端のエツジをスリット状刃孔６に位置させ
た往復式電気かみそりの刃において、隣接するスリット
状刃孔６間の距離ａを内刃２に互いに平行に列設したブ
レード１０の間の内法距離すよりも大きくして成ること
を特徴とする往復式電気かみそりの刃の構造に係るもの
である。

第１１図ａに比較例として示す電気かみそりの刃のよう
に外刃１の屈曲条部４に対応して内刃ブレード１０に凹
欠状の対応部５が設けられ、外刃１のスリット状刃孔６
群に対面させて前記凹欠状の対応部５を配設し、内刃２
の対応部５両端のエツジをスリット状刃孔６に位置させ
であると、内刃２によって支持されないスリット状刃孔
６間のスリット部リブ１１の長さが長くなり、このため
外刃１を肌に当てたとき屈曲条部４で生じる撓みが外刃
１の他部で生じる撓みよりも大きくなり、対応部５０両
端のエツジがスリット部リブ１１に干渉し易くなる。

このとき、スリット状刃孔６間の距離ａ′が内刃２のブ
レード１００間の内法距離ｂ′よりも小さい場合（ａ’
＜ ｂ’ ）には、髭剃り時に屈曲条部４付近での外刃
１と内刃２との干渉式が大きくなり、外刃１の破損頻度
が犬となる問題があった。

すなわちスリット状刃孔６間の距離ａ′がブレード１０
０間の内法距離ｂ′よりも小さいために、スリット状刃
孔６の間のスリット部リブ１１がブレード１０間の隙間
に落ち込み、第１１図すに示すように落ち込んだスリッ
ト部リブ１１に内刃２のブレード１０が衝突して外刃１
が破損されるわけである。

本発明は狭止の問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは内刃に凹欠状の対応部が設けられ
ているために外刃が対応部内へ撓んでエツジが外刃のス
リット部リブに干渉し易い刃において、外刃と内刃との
干渉を防止して外刃を破損から守り外刃の寿命を向上さ
せることができる往復式電気かみそりの刃の構造を提供
するにある。

以下本発明を図示実施例に基き詳述する。

図中１は平板状の外刃であり、これをかまぼこ型に屈曲
させた状態で電気かみそり本体３に取付ける。

外刃１には内刃２の往復摺動方向に平行に全長にわたっ
て１本乃至複数本の面白条部４を設げである。

この屈曲条部４は凹状となっている。屈曲条部４の側壁
４ａから外刃１の屈曲条部４以外の部分である平面部９
にかげて多数のスリット状刃孔６を内刃２の往復摺動方
向に列設して設けである。

一方、内刃２は第９図のように摺動方向に直交して上縁
がアーチ状となったブレード１０を多数個列設して形成
してあり、各ブレード１０には外刃１の凹又は凸の屈曲
条部４に対応して凹欠状の対応部５を設けである。

外刃１の平面部９には小孔状刃孔７と長孔状刃孔８とを
設けである。

これらの小孔状刃孔７及び長孔状刃孔８は共に一部とし
て形成してあって、屈曲条部４に設けたスリット状刃孔
６群と小孔状刃孔７群と長孔状刃孔８群は、内刃２の往
復摺動方向と直交する方向に区画して配置しである。

第３図に示す実施例では、内刃２の往復摺動方向と直交
する方向において、中央に屈曲条部４とこれに付随する
スリット状刃孔６群を、両側に小孔状刃孔７群を、その
両側に長孔状刃孔８群を、そしてその更に両側に小孔状
刃孔７群を配置した例であり、加えてスリット状刃孔６
間にスリット状刃孔６よりも短かい補助刃孔１２を設け
である。

この例では第４図に示すように補助刃孔１２を挾んだス
リット状刃孔６間の距離ａをブレード１００間の内法距
離すよりも大きくしてスリット部リブ１１の落ち込みを
阻止しである。

第５図に示す実施例は一側から順に長孔状刃孔８群、屈
曲条部４とスリット状刃孔６群、小孔状刃孔７群、そし
て長孔状刃孔８群を配置した例であり、また第６図に示
す実施例は中央に小孔状刃孔７群、その両側に屈曲条部
４とスリット状刃孔６群、その両側に長孔状刃孔８群を
配置した例である。

第５図又は第６図に示す例のようにスリット状刃孔６を
一定ピッチで設けである場合には、第１図に示すような
スリット状刃孔６間の距離ａをブレード１００間の内法
距離すよりも大きくすれば良い。

また第８図に示すようにスリット状刃孔６が等ピッチで
設けられていない場合には一番率さなピッチをスリット
状刃孔６間の距離ａとして、これをブレード１００間の
内法距離すよりも大きくすれば良い。

しかして以上の各実施例において示したように、スリッ
ト状刃孔６間の距離ａをブレード１０の内法距離すより
も大きくしであるため、外刃１が肌に押圧され外刃１の
内面を内刃２が摺動してブレード１０にスリット状刃孔
６が落ち込んだ場合には、第１０図のようにその隣のブ
レード１０は必らずスリット部リブ１１の下にあり、ブ
レード１０間にスリット部リブ１１が落ち込んで破損す
ることがないのである。

往復式電気かみそりは、その使用時には肌に押圧して内
刃の摺動方向と直交する方向に動かされ、髭は外刃１の
上を内刃２の摺動方向と直角方向へ移動してゆく。

小孔状刃孔７においては長い髭を導入することはできな
いものの、短い髭や長孔状刃孔８及びスリット状刃孔６
において短く切断することのできなかった髭をとらえて
内刃２との間でより短く切断して剃り上げる。

長孔状刃孔８では小孔状刃孔７に導入できなかった長い
髭を導入してこれを切断する。

屈曲条部４から平面部９にかげてのスリット状刃孔６は
、屈曲条部４によって外刃１面に接していない所の肌を
伸ばして長い髭やくせのある髭を起こしてこれをスリッ
ト状刃孔６に導入して切断するのである。

本発明は叙述の如き構成を有し、外刃に屈曲条部を形成
し、これに対応して内刃に凹欠状の対応部を設け、外刃
の屈曲条部近傍部にスリット状刃孔群を設けであるので
、屈曲条部から平面部にかげてのスリット状刃孔は、屈
曲条部によって外刃面に接していない所の肌を伸ばして
長い髭やくせのある髭を起こしてこれをスリット状刃孔
に導入して切断できるという利点がある。

しかも、内刃に凹欠状の対応部を設けると屈曲条部が撓
み易くなるために、その両側のエツジがスリット部と干
渉するおそれがあるところ、外刃の屈曲条部から平面部
にかけて設けられた隣接するスリット状刃孔間の距離を
内刃に互いに列設したブレードの間の内法距離よりも大
きくしであるから、内刃が外刃内面を往復摺動しても、
スリット状刃孔間の各スリット部リブの内面に少なくと
も一枚のブレードが常に当接した状態にあり、スリット
部リプがブレード間に落ち込むことがなくて内刃による
外刃の破損がなく、外刃の寿命を増すことができる利点
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す一部切欠側面図、第２
図ａ、ｂは同上の外刃と内刃の斜視図、第３図ａ、ｂは
外刃の正面図及び側面図、第４図は同上のスリット状刃
孔群の一部を示す平面図、第５図及び第６図は外刃の他
の実施例の正面図、第７図は同上のスリット状刃孔群の
一部を示す平面図、第８図は更に他のスリット状刃孔群
を示す平面図、第９図は内刃の側面図、第１０図は本発
明の作用説明図、第１１図ａ、ｂは比較例の平面図及び
断面図である。 １・・・・・・外刃、２・・・・・・内刃、４・・・・
・・屈曲条部、５・・・・・・対応部、６・・・・・・
スリット状刃孔、９・・・・・・平面部、１０・・・・
・・ブレード、ａ・・・・・・スリット状刃孔間の距離
、ｂ・・・・・・ブレードの間の内法距離。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ かまぼこ型に屈曲自在な平板状の外刃に内刃の往復
   摺動方向に平行な凹状の屈曲条部な設けると共に、内刃
   に前記外刃の屈曲条部に対応して凹欠状の対応部を設け
   、前記屈曲条部から外刃の屈曲条部以外の部分である平
   面部に到るスリット状刃孔群を外刃に設け、前記スリッ
   ト状刃孔群に対面させて前記凹欠状の対応部を配設し、
   内刃の対応部両端のエツジをスリット状刃孔に位置させ
   た往復式電気かみそりの刃において、隣接するスリット
   状刃孔間の距離を内刃に互いに平行に列設したブレード
   の間の内法距離よりも大きくして成ることを特徴とする
   往復式電気かみそりの刃の構造。