JPS5936450Y2 - 曲面紙質段ボ−ルの構造 - Google Patents

曲面紙質段ボ−ルの構造

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JPS5936450Y2
JPS5936450Y2 JP16030580U JP16030580U JPS5936450Y2 JP S5936450 Y2 JPS5936450 Y2 JP S5936450Y2 JP 16030580 U JP16030580 U JP 16030580U JP 16030580 U JP16030580 U JP 16030580U JP S5936450 Y2 JPS5936450 Y2 JP S5936450Y2
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JP
Japan
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paper
corrugated
center
cardboard
curved
Prior art date
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Expired
Application number
JP16030580U
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English (en)
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JPS5783831U (ja
Inventor
貞雄 森山
哲夫 佐藤
Original Assignee
池田物産株式会社
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Publication date
Application filed by 池田物産株式会社 filed Critical 池田物産株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 不考案は曲面紙質段ボールの構造に関する。
従来から車両等の天井、側壁等の彎曲した内面に添着し
、防音、断熱等の効果を有する内装材としてはフェルト
等の不織布、プラスチック、発泡材等が用いられてきた
が重量、厚みが大きくコストも嵩むため、最近では段ボ
ールが多用されるようになってきた。
しかし、前記のような曲面に沿わしめるために段ボール
を成形加工することは紙がプラスチック等と異なり熱に
よって変形しないため殆んど不可能であった。
すなわち、紙質段ボールは上面紙と下面紙からなる紙質
ランナー間に波形中心紙を接着固定したものであるが、
これを曲面成形すると上面紙側と下面紙側とではその伸
縮が異なり、曲面の外側となる側では紙は裂け、内側に
おいては皺を生じるたとになり、このままの状態ではこ
の曲面成形は無理であった。
しかも紙質段ボールを彎曲したとしても単に外観的な変
形にとどまり、内部歪を残したままであるため、外力を
除けば次第に復元作用が起り、平板状に戻る恐れもある
そこで最近提案されたものに第1図に示すように上面紙
1と波形中心紙2及び波形中心紙2と下面紙3との間に
合成樹脂薄膜4,4を予め接着し、曲面成形するとき熱
を加えることによりこの合成樹脂薄膜4,4を溶融し、
第2図に示すようにこの合成樹脂薄膜4,4による固定
位置Pを彎曲状態に応じて変えろようにしたものがある
なおこの図中、6はポリウレタンフォーム、γは表皮で
ある。
ところがこのようにして成形した紙質段ボール8は合成
樹脂薄膜4,4が多量に必要なため、製品自体きわめて
高価なものとなり、又製品によっては吸音性、通気性を
出すため段ボール孔をあげるものもあるので、合成樹脂
薄膜によりそれらを阻害していた。
更に成形装置も加熱融着を行うためにプレス加工機の他
に加熱装置をも必要とするため全体的機構が複雑となっ
ている。
不考案はかかる点に鑑みてなされたもので、合成樹脂薄
膜を使用することなく簡単に曲面成形しその形状保持性
向上の為の段ボールを得るため、上面紙よりも下面紙及
び波形中心紙の力が剛性の弱いものとし、これにより曲
面成形の容易化を図り得る曲面紙質段ボールの構造を提
供することを目的とする。
以下、不考案の一実施例を図面につき説明する。
第3図は不考案に係る紙質段ボール10の一実施例を示
す要部断面図であり、この段ボール10は剛性の強い上
面紙11とこの上面紙11より剛性の弱し・波形状中心
紙12及び下面紙13からなっている。
すなわちこの剛性の強弱は紙質を上面紙11と下面紙1
3及び中心紙12との間において変えることにより行い
、上面紙11を彎曲させた場合に波状中心紙12と下面
紙13が折れ曲がり、この上面紙110曲面成形を下面
紙13及び中心紙12が邪魔しな(・ようにしており、
この折れ曲りは従来のように深く折れ曲るのでなく小さ
なしわになって折れ曲る例えば第4図に示すように上面
紙11を下方に向って彎曲するようにプレス等により加
圧し、曲面成形を行った場合、この波形中心紙12は頂
部14を接着剤15により固定支持しているため、この
支持位置相互間において小さい多数の皺12aが生じ、
また下面紙13も同様に小さい多数の皺13aを作り、
前記上面紙11の彎曲に対し邪魔をすることはない。
特に自動車の天井、側壁等に用いろこの種の段ボール1
0では下面紙側に表装材として3〜5rIL711程度
のウレタンフオーム等の緩衝材と、PvCフィルム、布
地等の表皮材をラミネートしたものを接着して使用する
ので、深く太き(・しわだと表面に出てしまうが小さな
細かいしわだと緩衝材に吸収され表面にしわがでない。
従って上面紙側が平滑であれば下面紙側に多少凹凸が生
じてもウレタンフオーム等によりこれを覆うため問題は
ないのが実情である。
したがって従来のように曲面成形を段ボールに施たせば
全体が折れ曲がる様では実用に供し得ないが、下面紙、
中心紙のみの場合は問題はない。
第4図に示した下面紙13は段ボール10の外力に向け
て皺13aが生じた場合を示しているが予めこの下面紙
13の段ボールの外面16側に傷等を付けておけばこの
傷部分における切欠効果により段ボールの内力に向かう
皺が生じるためこの下面紙13の平滑性は前述の実施例
はど大きく損なわれる恐れはない。
上述した紙自体の剛性に変化をつける場合における具体
例としては上面紙11としてバージン紙350〜300
’il/m2、波状中心紙12としてバージン紙300
〜200グA2、下面紙13として古紙300〜150
V′rn2、を使用すればよく、その他波状中心紙、上
面紙を古紙により目付重量の変化のみで対応する場合も
あり得る。
また第5図に示すものは同一紙質により段ボール10を
横取したものであるが上面紙11の厚みtl を波状中
心紙12の厚みt2及び下面紙13の厚みt3より厚く
したものである。
このように厚み自体に変化をつけてこの段ボールを曲面
成形すると波状中心紙12と下面紙13に皺が生じ上面
紙11が彎曲し易すくなる。
なお、上述の実施例における皺12a、13aは常に比
較的剛性のない下面紙13、中心紙12において生ずる
ものであり、弱u−1ii11J性のため上面紙の回復
力を促進する恐れはなく、この段ボールの形状は上面紙
の剛性により決定されろことになる。
この場合例えば上面紙のみに水をつげ、加熱乾燥しつつ
曲面成形を行えば、上面紙の回復力は著じるしく低下し
、そのままの形状を維持することができることになる。
以上の説明より明らかなように不考案によれば、段ボー
ルの波状中心紙及び下面紙を上面紙よりも剛性か弱(・
ものとしたため、曲面成形した場合、波状中心紙と下面
紙が先に小さい皺を作り、上面紙が平滑状態を保持した
まま曲面紙質段ボールを作ることができることになり、
その成形作業もきわめて簡単なものとなるのみならず、
コスト的にもきわめて有利なものとなるという優れた効
果を奏することになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の紙質段ボールの要部縦断面図、第2図は
同段ボールを彎曲した状態を示す縦断面図、第3図は不
考案の一実施例を示す縦断面図、第4図は同段ボールを
彎曲した状態を示す縦断面図、第5図は不考案の他の実
施例を示す要部縦断面図である。 10・・・段ボール、11・・・上面紙、12・・・波
状中心紙、13・・・下面紙、14・・・頂部、15・
・・接着剤、12a、13a・・・皺、tl、t2.t
3・・・厚み。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 上面紙と下面紙との間に、波形中心紙の頂部を接着
    斉1ドより固定し介装した段ボールにおいて、前記下面
    紙及び皮形中心紙の剛性を前記上面紙より弱くしてなる
    曲面紙質段ボールの構造。 2 前記下面紙及び波形中心紙は上面紙より肉厚を薄く
    してなる実用新案登録請求の範囲第1項に記載の曲面紙
    質段ボールの構造。 3 前記上面紙は水で湿められた後に加熱乾燥しつつ曲
    面成形してなる実用新案登録請求の範囲第1項又は第2
    項に記載の曲面紙質段ボールの構造。
JP16030580U 1980-11-11 1980-11-11 曲面紙質段ボ−ルの構造 Expired JPS5936450Y2 (ja)

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JPS5783831U JPS5783831U (ja) 1982-05-24
JPS5936450Y2 true JPS5936450Y2 (ja) 1984-10-06

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ID=29519294

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JPS6273934A (ja) * 1985-09-27 1987-04-04 丹羽 孝人 曲面加工可能な芯材

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JPS5783831U (ja) 1982-05-24

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