JPS58526Y2 - 鉄道車輛用屋根仕上材 - Google Patents

鉄道車輛用屋根仕上材

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Publication number
JPS58526Y2
JPS58526Y2 JP1979144601U JP14460179U JPS58526Y2 JP S58526 Y2 JPS58526 Y2 JP S58526Y2 JP 1979144601 U JP1979144601 U JP 1979144601U JP 14460179 U JP14460179 U JP 14460179U JP S58526 Y2 JPS58526 Y2 JP S58526Y2
Authority
JP
Japan
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vinyl chloride
chloride resin
finishing material
roof finishing
roof
Prior art date
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Expired
Application number
JP1979144601U
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English (en)
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JPS5661333U (ja
Inventor
川口隆三
Original Assignee
ロンシール工業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by ロンシール工業株式会社 filed Critical ロンシール工業株式会社
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Publication of JPS5661333U publication Critical patent/JPS5661333U/ja
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Publication of JPS58526Y2 publication Critical patent/JPS58526Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鉄道に用いられている客車や荷車等の車輛用屋
根仕上材に関するものである。
従来鉄道の客車や荷車等の車輛の屋根には電気絶縁性、
防錆性、耐燃性及び防滑性を目的とした塩化ビニル樹脂
製仕上材が用いられている。
しかしながら、これらの屋根仕上材の使用環境は極めて
厳しいもので、常に屋外にあり太陽光線、特に紫外線に
曝されていること、耐えず降雨、降雪0乾燥の繰返しサ
イクルに置かれていること、寒い地方から温暖な地方へ
と急激な環境変化に遭遇すること、更に厳しいのはこれ
らが高速な運転下での作用どして加わることである。
し7たがって車輛用屋根仕上材はこれらの攻撃又は劣化
作用を受け、様々な劣化状態を呈示する。
その中でも特に顕著に現われる劣化は収縮である。
この収縮は、前述の環境からの攻撃又は劣化作用によっ
て、軟質塩化ビニル樹脂中に含浸れる可塑剤の揮発損失
、及び流出損失が生じ、屋根仕上材が体積収縮を起こす
ことに起因する。
また屋根仕上材自身が潜在的に持っている内部歪が上記
の劣化作用によって具現され、特に屋根本体との接着が
失われた際に顕著に生じる。
本考案はかかる欠点を解消した鉄道用屋根仕上材を提供
せんとしてなされたもので、その実施の一例を図面につ
いて説明すると、芯材Aはガラス繊維を主成分とするガ
ラス不織布1に対し、ペースト状塩化ビニル樹脂2を充
分に含浸したものであり、該ガラス不織布1は、ガラス
繊維に少量のアスベスト繊維を加えたものでも良く概略
0.15〜0.5frrIn厚のもので、坪量として2
02/P?Z2〜502/−程度のものが適している。
その具体例を表IK示す。
ペースト状塩化ビニル樹脂2は、通常の可塑剤を多量に
含む塩化ビニルプラスチゾルの他にオルカッゾルも使用
でき、その目付量は該ガラス不織布1010倍置部ち2
5r/rr?の不織布の場合は含浸後の芯材Aが240
−26Or/rr?どなる程度が最適である。
この条件の場合樹脂成分はガラス繊維間を完全に埋めつ
くすのみならず、連続的な成膜を構威し、且つこの膜中
にガラス繊維の殆んどが埋没し、膜表面にはガラス繊維
が樹脂で覆われた状態の微細な凹凸が形成される。
このガラス繊維による細かな凹凸は芯材Aの表裏両面に
形成されている。
ガラス不織布には、前述の様に可塑剤を多量に含むペー
スト状塩化ビニル樹脂2が含浸されているので、ゲル化
後、又は乾燥後の芯材Aは全体としては硬直な状態であ
るが樹脂膜は軟かく、熱活性化のすぐれたものである。
この様な芯材Aの表・裏画面に含浸せる樹脂2と同様又
は通常の軟質塩化ビニル樹脂よりなる層3.3′を積層
する。
この軟質塩化ビニル樹脂層3.3′は耐候性及び耐寒性
は勿論、耐燃性、防錆性のすぐれた配合によるもので、
裏面3′には車輛の屋根に施工する場合の重ね貼りに有
効な、即ち仕上材表面層3と仕上材裏面層3′の接着も
しくは熱溶着を容易にする基材5例えばビニロン布、麻
布、寒冷紗、不織布なとの織布単体或いは高溶着性樹脂
を含浸せしめたもの、もしくは軟質塩ビシート、ホラト
メ)レト層、熱可塑性ポリエステル樹脂などの易溶着性
合成樹脂などを積層あるいは塗布などの方法で設ける。
このようにして得られた積層物を全体的に加熱すると軟
質塩化ビニル樹脂層3,3′及び芯材A中の樹脂膜が活
性化して来る。
この活性化状態で押圧絞ロール間を通すと、これらの積
層物は一体化され、同時に表面に滑り止め用の突起4を
設ける。
突起4,4′の高さは概ねlsn前後であり、横方向の
間隔が25閣、縦方向の間隔が15y+o++のもので
ある。
この様にして得られた屋根仕上材の物性は、表2の通り
で、特にその収縮性及び伸びにその特異な性質が現われ
ている。
本考案は表裏両面の軟質塩化ビニル樹脂層の間に芯材を
設け、その芯材として耐腐蝕性が優れ、且つ伸縮性の極
めて小さいガラス不繊布を用いたので、車輛屋根に仕上
材を張設する場合、非常に作業しやすく、また過度の伸
びが加わっても伸展することがないので張設後の収縮が
全く生じない寸法安全性のすぐれた屋根仕上材が得られ
る。
又、この芯材がガラス不織布に熱活性化性能のすぐれた
軟質塩化ビニル樹脂を含浸し埋めつくしたものであるた
め、この芯材の表裏に軟質塩化ビニル樹脂層を積層し加
熱押圧することにより該積層物は層間剥離しない一体的
な屋根仕上材となる。
しかも芯材が充分な樹脂含浸されたものであり、且つそ
の表面にはガラス繊維による微細な凹凸が残されている
ので、表裏の軟質塩化ビニル樹脂層との喰いつき、即ち
積層性が極めて良く、より強固な一体性が得られる。
更にガラス不織布を構成するガラス繊維の周囲が軟質の
塩化ビニル樹脂で完全に埋めつくされているので、これ
を用いた積層物は収縮性が極めて小さいだけでなく、破
断性能、即チ、ゼロスパンテンションを受けた場合ガラ
ス繊維の一本一本がそれをとり巻く樹脂中から徐々に抜
けて集中応力を分散させ、ゼロスパンテンションを緩和
するという作業を示す。
これは表1の芯材自体の伸びは2.3%であるが、表2
の積層品としての伸びが247%という数値にも現われ
ており、該積層物の破断面にはヒゲ状にガラス繊維が生
えている状態からも言えることである。
筐た積層品の伸び率は、規格値に対しても合格する性能
を示している。
また、本考案の鉄道車輛用屋根仕上材を鉄道車輛屋根に
施工する場合、接着剤を用いて屋根上に貼着するが、複
数枚の仕上材を幅方向に継ぐ必要があるが、本考案の仕
上材は裏面層の下面に易接着性又は射熱溶着性の基材を
設けであるので重ね継ぎが極めて容易であり、且つ表裏
両面が同質の軟質塩化ビニル樹脂なので、仕上材端末を
軟質塩化ビニル樹脂製溶接棒を用いて溶接仕上げするこ
とが出来、これらの二重、三重の端末仕上げを行なうこ
とによって仕上材の収縮を完全に抑制することが実現で
きる。
本考案による鉄道用屋根仕上材は上記の如き特徴を有す
るものであるため、苛酷な環境条件下でも充分な耐久性
を示し、その効果は極めて有意義なものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案鉄道用屋根仕上材の一実施例を示すもので
、第1図は斜視図、第2図は拡大断面図、第3図は芯材
の拡大断面図であり、図中、Aは芯材、1はガラス不織
布、2はペースト状塩化ビニル樹脂、3,3′は軟質塩
化ビニル樹脂層、4は突起、5は裏打基材である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ガラス不織布にペースト状塩化ビニル樹脂を充分に含浸
    してなる芯材の表裏両面に、軟質塩化ビニル樹脂層を積
    層し、裏面には重ね貼り時に表面との接着又は熱溶着を
    容易にする基材を設け、これら全体を加熱軟化させた状
    態で絞ロールにより押圧し同時に表面に滑り止め突起を
    設けた鉄道車輛用屋根仕上材。
JP1979144601U 1979-10-18 1979-10-18 鉄道車輛用屋根仕上材 Expired JPS58526Y2 (ja)

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JP1979144601U JPS58526Y2 (ja) 1979-10-18 1979-10-18 鉄道車輛用屋根仕上材

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JP1979144601U JPS58526Y2 (ja) 1979-10-18 1979-10-18 鉄道車輛用屋根仕上材

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JPS5661333U JPS5661333U (ja) 1981-05-25
JPS58526Y2 true JPS58526Y2 (ja) 1983-01-06

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ID=29375789

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JP1979144601U Expired JPS58526Y2 (ja) 1979-10-18 1979-10-18 鉄道車輛用屋根仕上材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5989148A (ja) * 1982-11-15 1984-05-23 タキロン株式会社 建材用補強硬質合成樹脂成型品の製造方法
JPH0720258Y2 (ja) * 1987-07-30 1995-05-15 タキロン株式会社 屋根化粧構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5342796A (en) * 1976-09-29 1978-04-18 Sumitomo Electric Ind Ltd Gathering method for blood serum

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JPS5661333U (ja) 1981-05-25

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