JPH09254290A - 畳用芯材 - Google Patents
畳用芯材Info
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- JPH09254290A JPH09254290A JP8066091A JP6609196A JPH09254290A JP H09254290 A JPH09254290 A JP H09254290A JP 8066091 A JP8066091 A JP 8066091A JP 6609196 A JP6609196 A JP 6609196A JP H09254290 A JPH09254290 A JP H09254290A
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- polyolefin
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- cell material
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、畳用の芯材に関するもので、特にク
ッション性の良好な柔道練習用の畳や老人、子供用の畳
の芯材に使用するものである。 【解決手段】第1のポリオレフィン独立気泡体1の両面
にガラス繊維層3が積層され、少なくとも一方のガラス
繊維層3上に第2のポリオレフィン独立気泡体2が積層
されており、前記第1のポリオレフィン独立気泡体1の
見掛け密度が第2のポリオレフィン独立気泡体2の見掛
け密度と同じか、それよりも低いことを特徴とする。
ッション性の良好な柔道練習用の畳や老人、子供用の畳
の芯材に使用するものである。 【解決手段】第1のポリオレフィン独立気泡体1の両面
にガラス繊維層3が積層され、少なくとも一方のガラス
繊維層3上に第2のポリオレフィン独立気泡体2が積層
されており、前記第1のポリオレフィン独立気泡体1の
見掛け密度が第2のポリオレフィン独立気泡体2の見掛
け密度と同じか、それよりも低いことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は畳用の芯材に関する
もので、特にクッション性の良好な柔道練習用の畳や老
人、子供用の畳の芯材に使用するものである。
もので、特にクッション性の良好な柔道練習用の畳や老
人、子供用の畳の芯材に使用するものである。
【0002】
【従来の技術】畳は、所定のサイズに仕上げられ、所定
の面積の場所に、所定の配置で嵌め込まれて設置される
ため、個々に注文されて製作される。従来より、芯材と
しては藁であったが、最近では、ポリスチレン発泡体を
芯材とする畳が、広く採用されている。
の面積の場所に、所定の配置で嵌め込まれて設置される
ため、個々に注文されて製作される。従来より、芯材と
しては藁であったが、最近では、ポリスチレン発泡体を
芯材とする畳が、広く採用されている。
【0003】最近、柔道練習などの激しい運動を行うの
に、従来の畳ではクッション性が不足するため、ポリオ
レフィン独立気泡体を芯材とした畳が採用されるように
なった。
に、従来の畳ではクッション性が不足するため、ポリオ
レフィン独立気泡体を芯材とした畳が採用されるように
なった。
【0004】しかし、ポリオレフィン独立気泡体を芯材
とする畳は、従来の畳に比べ、柔軟であるために、所定
の面積の所に敷き込まれた場合、特に冬季に於いて、室
に接する表面と床下に接する裏面とに、温度差が15〜
20℃程度できるため、芯材の表面は熱で膨張し、裏面
は収縮して、1m当たり3〜4mmの長さの差が生じ、
畳が反り上がる問題がでてきた。さらに、ポリオレフィ
ン独立気泡体を芯材とする畳が、長時間に渡って使用さ
れると、足の指や踵などが畳の表面に接して部分的に強
い集中荷重を加えて、捩じる為、多数の窪みが発生して
くる。その為、柔道をこの上で行うには、返って、大変
危険となった。
とする畳は、従来の畳に比べ、柔軟であるために、所定
の面積の所に敷き込まれた場合、特に冬季に於いて、室
に接する表面と床下に接する裏面とに、温度差が15〜
20℃程度できるため、芯材の表面は熱で膨張し、裏面
は収縮して、1m当たり3〜4mmの長さの差が生じ、
畳が反り上がる問題がでてきた。さらに、ポリオレフィ
ン独立気泡体を芯材とする畳が、長時間に渡って使用さ
れると、足の指や踵などが畳の表面に接して部分的に強
い集中荷重を加えて、捩じる為、多数の窪みが発生して
くる。その為、柔道をこの上で行うには、返って、大変
危険となった。
【0005】材料の線膨張を抑える方法には、従来よ
り、ガラス繊維を積層することが多用されている。例え
ば、特公昭62−95219号公報には、自動車天井材
などの内装材が、熱で膨張・収縮して垂れ下がるのを防
止するため、材料として、ガラス繊維を配合したポリオ
レフィン系フィルムをポリオレフィン発泡体の両面に積
層したもの、有機繊維不織布をポリオレフィン発泡体で
サンドイッチしたものを使用することが開示されてい
る。
り、ガラス繊維を積層することが多用されている。例え
ば、特公昭62−95219号公報には、自動車天井材
などの内装材が、熱で膨張・収縮して垂れ下がるのを防
止するため、材料として、ガラス繊維を配合したポリオ
レフィン系フィルムをポリオレフィン発泡体の両面に積
層したもの、有機繊維不織布をポリオレフィン発泡体で
サンドイッチしたものを使用することが開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の畳用芯材は、
従来公知の熱膨張抑制方法を活用して、上述の如き問題
点を解決して、温度変化に対して、膨張・収縮の少ない
畳の芯材を提供することを目的とする。
従来公知の熱膨張抑制方法を活用して、上述の如き問題
点を解決して、温度変化に対して、膨張・収縮の少ない
畳の芯材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の畳用芯材は、第
1のポリオレフィン独立気泡体の両面にガラス繊維層が
積層され、少なくとも一方のガラス繊維層上に第2のポ
リオレフィン独立気泡体が積層されており、前記第1の
ポリオレフィン独立気泡体の見掛け密度が第2のポリオ
レフィン独立気泡体の見掛け密度と同じか、それよりも
低いことを特徴とする。
1のポリオレフィン独立気泡体の両面にガラス繊維層が
積層され、少なくとも一方のガラス繊維層上に第2のポ
リオレフィン独立気泡体が積層されており、前記第1の
ポリオレフィン独立気泡体の見掛け密度が第2のポリオ
レフィン独立気泡体の見掛け密度と同じか、それよりも
低いことを特徴とする。
【0008】本発明の畳用芯材は、従来の畳の芯材と全
く同様に使用されるものであるが、表面材は、従来の天
然畳表に限定される必然性はなく、合成樹脂製畳表、織
物、フェルト、不織布、合成樹脂フィルムなどが挙げら
れ、芯材の上に、接着、熱融着、又は、天然畳表のよう
に、縫製などの固定手段で積層される。又、芯材の下部
に、適宜、ベニア板、繊維、合成樹脂などの補強材が積
層されていても構わない。
く同様に使用されるものであるが、表面材は、従来の天
然畳表に限定される必然性はなく、合成樹脂製畳表、織
物、フェルト、不織布、合成樹脂フィルムなどが挙げら
れ、芯材の上に、接着、熱融着、又は、天然畳表のよう
に、縫製などの固定手段で積層される。又、芯材の下部
に、適宜、ベニア板、繊維、合成樹脂などの補強材が積
層されていても構わない。
【0009】芯材の基本構造は、第2ポリオレフィン独
立気泡体/ガラス繊維層/第1ポリオレフィン独立気泡
体/ガラス繊維層/第2ポリオレフィン独立気泡体(記
号/は積層を意味する)で構成されるが、第2ポリオレ
フィン独立気泡体は片面に存在しているだけでもよい。
以後、上記構造に従い、順次材料を説明する。
立気泡体/ガラス繊維層/第1ポリオレフィン独立気泡
体/ガラス繊維層/第2ポリオレフィン独立気泡体(記
号/は積層を意味する)で構成されるが、第2ポリオレ
フィン独立気泡体は片面に存在しているだけでもよい。
以後、上記構造に従い、順次材料を説明する。
【0010】ポリオレフィン(以後、POと呼ぶ)と
は、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エス
テル共重合体、ポリブタジエンなどの樹脂が挙げられ、
少なくとも1種が混合されて使用される。PO独立気泡
体とは、独立気泡率を50%以上含有するPO発泡体を
意味し、低密度ポリエチレン(共)重合体、ポリプロピ
レン(共)重合体、両者の混合物、アロイなどの発泡体
が好適に採用される。
は、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エス
テル共重合体、ポリブタジエンなどの樹脂が挙げられ、
少なくとも1種が混合されて使用される。PO独立気泡
体とは、独立気泡率を50%以上含有するPO発泡体を
意味し、低密度ポリエチレン(共)重合体、ポリプロピ
レン(共)重合体、両者の混合物、アロイなどの発泡体
が好適に採用される。
【0011】PO独立気泡体には、無架橋タイプと架橋
タイプとの2種類があり、前者はPOを揮発性有機溶剤
と共に、特殊押出機で押し出して、直接発泡体を得る。
該発泡体は金型の出口で発泡するので、表面に凹凸、皺
などが発生する場合がある。これに対し、後者は、PO
に熱分解型の発泡剤を混合して、押出機でシートを作製
し、放射線又は過酸化物でポリオレフィンを適度に架橋
して、加熱・発泡する。該発泡体は表面が前者に比べ、
平滑で肉厚も均一である。従って、PO独立気泡体に
は、無架橋、架橋いずれのタイプでも使用できるが、好
ましくは、加工性、耐熱性、圧縮クリープ性の点で架橋
タイプが好ましい。
タイプとの2種類があり、前者はPOを揮発性有機溶剤
と共に、特殊押出機で押し出して、直接発泡体を得る。
該発泡体は金型の出口で発泡するので、表面に凹凸、皺
などが発生する場合がある。これに対し、後者は、PO
に熱分解型の発泡剤を混合して、押出機でシートを作製
し、放射線又は過酸化物でポリオレフィンを適度に架橋
して、加熱・発泡する。該発泡体は表面が前者に比べ、
平滑で肉厚も均一である。従って、PO独立気泡体に
は、無架橋、架橋いずれのタイプでも使用できるが、好
ましくは、加工性、耐熱性、圧縮クリープ性の点で架橋
タイプが好ましい。
【0012】本発明の畳用芯材に於いて、最外層に積層
される第2PO独立気泡体は、人間に感覚的に適度なク
ッション性を与え、軟質表皮材が受ける衝撃力、集中応
力荷重を分散させる役目を果たし、第2PO独立気泡体
の裏面に積層されたガラス繊維層は、第2PO独立気泡
体の抗張力を補強し、過剰に応力によって伸長しないよ
うにしている。
される第2PO独立気泡体は、人間に感覚的に適度なク
ッション性を与え、軟質表皮材が受ける衝撃力、集中応
力荷重を分散させる役目を果たし、第2PO独立気泡体
の裏面に積層されたガラス繊維層は、第2PO独立気泡
体の抗張力を補強し、過剰に応力によって伸長しないよ
うにしている。
【0013】従って、第2PO独立気泡体は、第1PO
独立気泡体より、大きな機械的強度が要求されるため、
見掛け密度は、前者の方が後者よりも大きいか同じであ
ることが必要である。具体的には、第2PO独立気泡体
の見掛け密度は、0.025〜0.2g/cm3 である
ことが必要で、好ましくは、0.06〜0.1g/cm
3 が適切である。見掛け密度が、0.025g/cm3
未満の場合は、圧縮強度が小さく、集中荷重によって損
傷を受け易く、0.2g/cm3 を越えると、圧縮強
度、剛性が固すぎて、充分なクッション性が得られな
い。
独立気泡体より、大きな機械的強度が要求されるため、
見掛け密度は、前者の方が後者よりも大きいか同じであ
ることが必要である。具体的には、第2PO独立気泡体
の見掛け密度は、0.025〜0.2g/cm3 である
ことが必要で、好ましくは、0.06〜0.1g/cm
3 が適切である。見掛け密度が、0.025g/cm3
未満の場合は、圧縮強度が小さく、集中荷重によって損
傷を受け易く、0.2g/cm3 を越えると、圧縮強
度、剛性が固すぎて、充分なクッション性が得られな
い。
【0014】又、第2PO独立気泡体の肉厚は、10m
m以下が適当で、好ましくは、5mm以下が好ましい。
肉厚が10mmを越える場合は、ガラス繊維層の第2P
O独立気泡体に対する機械的強度の補強効果が充分に及
ばなく、局部集中荷重による永久圧縮変形を受け易い。
m以下が適当で、好ましくは、5mm以下が好ましい。
肉厚が10mmを越える場合は、ガラス繊維層の第2P
O独立気泡体に対する機械的強度の補強効果が充分に及
ばなく、局部集中荷重による永久圧縮変形を受け易い。
【0015】ガラス繊維層でサンドイッチ状に積層され
ている第1PO独立気泡体は、畳としての立体感、クッ
ション性、断熱性の機能を分担をしている部分で、両面
がガラス繊維層で補強されているので、局部的な集中荷
重を受けても、第1PO独立気泡体には損傷が及ばな
い。それ故に、第1PO独立気泡体の見掛け密度は、
0.02〜0.2g/cm3の範囲が適当である。0.
02g/cm3 未満の場合は、圧縮強度が不足し、0.
2g/cm3 を越えると、剛性が大きく、クッション性
が不足する。
ている第1PO独立気泡体は、畳としての立体感、クッ
ション性、断熱性の機能を分担をしている部分で、両面
がガラス繊維層で補強されているので、局部的な集中荷
重を受けても、第1PO独立気泡体には損傷が及ばな
い。それ故に、第1PO独立気泡体の見掛け密度は、
0.02〜0.2g/cm3の範囲が適当である。0.
02g/cm3 未満の場合は、圧縮強度が不足し、0.
2g/cm3 を越えると、剛性が大きく、クッション性
が不足する。
【0016】第1PO独立気泡体の肉厚は、本発明の芯
材を使用した畳が、所定場所に嵌め込んで設置した場
合、上で激しい運動をしても相互に移動して外れない程
度の肉厚が要求される。従って、肉厚は、目的に応じて
5〜50mmが選定され、5mm未満では、外れ易く、
50mmを越えると、カラス繊維の機能が及ばなくな
る。
材を使用した畳が、所定場所に嵌め込んで設置した場
合、上で激しい運動をしても相互に移動して外れない程
度の肉厚が要求される。従って、肉厚は、目的に応じて
5〜50mmが選定され、5mm未満では、外れ易く、
50mmを越えると、カラス繊維の機能が及ばなくな
る。
【0017】ガラス繊維層は、ガラスネット、ガラスク
ロス、ガラス繊維の不織布などが挙げられ、これらの少
なくとも1種が使用される。ガラス繊維層の坪量は、特
に制限はないが、クッション性の維持、経済性から、坪
量200g/m2 以下が好ましく、50g/m2 以下が
さらに好ましい。
ロス、ガラス繊維の不織布などが挙げられ、これらの少
なくとも1種が使用される。ガラス繊維層の坪量は、特
に制限はないが、クッション性の維持、経済性から、坪
量200g/m2 以下が好ましく、50g/m2 以下が
さらに好ましい。
【0018】第1PO独立気泡体の両面に強固にガラス
繊維層を積層すると、この積層面の熱膨張が抑制され、
表面と裏面に温度差が生じても、該積層体の反りが生じ
なくなる。又、上記の利点の他に、畳の芯材が、温度差
によって寸法変化が少ないことは、畳の製作時期が季節
的に異なっていても、畳の寸法サイズが変化しないこと
を意味し、畳職人に大いに歓迎される。
繊維層を積層すると、この積層面の熱膨張が抑制され、
表面と裏面に温度差が生じても、該積層体の反りが生じ
なくなる。又、上記の利点の他に、畳の芯材が、温度差
によって寸法変化が少ないことは、畳の製作時期が季節
的に異なっていても、畳の寸法サイズが変化しないこと
を意味し、畳職人に大いに歓迎される。
【0019】ガラス繊維層を独立気泡体に積層する方法
は、クロロプレン系接着剤、ウレタン系接着剤、ホット
メルト系接着剤、熱融着、縫製など各種の公知の方法が
挙げられるが、経済的理由から、熱融着が好ましい。例
えば、ガラス繊維層が、空隙が大きいガラスネットの場
合は、2つのPO独立気泡体シートを加熱しながらサン
ドイッチすれば、良好に積層でき、空隙の少ないガラス
不織布の場合は、PO系樹脂をバインダーとしたガラス
繊維不織布を使用すれば、上記と同様に容易に熱融着に
よる積層ができる。類似の方法としては、押出ラミネー
ト法があり、ガラス繊維層シートとPO系独立気泡体と
を、押出機から出た溶融PO樹脂を挟む形で、圧着・積
層する方法がある。
は、クロロプレン系接着剤、ウレタン系接着剤、ホット
メルト系接着剤、熱融着、縫製など各種の公知の方法が
挙げられるが、経済的理由から、熱融着が好ましい。例
えば、ガラス繊維層が、空隙が大きいガラスネットの場
合は、2つのPO独立気泡体シートを加熱しながらサン
ドイッチすれば、良好に積層でき、空隙の少ないガラス
不織布の場合は、PO系樹脂をバインダーとしたガラス
繊維不織布を使用すれば、上記と同様に容易に熱融着に
よる積層ができる。類似の方法としては、押出ラミネー
ト法があり、ガラス繊維層シートとPO系独立気泡体と
を、押出機から出た溶融PO樹脂を挟む形で、圧着・積
層する方法がある。
【0020】(作用)上述の如く、本発明の畳用芯材
は、PO独立気泡体を低線膨張率のガラス繊維層で、P
O独立気泡体を肉厚方向に2箇所で固定しているので、
表面と裏面とに温度差が生じても、反り返ることが無
い。さらに、ガラス繊維層の上に見掛け密度の低いPO
独立気泡体を積層しているので、表面の強度を上げて、
クッション性を維持し、且つ、表面に加わる集中荷重に
対して、ガラス繊維層でPO独立気泡体を補強すると共
に、応力の分散を計って、表面の凹凸変形を抑制してい
る。
は、PO独立気泡体を低線膨張率のガラス繊維層で、P
O独立気泡体を肉厚方向に2箇所で固定しているので、
表面と裏面とに温度差が生じても、反り返ることが無
い。さらに、ガラス繊維層の上に見掛け密度の低いPO
独立気泡体を積層しているので、表面の強度を上げて、
クッション性を維持し、且つ、表面に加わる集中荷重に
対して、ガラス繊維層でPO独立気泡体を補強すると共
に、応力の分散を計って、表面の凹凸変形を抑制してい
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明する為
に、以下、実施例、比較例を挙げる。
に、以下、実施例、比較例を挙げる。
【0022】実施例1 (畳用芯材の材料)第2PO独立気泡体(以下、15倍発泡ポリエチレン2
と呼ぶ) 見掛け密度0.067g/cm3 、肉厚5mm、幅12
00mmのポリエチレン独立気泡体(積水化学社製ソフ
トロン#1505)で、低密度ポリエチレンと直鎖状低
密度ポリエチレンの等量混合体で、放射線架橋法にて製
造された。第1PO独立気泡体(以下、30倍発泡ポリエチレン1
と呼ぶ) 見掛け密度0.033g/cm3 、肉厚5mm、幅12
00mmのポリエチレン独立気泡体(積水化学社製ソフ
トロン#3005)で、低密度ポリエチレン単独で、放
射線架橋法にて製造された。ガラス繊維層(以下、ガラスネット3と呼ぶ) 直径20μmのガラス繊維フィラメントを縦、横方向に
各々5mm間隔に並べ、交点をEVA系ホットメルト接
着剤で止めたガラスネット(日東紡績製)
と呼ぶ) 見掛け密度0.067g/cm3 、肉厚5mm、幅12
00mmのポリエチレン独立気泡体(積水化学社製ソフ
トロン#1505)で、低密度ポリエチレンと直鎖状低
密度ポリエチレンの等量混合体で、放射線架橋法にて製
造された。第1PO独立気泡体(以下、30倍発泡ポリエチレン1
と呼ぶ) 見掛け密度0.033g/cm3 、肉厚5mm、幅12
00mmのポリエチレン独立気泡体(積水化学社製ソフ
トロン#3005)で、低密度ポリエチレン単独で、放
射線架橋法にて製造された。ガラス繊維層(以下、ガラスネット3と呼ぶ) 直径20μmのガラス繊維フィラメントを縦、横方向に
各々5mm間隔に並べ、交点をEVA系ホットメルト接
着剤で止めたガラスネット(日東紡績製)
【0023】(熱融着ラミネーターと積層方法)図1に
示すように、熱融着ラミネーターの主要部分は、左右対
称型で、それぞれ対をなして、シート材料ガイドロール
21、22、23と熱融着ロール24、シュバンクバー
ナー25から構成されている。熱融着ロール24は、直
径が大きい冷却ロールからなり、このロールの上又は近
傍で、シュバンクバーナー25で、材料の表面を加熱溶
融させて相互に圧着させる仕組みになっている。
示すように、熱融着ラミネーターの主要部分は、左右対
称型で、それぞれ対をなして、シート材料ガイドロール
21、22、23と熱融着ロール24、シュバンクバー
ナー25から構成されている。熱融着ロール24は、直
径が大きい冷却ロールからなり、このロールの上又は近
傍で、シュバンクバーナー25で、材料の表面を加熱溶
融させて相互に圧着させる仕組みになっている。
【0024】15倍発泡ポリエチレン2とガラスネット
3とを、左右からそれぞれ、ガイドロール21、22を
経て、熱融着ロール24に導入される。一方、同時に、
30倍発泡ポリエチレン1は上部より垂直にガイドロー
ル23を経て、同様に、熱融着ロール24に導入され
る。かくして、シート材料1、2、3は、それぞれのシ
ート材料の上から、シュバンクバーナーで表面が240
℃に加熱され、これら5枚のシートが、熱融着ロール2
4にて、同時に圧着されて、図2に示されるように、肉
厚15mm、幅1200mmの長尺積層体が得られた。
ラミネート速度は11m/分であった。
3とを、左右からそれぞれ、ガイドロール21、22を
経て、熱融着ロール24に導入される。一方、同時に、
30倍発泡ポリエチレン1は上部より垂直にガイドロー
ル23を経て、同様に、熱融着ロール24に導入され
る。かくして、シート材料1、2、3は、それぞれのシ
ート材料の上から、シュバンクバーナーで表面が240
℃に加熱され、これら5枚のシートが、熱融着ロール2
4にて、同時に圧着されて、図2に示されるように、肉
厚15mm、幅1200mmの長尺積層体が得られた。
ラミネート速度は11m/分であった。
【0025】比較例1 15倍発泡ポリエチレン2だけを使用した以外は実施例
1と全く同じ方法で、肉厚15mm、幅1200mmの
長尺積層体を得た。
1と全く同じ方法で、肉厚15mm、幅1200mmの
長尺積層体を得た。
【0026】比較例2 30倍発泡ポリエチレン1だけを使用した以外は実施例
1と全く同じ方法で、肉厚15mm、幅1200mmの
長尺積層体を得た。
1と全く同じ方法で、肉厚15mm、幅1200mmの
長尺積層体を得た。
【0027】上記の実施例、比較例の結果を表1に示
す。平面膨張長さは、当社法により、約10cm角の試
料を3個取り、20℃、65%RHの部屋に、24時間
放置後、表面、裏面の縦横方向の寸法を正確に測定した
後、急速高温乾燥器に試料を入れて、40℃に昇温し、
2時間後、カセトメーターで、透明窓を通じて、試料の
長さを測定した。数値は、試料1m当たりの膨張長さに
換算して、mm単位で表示した。加熱寸法変化は、JI
S K 6767によって測定した。結果は、ガラスネ
ットを積層することに、膨張長さ、加熱寸法変化共に著
しく改善されていることがわかる。
す。平面膨張長さは、当社法により、約10cm角の試
料を3個取り、20℃、65%RHの部屋に、24時間
放置後、表面、裏面の縦横方向の寸法を正確に測定した
後、急速高温乾燥器に試料を入れて、40℃に昇温し、
2時間後、カセトメーターで、透明窓を通じて、試料の
長さを測定した。数値は、試料1m当たりの膨張長さに
換算して、mm単位で表示した。加熱寸法変化は、JI
S K 6767によって測定した。結果は、ガラスネ
ットを積層することに、膨張長さ、加熱寸法変化共に著
しく改善されていることがわかる。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明の畳用芯材は、上述の如く構成さ
れているので、上で激しい運動をしたり、転倒しても安
全な畳の芯材を提供することができ、柔道用畳、子供、
老人用の畳の芯材に有効である。
れているので、上で激しい運動をしたり、転倒しても安
全な畳の芯材を提供することができ、柔道用畳、子供、
老人用の畳の芯材に有効である。
【図1】本発明の実施例1に於いて、畳用芯材を製造す
る工程の1例を説明する1部断面図である。
る工程の1例を説明する1部断面図である。
【図2】本発明の実施例1に於いて、畳用芯材の1例を
示す模式断面図である。
示す模式断面図である。
1、 第1のポリオレフィン独立気泡体 2、 第2のポリオレフィン独立気泡体 3、 ガラス繊維層
Claims (1)
- 【請求項1】 第1のポリオレフィン独立気泡体の両面
にガラス繊維層が積層され、少なくとも一方のガラス繊
維層上に第2のポリオレフィン独立気泡体が積層されて
おり、前記第1のポリオレフィン独立気泡体の見掛け密
度が第2のポリオレフィン独立気泡体の見掛け密度と同
じか、それよりも低いことを特徴とする畳用芯材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8066091A JPH09254290A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 畳用芯材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8066091A JPH09254290A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 畳用芯材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09254290A true JPH09254290A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13305855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8066091A Pending JPH09254290A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 畳用芯材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09254290A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000036952A (ko) * | 2000-04-03 | 2000-07-05 | 손성진 | 합성섬유 휄트제 건축 및 산업용 자재의 표면 필름열융착방법 |
JP2014043726A (ja) * | 2012-08-28 | 2014-03-13 | Fukuvi Chem Ind Co Ltd | 衝撃吸収床材 |
JP2018104981A (ja) * | 2016-12-26 | 2018-07-05 | 積水成型工業株式会社 | 積層畳表及びそれを用いた畳 |
-
1996
- 1996-03-22 JP JP8066091A patent/JPH09254290A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000036952A (ko) * | 2000-04-03 | 2000-07-05 | 손성진 | 합성섬유 휄트제 건축 및 산업용 자재의 표면 필름열융착방법 |
JP2014043726A (ja) * | 2012-08-28 | 2014-03-13 | Fukuvi Chem Ind Co Ltd | 衝撃吸収床材 |
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