JPS5935002Y2 - 半導体発光表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は半導体発光表示装置にかかり、特に高輝度、
良明暗比にして鮮明な表示部を有する半導体発光表示装
置に関する。

一例の半導体発光表示装置（以降発光表示装置と略称す
る）に第１図に斜視図にて、またその一部のセグメント
部を断面図にて示すものがある。

図にかいて、１は配線パターン層２が配設され電気絶縁
部材でなる基台で、この配線パターン層２に発光素子３
が配設される。

また、４は光反射部材で前記基台に１主面で取着され、
穿設された光反射面４ａが発光素子３を囲繞する如く形
成されてなる。

さらに前記光反射部材４の露出主面にはフィルタ板５が
接着される。

前記フィルタ板は一例のポリエステルに光散乱材の酸化
チタニウムが捏和形成されたものである。

な訃、第１図に釦ける２ａは外部電極、６はフィルタ板
を透して微かに認められる表示部、第２図にｐけるＴは
発光素子の上面の電極とこれに対応する配線パターン層
とを接続するボンディング細線である。

また、第２図にて破線８ａにて発光素子の発光の一部の
行路を示し、発光後に光反射面にて反射後、フィルタ板
にて光散乱と光のフィルタが行なわれる状態と、二点鎖
、Ｗ８ｂにてフィルタ板にかける外光の光路、すなわち
反射状態を夫々示す。

上記フィルタ板は光散乱性の犬なるＴｉＯ２の如き光散
乱材が内在されてなるため、外光をも乱反射し一般に白
い（明るい）フィルタ板の外観面を呈し、発光素子の点
灯によるフィルタ板の表示部との明暗比が悪く点灯、不
点灯動作が不明瞭となる。

また、前記光散乱材による反射光が表示部の周辺（非表
示部）まで拡散し、第３図に示す如く光の「にじみ」９
となって表示部形状の鮮明度「切れ」を損なう。

すなわち、上記を要約すると従来の欠点は次の如くであ
る。

（１）点灯、不点灯時に訃ける明暗比が不良である。

（２）この装置の特にフィルタ板の表示部に外光照対中
の点灯明暗比が不良である。

（３）表示部周辺部への光の「にじみ」により表示部形
状が不鮮明である。

この考案は上記従来の欠点に対し、これを改良するため
の構造を備えた発光表示装置を提供するものである。

この考案にかかる発光表示装置はフィルタ板が基材層と
、この１主面に被着された有色の光散乱層と、光反射部
材に対する接着面と反対側の主面に被着され光反射部材
の開口形状よりも微小寸法だけ開口内方へ張出して形成
された遮光マスク層とを具備したことを特徴とする。

以下にこの考案を一実施例の発光表示装置につき図面を
参照して詳細に説明する。

この考案にかかる発光表示装置の一例を第４図に斜視図
にて、またセグメント部を第５図に断面図にて、さらに
セグメント部にかけるフィルタ板と遮光マスクとを説明
する断面図を第６図に示す。

図にかいて１は配線パターン層２が配設され電気絶縁部
材でなる基台で、配線パターン層を導出する外部電極２
ａを備える。

また前記配線パターン層２に発光素子３が配設される。

次に４は光反射部材で、前記基台に１主面で取着され、
穿設された光反射面４ａが発光素子３を囲繞する如く形
成されてなる。

さらに前記光反射部材４の露出（上）主面にはフィルタ
板Ｌ５が接着される。

前記フィルタ板は一例として約１５０μ厚の透明ポリエ
ステルシートを基材層１５ａとし、この一方の主面に顔
料（無機質）を捏和した接着剤でなる光散乱層１５ｂを
被着するとともに該層にて光反射部材４に接着する。

また前記基材層１５ａの他主面に（接着された保護層を
介し、または直接に）所定のパターニングが施された遮
光マスク層１５ｃが被着される。

前記遮光マスク層のパターンは特に第６図に示す如く、
セグメントの最終表示部形状になる光反射部材の開口形
状よりも微小寸法ｄだけ張出しくオーバ・・ング）して
形成される。

なト、上記パターンの形成は一般に行なわれるプリント
技術、写真技術等を応用して容易に達成できる。

また、遮光マスクは発光光、外光に対し充分な遮光性を
示すものであることを要し、黒色、灰色等の無彩色で外
光を吸収し反射性の低いものから選択され、第５図に２
点鎖線にて示される外光８ｂ’はマスク層部で無反射と
なる。

この考案により発光素子の欠点とされていた点灯、不点
灯時の明暗比の改善訃よび、表示部形状の鮮明度の改善
等をなしうるものであり、外光の乱反射による発光面の
明るさを相対的に向上できる。

また、表示部形状は最終表示部形状より微少寸法小にな
るため組立時に光反射部材とフィルタ板との位置合わせ
が容易であり、さらに接近した表示部間の相互の光「に
じみ」による光洩れ現象なども改善しうる。

次にこの考案の上記改良の効果はフィルタ板の変型防止
のため補強の一手段として板厚を犬にすることも、また
フィルタ作用と併せ光散乱作用をなすいわゆる光散乱層
を基材層の一主面に被着形成したフィルタ板を用いるこ
とも可能とした。

さらにフィルタ板に釦ける上記光散乱層を光反射部材側
、露出面側のいずれに設けることも可能とした。

また、本願はフィルタ板と光反射体との接着層を有色に
してかり、外囲器ケースの着色のように汚染されず、廉
価に達成できる利点もある。

なｐｌこの考案にかかるフィルタ板は第７図に一部を断
面図示する如く、フィルタ板υがその基材層２５ａの１
主面に光散乱層２５ｂと遮光層２５ｃとを積層被着して
形成され、基材層の他主面にて光反射部材に接着せしめ
る如くしてもよい。

さらに第８図には別の実施例の発光表示装置のレベルメ
ーターを斜視図にて示し、３５はフィルタ板、３５ｃは
遮光層である。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は従来の発光表示装置にかかり、第
１図は斜視図、第２図は一部のセグメントの断面図、第
３図はセグメントに訃ける光の「にじみ」を示す斜視図
、第４図ないし第８図はこの考案の一実施例の発光表示
装置にかかり、第４図は斜視図、第５図は一部のセグメ
ントの断面図、第６図はフィルタ板の一例の断面図、第
７図は別の一実施例のフィルタ板の断面図、第８図は別
の実施例の発光表示装置の斜視図を示す。 なか、図中同一符号は同一または相当部分を夫々示すも
のとする。 １・・・基台、２・・・配線パターン層、３・・・発光
素子、４・・・光反射部材、４ａ・・・光反射面、６・
・・セグメント、８ａ・・・発光の行路、８ｂ・・・外
光の行路、１５゜２５．３５・・・フィルタ板、１５ａ
、２５ａ・・・フィルタ板の基材層、１５ｂ、２５ｂ・
・・フィルタ板のの光散乱層、 １５ｃ、２５ｃ 、３５ｃ・・・フィルタ 板の遮光マスク層。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｌ ｌ主面に配線パターン層が形成された基台と、前記
   配線パターン層に配設された発光素子と、前記基台に配
   設され発光素子を囲繞する如く光反射面が穿設された光
   反射部材と、前記光反射部材に接着されたフィルタ板と
   を具備した半導体発光表示装置に訃いて、フィルタ板が
   基材層と、この１主面に被着された有色の光散乱層と、
   光反射部材に対する接着面と反対側の主面に被着され光
   反射部材の開口形状よりも微小寸法だけ開口内方へ張出
   して形成された遮光マスク層とを具備したごとを特徴と
   する半導体発光表示装置。 ２ フィルタ板が基材層に被着された光散乱層を介して
   光反射部材に接着したことを特徴とする実用新案登録請
   求の範囲第１項に記載の半導体発光表示装置。 ３ フィルタ板が基材層の１主面にて光反射部材に接着
   したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項に
   記載の半導体発光表示装置。