JPS5934105Y2 - 分割巻形点火コイル - Google Patents

分割巻形点火コイル

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JPS5934105Y2
JPS5934105Y2 JP17636079U JP17636079U JPS5934105Y2 JP S5934105 Y2 JPS5934105 Y2 JP S5934105Y2 JP 17636079 U JP17636079 U JP 17636079U JP 17636079 U JP17636079 U JP 17636079U JP S5934105 Y2 JPS5934105 Y2 JP S5934105Y2
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JP
Japan
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secondary coil
coil
wound
split
bobbin
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JP17636079U
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JPS5696613U (ja
Inventor
博 渡辺
良三 武内
隆雄 宮下
光圀 筒井
Original Assignee
株式会社日立製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 本案は自動車等の内燃機関の点火装置における、高電気
パルスを発生する点火コイルに係り、特に二次コイルを
多分割巻きにし、合成樹脂を用いて絶縁処理してなるモ
ールド点火コイルに関する。
従来のモールド点火コイルは、例えば特開昭52147
723号に示されるように、ボビンに一次コイルを積層
巻きにし、さらにその上に二次コイルを、コンテツサペ
ーパなどの絶縁紙を巻線層間に介しながら積層巻きにし
てコイル部を形威し、該コイル部を絶縁処理用ケースに
収納し、エポキシ樹脂などの熱硬化性合成樹脂を注入含
浸したのち、加熱硬化しコイル部の絶縁処理を施してい
た。
しかるに、上記手段による点火コイルにおいては、二次
コイルは一層当り200〜400回、数十層に渡り積層
巻きしており、各巻層間の電圧は1000〜3000
Vと非常に高電圧となる。
したがって、二次コイル巻層間にボイド等があると、こ
のボイドで部分放電を起し、絶縁破壊に到り絶縁不良の
原因となるため、合成樹脂の含浸注型に当っては複雑な
作業が必要であり、生産性向上の大きな障害となってい
た。
また、最近ではこれらの欠点に留意して二次コイルを多
分割巻きし、二次コイルの巻層間電圧を部分放電電圧以
下に抑制し、巻層間絶縁の簡略化をはかる試みがなされ
一部公知となっているが、これらのものは、巻層間の絶
縁をエナメル線の絶縁皮膜に依存するため、巻層間での
部分放電発生は短時間で絶縁破壊に到るため、巻層間電
圧の設計が重要である。
本案の目的は、巻層間電圧を最適とするための溝幅を提
供するにある。
本案を第1図〜第3図に示す実施例に基づき説明する。
一次コイルボビン1には一次コイル2が、二次コイル分
割型ボビン3には二次コイル4が巻装されている。
−次コイルボビン1は熱可塑性合成樹脂により成形され
たものであり、一方の端部には絶縁処理用ケース5と嵌
合する鍔部101を有しており、該鍔部101には二次
コイル4の低圧側端末を接続するためのアース端子6が
取付けられ、他方の端部には一次コイル2と二次ニイル
4を等間隔に保つための、二次コイル分割ボビン3の内
周面に嵌合する凸部102を有した構造となっている。
−次コイル2は線径0.3〜1.Qmm程度のエナメル
線を一層当り数十回ずつ、数層に渡り合計100〜30
0回程度積層巻きされている。
二次コイル分割ボビン3は、−次コイルボビン1と同じ
よフな材料の合成樹脂により成形されており、二次コイ
ル4を多分割巻きとするための溝部301を有している
二次コイル4は線径0.03〜Q、1mm程度のエナメ
ル線を用いて合計1万〜3万回程度、5〜15に分割さ
れ直列に構成されるよう巻線されている。
この巻線された一次コイル2、二次コイル4は、二次コ
イル分割ボビン3の内側に、−次コイル2がさし込まれ
る構造となっており、二次コイル4の低圧部が、−次コ
イルボビン1の鍔部101に当るように組立てられ、二
次コイル4の低圧側端末を一次コイルボビン1の鍔部1
01に設けられたアース端子6に接続したのち、絶縁処
理用ケース5を一次コイルボビン1の鍔部101に嵌合
するようかぶせてコイル部7を形成する。
これらコイル部7にはエポキシ樹脂などの熱硬化性合成
樹脂よりなる絶縁注型樹脂8が注入含浸されたのち、加
熱硬化されている。
−次コイル2の巻始めは一次端子9に、巻終りは一次端
子10に接続され、二次コイル4の高圧側端末は高圧端
子11に接続されている。
L次コイルボビン1には鉄心12が挿入され、鉄心12
はやはり磁気回路を構成する鉄心13と、鉄心12.1
3を通る最大磁束密度を制限するための空隙を定める非
磁性体のスペーサ14を介して接続されている。
上記構成部品は熱可塑性合成樹脂よりなる外装成形樹脂
15により一体に成形されている。
本案の主要部をなす二次コイル分割ボビン3の詳細につ
いて第4図、第5図に基づき説明すれば、二次コイル分
割ボビン3は、複数個の鍔部302と溝301からなり
、各溝301には二次コイル4が巻線されており、鍔部
302にはエナメル線が次の溝301に渡るための、切
り欠き部303が設けられている。
また、溝301の幅lは巻層間電圧に重要な関連がある
すなわち、溝301の幅lが広ければ、一層当りの巻数
が多くなり巻層間電圧が高くなるため、この巻層間で部
分放電の発生、およびこれに起因する絶縁破壊を生じ易
く極めて不安定な状態で実覆に供さねばならない。
しかしながら、小形化の点では溝301の幅lは、広け
れば広いほど有利であり、溝301の幅lの設定が、分
割巻形点火コイル実用化の重要な課題であった。
これらの課題を解決するため、溝301の幅lについて
実験を行った結果、次式を満足する範囲内にあれば、巻
層間の部分放電発生を防止でき、かつ小形、軽量の分割
巻形点火コイルを製造できることが明らかになった。
1=に−d/V 但し、l−溝の幅(mm)、d−エナメル線の線径(m
m)、■=2次コ次代イル1ターン当電圧(V)、K=
定数 なお、定数にと巻層間電圧、および占積率(従来巻形点
火コイルと本案の分割巻形点火コイルの二次コイルの大
きさの比)は第6図で示したような関係にあり、定数K
が90で巻層間電圧イが部分放電開始電気口以下で、か
つ形状へが最小で最適値であるが、定数Kが45までは
従来巻形点火コイルに比べて、二次コイル4を小さくす
ることができ実用上有利である。
したがって、本案における定数にの値は45〜90の範
囲内にあることが必要である。
さらに第6図において詳細に説明する。
既に述べたように、Kは定数であり、この値は巻幅lを
定めるために用いられるものであるが、実験により求め
た結果では、この値は45〜90の範囲にあることが望
ましい。
すなわちKは、巻線層間の電圧を規制するとともに形状
を最適とするためのものである。
また、巻層電圧については、エナメル線の線径dと二次
コイル1ターン当りの電圧■を一定とすると、上記の定
数Kを大きくするに従って巻幅lは大きくなる。
このlが大きくなると一層の巻数Nは増加する。
巻層間電圧は2XNXVで表わされ、Nが増加する程巻
線間電圧が大きくなる(第6図イ参照)。
二次コイルは整列に一層ずつ順次積層されて巻線されて
おり、従って巻層間電圧は二層分の巻数に上記のV(=
二次コイルの1ターン当りの電圧)を掛けた値となる。
このVは点火コイルの二次発生電圧を二次コイルの総巻
数で割った値である。
次に、上述の形状とは二次コイルの径方向の形状である
従って、上記の定数Kが大きくなるに従って、lは大き
くなり、一層の巻数が増加して積層数が減少するため、
径方向の形状が小さくなることを意味する。
この場合、軸方向の形状は径方向に反比例するが、点火
コイルの総合の形状を考えると、径方向の寸法で外観形
状が決まり、軸方向の大きさにはさほど影響しない。
以上の巻層間電圧及び形状を決定するために定数Kが存
在するのである。
すなわち、Kが45以下では形状が従来方法の巻形の点
火コイルよりも大きくなってしまい、分割巻形の利点が
出てこないこととなる。
また、このKの値が90以上では巻層間電圧が部分放電
開始電圧を越えてしまい、巻層間で絶縁破壊を生じ、分
割巻線形点火コイルが成立しないのである。
以上説明したように、本案によれば、二次コイル分割ボ
ビン3の溝301の幅lは、エナメル線の太さ、および
−次コイル4の1ターン当りの電圧から決めることがで
き、小形で絶縁特性の優れた分割巻形点火コイルを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案のコイル部の平面図、第2図は第1図のI
−I’部の縦断面図、第3図は本案の一実施例を示すモ
ールド点火コイルの断面図、第4図は本案の主要部をな
す二次コイル分割ボビンの側面図、第5図は第4図のI
−I’部の断面図、第6図は定数にの説明図である。 1・・・・・・−次コイルボビン、2・・・・・・−次
コイル、3・・・・・・二次コイル分割ボビン、4・・
・・・・二次コイル、5・・・・・・絶縁処理用ケース
、6・・・・・・アース端子、7・・・・・・コイル部
、8・・・・・・絶縁注型樹脂、9・・・・・・−次端
子、10・・・・・・−次端子、11・・・・・・高圧
端子、12・・・・・・鉄心、13・・・・・・鉄心、
14・・・・・・スペーサ、15・・・・・・外装成形
樹脂、101・・・・・・鍔部、102・・・・・・凸
部、301・・・・・・溝、302・・・・・・鍔部、
303・・・・・・切り欠き部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 一次コイルを一次コイルボビンに巻装し、二次コイルを
    複数個の鍔部を有する分割型二次コイルボビンに多分割
    巻きし、該−次コイルを二次コイルの内周側となるよう
    組合せ、該−次コイルと二次コイルを同時に合成樹脂を
    用いてモールドしてなる点火コイルにおいて、前記分割
    型二次コイルボビンの鍔部と鍔部の間隙、すなわち巻線
    される溝の幅lが次式 %式% 但し、l−溝の幅(mm)、d−エナメル線の線径(m
    m)、■=2次コイル1ターン当りの誘起電圧(V)、
    K一定数(45〜90の範囲にある)を満足する範囲内
    にあって、該溝に巻線を施しかつ各々の溝に直列に巻線
    できるよう、各々の鍔部に巻線が次溝に渡るための切り
    欠き部を設けた分割型二次コイルボビンを用いて二次コ
    イルを構成したことを特徴とする分割巻形点火コイル。
JP17636079U 1979-12-21 1979-12-21 分割巻形点火コイル Expired JPS5934105Y2 (ja)

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JPS5696613U JPS5696613U (ja) 1981-07-31
JPS5934105Y2 true JPS5934105Y2 (ja) 1984-09-21

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