JPH0625943Y2 - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

内燃機関用点火コイル

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JPH0625943Y2
JPH0625943Y2 JP1988132128U JP13212888U JPH0625943Y2 JP H0625943 Y2 JPH0625943 Y2 JP H0625943Y2 JP 1988132128 U JP1988132128 U JP 1988132128U JP 13212888 U JP13212888 U JP 13212888U JP H0625943 Y2 JPH0625943 Y2 JP H0625943Y2
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JP
Japan
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bobbin
coil
secondary bobbin
ignition coil
primary
Prior art date
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JP1988132128U
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JPH0252419U (ja
Inventor
敏郎 鈴木
友之 近藤
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Aisan Industry Co Ltd
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Aisan Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は内燃機関用点火コイルに関し、特に一次コイル
を巻回する一次ボビンと、この一次ボビンを収容すると
共に二次コイルを分割して巻回する二次ボビンとを備え
た点火コイルに係る。
[従来の技術] 内燃機関の点火コイルとして、電磁鋼板を積層したコア
に一次コイルを巻装し、その回りに二次コイルを巻装し
た後、熱硬化性樹脂により加熱硬化した樹脂モールド点
火コイルが知られている。この種点火コイルにおける二
次コイルに関し、高電圧が誘起される巻線間の絶縁性を
高めるべく多層分割巻きが採用されている。これは二次
コイルを複数の層に分割し巻層間電圧を部分放電電圧以
下に抑えるもので、二次ボビンを複数の鍔部を有する筒
体とし、鍔部間に形成される複数の溝の各々に二次コイ
ルを分割して巻回したもので、例えば実開昭59−70
318号公報に記載されている。
[考案が解決しようとする課題] 上記二次ボビンは合成樹脂により上記形状に成形される
が、二次ボビンの筒体の軸方向に例えば二分割した金型
から成る成形用金型を用いて二次ボビンの外側面を成形
する場合において、成形用金型の分割面に対応する二次
ボビンの外側面のパーティングライン、即ち型割線は筒
体の軸方向及び鍔部の前記軸方向に対して直交する方向
となる。従って、このパーティングライン上にバリが生
ずることになる。このようなバリは高耐電圧が要求され
る二次ボビンにとって好ましいものではなく最小限に抑
える必要がある。即ち、二次ボビンの軸方向即ち巻回す
る二次コイルと直交する方向にバリが形成されるため、
巻回時あるいは巻回後二次コイルがバリに圧接され、コ
イル被膜が損傷するおそれがある。このようなバリを除
去することは二次ボビンの形状からして容易ではない。
従って、バリは成形時に出来る限り小さく抑える必要が
あるが、金型の分割面に高度の面精度が必要であり金型
の合わせ、加工にも高精度が要求される。このため、金
型が高価となり、また加工費が上昇し、結局製品価格が
上昇することになる。
そこで、本考案は特に成形金型を高精度とすることなく
二次ボビンの外側面成形時に生ずるバリの影響を受けな
い二次ボビン構造とすることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、本考案においては、一次コ
イルを巻回する筒体の一次ボビンと、側面に複数の鍔部
を有する筒体から成り、該筒体の軸方向に外側面を分割
して成形し前記複数の鍔部間に形成される複数の溝の各
々に二次コイルを分割して巻回する二次ボビンとを備
え、該二次ボビンの中空部に前記一次ボビンを収容して
成る内燃機関用点火コイルにおいて、前記二次ボビンの
外側面に対し、前記筒体の軸方向及び前記鍔部の前記軸
方向に対して直交する方向に夫々凹部を形成し、前記二
次ボビンの外側面成形時に形成されるバリが前記凹部の
底面を構成するようにしたものである。
[作用] 上記のように構成された点火コイルにおいて、二次ボビ
ンの外側面には筒体の軸方向及び鍔部の前記軸方向に対
して直交する方向に夫々凹部が形成されており、二次ボ
ビンの外側面成形時に生じ得るバリはこの凹部の底面を
構成し、バリの頂部が二次ボビンの表面上に露出するこ
とはない。従って、二次ボビンに張力を以って巻回され
る二次コイルはバリに接触することはなく、また巻回後
においても接触することはない。而して、一次コイルが
巻回された一次ボビンが二次ボビンの中空部に収容さ
れ、一次ボビンの中空部にコアが挿嵌され、合成樹脂に
よりモールドされる。
このように形成された点火コイルにおいて、一次コイル
に供給される一次電流が断続することによりコアに磁束
変化が生ずると、二次コイルに高電圧が誘起される。
[実施例] 以下、本考案の点火コイルの望ましい実施例を図面を参
照して説明する。
第1図は本考案の一実施例に係る点火コイル1を示し、
合成樹脂製のケース2が外部コア3を一体にして容器状
に成形される。外部コア3は複数の略コ字状の電磁鋼板
を積層した積層鋼板で構成されている。外部コア3の両
開放端部には凹部3aが形成されている。
そして、一次コイル11が巻回された合成樹脂製筒体の
一次ボビン21が、二次コイル12が巻回された合成樹
脂製筒体の二次ボビン22の中空部に収容されて一体と
なり、ケース2内に収容される。また、柱状積層鋼板で
構成された中心コア4及び外部コア5がT字形に結合さ
れた状態で中心コア4が一次ボビン21の中空部に収容
され、外部コア5と外部コア3が結合される。ここで、
中心コア4と外部コア5は中心コア4の一端に形成され
た一対の4bが外部コア5の中央部側面に形成された一
対の凹部5aに圧入されて磁気的に結合されている。
外部コア5の長手方向側面両端には凸部5bが形成され
ており、これらが夫々上記外部コア3の凹部3aに圧入
され、外部コア5と外部コア3が磁気的に結合されてい
る。而して、これら外部コア3,5及び中心コア4によ
って閉磁路コアが構成される。尚、中心コア4の他端と
外部コア5の内側面との間には磁束のヒステリシスを小
さくし大きな有効磁束変化が得られるようエアギャップ
6が形成されている。
各部品がこのように配設された後、熱硬化性の合成樹脂
がケース2内に充填されて加熱され、各部品が一体的に
含侵固着される。これにより、樹脂部8が形成される。
上記二次コイル12が巻回される二次ボビン22に関
し、その構造を第2図及び第3図を参照して説明する。
第2図に明らかなように、二次ボビン22の筒体の外側
面には複数の鍔部22aが形成されている。鍔部22a
は本実施例では両端を含め九個形成されているが、符号
は代表して鍔部22aで表すこととする。このような構
造の二次ボビン22を樹脂成形するに当り、二次ボビン
22の外側面成形用として二次ボビン22の筒体の軸方
向に二分割した金型から成る外側面成形金型を用いる
と、その分割面は二次ボビン22の筒体の軸方向及び各
鍔部22aの筒体の軸方向に対して直交する方向に形成
される面となり、従ってパーティングライン、即ち型割
線は第2図中に破線で示したようになる。尚、第2図中
の双方向矢印は外側面成形金型の抜き方向を示す。
このとき、二次ボビン22の筒体胴部及び各鍔部22a
には、上記パーティングラインに沿って凹部22bが形
成されるように構成されている。この凹部22bは、第
2図及び第3図に示した成形時のバリが皆無の状態を基
準として、深さdに設定されている。この深さdは一般
的な外側面成形金型を用い通常の方法で二次ボビン22
の外側面を成形したときに生ずるバリの最大厚さh以上
の値とされ、金型あるいは加工精度に応じて設定され
る。従って、二次ボビン22が成形されパーティングラ
イン上にバリが形成されると、バリが凹部22bの底面
を構成することとなり、凹部22bの深さはd−hとな
る。而して、バリの発生を懸念する必要なく、通常の成
形作業を行なうことができ金型のコストあるいは加工費
が上昇することはない。尚、二次ボビン22を製造する
に当っては所定の深さdの凹部22bを設定し、バリ
の厚さがこのd以内となるように管理することとして
もよい。このようにしても、従前のバリを無視できる程
度にまで管理することに比し大幅に製造コストを低減す
ることができる。
また、凹部22bは通常は或る程度の深さを有してお
り、二次ボビン22に二次コイル12が巻回される際に
はこの凹部22bを介して外部に連通するので空気溜り
が生ずることはない。即ち、従来の二次ボビンにおいて
二次コイル巻回時に空気溜りが生じ、これにより熱硬化
樹脂の含侵性が損なわれるという問題があり樹脂モール
ドも容易ではなかったが、本実施例においては凹部22
bにより良好な含侵性が得られる。尚、一次ボビン21
についても同様に構成することとしてもよい。
上記のように構成された点火コイル1は内燃機関(図示
せず)に装着され、一次コイル11に供給される一次電
流が断続することにより閉磁路コアを構成する中心コア
4並びに外部コア3及び5に磁束変化が生ずる。これに
より、二次コイル12に所定の高電圧が発生し、配電器
(図示せず)に供給され、各点火プラグ(図示せず)に
順次配電される。
[考案の効果] 本考案は以上のように構成されているので以下の効果を
奏する。
即ち、本考案に係る点火コイルにおける二次ボビンは、
その外側面に対し筒体の軸方向及び鍔部の前記軸方向に
対して直交する方向に夫々凹部が形成され、二次ボビン
の外側面の成形時に生じ得るバリは凹部の底面を構成し
ているので、二次コイルが巻回時に損傷するおそれはな
く、しかも樹脂モールド時に良好な含侵性が確保され
る。而して、点火コイルとしての品質及び信頼性が向上
する。
また、二次ボビンの外側面成形時にバリの発生を懸念す
る必要がないため通常の金型を用いて通常の管理で製造
することができ、従って安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の点火コイルの一実施例を示す縦断面
図、 第2図は第1図の実施例における二次ボビンの縦断面
図、 第3図は第2図のIII−III線断面図である。 1……点火コイル,2……ケース, 3,5……外部コア, 4……中心コア,8……樹脂部, 11……一次コイル,12……二次コイル, 21……一次ボビン,22……二次ボビン, 22a……鍔部,22b……凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次コイルを巻回する筒体の一次ボビン
    と、側面に複数の鍔部を有する筒体から成り、該筒体の
    軸方向に外側面を分割して成形し前記複数の鍔部間に形
    成される複数の溝の各々に二次コイルを分割して巻回す
    る二次ボビンとを備え、該二次ボビンの中空部に前記一
    次ボビンを収容して成る内燃機関用点火コイルにおい
    て、前記二次ボビンの外側面に対し、前記筒体の軸方向
    及び前記鍔部の前記軸方向に対して直交する方向に夫々
    凹部を形成し、前記二次ボビンの外側面成形時に形成さ
    れるバリが前記凹部の底面を構成するようにしたことを
    特徴とする内燃機関用点火コイル。
JP1988132128U 1988-10-07 1988-10-07 内燃機関用点火コイル Expired - Lifetime JPH0625943Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988132128U JPH0625943Y2 (ja) 1988-10-07 1988-10-07 内燃機関用点火コイル

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JP1988132128U JPH0625943Y2 (ja) 1988-10-07 1988-10-07 内燃機関用点火コイル

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JPH0252419U JPH0252419U (ja) 1990-04-16
JPH0625943Y2 true JPH0625943Y2 (ja) 1994-07-06

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20190186060A1 (en) * 2017-12-15 2019-06-20 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Weaving method employed by multicolor water-jet loom

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5895006U (ja) * 1981-12-21 1983-06-28 株式会社東芝 電磁コイル
JPS5970318U (ja) * 1982-11-02 1984-05-12 阪神エレクトリツク株式会社 分割巻き点火コイルの二次コイル用ボビン

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JPH0252419U (ja) 1990-04-16

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