JPH0314030Y2 - - Google Patents

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JPH0314030Y2
JPH0314030Y2 JP4508885U JP4508885U JPH0314030Y2 JP H0314030 Y2 JPH0314030 Y2 JP H0314030Y2 JP 4508885 U JP4508885 U JP 4508885U JP 4508885 U JP4508885 U JP 4508885U JP H0314030 Y2 JPH0314030 Y2 JP H0314030Y2
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bobbin
grooves
secondary bobbin
axial direction
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、内燃機関用点火装置に用いる点火コ
イルに関するものである。
[考案の概要] 本考案は、2次ボビンの軸線方向に並設した複
数の巻線巻回溝にそれぞれ単位巻線を巻回して該
複数の単位巻線を直列に接続することにより構成
した2次コイルを備えた点火コイルにおいて、 前記2次ボビンの軸線方向の両端部の巻線巻回
溝の径方向の内側に該ボビンの軸線方向端面に開
口する樹脂充填用溝を周設して該樹脂充填用溝の
内部に熱硬化性樹脂を充填することにより、 2次ボビンの両端部での高低圧間の絶縁耐力を
強化し、点火コイルの耐久性の向上を図つたもの
である。
[従来の技術] 内燃機関用点火装置に用いる点火コイルの2次
コイルは誘起電圧が高いため、この2次コイルを
多層巻きする場合には、2次コイルの層間に絶縁
紙を挿入する必要がある。しかしながら、層間絶
縁紙を用いると、コイルの巻回作業が面倒になる
ため、最近では、軸線方向に複数の巻線巻回溝を
並設した構造を有する2次ボビンを用いて、該2
次ボビンの複数の巻線巻回溝に2次巻線を分割巻
きすることが行なわれるようになつた。
第2図は従来のこの種の点火コイルの2次巻線
部分を示したもので、同図において1は2次ボビ
ンである。この2次ボビン1は巻線巻回溝S1,
S2,……Sn−1,Snを有し、これらの巻線巻
回溝にそれぞれ巻回された単位巻線L1,L2,
……Ln−1,Lnが直列に接続されて2巻線が構
成されている。
図示しないが、2次ボビン1の内側には1次ボ
ビンに巻回された1次巻線が配置され、該1次巻
線の内側に鉄心が設けられて、該鉄心、1次巻線
及び2次巻線により点火コイルが構成される。
[考案が解決しようとする問題点] 上記の点火コイルの2次ボビン1の1溝当たり
の分担電圧(各巻線巻回溝内に巻回された単位巻
線の両端の誘起電圧)は、ボビンの軸線方向に沿
つて第3図のように変化し、2次ボビンの軸線方
向の両端部付近で1溝当たりの分担電圧が高くな
る。なお第3図の横軸は巻線巻回溝の位置を示
し、縦軸は分担電圧を2次巻線の全電圧に対する
百分率で示している。
一般に2次ボビン1は射出成形により製造され
るためボビン1の肉厚部内にボイド(気泡)が生
じ易く、このボイドが生じている部分が絶縁の弱
点となつてコロナ放電を生じ易い。特に2次ボビ
ンの軸線方向の両端付近では1次巻線と2次巻線
との間に高い電圧が加わるため、2次ボビンの胴
部1aの肉厚部内にボイドがあると該ボイドの部
分でコロナ劣化が生じてボビンが炭化し、遂には
ボビンがコロナ破壊を起して点火コイルが使用不
能になる。
これを防ぐ為の対策としては2次ボビンの胴部
の肉厚を厚くしたり、1次ボビン(第2図には図
示せず。)と2次ボビン1との間に絶縁樹脂を注
型したりすることが考えられるが、これらの対策
を講じると2次ボビンの外径が大きくなり、点火
コイルが大形化するという問題があつた。
本考案の目的は、上記の問題を解決した点火コ
イルを提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、その一実施例を示す第1図に見られ
るように、2次ボビン10の軸線方向に沿つて並
設した複数の巻線巻回溝S1,S2,……Sn−
1,,Snにそれぞれ単位巻線L1,L2,……Ln
−1,Lnを巻回して該複数の単位巻線を直列に
接続することにより2次巻線N2を構成し、2次
ボビン10の内側に1次巻線N1を配置してなる
点火コイルにおいて、2次ボビンの軸線方向の両
端部付近での、1次、2次巻線間の絶縁耐力を向
上させたものである。
本考案においては、2次ボビン10の軸線方向
の両端部付近の巻線巻回溝の径方向の内側に該ボ
ビンの軸線方向端面に開口する樹脂充填用溝10
a,10bが周設され、これらの樹脂充填用溝の
内部に熱硬化性樹脂11が充填されている。
[考案の作用] 上記の構成において熱硬化性樹脂11は、当然
未硬化の、液状の状態で樹脂充填用溝10a,1
0b内に充填される為、樹脂充填用溝10a,1
0b内に樹脂11により完全に充填され、硬化し
た樹脂11内にボイドが生じることがない。特に
この場合、樹脂充填用溝10a,10b内に熱硬
化性樹脂液を真空注型するようにすれば、ボイド
の発生をより完全に防ぐことができる。
このように、ボビンの両端の樹脂充填用溝10
a,10b内には、ボイドが存在しない絶縁耐力
が高い樹脂絶縁層が形成され、分担電圧の高い単
位巻線と1次巻線との間がこの絶縁層11により
絶縁される。従つて2次ボビンの軸線方向の両端
部付近で1次、2次間にコロナが生じるのを防ぐ
ことができ、2次ボビン10の絶縁破壊を防ぐこ
とができる。
[実施例] 以下添付図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
第1図は本考案の一実施例を示したもので、同
図において10は合成樹脂の射出成形品からなる
2次ボビンである。2次ボビン10には軸線方向
の間隔をあけてn個(nは4個以上の整数。)の
巻線巻回溝S1〜Snが設けられている。これら
の巻線巻回溝はそれぞれボビンの周方向に連続的
に伸びていて、ボビンの軸線方向の各端部に位置
する2つの巻線巻回溝S1,S2及びSn−1,
Snはその外周が隣接する巻線巻回溝S3及びSn
−2の外周より内側に位置するように設けられ、
他の巻線巻回溝S3〜Sn−2はその外周が同じ
位置に位置するように設けられている。また2次
ボビンの胴部10aの各部の内、巻線巻回溝S2
乃至Sn−3の内側の部分は全て同一の肉厚t1
を有するように形成され、巻線巻回溝Sn−1の
内側の部分の肉厚t2は上記肉厚t1より大きく
設定されている。更に、巻線巻回溝S1,Sn及
びSn−2の内側の部分の肉厚t3は上記肉厚t
2より大きく設定されている。従つて最端部の巻
線巻回溝S1及びSnは他の巻線巻回溝よりかな
り浅く形成され、最端部の巻線巻回溝に隣接する
巻線巻回溝S2,Sn−1及びSn−2は最端部の
巻線巻回溝よりは深く、且つ他の巻線巻回溝より
は浅く形成されている。
本実施例においては、上記2次ボビンの巻線巻
回溝S1の内側及び巻線巻回溝Sn〜Sn−2の内
側にそれぞれ2次ボビンの軸線方向端面に開口す
る、深さd1及びd2の樹脂充填用溝10a及び
10bが周設され、これらの溝10a及び10b
内に熱硬化性樹脂11が真空注型されて硬化され
ている。この熱硬化性樹脂11としてはエポキシ
樹脂等の、未硬化の液状の状態で充分な流動性を
有するものが用いられている。従つて樹脂11に
よる絶縁層はボイドを含まない、耐コロナ性が高
いものとすることができ、この絶縁層により1
次、2次間の絶縁を強化することができる。
2次ボビン10の巻線巻回溝S1乃至Snには
それぞれ、単位巻線L1乃至Lnが巻回され、こ
れらの単位巻線が、隣合う単位巻線相互間を仕切
る各仕切り壁に形成されている図示しない溝を通
して設けられた渡り線により順次直列に接続され
て2次巻線N2が構成されている。
2次ボビン10の内周には1次ボビン20に巻
回された1次巻線N1が挿入され、1次ボビン2
0の一端に設けられた鍔部20aが2次ボビン1
0の一端面に当接されている。1次ボビン20の
内周には図示しない鉄心が挿入され、該鉄心と、
1次巻線N1と2次巻線N2とにより、点火コイ
ルが構成されている。
上記のように、2次ボビンの軸線方向の両端部
に樹脂充填溝10a及び10bを周設してこれら
の溝内に熱硬化性樹脂11を充填し、該樹脂11
による絶縁層を2次ボビンの両端部付近に位置す
る単位巻線と1次巻線との間に介在させると、樹
脂11による絶縁層はボイドを含まない、耐コロ
ナ性の高いものとすることができるので、1次、
2次間でコロナが生じて2次ボビンの絶縁劣化が
生じるのを防ぐことができ、点火コイルの耐久性
を高めることができる。
なお、巻線巻回溝の深さ及びボビンの胴部に設
ける肉厚部の位置は2次ボビンの軸線方向に沿つ
て電位分布に応じて適宜に設定すればよく、上記
の例に限定されるものではない。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、2次ボビンの
軸線方向の両端付近に位置する巻線巻回溝の内側
に樹脂充填用溝を周設して、該溝内に熱硬化性樹
脂を充填したので、2次ボビンの両端付近に位置
する単位巻線と1次巻線との間に耐コロナ性が高
い絶縁層を介在させることができ、コロナにより
2次ボビンの絶縁劣化を生じるのを防いで、点火
コイルの耐久性を向上させることができる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図本考案の一実施例を示す断面図、第2図
は従来例の2次巻線部分を示す半截断面図、第3
図は第2図の点火コイルの2次側の単位巻線の分
担電圧分布を示す線図である。 10……2次ボビン、10a,10b……樹脂
充填用溝、11……熱硬化性樹脂、20……1次
ボビン、S1乃至Sn……巻線巻回溝、L1乃至
Ln……単位巻線、N1……1次巻線、N2……
2次巻線。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 2次ボビンの軸線方向に沿つて並設した複数の
    巻線巻回溝にそれぞれ単位巻線を巻回して該複数
    の単位巻線を直列に接続することにより2次巻線
    を構成し、前記2次ボビンの内側に1次巻線を配
    置してなる点火コイルにおいて、 前記2次ボビンの軸線方向の両端部付近の巻線
    巻回溝の径方向の内側に該ボビンの軸線方向端面
    に開口する樹脂充填用溝が周設され、 前記樹脂充填用溝の内部に熱硬化性樹脂が充填
    されていることを特徴とする点火コイル。
JP4508885U 1985-03-29 1985-03-29 Expired JPH0314030Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4508885U JPH0314030Y2 (ja) 1985-03-29 1985-03-29

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JP4508885U JPH0314030Y2 (ja) 1985-03-29 1985-03-29

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JPS61162033U JPS61162033U (ja) 1986-10-07
JPH0314030Y2 true JPH0314030Y2 (ja) 1991-03-28

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