JPS6012259Y2 - 内燃機関用点火コイル - Google Patents
内燃機関用点火コイルInfo
- Publication number
- JPS6012259Y2 JPS6012259Y2 JP7488981U JP7488981U JPS6012259Y2 JP S6012259 Y2 JPS6012259 Y2 JP S6012259Y2 JP 7488981 U JP7488981 U JP 7488981U JP 7488981 U JP7488981 U JP 7488981U JP S6012259 Y2 JPS6012259 Y2 JP S6012259Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- winding
- bobbin
- coil
- copper wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Insulating Of Coils (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は内燃機関用点火コイル、特に2次コイルをボビ
ン巻きしたコイルに関し、ボビンの溝形状の改良に関す
る。
ン巻きしたコイルに関し、ボビンの溝形状の改良に関す
る。
近年、点火コイル用2次コイルは、従来より行われてい
る層間紙を用いて細線を数十層の厚さで巻込む方式に代
り、複数個に分割された巻溝を有する2次ボビンに巻く
方式が開発されている。
る層間紙を用いて細線を数十層の厚さで巻込む方式に代
り、複数個に分割された巻溝を有する2次ボビンに巻く
方式が開発されている。
この方式は、巻線の自動化が容易となり、工程の合理化
が計れる。
が計れる。
又、高圧端から見た2次側の分布容量を小さくできる等
の利点がある反面、次に述べる様な不具合点ももってい
る。
の利点がある反面、次に述べる様な不具合点ももってい
る。
第1図に基き閉磁路型モールドコイルを例にとって従来
品の構成を述べる。
品の構成を述べる。
9はケースで一般には熱可塑性樹脂例えばポリブチレン
チレフタレ−) (PBT)等で成形されたもので、こ
のケース9内に鉄心3と、1次スプール4の上に巻回さ
れた1次コイル5と、2次ボビン6に巻回された2次コ
イル7とを組込み、液状ポツティング樹脂1で注入硬化
したものである。
チレフタレ−) (PBT)等で成形されたもので、こ
のケース9内に鉄心3と、1次スプール4の上に巻回さ
れた1次コイル5と、2次ボビン6に巻回された2次コ
イル7とを組込み、液状ポツティング樹脂1で注入硬化
したものである。
尚2は、注入樹脂1の内部応力を緩和する為の樹脂で、
鉄心3表面を熱可塑性樹脂を射出成型により均一にコー
テングしたものである。
鉄心3表面を熱可塑性樹脂を射出成型により均一にコー
テングしたものである。
又、8は本コイルの取付用の穴である。
又、従来から良く知られている様に、外周に複数の巻溝
62を形成した2次ボビン6において、2次コイル7の
巻終りと巻始めの数溝には、プラグ放電時のサージ電圧
が印加される為、中央溝部に比べ巻線を減らし、電圧分
担の軽減を計っている。
62を形成した2次ボビン6において、2次コイル7の
巻終りと巻始めの数溝には、プラグ放電時のサージ電圧
が印加される為、中央溝部に比べ巻線を減らし、電圧分
担の軽減を計っている。
第2図は2次ボビン6の平面図で、61は巻線がとなり
の溝へ移る為の切欠部であり、この部分の耐圧を向上さ
せる為、切欠き部61はつば部63の1溝おきに180
°対象位置に設定されている。
の溝へ移る為の切欠部であり、この部分の耐圧を向上さ
せる為、切欠き部61はつば部63の1溝おきに180
°対象位置に設定されている。
第3図は前記ボビン6の巻溝62の部分拡大図である。
2次ボビン6に巻線を行う場合、2次コイル7の銅線と
して一般的に0.1〜0.05φ程度の細線を巻溝62
の下部から上部に向って図中の矢印の如く巻いていくわ
けであるが、層間紙がない為各層がきちんと整列巻きさ
れることは不可能に近い。
して一般的に0.1〜0.05φ程度の細線を巻溝62
の下部から上部に向って図中の矢印の如く巻いていくわ
けであるが、層間紙がない為各層がきちんと整列巻きさ
れることは不可能に近い。
すなわち乱巻になると考えなければならず、この場合問
題となるのは、2次ボビン6のつばとの境界部で最外層
の銅線71が、1層下の銅線72をとびこして、最外層
から3層目又は5層目等の下側銅線と接触する危険性が
あることである。
題となるのは、2次ボビン6のつばとの境界部で最外層
の銅線71が、1層下の銅線72をとびこして、最外層
から3層目又は5層目等の下側銅線と接触する危険性が
あることである。
この場合、例えば3層目の銅線と最外層の銅線71の1
ターンとが接触した場合は、きれいに整列巻された場合
の2倍の層間電圧が銅線に印加されたことになり、銅線
の耐圧いかんによっては、絶縁破壊を起こしかねない。
ターンとが接触した場合は、きれいに整列巻された場合
の2倍の層間電圧が銅線に印加されたことになり、銅線
の耐圧いかんによっては、絶縁破壊を起こしかねない。
これは、巻線時に2次ボビン6のつば部63に銅線がぶ
つかり、その反動で銅線がくずれ易いということであり
、特につば部63の両側で発生しやすい。
つかり、その反動で銅線がくずれ易いということであり
、特につば部63の両側で発生しやすい。
又、別の欠点として、体格上の制限によりとなりの溝間
土間の距離で。
土間の距離で。
が十分とれない場合、1溝分の電圧がこの部分にかかる
ことになる為、場合によっては、隣う合う溝の巻終り側
74と巻始め側との間の渡り線76を通す切欠部61に
於て、となりの溝間で絶縁破壊を生じる危険かある。
ことになる為、場合によっては、隣う合う溝の巻終り側
74と巻始め側との間の渡り線76を通す切欠部61に
於て、となりの溝間で絶縁破壊を生じる危険かある。
本考案は上記の欠点をなくす為、ボビンの巻線部溝形状
を、つば部にチーパーをつけ、溝の底部では幅を狭く、
上部では下部より広く、いわゆる開口形の溝にすること
により、巻線スペースを儀牲にすることなく巻線時の銅
線の傾れ込みをなくし、更に渡り線部分での絶縁距離を
十分とることにより、となりの巻溝間でのリークを防止
することを目的とする。
を、つば部にチーパーをつけ、溝の底部では幅を狭く、
上部では下部より広く、いわゆる開口形の溝にすること
により、巻線スペースを儀牲にすることなく巻線時の銅
線の傾れ込みをなくし、更に渡り線部分での絶縁距離を
十分とることにより、となりの巻溝間でのリークを防止
することを目的とする。
以下本考案を図に示す実施例について説明する。
第4図本案の2次ボビン6を用いて巻線した時の溝部拡
大図を示す。
大図を示す。
ここで、基本的な構成は従来例と全く同一の為、説明は
省略する。
省略する。
従来との相違点は、巻溝62のつば部63にテーパーを
持たせた点である。
持たせた点である。
第5図に溝部寸法の理想的な決め方の一例を示す。
使用する銅線の外径をd、巻溝底部一層当りの巻数をn
とすると、溝底部幅はndとなる。
とすると、溝底部幅はndとなる。
そのすぐ上層部には、底部の整数倍の巻数を巻くように
設計すると、(n+1)d又は(n+2)d・・・・・
・の如く、底部からの高さをa+−maにおける溝幅が
決まる。
設計すると、(n+1)d又は(n+2)d・・・・・
・の如く、底部からの高さをa+−maにおける溝幅が
決まる。
この様にして溝底部からの高さに応じて溝幅を変えて行
けば、溝部両側での銅線の乱巻や傾れ込みを最小限に押
えることが可能となる。
けば、溝部両側での銅線の乱巻や傾れ込みを最小限に押
えることが可能となる。
なお、上述した実施例は、本考案を閉磁路型モールドコ
イルを例としてとりあげたが、ケース型オイル充てんコ
イルにてボビン巻したコイルに対しても適用可能なこと
は言うまでもない。
イルを例としてとりあげたが、ケース型オイル充てんコ
イルにてボビン巻したコイルに対しても適用可能なこと
は言うまでもない。
以上述べたように本考案においては、2次ボビンの複数
個の巻溝に2次コイルを分割巻きする、いわゆるボビン
巻き点火コイルにおいて、該ボビンの巻線用溝部を、溝
底部では幅を狭く、上部は下部より幅広にした開口形の
溝形状としたから、巻線スペースを儀牲にすることなく
、巻線時、溝つば部に銅線が当り、その反動で側面の銅
線が乱巻きになり、その結果銅線間に数層分の層間電圧
が印加され、絶縁破壊を生ずるという不具合を防止でき
るという優れた効果がある。
個の巻溝に2次コイルを分割巻きする、いわゆるボビン
巻き点火コイルにおいて、該ボビンの巻線用溝部を、溝
底部では幅を狭く、上部は下部より幅広にした開口形の
溝形状としたから、巻線スペースを儀牲にすることなく
、巻線時、溝つば部に銅線が当り、その反動で側面の銅
線が乱巻きになり、その結果銅線間に数層分の層間電圧
が印加され、絶縁破壊を生ずるという不具合を防止でき
るという優れた効果がある。
又、2次ボビン底部におけるボビンつば部の厚みを厚く
できるため、溝と溝との渡り線部分でとなりの溝間で絶
縁破壊を起こすという不具合を防止でき、特に巻始め、
巻終りの数層の巻数の少ない部分において有効であると
いう優れた効果がある。
できるため、溝と溝との渡り線部分でとなりの溝間で絶
縁破壊を起こすという不具合を防止でき、特に巻始め、
巻終りの数層の巻数の少ない部分において有効であると
いう優れた効果がある。
第1図は従来コイルの一実施例を示す要部縦断面図、第
2図は第1図中における2次ボビンの平面図、第3図は
上記ボビンを用いた時の溝部拡大縦断面図、第4図は本
考案コイルにおける要部縦断面図、第5図は第4図中に
おける2次ボビン巻溝部の拡大縦断面図である。 6・・・・・・2次ボビン、7・・・・・・2次コイル
、62・・・・・・巻溝。
2図は第1図中における2次ボビンの平面図、第3図は
上記ボビンを用いた時の溝部拡大縦断面図、第4図は本
考案コイルにおける要部縦断面図、第5図は第4図中に
おける2次ボビン巻溝部の拡大縦断面図である。 6・・・・・・2次ボビン、7・・・・・・2次コイル
、62・・・・・・巻溝。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 2次ボビンの複数個の巻溝に2次コイルを分割巻するボ
ビン巻き点火コイルにおいて、前記ボビンの巻溝を、溝
底部では幅を狭く、上部は下部より幅広にした開口形の
溝形状とし、前記2次コイルの銅線の外径がd1溝底部
の一層当りの巻数がnターンの場合、溝底部の溝巾をn
dとし、溝底部からの高さく工h+id)における溝巾
を(n2 +i) d (ただし、iは整数)となる様に逐次、上
部に行くに従い広げた内燃機関用点火コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7488981U JPS6012259Y2 (ja) | 1981-05-22 | 1981-05-22 | 内燃機関用点火コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7488981U JPS6012259Y2 (ja) | 1981-05-22 | 1981-05-22 | 内燃機関用点火コイル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57188322U JPS57188322U (ja) | 1982-11-30 |
JPS6012259Y2 true JPS6012259Y2 (ja) | 1985-04-20 |
Family
ID=29870646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7488981U Expired JPS6012259Y2 (ja) | 1981-05-22 | 1981-05-22 | 内燃機関用点火コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6012259Y2 (ja) |
-
1981
- 1981-05-22 JP JP7488981U patent/JPS6012259Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57188322U (ja) | 1982-11-30 |
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