JP3173264B2 - フライバックトランス - Google Patents

フライバックトランス

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JP3173264B2 JP32227793A JP32227793A JP3173264B2 JP 3173264 B2 JP3173264 B2 JP 3173264B2 JP 32227793 A JP32227793 A JP 32227793A JP 32227793 A JP32227793 A JP 32227793A JP 3173264 B2 JP3173264 B2 JP 3173264B2
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克紀 最上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフライバックトランスに
関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機やディスプレイ装置
等においては、低圧から高圧までの種々の電圧が必要で
あり、そのため一次側に電源回路で作られる100V〜
150V前後を入力し、三次側から10V〜200V前
後の低圧出力電圧と、二次側から25KV〜30KV程
度の高圧出力電圧とを得るようにしたフライバックトラ
ンスが用いられている。
【0003】積層巻方式のフライバックトランスにおい
て、低圧入力(一次)巻線と低圧(三次)出力巻線が低
圧ボビンに巻かれ、高圧(二次)出力巻線が高圧ボビン
に巻かれており、低圧ボビンの外側に高圧ボビンが嵌挿
されてボビン組立体となる。高圧ボビンに巻回された高
圧出力巻線の各層巻線の巻初め端と巻終わり端との間に
はダイオードが接続されている。ボビン組立体に高圧コ
ンデンサおよび高圧抵抗を複合化して樹脂ケース内に内
蔵し、各部の絶縁を確保するためエポキシ含浸樹脂を充
填している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フライバックトランス
の駆動周波数が100KHz以上となると、その一次巻
線の巻数は20巻程度となる。この仕様における一次巻
線の適切な巻き方としてスペース巻がある。このスペー
ス巻とは巻線を密巻とした場合に巻幅が狭くなり、その
ため高圧巻線と一次巻線の結合度が低下するのを防ぎ、
同時にコアギャップ部の温度上昇を防ぐため、線と線と
の間隔を広げて巻幅を大とする巻線方式である。
【0005】一方、トランスの性能を向上させるため巻
線の温度上昇をできるだけ押さえることが考えられてい
る。巻線の発熱を減少させるには電線の抵抗値を下げて
銅損を少なくすることが必要であり、そのため、巻線を
1本巻きより並列巻きにする方が良い。このようにし
て、高周波に対応するフライバックトランスの低圧巻線
として、スペース巻線における並列巻き構造の開発が要
望されるようになってきた。
【0006】図4は従来のフライバックトランスに使用
されるスリット構造の低圧ボビンにスペース巻きした並
列入力巻線の一部断面図である。
【0007】図4において、樹脂製の低圧ボビン11は
その外周に複数列の溝13が形成され、溝13と溝13
の間に鍔部12が形成されたスリット構造となってい
る。これらの溝13の中に一次巻線14が巻かれ、その
中の1本目の一次巻線14aが下層に巻かれ、2本目の
一次巻線14bが同じ溝13の中で一次巻線14aの上
層に巻かれている。
【0008】この際、図4に示すように2本目の一次巻
線14bは1本目の一次巻線14aのコレクタ側のリタ
ーン線の上に接触して巻かれるようになり、これらの線
間に約1000ボルトの電位差があるため耐圧上問題と
なる。
【0009】本発明は上述の点にかんがみてなされたも
ので、高周波用フライバックトランスにおいて、結合度
が良いスペース巻で銅損を減らすことができる耐圧性の
良好な低圧巻線を巻装することができる低圧ボビン構造
を有するフライバックトランスを提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は2本の低圧入力巻線を並列に巻装した低圧
ボビンの外側に高圧出力巻線を巻装した高圧ボビンを嵌
挿してなるボビン組立体に高圧コンデンサおよび高圧抵
抗を複合化して樹脂ケースのエポキシ含浸樹脂内に内蔵
したフライバックトランスにおいて、前記低圧ボビンの
外周面に1本目の入力巻線をスペース巻きするため形成
した溝の両側の鍔部の頂面に2本目の入力巻線をスペー
ス巻きするための溝を形成したことを特徴とする。
【0011】
【作用】低圧ボビンの外周に鍔部と溝を交互に配置した
スリット構造を形成し、前記スリット鍔部の頂面に別の
溝を形成し、最初の溝に1本目の入力巻線をスペース巻
きにし、別の溝に2本目の入力巻線をスペース巻きする
ようにしたので、1本目の入力巻線と2本目の入力巻線
の間隔が広がり、これらの線間の耐圧性能が向上する。
【0012】
【実施例】本発明を図面に基づいて説明する。
【0013】図1は本発明のフライバックトランスに使
用されるスリット構造の低圧ボビンにスペース巻きした
入力巻線の一部断面図、図2は同一部平面図、図3は本
発明のフライバックトランスの回路図である。
【0014】本発明のフライバックトランスにおいて、
入力(一次)巻線4と低圧(三次)出力巻線が低圧ボビ
ン1に巻かれ、高圧(二次)出力巻線3が高圧ボビンに
巻かれ、低圧ボビン1の外側に高圧ボビンが嵌挿されて
ボビン組立体となる。入力(一次)巻線4は1本目の入
力巻線4aと2本目の入力巻線4bの並列巻線である。
高圧ボビンに巻回された高圧出力巻線3の各層巻線の巻
初め端と巻終わり端との間にはダイオード2が接続され
ている。ボビン組立体に高圧コンデンサおよび高圧抵抗
を複合化してケース内に内蔵し、各部の絶縁を確保する
ためエポキシ含浸樹脂を充填している。低圧ボビン1の
内側からケースの外側にかけてコアが配置されている。
【0015】図1および図2に示すように、樹脂製の低
圧ボビン1はその外周に複数列のU字型の溝5が形成さ
れ、溝5と溝5の間に鍔部6が形成されたスリット構造
となっている。また、前記鍔部6のそれぞれの頂面に別
のU字型の溝7が形成されている。これらの溝5の中に
1本目の入力巻線4aが巻かれ、別の溝7の中に2本目
の入力巻線4bが巻かれている。すなわち、1本目の一
次巻線4aが下段に巻かれ、これから離れて2本目の一
次巻線4bが別の溝7の中で上段に巻かれている。
【0016】この際、図1に示すように2本目の一次巻
線4bは1本目の一次巻線4aのコレクタ側のリターン
線から離れて巻かれるので耐圧上の問題が無くなる。な
お、鍔部6の高さを加減することにより1本目の一次巻
線4aと2本目の一次巻線4bの間隔を調節して両者間
の電位差に対応することができる。
【0017】上述の低圧ボビンに巻く巻線はリッツ線で
も単線でも適用することができる。上記実施例ではU字
型の溝を使用するように説明したが、三角形溝や台形溝
等を使用することもできる。また、低圧ボビン外周面の
鍔部および溝は成型作業または機械加工により作ること
ができる。
【0018】
【発明の効果】上述のように、本発明は2本の低圧入力
巻線を並列に巻装した低圧ボビンの外側に高圧出力巻線
を巻装した高圧ボビンを嵌挿してなるボビン組立体を樹
脂ケースのエポキシ含浸樹脂内に内蔵したフライバック
トランスにおいて、前記低圧ボビンの外周面に1本目の
入力巻線をスペース巻きするため形成した溝の両側の鍔
部の頂面に2本目の入力巻線をスペース巻きするための
溝を形成したので次のような優れた効果が得られる。 (1)高周波用のフライバックトランスの低圧巻線とし
て、結合度が良いスペース巻で銅損を減らせる並列巻線
が可能となる。 (2)並列巻線をしても1本目と2本目の双方の巻線が
接触しないように巻線することができ耐圧設計が容易と
なる。(3)上記スペース巻の並列巻線は周波数が10
0KHz以上で巻数が20ターン程度の少ない場合、鍔
部の頂面の幅が広くなり溝を付け易くなるので、特に効
果的となる。。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフライバックトランスに使用されるス
リット構造の低圧ボビンにスペース巻きした入力巻線の
一部断面図である。
【図2】本発明のフライバックトランスに使用されるス
リット構造の低圧ボビンにスペース巻きした入力巻線の
一部平面図である。
【図3】本発明のフライバックトランスの回路図であ
る。
【図4】従来のフライバックトランスに使用されるスリ
ット構造の低圧ボビンにスペース巻きした並列入力巻線
の一部断面図である。
【符号の説明】
1 低圧ボビン 2 ダイオード 3 高圧出力巻線 4a 1本目の一次巻線 4b 2本目の一次巻線 5 溝 6 鍔部 7 溝

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の低圧入力巻線を並列に巻装した低
    圧ボビンの外側に高圧出力巻線を巻装した高圧ボビンを
    嵌挿してなるボビン組立体に高圧コンデンサおよび高圧
    抵抗を複合化して樹脂ケースのエポキシ含浸樹脂内に内
    蔵したフライバックトランスにおいて、前記低圧ボビン
    の外周面に1本目の入力巻線をスペース巻きするため形
    成した溝の両側の鍔部の頂面に2本目の入力巻線をスペ
    ース巻きするための溝を形成したことを特徴とするフラ
    イバックトランス。
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