JP2000012346A - 変圧器巻線の絶縁構成 - Google Patents
変圧器巻線の絶縁構成Info
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- JP2000012346A JP2000012346A JP10187026A JP18702698A JP2000012346A JP 2000012346 A JP2000012346 A JP 2000012346A JP 10187026 A JP10187026 A JP 10187026A JP 18702698 A JP18702698 A JP 18702698A JP 2000012346 A JP2000012346 A JP 2000012346A
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- 238000009413 insulation Methods 0.000 title claims description 4
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims abstract description 51
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical group [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 5
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 abstract description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Insulating Of Coils (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高電圧小容量変圧器の巻線のコンパクト化お
よび低損失化を図る。 【解決手段】 電線6の立ち上げ部を絶縁紙7の重なり
部に介在して、電線6を立ち上げる。
よび低損失化を図る。 【解決手段】 電線6の立ち上げ部を絶縁紙7の重なり
部に介在して、電線6を立ち上げる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器巻線の絶縁
構成に関する。
構成に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、配電用変圧器においても6kV配
電から22kV配電の拡大が進められており、それに対
応してより多くの22kV用変圧器が使用されている。
変圧器の巻線は、1ターン増加する毎に電圧が発生する
ことから、図4に示すように、6kV用変圧器で一般的
に使用している上から下に巻いた後そのまま下から上に
巻き上げる方式では、例えば電線6と電線7の上端部で
発生する電圧差は、1層に巻くターン数の最大2倍の電
圧差が生ずることから、電圧が高い従来の22kV用変
圧器の巻線は、図5に示すように電線6を上から下に巻
いた後電線を立ち上げて再度上から下に巻いて巻線を構
成している。また、従来の22kV配電は、変圧器の容
量が数百kVAから数千kVAと大きく使用電線が太い
ことから、立ち上げ部は、図6に示すように電線6を紙
チューブ8に挿入し立ち上げる構成としている。
電から22kV配電の拡大が進められており、それに対
応してより多くの22kV用変圧器が使用されている。
変圧器の巻線は、1ターン増加する毎に電圧が発生する
ことから、図4に示すように、6kV用変圧器で一般的
に使用している上から下に巻いた後そのまま下から上に
巻き上げる方式では、例えば電線6と電線7の上端部で
発生する電圧差は、1層に巻くターン数の最大2倍の電
圧差が生ずることから、電圧が高い従来の22kV用変
圧器の巻線は、図5に示すように電線6を上から下に巻
いた後電線を立ち上げて再度上から下に巻いて巻線を構
成している。また、従来の22kV配電は、変圧器の容
量が数百kVAから数千kVAと大きく使用電線が太い
ことから、立ち上げ部は、図6に示すように電線6を紙
チューブ8に挿入し立ち上げる構成としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の巻線
は、変圧器の容量が数百kVAから数千kVAと大きい
ことから、使用する電線が太く、電線を巻くために加え
る引張力も大きくすることができるため、立ち上げ部に
紙チューブを設けても紙チューブの上に電線を巻くこと
で、紙チューブは電線と密着する状態で巻線を構成する
ことができた。しかし、近年、22kV配電を拡大する
ために22kV用変圧器も6kV用柱上変圧器同様、数
十kVAの容量となることから、電線の太さは直径で
0.数mmの電線を使用する必要があり、電線が細くな
るにつれ、電線を巻くために加える引張力も小さくな
る。従って、従来の構成である紙チューブによる電線の
立ち上げを行うと引張力が小さな細い電線では紙チュー
ブを密着するまでの力が得られないことから、紙チュー
ブ部に隙間が生じ巻線のできあがり寸法が大きくなると
共に使用する電線が長くなるため、負荷損が増加してし
まう。本発明は、細い電線を使用しても巻線寸法および
負荷損の増加を防ぐことを目的としたものである。
は、変圧器の容量が数百kVAから数千kVAと大きい
ことから、使用する電線が太く、電線を巻くために加え
る引張力も大きくすることができるため、立ち上げ部に
紙チューブを設けても紙チューブの上に電線を巻くこと
で、紙チューブは電線と密着する状態で巻線を構成する
ことができた。しかし、近年、22kV配電を拡大する
ために22kV用変圧器も6kV用柱上変圧器同様、数
十kVAの容量となることから、電線の太さは直径で
0.数mmの電線を使用する必要があり、電線が細くな
るにつれ、電線を巻くために加える引張力も小さくな
る。従って、従来の構成である紙チューブによる電線の
立ち上げを行うと引張力が小さな細い電線では紙チュー
ブを密着するまでの力が得られないことから、紙チュー
ブ部に隙間が生じ巻線のできあがり寸法が大きくなると
共に使用する電線が長くなるため、負荷損が増加してし
まう。本発明は、細い電線を使用しても巻線寸法および
負荷損の増加を防ぐことを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段は、変圧器の巻線が鉄心と組み立てられた状態
で、巻線の電線を例えば上から下に巻いた後、電線を立
ち上げて再度上から下に巻いた巻線、または巻線が鉄心
と組み立てられた状態で、巻線の電線を下から上に巻い
た後、電線を下げて再度下から上に巻いた巻線におい
て、前記立ち上げ用電線もしくは下げるための電線は、
電線の層の重なり部で発生する電圧を絶縁するための絶
縁紙を一周より長くする事により生ずる、または複数の
絶縁紙を巻く事により生ずる重なり部分の絶縁紙と絶縁
紙の間に介在し、前記立ち上げ用電線もしくは下げるた
めの電線は、ある特定の面に片寄って配置しても良い
し、四面に均等の配置しても良いし、電線の層の重なり
数の奇数部と偶数部では対面に配置することを特徴とす
る変圧器の絶縁構成によって達成される。
の手段は、変圧器の巻線が鉄心と組み立てられた状態
で、巻線の電線を例えば上から下に巻いた後、電線を立
ち上げて再度上から下に巻いた巻線、または巻線が鉄心
と組み立てられた状態で、巻線の電線を下から上に巻い
た後、電線を下げて再度下から上に巻いた巻線におい
て、前記立ち上げ用電線もしくは下げるための電線は、
電線の層の重なり部で発生する電圧を絶縁するための絶
縁紙を一周より長くする事により生ずる、または複数の
絶縁紙を巻く事により生ずる重なり部分の絶縁紙と絶縁
紙の間に介在し、前記立ち上げ用電線もしくは下げるた
めの電線は、ある特定の面に片寄って配置しても良い
し、四面に均等の配置しても良いし、電線の層の重なり
数の奇数部と偶数部では対面に配置することを特徴とす
る変圧器の絶縁構成によって達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面によ
り説明する。図1は、変圧器巻線の平面図で、最内周は
鉄心と巻線を絶縁するためのボビン1があり、ボビン1
の外側には低圧巻線2、低圧巻線2の外側には低圧巻線
と高圧巻線を絶縁するための高低圧間絶縁紙3、高低圧
間絶縁紙3の外側には高圧巻線4が巻かれている。高圧
巻線4は、高低圧間絶縁紙3上に高圧巻線4の巻初め5
を設け、上部から下部に向かって必要数の電線6を巻い
た後、巻初め5の対面側の下部から電線6を立ち上げ
る。立ち上げた後は上部から下部に向かって必要数の電
線6を巻き付け、以降電線の層の重なり数の奇数部と偶
数部の立ち上げ部は対面に配置する。また、電線6の立
ち上げは電線6の層の重なり部に設ける絶縁紙を一周よ
り長くする事により生ずる重なり部分の絶縁紙7と絶縁
紙7の間に介在するように行う。
り説明する。図1は、変圧器巻線の平面図で、最内周は
鉄心と巻線を絶縁するためのボビン1があり、ボビン1
の外側には低圧巻線2、低圧巻線2の外側には低圧巻線
と高圧巻線を絶縁するための高低圧間絶縁紙3、高低圧
間絶縁紙3の外側には高圧巻線4が巻かれている。高圧
巻線4は、高低圧間絶縁紙3上に高圧巻線4の巻初め5
を設け、上部から下部に向かって必要数の電線6を巻い
た後、巻初め5の対面側の下部から電線6を立ち上げ
る。立ち上げた後は上部から下部に向かって必要数の電
線6を巻き付け、以降電線の層の重なり数の奇数部と偶
数部の立ち上げ部は対面に配置する。また、電線6の立
ち上げは電線6の層の重なり部に設ける絶縁紙を一周よ
り長くする事により生ずる重なり部分の絶縁紙7と絶縁
紙7の間に介在するように行う。
【0006】図2は、電線6を立ち上げる部分を示した
斜視図で、電線6を下部から上部に立ち上げる場合は、
電線6の下に絶縁紙7を敷いて絶縁紙7の重なり寸法の
中央に位置する所で電線6を立ち上げる。電線6の立ち
上げ部の両端は動かないようにテープ10で固定し、立
ち上げた電線6は絶縁紙7と一緒に巻き付ける。電線6
を1ターン巻いた後は、立ち上げた電線6が絶縁紙7の
重なり部の中央に位置するように絶縁紙7を切断し、そ
の後電線6を必要回数巻き付ける。
斜視図で、電線6を下部から上部に立ち上げる場合は、
電線6の下に絶縁紙7を敷いて絶縁紙7の重なり寸法の
中央に位置する所で電線6を立ち上げる。電線6の立ち
上げ部の両端は動かないようにテープ10で固定し、立
ち上げた電線6は絶縁紙7と一緒に巻き付ける。電線6
を1ターン巻いた後は、立ち上げた電線6が絶縁紙7の
重なり部の中央に位置するように絶縁紙7を切断し、そ
の後電線6を必要回数巻き付ける。
【0007】図1の変化例としては、図3に示すように
電線6の立ち上げ部は同一面において千鳥状に配置して
もよい。
電線6の立ち上げ部は同一面において千鳥状に配置して
もよい。
【0008】
【発明の効果】本発明の実施により、高電圧小容量の変
圧器の巻線においても巻線の仕上がり寸法を縮小するこ
とができるため、コンパクト化および低損失化を図るこ
とができる。
圧器の巻線においても巻線の仕上がり寸法を縮小するこ
とができるため、コンパクト化および低損失化を図るこ
とができる。
【図1】本発明に係わる変圧器巻線の一実施例を示す平
面図である。
面図である。
【図2】本発明に係わる変圧器巻線の一実施例の電線立
ち上げ部を示す斜視図である。
ち上げ部を示す斜視図である。
【図3】本発明に係わる変圧器巻線の別の実施例を示す
平面図である。
平面図である。
【図4】従来の6kV変圧器の巻線を示す断面図であ
る。
る。
【図5】従来の22kV変圧器の巻線を示す断面図であ
る。
る。
【図6】従来の22kV変圧器の電線立ち上げ部を示す
斜視図である。
斜視図である。
1 ボビン 2 低圧巻線 3 高低圧間絶縁紙 4 高圧巻線 5 巻初め 6 電線 7 絶縁紙 8 紙チューブ 9 巻終り 10 テープ
Claims (1)
- 【請求項1】 変圧器の巻線が鉄心と組み立てられた状
態で、巻線の電線を上から下に巻いた後、電線を立ち上
げて再度上から下に巻いた巻線、または巻線が鉄心と組
み立てられた状態で、巻線の電線を下から上に巻いた
後、電線を下げて再度下から上に巻いた巻線において、
前記立ち上げ用電線もしくは下げるための電線は、電線
の層の重なり部で発生する電圧を絶縁するために挿入す
る絶縁紙の絶縁紙と絶縁紙の重なり部に介在したことを
特徴とする変圧器巻線の絶縁構成。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10187026A JP2000012346A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | 変圧器巻線の絶縁構成 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10187026A JP2000012346A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | 変圧器巻線の絶縁構成 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000012346A true JP2000012346A (ja) | 2000-01-14 |
Family
ID=16198900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10187026A Pending JP2000012346A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | 変圧器巻線の絶縁構成 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000012346A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104882267A (zh) * | 2015-06-16 | 2015-09-02 | 山东电力设备有限公司 | 一种变压器线圈组加装角环的方法 |
CN105047360A (zh) * | 2015-08-07 | 2015-11-11 | 常熟市常源变压器有限公司 | 一种低噪音干式变压器 |
CN105742032A (zh) * | 2014-12-09 | 2016-07-06 | 特变电工沈阳变压器集团有限公司 | 一种光伏变压器用双电压线圈及其绕制方法 |
CN105826059A (zh) * | 2016-06-09 | 2016-08-03 | 苏州高精特专信息科技有限公司 | 一种高过载变压器 |
CN105826053A (zh) * | 2016-06-09 | 2016-08-03 | 苏州高精特专信息科技有限公司 | 一种干式变压器用低压线圈及高压线圈 |
CN106098332A (zh) * | 2016-06-09 | 2016-11-09 | 苏州高精特专信息科技有限公司 | 一种变压器用低压线圈及高压线圈 |
CN110233531A (zh) * | 2018-03-06 | 2019-09-13 | 大众汽车有限公司 | 槽绝缘纸、绕组芯以及用于这种绕组芯的缠绕方法 |
-
1998
- 1998-06-18 JP JP10187026A patent/JP2000012346A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105742032A (zh) * | 2014-12-09 | 2016-07-06 | 特变电工沈阳变压器集团有限公司 | 一种光伏变压器用双电压线圈及其绕制方法 |
CN105742032B (zh) * | 2014-12-09 | 2018-04-06 | 特变电工沈阳变压器集团有限公司 | 一种光伏变压器用双电压线圈及其绕制方法 |
CN104882267A (zh) * | 2015-06-16 | 2015-09-02 | 山东电力设备有限公司 | 一种变压器线圈组加装角环的方法 |
CN105047360A (zh) * | 2015-08-07 | 2015-11-11 | 常熟市常源变压器有限公司 | 一种低噪音干式变压器 |
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CN105826053A (zh) * | 2016-06-09 | 2016-08-03 | 苏州高精特专信息科技有限公司 | 一种干式变压器用低压线圈及高压线圈 |
CN106098332A (zh) * | 2016-06-09 | 2016-11-09 | 苏州高精特专信息科技有限公司 | 一种变压器用低压线圈及高压线圈 |
CN110233531A (zh) * | 2018-03-06 | 2019-09-13 | 大众汽车有限公司 | 槽绝缘纸、绕组芯以及用于这种绕组芯的缠绕方法 |
CN110233531B (zh) * | 2018-03-06 | 2021-09-07 | 大众汽车有限公司 | 槽绝缘纸、绕组芯以及用于这种绕组芯的缠绕方法 |
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