JPH07130564A - フライバックトランス - Google Patents

フライバックトランス

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Publication number
JPH07130564A
JPH07130564A JP5294656A JP29465693A JPH07130564A JP H07130564 A JPH07130564 A JP H07130564A JP 5294656 A JP5294656 A JP 5294656A JP 29465693 A JP29465693 A JP 29465693A JP H07130564 A JPH07130564 A JP H07130564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
bobbin
low
flyback transformer
winding
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5294656A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Mogami
克紀 最上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP5294656A priority Critical patent/JPH07130564A/ja
Publication of JPH07130564A publication Critical patent/JPH07130564A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コアのコアギャップ部に対応する低圧ボビン
上にも巻線し、かつその入力パワーのロス分スを最小に
留めてフライバックトランスの温度上昇をできるだけ減
少させることができる低圧ボビン構造を有するフライバ
ックトランスを提供すること。 【構成】 コア2の一部の周囲に配置され入力巻線と低
圧出力巻線を巻装した低圧ボビン1の外側に高圧出力巻
線を巻装した高圧ボビンを嵌挿してなるボビン組立体に
高圧コンデンサおよび高圧抵抗を複合化して樹脂ケース
内に内蔵し、各部の絶縁を確保するためエポキシ含浸樹
脂を充填したフライバックトランスにおいて、前記低圧
ボビン1の外周に円周方向の分割溝4bを刻設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は温度上昇を防止したフラ
イバックトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機やディスプレイ装置
等においては、低圧から高圧までの種々の電圧が必要で
あり、そのため一次側に電源回路で作られる100V〜
150V前後を入力し、三次側から10V〜200V前
後の低圧出力電圧と、二次側から25KV〜30KV程
度の高圧出力電圧とを得るようにしたフライバックトラ
ンスが用いられている。
【0003】積層巻方式のフライバックトランスにおい
て、入力(一次)巻線と低圧(三次)出力巻線が低圧ボ
ビンに巻かれ、高圧(二次)出力巻線が高圧ボビンに巻
かれており、低圧ボビンの外側に高圧ボビンが嵌挿され
てボビン組立体となる。低圧ボビンはコアの一部の周囲
に配置される。高圧ボビンに巻回された高圧出力巻線の
各層巻線の巻初め端と巻終わり端との間には、それらが
接続する高圧ボビンの下縁に形成された突起に設けた巻
初め端子と、上縁に形成された突起に設けた巻終わり端
子において、ダイオードが接続されている。ボビン組立
体に高圧コンデンサおよび高圧抵抗を複合化して樹脂ケ
ース内に内蔵し、各部の絶縁を確保するためエポキシ含
浸樹脂を充填している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、入力
(一次)巻線と低圧(三次)出力巻線を巻回した低圧ボ
ビンがフライバックトランスの1組のコの字状コア片か
らなるコアの一部の周囲に嵌挿されている。1組のコの
字状コアには変圧器としての作動上コアギャップと称す
る間隙が設けられている。フライバックトランスはその
実働時にコアギャップ部の漏洩磁束と鎖交する低圧巻線
数から銅損として自己発熱し温度上昇する。この温度上
昇はコアギャップ部とそれに対応する低圧巻線部分で最
高となる。従来、このようなフライバックトランスのコ
アギャップに起因する温度上昇を減少させるため、次の
ような方法が採られてきた。(1)コアギャップ部(コ
アギャップに対応する低圧ボビンの部分)付近に巻線を
施さないか、たとえ巻線を施しても巻線をできるだけ減
らす。(2)コアギャップ部をオープンセクションとす
る。
【0005】そもそも、フライバックトランスとして
は、コアギャップ部も含めて低圧ボビンの全長にわたり
外周すべてに巻線を整列密巻することが変圧器の特性上
ベストであるが、コアギャップ部をオープンセクション
とすることで、高圧コイルと低圧コイルの結合度、すな
わち変換効率が低下し、入力パワーのロス分が増加す
る。さらに、高周波用フライバックトランスではそのロ
スが致命的となってきた。本発明は上述の点にかんがみ
てなされたもので、コアのコアギャップ部に対応する低
圧ボビン上にも巻線し、かつその入力パワーのロス分ス
を最小に留めてフライバックトランスの温度上昇をでき
るだけ減少させることができる低圧ボビン構造を有する
フライバックトランスを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明はコアの一部の周囲に配置され入力巻線と低
圧出力巻線を巻装した低圧ボビンの外側に高圧出力巻線
を巻装した高圧ボビンを嵌挿してなるボビン組立体に高
圧コンデンサおよび高圧抵抗を複合化して樹脂ケース内
に内蔵し、各部の絶縁を確保するためエポキシ含浸樹脂
を充填したフライバックトランスにおいて、前記低圧ボ
ビンの外周に円周方向の分割溝を刻設したことを特徴と
する。また、上記分割溝を低圧ボビンの外周すべてに刻
設せず、コアのギャップ部に対応する低圧ボビン上の位
置に限って刻設してもよい。
【0007】
【作用】低圧ボビンの外周に分割溝を刻設し、ここに巻
線を一定間隔にスリット巻きするので、コアのギャップ
部に対応する低圧ボビン上の位置にも一次巻線を巻くこ
とができ、変圧器の結合度を低下させることがなく、巻
線は分割溝の中に粗に巻かれるのでギャップ部の発熱は
最低となる。
【0008】
【実施例】本発明を図面に基づいて説明する。
【0009】図1は本発明のフライバックトランスの一
部の斜視図、図2は本発明のフライバックトランスの一
部の断面図であり、両図ともコアの一部に低圧ボビンを
巻装した状態を示す。
【0010】本発明のフライバックトランスにおいて、
入力(一次)巻線と低圧(三次)出力巻線が低圧ボビン
1に巻かれ、高圧(二次)出力巻線が高圧ボビンに巻か
れ、低圧ボビン1の外側に高圧ボビンが嵌挿されてボビ
ン組立体となる。低圧ボビン1は1組のコの字状コア片
2a、2aからなるコア2の一部の周囲に配置されてい
る。高圧ボビンに巻回された高圧出力巻線の各層巻線の
巻初め端と巻終わり端との間にはダイオードが接続され
ている。ボビン組立体に高圧コンデンサおよび高圧抵抗
を複合化して樹脂ケース内に内蔵し、各部の絶縁を確保
するためエポキシ含浸樹脂を充填している。
【0011】図1に示すように、コア2は1組のコの字
状コア片2a、2aにより組み立てられ、2個のコの字
状コア片2a、2aの間にコアギャップ3(通常0.3
乃至0.7mm)が設けられ、このコアギャップ3に絶縁
体6が挿入されている。図面1に一方のコアギャップ3
が開示されているが、他方のコアギャップ3は図2に示
すように低圧ボビン1の内部に存在する。低圧ボビン1
の内部におけるコアギャップ3の位置は統一されず、フ
ライバックトランスの形式により異なっている。フライ
バックトランスの実働時に低圧ボビン1の内部における
コアギャップ3と、このコアギャップ3に対応する外周
の低圧ボビン1の巻線が発熱する。この発熱を阻止する
ことが本発明の目的である。
【0012】本発明によれば、低圧ボビン1の外周にス
リット巻線を施すための分割溝4bを形成する。この分
割溝4bは低圧ボビン1の外周壁に直接刻設してもよ
く、または低圧ボビン1の外周に隆起部4aを形成し、
隆起部4aと隆起部4aの間の分割溝4bを使用しても
よい。図1の実施例では低圧ボビン1のほとんど全長に
わたり分割溝4bが刻設されているが、図2の実施例で
はコアギャップ3に対応する低圧ボビン1上の近傍位置
にのみ分割溝4bが刻設されている。したがって、図1
の実施例では低圧ボビン1のほとんど全長にわたり、単
層または複層の均一な間隔のスリット巻線で巻回されて
いる。しかし、コアギャップ3の近傍のみ単層のスリッ
ト巻線を施すのが好適である。この実施例はコアギャッ
プ3の位置が不定や不揃いの場合とかコアギャップ3が
複数個存在する場合に適している。図2の実施例ではコ
アギャップ3に対応する低圧ボビン1上の近傍位置の数
条の分割溝4bのみが少なくとも単層のスリット巻線で
巻回され、それ以外の部分(分割溝4bの無い部分)は
単層または複層の密巻きとする。この実施例はコアギャ
ップ3の位置が一定しているときに適している。また、
図2の実施例において隆起部4aまたは分割溝4bの幅
をコアギャップ3の幅と同一の寸法にすれば、コアギャ
ップ3に対応する巻線はまったく無くなるか、または1
本のみとなり、発熱が少なくなる。
【0013】上述の本発明の各実施例において、低圧ボ
ビンに巻く巻線はリッツ線でも単線でも適用することが
できる。
【0014】
【発明の効果】上述のように、本発明のフライバックト
ランスにおいて、低圧ボビンの外周にスリット巻線を施
すための分割溝を刻設したので、次のような優れた効果
が得られる。 (1)ギャップ部の上にも一次巻線を巻くことができ、
結合度の良好なフライバックトランスを構成することが
できる。 (2)ギャップ部の上を最低1ターンの巻線による磁力
線の鎖交によるため、ギャップ部の発熱を最低に押さえ
ることができる。 (3)高周波のフライバックトランスでは一次巻線が少
ないため、密巻のままだとコイルの幅が狭くなってしま
い、このため結合度が低下するが、全体をスリット巻化
することで巻幅も広がるので、高圧コイルとの結合度が
低下しないですむ。 (4)従来、巻幅の補正のため並列巻していたが、1本
巻でも同等の性能が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフライバックトランスの一部の斜視図
である。
【図2】本発明のフライバックトランスの一部の断面図
である。
【符号の説明】
1 低圧ボビン 2 コア 2a コア片 3 コアギャップ 4a 隆起部 4b 分割溝 6 絶縁体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアの一部の周囲に配置され入力巻線と
    低圧出力巻線を巻装した低圧ボビンの外側に高圧出力巻
    線を巻装した高圧ボビンを嵌挿してなるボビン組立体に
    高圧コンデンサおよび高圧抵抗を複合化して樹脂ケース
    内に内蔵し、各部の絶縁を確保するためエポキシ含浸樹
    脂を充填したフライバックトランスにおいて、前記低圧
    ボビンの外周に円周方向の分割溝を刻設したことを特徴
    とするフライバックトランス。
  2. 【請求項2】 前記分割溝にスリット巻線を施したこと
    を特徴とする請求項1に記載のフライバックトランス。
  3. 【請求項3】 前記分割溝が前記コアのギュップ部に対
    応する低圧ボビン上の近傍位置に刻設されることを特徴
    とする請求項1に記載のフライバックトランス。
  4. 【請求項4】 前記分割溝にスリット巻線を施したこと
    を特徴とする請求項3に記載のフライバックトランス。
JP5294656A 1993-10-29 1993-10-29 フライバックトランス Withdrawn JPH07130564A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5294656A JPH07130564A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 フライバックトランス

Applications Claiming Priority (1)

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JP5294656A JPH07130564A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 フライバックトランス

Publications (1)

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JPH07130564A true JPH07130564A (ja) 1995-05-19

Family

ID=17810596

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5294656A Withdrawn JPH07130564A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 フライバックトランス

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108597823A (zh) * 2018-05-28 2018-09-28 保定天威保变电气股份有限公司 一种新型轴向分裂变压器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108597823A (zh) * 2018-05-28 2018-09-28 保定天威保变电气股份有限公司 一种新型轴向分裂变压器

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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 20010130