JPS593081Y2 - 扉体取付け装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はキャビネット等の基体に一端を中心として開閉可
能に軸承される扉体、蓋体等（以下単に扉体という）の
取付は装置に関し、特に構造、取付け、取外しが簡単な
ものを提供することを目的とする。

本案は扉体の一端部を中心に開閉可能にキャビネット等
の基体に軸承する軸部材を、前記扉体の一端部と前記基
体の軸承部とに穿設した軸承孔に遊嵌される軸部と、該
軸部の一端にＵ字状に折曲げ形成された折曲部とにより
形成し、前記扉体の一端部又は前記基体の軸承部の軸承
孔の付近に形成した係止段部へ前記折曲部の先端をその
折曲部の弾性を利用して着脱可能に係止する様にしたこ
とを特長とする。

第１図は本案一実施例の取外した状態の斜視図、第２図
と第３図は第１図のものを組立てる際の異なる状態の斜
視図を夫々示す。

第１〜３図において、１０はキャビネット等の基体（図
示せず）にネジ１１等を介して固定される金具で、上下
両端に軸承部１２．１２が折曲げ形成されており、その
軸承部１２．１２には軸承孔１３．１３が穿設されてい
る。

１４は扉体で、合成樹脂等より成り、その内面の一端に
前記金具１０の軸承部１２．１２に対応した溝１６．１
６を有する。

該溝１６，１６は扉体の上下両側壁１７．１７の夫々の
内面に形成した肉厚部１８と、該肉厚部１８に対向し前
記金具１０の軸承部１２．１２の厚みより大きい間隔だ
け離して形成した中間局１９．１９とにより構成される
。

中間壁１９．１９は中央で側壁１７゜１７に所定量離れ
る方向へ垂直に折曲がって再び側壁１７．１７に平行に
所定量延びており、外側部２０．２０と内側部２１．１
２とにより成り、外側部２０．２０には軸承孔２２．２
２が穿設さている。

肉厚部１８．１８と側壁１７とには軸承孔２２．２２に
対向する軸承孔２３．２３が穿設されている。

中間壁１９．１９の内側部２１．２１に対向しＬ字状の
内側壁２４．２４が突設されている。

内側壁２４．２４は中間壁１９．１９の内側部２１．２
１との間において外側部２０．２０に近い側で間隔が小
さくなり反対側の外側部２０．２０に遠い側で間隔が大
きくなった溝２５゜２５を形成している。

従って内側壁２４．２４の外側部２０．２０に近い側に
は段面２６，２６が形成されている。

軸承孔２３．２３を有する中間壁１９の外側部２０と肉
厚部１８と側壁１７とは軸部材２７の軸部２８が遊嵌可
能になっており、溝２５は軸部材２７のＵ字状折曲部２
９が後述の様に着脱可能に係止される係止段部を構成し
ている。

軸部材２７は所定長さのバネ線材を折曲げて形成され、
折曲部２９の一端は軸部２８に対し略直角に折曲られて
おり、他端は折曲部３０から少し外方で軸部２８と反対
側に拡大されている。

扉体１４の他端の外面には把手部３１が必要に応じて設
けられている。

扉体１４が合成樹脂の場合全体が一体に形成されること
は勿論である。

扉体１４を金具１０に取付ける場合は金具１０の軸承部
１２．１２を扉体１４の溝１６．１６に入れ、軸部材２
７の軸部２８を扉体１４の中間壁１９．１９の外側部２
０．２０に穿設した軸承孔２２．２２より金具１０の軸
承部１２．１２に穿設した軸承孔１３．１３を通して扉
体１４の側壁１７．１７に穿設した軸承孔２３．２３に
挿入する。

この状態を第２図に示す。そして軸部材２７゜２７を第
２図矢印３２方向へ回動して軸部材２７．２７の折曲部
２９．２９を溝２５．２５に入れる。

新曲部２９゜２９は溝２５．２５に嵌合される際折曲部
２９．２９のＵ字状開口が小さくなる様に溝２５．２５
内に入り、折曲部２９．２９の弾性で溝２５．２５内に
しっかりと係止され、容易に抜は出さない様に折曲部２
９．２９と溝２５．２５が設計されている。

特に、新曲部２９．２９が溝２５．２５内に係止される
機能は、折曲部２９．２９の弾性力で、折曲部２９．２
９の先端部に形成された折曲部３０の先端が溝２５の内
側壁２４の面に衝合した場合に優れたものとなる。

これは折曲部２９，２９．３０の弾性力と、折曲部３０
の先端のエツジによるくい込む力との相乗作用による。

第３図は折曲部２９゜２９を溝２５．２５内に係止され
た状態を示す。

この様に扉体１４は、軸部材２７．２７を介して金具１
０に取付けられると、軸部材２７．２７の軸部２８を中
心として第３図矢印３３又は逆方向へ閉成又は開放可能
となる。

扉体１４を金具１０から取外す場合は以上と逆に行なえ
ば良い。

すなわち軸部材２７．２７の折曲部２９．２９を溝２５
．２５から折曲部２９．２９の弾性に抗して第２図矢印
３２と逆方向へ回動することにより引き出す。

これはドライバ等の工具を用いて行なう。

そして軸部材２７．２７の軸部２８．２８を軸承孔２３
．１３．２３から抜き出すことにより行なわれる。

実施例の場合、軸部材２７．２７の折曲部２９．２９が
溝２５．２５に係止される際Ｕ字状の自由端が溝２５゜
２５の段面２６，２６に衝合する様にしたが、Ｕ字状自
由端の折曲部３０の先端が内側壁２４．２４の内面又は
段面２６，２６を形成きている壁の先端で溝２５．２５
の小さい間隔の部分に衝合、係止される様に設計変更し
ても良い。

以上のように本案によると１、扉体１４は基体側の金具
１０に軸部２８とＵ字状折曲部２９より戊る軸部材２７
で取付ける様にして成り、軸部２８を扉体１４の一端部
に穿設した軸承孔２２．２３と金具１０に穿設した孔１
３とに挿入し、Ｕ字状折曲部２９の先端を係止段部２５
にＵ字状折曲部２９の弾性を利用して着脱可能に係止し
て戒るものであるから、軸部材２７は軸部２８とＵ字状
折曲部２９をバネ線で一体に形成でき、部品点数を少な
くでき、Ｕ字状折曲部２９の弾性を利用してその着脱が
容易に行なえ、組立て、分解の操作が容易に行なえる。

特にＵ字状折曲部２９の先端が係止段部２５の面に衝合
、係止されることによって、Ｕ字状の折曲部２９の先端
にＵ字状折曲部２９の弾性が集中的に加わり、かつその
集中的弾性力とその先端のエツジのくい込む力との相乗
作用で、簡単、確実に行なえる。

その為に係止段部２５はＵ字状折曲部２９から抜出さな
い様に係止段部２９の立上り方向（Ｕ字状折曲部２９が
出し入れされる方向）において段面を設ける等の必要性
がなく、その上り方向において平面で良く、係止段部２
９を樹脂で形成する場合、その形成型を差動にする必要
もなく、形成型が簡単にでき、安価に提供できる効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案一実施例の分解斜視図、第２図と第３図は
第１図に異なる状態の斜視図である。 １０はキャビネット等の取付は基体側に取付けられる金
具、１４は扉体、１３は金具１０側の軸承孔、２２と２
３は扉体１４側の軸承孔、２５は係止段部２７は軸部材
、２８は軸部、２９はＵ字状折曲部を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．キャビネット等の取付は基体に一端を中心として開
   閉可能に軸承される扉体と、前記扉体の一端部と前記基
   体の軸承部と夫々に穿設された軸承孔と、前記扉体の軸
   承孔又は前記基体の軸承孔の近傍に形成された係止段部
   と、前記扉体の軸承孔と前記基体の軸承孔とに遊嵌され
   る軸部を一端に有し、該軸部の一端にＵ字状に折曲げ形
   成され、前記係止段部に前記Ｕ字状の弾性で前記Ｕ字状
   の先端が衝合されて係止される折曲部を有する軸部材が
   ら戊る扉体取付は装置。 ２、前記Ｕ字状の先端は前記軸部と反対側へ折曲げられ
   ている実用新案登録請求の範囲第１項に記載の扉体取付
   は装置。