JPS5930548B2 - 銅張積層板の製造方法 - Google Patents

銅張積層板の製造方法

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JPS5930548B2
JPS5930548B2 JP3027674A JP3027674A JPS5930548B2 JP S5930548 B2 JPS5930548 B2 JP S5930548B2 JP 3027674 A JP3027674 A JP 3027674A JP 3027674 A JP3027674 A JP 3027674A JP S5930548 B2 JPS5930548 B2 JP S5930548B2
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JP
Japan
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polymerizable vinyl
epoxy group
vinyl monomer
parts
reaction
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JP3027674A
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JPS50123178A (ja
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博 石井
義信 中野
武昭 和田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 電子技術の発展に伴つて印刷回路用銅張積層板はテレビ
をはじめとして電子計算機、自動制御装置、更には宇宙
通信機器にまで使用されるようになつてきた。
一方情報量の増大に伴つてかゝる情報処理装置の処理能
力を向上させなければならなくなつてきた。即ち情報の
伝送装置及びその配線路や伝送媒体の効率化を計らねば
ならないが、そのためには伝送通信容量を増大し、且つ
高速処理が可能となるように周波数を高周波側にもつて
くることが必須となつてくる。したがつて銅張積層板に
於いても高周波誘電特性の良好なものが要求されている
。現在、シリコン樹脂や弗素樹脂は高周波誘電特性が優
れた材料であるが、銅箔との接着性、寸法安定性などの
点で実用に供するものは殆んど出来ていない状況であり
、現在ではエポキシ樹脂がかゝる銅張積層板の主流を占
めている。本発明の目的はエポキシ樹脂に比較して高周
波誘電特性が優れた銅張積層板の製造方法に関するもの
である。特にシリコン樹脂や弗素樹脂の欠点となつてい
る銅箔との接着性や寸法安定性をエポキシ樹脂のレベル
にまで上げる点にある。本発明に用いる樹脂は1・2−
ポリブタジエングリコールを出発物質とし、この出発物
質の反応性、硬化性を促進し、且つ得られた樹脂を常温
で固形化するために、先ずジイソシアネート類でウレタ
ン化した1・2−ポリブタジエンを合成し、次いでエポ
キシ基を含んだ重合性ビニルモノマーとエポキシ基を含
まない重合性ビニルモノマーの両者をラジカル重合開始
剤存在下でグラフト重合させて得られた熱硬化性樹脂を
根幹とし、更に架橋剤として、ビスマレイミドを用いる
ことを特徴とする。
更に詳しくは、([I)に示す如き構造を有する1・2
−ポリブタジエングリコールとに示す如きジイソシアネ
ート類をモル比で(]IAW=3/2〜20/19望ま
しくは、5/4〜10/9にて反応させて、ウレタン化
ポリブタジエンを得る。
ここでジイソシアネート類としては例えば2・4−トル
エンジイソシアネート、2・6−トルエンジイソシアネ
ート、ジフエニルメタンジイソシアネート、トリメチレ
ンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート
、ヘキサメチレンジイソシアネート等が用いられる。こ
れらは単独でも用いられるが、2種以上併用してもよい
。1・2−ポリブタジエングリコールとジイソシアネー
ト化合物の反応は溶媒の存在下で行われるが無溶媒下で
行つてもよい。
溶媒としてほ芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン、キ
シレンなど)、塩素化炭化水素(クロロホルム、四塩化
炭素、モノクロルベンゼンなど)が用いられる。反応条
件は反応温度が室温ないし140℃、反応時間は3〜6
時間が最も適当である。しかしこれ以外の反応条件であ
つてもさしつかえない。なおこの反応は無触媒下であつ
ても充分進行するが、触媒を用いてもよい。触媒として
はジブチルチンジラウレート、n−ブチルチットリクロ
ライド、ジメチルチックロライドなどが用いられる。以
上のような反応によつて得られるウレタン化物はジイソ
シアネート化合物を0CN−ACNOで表わすと、つぎ
のような一般式で表わされる。チレン、ブロムスチレン
)、ヒドロキシスチレン、アミノスチレン等のスチレン
系モノマー、アクリル酸、アクリル酸エステル(アクリ
ル酸メチルなど)一メノタリル酸、メタクリル酸エステ
ル(メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルなど)等
のアクリル酸系モノマー、その他アクリロニトリル、メ
タクリロニトリルなどを用い得る。
またラジカル重合開始剤としては例えばベンゾイルパー
オキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、tー
ブチルパーペンゾエート、ジ一t−ブチルパーベンゾエ
ート、クメンヒドロパーオキサイド、ジクミルパーオキ
サイド等の有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル
などを使用し得る。本工程を実施するに際しては、まず
前記1・2−ポリブタジエン類と重合性モノマー類を反
応容器にとりかつ重合開始剤を加えて芳香族炭化水素(
ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、塩素化炭化水素
(四塩化炭素、エチレンクロライド、モノクロルベンゼ
ン、クロロホルムなど)、環状エーテル化合物(ジオキ
サン、テトラヒドロフランなど)、ケトン(アセトン、
メチルエチルケトンなど)等の溶媒中でグラフト反応を
行わせる。
この場合必要に応じて重合促進剤(ジメチルアニリン、
ジエチルアニリンなど)や連鎖移動剤(クロロホルム、
四塩化炭素、アセトンなど)を加えてもよい。反応温度
は50〜100℃程度が適当であり、反応時間はほぼ1
〜20時間位が適当であるが、反応物の選択によつては
この範囲外で行う必要の生ずる場合もある。したがつて
その都度反応条件は最も適当なものを選ぶべきである。
以上のようにして得られたグラフト化物に架橋剤として
ビスマレイミドを添加して含浸用樹脂ワニスを調整する
ものである。ここで架橋剤として用いるビスマレイミド
は(1)に示す如き構造を有するものである。(但しR
はアルキレンなどの2価の基) 次いでこの含浸用樹脂ワニスを基材に含浸する。
本発明はこの点に於いては通常実施されている方法と何
ら変わるところはない。しかし樹脂の硬化性やワニスの
性質上多少の相違がある点は考慮すべきである。即ち基
材としては通常ガラス布又はガラスマツト及びガラス不
織布等を使用するのが望ましく、またワニス濃度が50
%程度のものであれば粘度が1000〜3000cps
(25℃)前後である(B型粘度計)のでこの点を含浸
工程では注意すべきである。次いで、含浸工程を経た基
材を乾燥していわゆるプリプレグとした後、このプリプ
レグの1枚又は複数枚と銅箔とを重ね合せ、加圧加熱下
にて一体化成形しで銅張積層板を得るものである。本発
明の特徴は上記ビスマレイミドをウレタン化1・2−ポ
リブタジエンのグラフト樹脂100重量部に対して5〜
30重量部使用することにより、銅箔との接着性におい
ても、寸法安定性においてもエポキシ樹脂と同等の性能
を有し、且つ高周波誘電特性ではエポキシ樹脂よりも優
れた銅張積層板が得られるものである。
以下実施例をあげて本発明を具体的に説明する。
但しここで用いる部は重量部である。実施例 1 還流冷却器、窒素導入管、攪拌器を備えた31!の四つ
ロフラスコに1・2−ポリブタジエングリコール(平均
分子量1400)1000部とトルニン700部とを仕
込み、更に滴下漏斗を取付けてこれにトルエンジイソシ
アネート90部とトルエン80部を仕込んだ。
次いでオイルバスにて加熱を始め、同時に窒素ガスを0
.11/分の速度で通し攪拌を始めた。反応物の温度が
110℃に達した時、滴下漏斗を少しずつ開けて滴下を
始め、20分間で滴下を終了せしめた。その後5時間、
110〜120℃に温度を保ち還流を続けながら反応を
行い、粘度をチエツクして室温にまで冷却した。この時
の反応生成物の粘度は100℃のとき96cps125
℃のとき1120cpsであつた。この反応生成物中に
は未反応のトルエンジイソシアネートが存在しないこと
を赤外吸収分析によつて確認出来た。この反応生成物ワ
ニスを(4)とする。
実施例 2 還流冷却器、窒素導入管、攪拌器を備えた31の四つロ
フラスコに実施例1で得られた反応生成物ワニス(4)
を500部、トルエン400部、グリシジルメタクリレ
ート160部、過酸化ベンゾイル5部を仕込み、窒素ガ
スを0.21?/分の速度で導入しながら攪拌を始めた
次いでオイルバスによつて加熱を開始し、70℃に達し
たところで反応物の温度をこの温度に一定に保ちながら
反応を続けた。途中でグリシジルメタクリレートの反応
率をチエツクし、その反応率が55〜65%に達した時
点で引き続きモノクロルスチレン300部、トルエン2
00部、過酸化ベンゾイル4部を同時に添加して、再び
70℃に一定に保ち反応を続けた。モノクロルスチレン
添加後、8時間反応を行わせて直ちに室温にまで冷却し
た。この反応生成物の粘度は25℃で1260cpsで
あつた。またグリシジルメタクリレートの反応率は87
.6%、モノクロルスチレンの反応率は64.4%であ
つた。この反応生成物ワニスを(B)とする。実施例
3 実施例2で得られた反応生成物ワニス(B)を1000
部、上記構造式(4)に於いてRが−CH2一のビスマ
レイミド500部、ラジカル重合開始剤としてt−ブチ
ルパーオキシベンゾエート10部、エポキシ基の硬化剤
として無水ピロメリツト酸25部を混合し、ホモミキサ
ーによつて均一に攪拌し溶解した。
このワニスをガラス布(日東紡製、侶−12BT)に含
浸させ、100℃の乾燥器にて8分間乾燥させてプリプ
レグを得た。このプリプレグの樹脂濃度は58%であつ
た。次いでこのプリプレグを10枚重ねて両面に厚さ3
5μの銅箔がくるように組合せ、温度170℃、圧力8
0kg/Ct!iの成形条件で2時間成形して両面銅張
積層板を得た。この銅張積層板の銅箔の引き剥し強さは
常態で1.80kg/Cm、厚さ方向の寸法収縮率(3
0℃から150℃にまで加熱し、再び30℃まで空冷さ
せた時の収縮率をいう)は−0,02%、同寸法膨脹率
(30℃から150℃まで加熱した時の膨脹率をいう)
は1.74%、誘電正接(1MHz)は0.0084、
誘電率(1MHz)は3.70であつた。またこの積層
板のガラス転移点は112℃であつた。実施例 4 実施例3と同様な操作で次表に示す如きワニス配合で銅
張積層板を作り、それぞれの銅張積層板において銅箔と
の引き剥し強さ、厚さ方向の寸法収縮率、寸法膨脹率、
誘電率、誘電正接の測定結果を同表に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 1・2−ポリブタジエングリコール1モル当りジイ
    ソシアネート化合物2/3〜19/20モル反応せしめ
    たウレタン化物にラジカル重合開始剤存在下でエポキシ
    基を有する重合性ビニルモノマー及びエポキシ基を有し
    ない他の重合性ビニルモノマーとを反応させるに際し、
    反応第一段として前記ウレタン化物にエポキシ基を有す
    る重合性ビニルモノマーを添加反応させて、このエポキ
    シ基を有する重合性ビニルモノマーの配合量の55〜6
    5モル%を反応させた時点で、エポキシ基を有しない他
    の重合性ビニルモノマーを添加して反応させると共に前
    記エポキシ基を有する重合性ビニルモノマーの残量を反
    応させることにより熱硬化性樹脂を調製し、該熱硬化性
    樹脂100重量部に次式( I )で示すビスマレイミド
    ▲数式、化学式、表等があります▼ ( I ) (但しRはアルキレンなどの2価の基) 5〜30重量部を配合して樹脂組成物を基材に含浸し乾
    燥してプリプレグを形成し、該プリプレグを銅箔と一体
    成形することを特徴とする銅張積層板の製造方法。
JP3027674A 1974-03-15 1974-03-15 銅張積層板の製造方法 Expired JPS5930548B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0320534Y2 (ja) * 1984-07-06 1991-05-02

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JPH0320534Y2 (ja) * 1984-07-06 1991-05-02

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