JPS5930377B2 - 脱穀機の排塵選別装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 従来、扱室の受網の下方から排塵選別室にわたる選別風
路中に揺動選別体を設け、上記排塵選別室の上部の機幅
内に吸引風車を設けて、その吸引口を前記揺動選別体の
後部に設けであるラック上に臨ませたものは既に知られ
ている。

しかし前記吸引風車はラック上を強力に吸引するのでラ
ック上に残留している穀粒をも藁と共に機外に吸引排出
し、多量の三番飛散を生ずる欠点があシ、且つ厚い穀粒
層及び藁屑が堆積する選別網に対する吸引排塵力は極め
て弱（なるので、処理能力の低下を招き、一番穀粒の選
別を良好に行い得ない欠点があった。

本発明はこれらの諸欠点を改善すること、及び二番物を
安定した状態で的確に選別して排塵することを目的とす
るものであって、扱室の受網下方から排塵選別室にわた
って揺動選別体を設け、該揺動選別体の移送始端側下方
に圧風風車を設け、この圧風風車の選別風を公職して、
一番受樋の上方を経て揺動選別体の選別網を吹き抜ける
主選別風路と、一番受樋の下方から二番受樋の上方を経
てその上方の二番選別部及び排塵口を吹き抜ける副選別
風格とに構成し、前記排塵選別室の上部の機幅内に吸引
風車を設け、該吸引風車の下部に、前記揺動選別体の後
部に設けられていて副選別風路中に臨む二番選別部の上
方を覆う隔壁体を設けて、吸引風車によって形成される
吸引排塵風路の吸引口を、主選別風路中にある一番選ｆ
ｆ１Ｍ上に臨ませると共に吸引風車と二番選別部との間
’ｌｘＭ断じたことによシ、選別網の上面は吸引風路で
吸引し、主選別風路は選別網の下方から前記吸引風路に
向かわせ、副選別風路は前記二番選別部から隔壁板の下
方を吹き抜けるように構成したことを特徴とするもので
ある。

以下図面に示す実施例について本発明を更に詳細に説明
すると、図示の脱穀機はコンバイン又は自走自説等の走
行機台上に搭載されておシ、扱室１内に軸架した扱胴２
はその軸心方向を前後方向としてあシ、扱口の外側に沿
ってフィートチエン３とその上方の搬送面に対向する挟
握レール３とが設けである。

４は扱室１の後位に設けた四番漏斗であり、その更に後
部は排塵選別室５に形成されている。

扱室１の下方から排塵選別室５にわたる選別風路８中に
は揺動選別体１０が架設されており、該揺動選別体１０
は扱室１の下方から四番漏斗４の下方にわたる揺動選別
板１０ａと、その後部に延設した選別網１０ｂと、揺動
選別板１０ａの後部から選別網１０ｂ上に向けて突設し
た高い第１のラック１０ｃと、前記選ｆｆ１ｍ １０
ｂの後端部よシ更に後方へ向けて延設した第２のラック
１０ｂを有するチャフシーブ１０ｅとで構成しである。

また、選別網１０ｂの下方には前部を分流板として横断
流ファンからなる圧風風車６まで延長した一番受樋１１
ｆ２ｒ：、また、チャフシーブ１０ｅの下方には二番受
樋１２を設け、それらの樋内にはそれぞれ移送螺旋１
ｌａｗ １２ａが設けてあシ。

前記圧風風車６の選別風は、前記分流板により 一番受
樋１１の上方を経て選別網１０ｂ及びその直後を吹き抜
ける主選別風路８ａと、一番受樋１１の下方を通って二
番受樋１２上を経て第２のラック１０ｄ及びチャフシー
ブ１０ｅ’＆吹き抜ける副選別風路８ｂとに公職されて
いる。

更に、二番受樋１２の移送終端となるフィートチエン３
と反対側に設けた二番スロワ−１３１７）Ｉ壮出口は扱
室１と側壁１ｃとの間に形成した二番還元通路１４に連
通している。

そして、排塵選別室５内の上部には横断流ファンからな
る吸引風車１７を設けて上部と下部とをそれぞれ別の風
格に形成する隔壁体１５が設けてあり、この隔壁体１５
の前端は選別網１０ｂの後。

端の上方に臨み、後端は後壁５ａに設けた排塵ロアに臨
んでいるので上方の風路と第２のラック１０ｄとの間は
遮断されておシ、上方の風路はその吸引口が四番漏斗４
の下方及び選別網１０ｂ上に向けて開口し、終端部が前
記排塵ロアに合流する吸引排塵風路１６に形成してあシ
、該吸引排塵風路１６の中間部の隔壁体１５と四番漏斗
４の斜板４ａとの間には略機幅全体にわたる上記吸引風
車１７が軸架されている。

１８は四番漏斗４の上方から吸塵排塵風路１６の天板１
６ａにわたって設けた排藁チェ７であって、その下面に
対設した案内板とでフィートチエン３から受は継いた排
藁を機体の後部へ搬送して搬出する。

次ぎに本発明の他の実施例を第４図及び第５図について
説明すると、隔壁体１５と四番漏斗４の斜板４ａとの間
の吸引排塵風路１６中における機幅の中間部にファンケ
ースａを設け、該ファンケーモ いる。

また、この例では第２のラック１０ｄの下部にはチャフ
シーブが設けてない。

更に前記揺動選別板１０ａの始端＝Ｓｔ圧風風車６の吹
出口に臨んでいるので、前述のように揺動選別板１０ａ
の下方に二つの選別風路が構成されると共に、揺動選別
板１０ａ上にも圧風が吹き出され、脱穀物が湿潤してい
て揺動選ｆｆ１Ｍ １０ ａ上の波形突条に藁屑が付着
せんとすると上記圧風が吹き飛ばして穀粒から分離して
押し出し、これを第１のラック１０ｃ上に乗せて移送す
る。

また、上記第１のラック１０ｃ上においては揺動選別板
１０ａ上の圧風による吹き飛ばしと吸引排塵風路１６に
よる吸塵作用によシ揺動選別板１０ａ上及び第１のラッ
ク１０ｃ上の軽い藁屑が迅速に除去され、良好な選別が
できる。

前述の装置において、殻稈の株元部をフィートチエン３
と挟握レール３とにより挾持搬送され、穂部を供給口か
ら扱室１内へ挿入して脱穀すると脱穀物中の穀粒や細か
い藁屑は受網２０から揺動選別板１０ａ上に落下して比
重選別を受けながＧ移送され、二番物や比較的大きな藁
屑は仕切板２１と扱胴２との間から送塵室２２に人シ、
これが更にその外周の送塵口２２ａより揺動選別板１０
ａ上に放出されて揺動選別が施される。

しかして、四番漏斗４から落人するもののうち、大きな
藁や穀粒は揺動選別板１０ａ上に落下するが、塵埃や小
さくかつ軽い藁屑及び送塵口２２ａ並びに受網２０から
漏下して移送されて（る軽い藁屑は吸引排塵風路１６に
強力に吸入除去されるので、選、８１Ｍ１０ｂからの穀
粒の漏下が良好になると共に主選別風路８ａの選別風１
０ｂからの吹き抜けが良好になシ、一番穀粒の風選及び
選ｆｆｌＪｍ１０ｂからの切藁漏下防止を的確に行うこ
とができる。

また揺動選別板１０ａ上で、比重選別された脱穀物は選
別網１０ｂによシ篩選別されるが、大きな藁屑は第１の
ラック１０ｃ上に分離され、選別網１０ｂ上から漏下し
た穀粒は圧風風車６から一番受樋１１上を通過する主選
別風路８ａの選別風によシ風選される。

更に、第１のラック１０ｃ上を移送される藁屑中、吸引
風車１７で吸引除去されなかった長藁等及び穂切れと選
別網１０ｂ上に残った二番物とは第２のラック１０ｄ上
にトされ、第１番目の実施例においては前記長藁等及び
二番物は揺動選別体１０の揺動移送作用を受けながら、
チャフシーブ１０ｅ及び第２のラック１０ｄ’＆吹き抜
け、隔壁体１５の下方の風路を経て排塵ロアに吹き出す
副選別風路８ｂの選別風によシ安定した風選に受け、大
きな藁屑は第２のラック１０ｄによシ排塵ロアから機外
に排出され、チャフシーブ１０ｅ上の二番物は二番受樋
１２に落人して、二番スロワ−１３により二番還元通路
１４を経て、揺動選別板１０ａ上に還元され、残った切
藁や藁屑等はチャフシーブ１０ｅの後端から排塵ロア外
に排出される。

本発明は前述のように、扱室の受網下方から排塵選別室
にわたって揺動選別体を設け、該揺動選別体の移送始端
側下方に圧風風車を設け、この圧風風車の選別風を公職
して、一番受樋の上方を経て揺動選別体の選別網を吹き
抜ける主選別風路と、一番受樋の下方から二番受樋の上
方を経てその上方の二番選別部及び排塵口を吹き抜ける
副選別風路とに構成し、前記排塵選別室の上部の機幅内
に吸引風車を設け、該吸引風車の下部に、前記揺動選別
体の後部に設けられていて副選別風路中に臨む二番選別
部の上方を覆う隔壁体を設けて、吸引風車によって形成
される吸引排塵風路の吸引口を、主選別風路中にある一
番選ｆｆ１Ｍ上に臨ませると共に吸引風車と二番選別部
との間ｗＭ断したので、選別網の上部にある被選別物は
その上方を吸引風車の吸引風により吸引されて、軽い藁
屑を除去された状態で圧風風車による主選別風路からの
圧風を受けることとなシ、その結果、多量又は湿潤した
被選別物ｂ’ｙＭられてきても、上記吸引風及び圧風が
相乗作用して選別網及び被選別物間を吹き抜けて、穀粒
と藁屑との吹き分けを的確に行うことができると共に、
切藁が選別網から漏下して一番穀粒に混入するのを確実
に防止することができる。

また、揺動選別体の後部にあるラック等からなる二番選
別部の上方は隔壁板によって覆われていて、吸引風車に
よる吸引力を遮断してあり、しかも、圧風風車による副
選別風路のみが二番選別部を吹き抜けて排塵口に吹き出
すように構成したので、安定した風選を行いながら、藁
屑をラックによって機外に排出しうると共に、ラック上
で反撥する穀粒な吸引風車によって機外に三番飛散とし
て排出することがな（なるばかシか、主選別風路と隔壁
体で仕切られた吸引風路とが連通状となシ、選別風の流
れによどみを生ずることがないので、常に的確な選別を
行うことができる。

しかも、被選別物の量のバランスが選ｆｌｌＪｍ上と二
番選別部との間で変動しても、両選別風路の風力が変動
せず、選別網上に多量の被選別物が送シこまれても、副
選別風路の風力が大きくなるようなことがな（、吸引風
車が二番選別部を吸引しないことと相俟ってこのような
場合でも、三番飛散を防止して常に安定した作業が遂行
できる等の実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すものであって。 第１図は脱穀機の縦断側面図、第２図は同上一部を破断
した平面図、第３図は要部の縦断正面図、第４図は他の
実施例の縦断側面図、第５図は同上一部断面を示す正面
図である。 ４・・・・・・四番漏斗、５・・・・・・排塵選別室、
６・・・・・・圧風風車、７・・・・・・排塵口、８・
・・・・・選別風路、８ａ・・・・・・主選別風路、８
ｂ・・・・−・副選別風路、１０・・・・・・揺動選別
体、１３・・・・・・二番スロワ−１１５・−・・・・
隔壁体、１６・・・・・・吸引排塵風路、１７・・・・
・・吸引風車。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 扱室の受網下方から排塵選別室にわたって揺動選別
   体を設け、該揺動選別体の移送始端側下方に圧風風車を
   設け、との圧風風車の選別風を公職して、一番受樋の上
   方を経て揺動選別体の選別網を吹き抜ける主選別風路と
   、一番受樋の下方から二番受樋の上方を経てその上方の
   二番選別部及び排塵口を吹き抜ける副選別風路とに構成
   し、前記排塵選別室の上部の機幅内に吸引風車を設け、
   該吸引Ｕの下部に、前記揺動選別体の後部に設けられて
   いて副選別風路中に臨む二番選別部の上方を覆う隔壁体
   を設けて、吸引風車によって形成される吸引排塵風路の
   吸引口を、主選別風路中にある一番選別網上に臨ませる
   と共に吸引風車と二番選別部との間を遮断したことを特
   徴とする脱穀機の排塵選別装置。