JPS593025Y2 - 自転車のチエ−ン脱落防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自転車のチェーン脱落防止装置に関するもの
である。

従来この種の装置として提案されているものは、断面逆
Ｕ字状に形成されたガードをチェーンに被ぶせて、チェ
ーンの左右方向のみを規制するようになっているが、長
期間使用によりチェーンが伸びてくると回動しながら上
下に大きく振れて上記左右方向のみの規制では充分にチ
ェーンの脱落を防止することができない。

また上記ガードはチェーンに近接して取付けられるが、
その固定法は自転車４体のパイプに金具を用いてねし止
めしたり、またはパイプにねじ止めされるチェーンケー
スの支持体に取付けられているため、ねじのゆるみによ
り直ちにガードが傾いてチェーンに当り、チェーンの回
動を拘束したり異音を生じるという問題があった。

本考案は、このような問題を解消すべくなされたもので
、チェーンの上下、左右の２方向を規制して脱落防止の
機能の向上を図り、且つ振動等によりゆるまないように
固定支持の確実化を図るようにした自転車のチェーン脱
落防止装置を提供するものである。

以下、図面を参照して本考案の一実施例を具体的に説明
する。

図において、符号１は自転車４体であり、立パイプ２、
前パイプ３及び後パイプ４の一端がハンガラッグ５によ
り集合連結され、このハンガラッグ５にクランク軸６が
回転自在に支承され、クランク軸６にチェーン７と噛合
う大ギヤ８が一体的に嵌込まれている。

そこで本考案によると、上記ハンガラッグ５にチェーン
ガード付きのチェーンケース支持体９が取付けられてい
る。

この支持体９は中心のボス部９ａより径方向２方向に２
本のアーム９ｂ、９Ｃが延設されると共に、ハンガラッ
グ５の例えば立パイプ側枝部５ａと合致する位置に凹所
１０がそれと嵌合して位置決めすべく設けられている。

アーム９ｂはチェーン７と大ギヤ８が接線方向で噛合う
位置の少し後方に延びていて、このアーム９ｂ上端にガ
ード１１が取付けられる。

ガード１１は閉じた細長い方形の環状を威してチェーン
挿通孔１２を有し、チェーン７と対向すべく後下りに、
傾斜し且つチェーン側に突出してアーム９ｂ上端に一体
的に設けられる。

また、アーム９ｂの上端のガード前方とアーム９Ｃの下
端にそれぞれチェーンケース取付片１３．１４がチェー
ン側に突出して設けられ、これらの取付片１３．１４に
チェーンケース１５をねし止めするようになっている。

このように構成されることで、チェーンガード付きのチ
ェーンケース支持体９のボス部９ａをハンガラッグ５に
嵌合すると共に、凹所１０をそのハンガラッグ５の枝部
５ａに嵌合して支持体９がハンガラッグ側部に位置決め
して装着される。

そして、このような支持体９の隣りに大ギヤ８が並設さ
れて、この大ギヤ８にチェーン７がガード１１のチェー
ン挿通孔１２を通して噛合い巻装され、これらの大ギヤ
８及びチェーン７を覆うチェーンケース１５が支持体９
のアーム９ｂ、９Ｃにおける取付片１３．１４でねし止
めして取付けられるのである。

こうして、チェーン７はガード１１の四辺により」二下
と共に左右２方向が規制されて大ギヤ８から外れて脱落
しないように防止される。

このように本考案によると、チェーン７が環状のガード
１１で上下左右の２方向に規制されるので、チェーン７
の左右の振れと共にその伸びによる上下の振れも規制さ
れて長期間に及び確実に脱落防止され得る。

また、ガード１１はクランク軸６を支承するハンガラッ
グ５に装着される支持体９に一体化されており、この支
持体９は振動や衝撃によりゆるんだりしないため、ガー
ド１１の傾倒による不具合は完全に無くなり、更に強固
に支持されて耐久性も向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による装置の一実施例を示す分解斜視図
、第２図はその要部の側面図、第３図は第２図のＩＩＩ
矢視図、第４図は同平面図、第５図は同断面図である。 １・・・・・・自転車４体、５・・・・・・ハンガラッ
グ、７・・・・・・チェーン、９・・・・・・支持体、
１１・・・・・・ガード、１２・・・・・・チェーン挿
通孔、１５・・・・・・チェーンケース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自転車４体のハンガラックにチェーンケースの支持体を
   装着し、該支持体に閉じた環状のガードを、チェーンと
   対向して一体的に設け、該ガード内側のチェーン挿通孔
   に上記チェーンを通してガードするようにしたことを特
   徴とする自転車のチェーン脱落防止装置。