JPS6336569Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はシヤンデリアや直付形器具で比較的
重量のある照明器具の取付装置に関するものであ
る。

従来、シヤンデリア等の重い器具は、その取付
けを容易にするために、第１図に示すように照明
器具の取付けをチエーン吊金具１７の係合片３へ
チエーン保持金具を引つ掛けることによつて係止
保持できるチエーン吊金具１によつて行ない、電
源接続を中央開口２部に設置された引掛シーリン
グコンセント２０に照明器具内の引掛シーリング
プラグ（いずれも図示せず）を差し込み行うとい
う方法が普及してきた。しかしながらこのチエー
ン吊金具１は中央部が開口２しており、ボルト
（第３図１４）とかアウトレツトボツクス（図示
せず）には取付が不可能であつた。この改良タイ
プとして第２図および第３図に示すように、チエ
ーン吊金具１の下に、中央にボルト用穴１５を設
けるとともに、外縁部に舌片１２を設けたボルト
吊金具８をあてがい、この舌片１２でチエーン吊
金具１を保持しボルト１４で天井面Ａに取り付け
るものが実用化されている。しかしこの改良タイ
プも部品が２つになることから、天井面Ａへの取
付作業を容易にするために、チエーン吊金具１と
ボルト吊金具８をスポツト溶接で接続し、天井面
Ａへボルト１４で取り付ける場合はそのままで使
用し、天井部に引掛シーリングコンセント２０が
設置されている場合には、わざわざそのスポツト
溶接をはがし、チエーン吊金具１だけにして使用
しているというもので、実際的には後者の場合が
多い照明器具の取付工事においては、いささか不
便であつた。

この考案はかかる欠点を除去するために、チエ
ーン吊金具とボルト吊金具にそれぞれ係合凹部と
係合突起を設け、これらの係合によつて仮止めで
きるようにし、天井に引掛シーリングコンセント
が付いている場合にはチエーン吊金具のみを使用
し、ケースとしてはまれなボルト吊を要する、あ
るいはアウトレツトボツクスに直取付けを要する
場合のみチエーン吊金具にボルト吊金具を仮止め
して使えるよう使い勝手をさらに改善できる照明
器具の取付装置を提供しようとするものである。

以下この考案の一実施例を第３図および第４図
とともに説明すると、それら図において、１は引
掛シーリングコンセント２０が通過できる開口２
を有するドーナツ状で外縁両端部に断面略状の
係合片３を延長して設け、リング部分４には複数
個の一端を開放し底面に係合穴５を有する係合凹
部６を設けるとともに、配線ボツクス用の83.5mm
ピツチの取付穴７を設けてなるチエーン吊金具、
８は円板状したボルト吊り金具で、上記チエーン
吊り金具１の係合凹部６に嵌合し、かつその係合
凹部６の底面の係合穴５に係合する係合突起９を
設けた突片１０を、外縁部にチエーン吊り金具１
の係合凹部６の数に対応して設け、さらにこの外
縁部を少なくとも２ケ所上記開口２の穴径より大
きく延伸させて配線ボツクス用の66.7mmピツチの
取付穴１１を有する舌片１２を設けるとともに、
他の外縁部に立上がり部１３を設け、中央部にボ
ルト１４が通過できるボルト用穴１５、その近辺
に周縁がカールした電源線挿通用穴１６を設けて
いる。１７は上記チエーン吊り金具１の係合片３
に係合保持する係合溝１８を上方両端部に有し、
下方に照明器具を保持するチエーン１９を取り付
けてなる上方が開口して拡がつた略Ｕ字状のチエ
ーン保持金具、２０は引掛シーリングコンセント
で、これらチエーン保持金具１７および引掛シー
リングコンセント２０は、特に図示しないが第１
図に示すものと同様に形成されている。

この考案は以上のような構成によるものである
から、照明器具の梱包時点では、チエーン吊金具
１とボルト吊り金具８をそれぞれ独立して梱包し
ておき、天井面Ａへの取付に際し、天井面Ａに引
掛シーリングコンセント２０が付設されている場
合にはチエーン吊り金具１のみを使用し、比較的
機会の少ないボルト付け、配線ボツクスへの直接
付けの場合のみチエーン吊り金具１とボルト吊り
金具８をそれぞれの係合凹部６と突片１０、係合
穴５と係合突起９をそれぞれ係合させて仮止めし
て利用できるものであるから、従来のようにスポ
ツト溶接部をはずすこともなく諸々の天井の状態
に応じて容易に取付けが可能になるものである。

さらに本考案ではチエーン吊り金具１の係合凹
部６の閉端部とボルト吊り金具８の舌片１２の対
応する側の間で照明器具を取り付けた状態におい
ても多少ゆるめることによつて回動が可能で、配
線ボツクス等が部屋方向に対してゆがんで配設さ
れていた場合など照明器具の方向が多少修正でき
るというメリツトも付加される。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の斜視図、第２図は第１図の従
来例を改善したもう１つの従来例の斜視図、第３
図は第２図の従来例によるボルト吊り状態を示す
断面図、第４図はこの考案の一実施例の分解斜視
図、第５図は第４図のものを仮止めした状態にお
ける斜視図である。 図中、１はチエーン吊り金具、２は開口、５は
係合穴、６は係合凹部、８はボルト吊り金具、９
は係合突起、１０は突片、１５はボルト用穴、１
６は電源線挿通用穴、１７はチエーン保持金具。
なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示
す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 引掛シーリングコンセントが通過できる開口
   を有し、この開口周囲に複数個の係合凹部を形
   成するとともに、この係合凹部に係合穴を形成
   したチエーン吊金具と、このチエーン吊金具の
   係合凹部に回動自在に嵌合し、かつ上記係合凹
   部の係合穴に係合され回動を阻止する係合突起
   を形成した突片を有するとともに、ボルト挿通
   用穴および電源線挿通用穴を形成したボルト吊
   金具と、上記チエーン吊金具の周縁に取付けら
   れるチエーン保持金具とを備えた照明器具の取
   付装置。 (2) ボルト吊金具は外縁部に複数個の折曲立上が
   り部を設けてなることを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第(1)項記載の照明器具の取付装
   置。