JPS5921445Y2 - 照明具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、コードを利用して天井より吊り下げられる
照明器具に関するものであって、ソケットと反射笠の相
互固定を確実としてなるものである。

コードを吊索兼用とした照明具は、構造上ソケットと、
このソケットを取りまく反射笠との固定が充分でない場
合が多く、電球装脱時にソケットが電球と共に回転して
コードがねじれ漏電事故などの危険が生ずる場合があっ
た。

特に近時、製造されるものは比較的大型の一体の逆容器
状の反射笠内に内面上端からソケットが下方に突出して
設けられ、反射笠の内面とソケット上面との間は狭あい
であるため接続金具等を取りつけるのが困難であり、ま
た体裁上反射笠の外面にネジ頭等が露われることは好ま
しくないから、両者の取付は単に接続管の口縁に環状ナ
ツトを螺着締付して行っていることが多く、次面にゆる
んでくる不利を免れない状態であった。

これに対し、この考案は上記欠点を除去したものであっ
て、この考案の実施例を図面について説明すると、第２
図において１はソケットであって内部に電球装着金具２
を有する下半部３と、上面にナツト状円板４を取付ネジ
５で設けた上手部とからなり、これら上、下半部６，３
はネジ７を介して締付固定される。

８はこのソケットにかぶせるソケットカバーで゛ある。

次に９は接続管であって、上下端にネジ山を刻設すると
ともに両端からこのネジ山を切割して同一線上に位置す
る縦溝１０，１０を穿設して形成されている。

この接続管９は、上下ネジ山にそれぞれナラ） １１，
１１．下部回り止めワッシャー１２、上部回り止めワッ
シャー１３、下端に螺装すべき前記ナツト状円板４、上
端に螺装すべき短管状の押えナツト１４を共に使用され
るものであって、下部回り止めワッシャー１２は、中心
孔内周部に前記縦溝１０に係合すべき係合突子１５を有
し、外周縁には取付ネジ５，５の上端が嵌入すべき切込
１６．１６が設けられている。

上部回り止めワッシャー１３は、同じく縦溝１０に係合
すべき係合突子１７を有し、外周には下方に向けて折れ
曲った係合爪１８が連設されている。

１９は反射笠であって、吊鐘状に作られ、上端にはコー
ド挿通孔２０、口縁の一部には係合切込２１が設けられ
ている。

２２はコードであって、上端を取付具２３の端子に接続
し、下端は前記ソケット１の上半部６に設けた端子に接
続するものである。

２４は取付具２３に被せるカバーである。

これら各部材は次の順序で組立てられる。

すなわち、まずコード２２を各部材にわたって挿通し、
下端をソケット１の上半部の端子に接続したのち、この
上半部６の下方から取付ネジ５，５を挿入し、この取付
ネジをナツト状円板４の取付ネジ孔に螺入して、ナツト
状円板４をソケット上半部６上面に重合固着する。

次に、接続管９を、上下ネジ山にナツト１１．１１を適
当高さに螺装したのち、下方から下部回り止めワッシャ
ー１２、ソケットカバー８を嵌め、下端をナツト状円板
４の中心螺孔にねじ込み、下方のナツト１１により締付
固定する。

この場合、ナツト状円板４から突出する取付ネジ５，５
の上端は、ソケットカバー８を貫き、かつ下部回り止め
ワッシャー１２の切込１６．１６に係合されている。

なお、前記接続管９をナツト状円板４にねじ込際、コー
ド２２が共回りしてねじれることがないように注意する
。

次に、接続管９の上端に反射笠１９、上部回り止めワッ
シャー１３、押えナツト１４を嵌装し、この押えナツト
１４により締付固定する。

この場合、上部回り止めワッシャー１３は、保合爪片１
８を予め反射笠１９の係合切込２１に挿入しておく。

こうして各部材を取りつけたのち、上端取付具２３を天
井に予め設けた端子金具に係着して全体を吊り下げ、カ
バー２４を上方に摺動して上端取付具２３を覆う。

この考案は上記の構造であって、ソケット１は、反射笠
１９内の接続管９を介して所定高さに締付固定されるが
、接続管９の上下端に設けた上下部回り止めワッシャー
１３．１２を介して相互の回動は全く阻止されているか
ら、前記電球の装脱によるソケットの共回りを起すおそ
れがない上に、接続管９の上下縦溝１０，１０は軸線に
沿う同一線上に設けられているから、接続管９上端を反
射笠１９のコード挿通孔２０に通したのちも、この上部
縦溝１０の向きにより、コード２２下端の分岐方向がわ
かり、コード２２にねじれを全く起さぬようにして取付
けることができる。

しかも、この共回りを阻止すべき部分はすべて反射笠１
９の内外面には現われないから体裁もよく、極めて効率
的である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の縦断側面図、第２図は各部を分解的
に示した斜面図である。 図中の符号 １はソケット、４はナツト状円板、５は取
付ネジ、７はネジ、９は接続管、１０は縦溝、１１はナ
ツ） 、１２．１３は上下部回り止めワッシャー、１４
は押えナツ）、１５．１７は係合突子、１６は切込、１
８は係合爪片、１９は反射笠、２１は係合切込、２２は
コード、２３は取付具を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ソケットの上端中心にコードを包んで接続管を立設し、
   その先端を反射笠の奥部に挿通固定したものにおいて、
   接続管９の両端に各ネジ山を切側して同一線上に位置す
   る縦溝１０，１０を凹設するとともに、これら両端に上
   下部回り止めワッシャー１３．１２を、その係合突子１
   ７．１５を上記縦溝１０，１０に係合し、かつ上部回り
   止めワッシャー１３の係合爪片１８を反射笠１９に設け
   た係合切込２１に、また下部回り止めワッシャー１２の
   切込１６をソケット１に予め取りつけたナツト状円板４
   の取付ネジ５，５の頂端に各係合して嵌装し、接続管９
   の下端を上記ナツト状円板４に螺挿したのち、中間に設
   けた上下ナラ） １１．１１上端の押えナツト１４を各
   締付して一体に固定してなる照明具。