JPH046089Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、天井吊下げ型照明器具の電源線吊
下げ装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来より、第７図に示すように、天井吊下げ型
の照明器具７０がある。照明器具７０の電源線７
１は、一旦コードハンガー７２にて天井７３に取
付けた後、引掛シーリング７４にて天井７３に埋
設した電源端子（図示せず）に接続して、引掛シ
ーリング７４をカバー７５にて覆う。

このような照明器具７０において、第８図に示
すように、引掛シーリング７４を天井灯７６内の
電源端子７７に接続したり、あるいは、第９図お
よび第１０図に示すように、天井灯７９，８０の
外面に電源端子（図示せず）を設けて、引掛シー
リング７４を接続しカバー７５で覆うことがあ
る。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、第８図のように天井灯７６から電源線
７１を取り出した場合、カバー７５が実線で示す
ように電源線７１の途中でぶら下がつたようにな
り、外観が悪かつた。そこで、カバー７５を想像
線で示すように、コードハンガー７２を覆うよう
にして取付けたり、あるいは天井灯７６内に収納
したりすることが考えられる。しかし、コードハ
ンガー７２を覆つた場合、電源線７１が邪魔にな
つてカバー７５が傾いてしまい、また天井灯７６
内に収納した場合にはグローブ７８にカバー７５
の影ができ、共に外観が悪いという問題があつ
た。

また、第９図および第１０図に示すように、天
井灯７９，８０の外面に接続した場合にも、外観
が悪いという問題があつた。

したがつてこの考案の目的は、天井灯から電源
線を取り出した場合に外観の良い電源線吊下げ装
置を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

この考案の電源線吊下げ装置は、環状の側壁部
とこの側壁部の上面を覆つた天板部とからなり前
記側壁部に電源線を挿通した電線挿通用切欠部を
形成し前記天板部にハンガー挿通孔を形成したア
ダプターを設け、前記ハンガー挿通孔に挿通し天
井に締結して前記アダプターを天井に固定したね
じ部とこのねじ部の下端に設けられ前記電源線を
引つ掛けたフツク部とからなるハンガーを設け、
上端を前記アダプターに整合して前記ハンガーを
覆い下端に前記電源線を密接状態に挿通した電線
挿通孔を有したカバーを設けたものである。

〔作用〕

この考案の電源線吊下げ装置によると、ハンガ
ーをカバーで覆い、ハンガーに引つ掛けた電源線
をアダプターの電線挿通用切欠部から導出するこ
とができる。このため、電線挿通用切欠部から導
出した電源線を天井灯に接続して天井灯から電源
線を取り出しても、カバーは傾いたりすることな
く外観良くハンガー部分に取付けることができ
る。

〔実施例〕

この考案の一実施例を第１図ないし第４図に基
づいて説明する。

図において、１０はハンガーであり、上部がね
じ部１１で、下部がフツク部１２となり、中間に
ボス１３が突設されている。ハンガー１０には、
ハンガーカバー２０が外嵌してある。なお、この
ようなハンガー１０にハンガーカバー２０を外嵌
した構造は、従来からよく知られているものであ
る（例えば実開昭56−89107号公報、実開昭56−
89108号公報、実開昭56−117418号公報）。ハンガ
ー１０のねじ部１１を天井１４に仮止めし、アダ
プター１５を横方向から挿入する。アダプター１
５は、第２図に示すように、環状の側壁部１６
と、この側壁部１６の上面を覆つた天板部１７と
からなり、側壁部１６の下半分は小径部１６′と
なり上半分は大径部１６″となつている。また、
側壁部１６には電線挿通用切欠部１８が形成され
ており、天板部１７には電線挿通用切欠部１８と
一体のハンガー挿通孔１９が形成されている。ハ
ンガー挿通孔１９の内径Ｄ（第２図）は、ハンガ
ーカバー２０の上部２０ａの直径ｄ（第３図）よ
り大きく形成されている。アダプター１５のハン
ガー挿通孔１９内にハンガー１０のねじ部１１を
挿通し、ねじ部１１を天井１４にねじ込む。そし
てハンガーキヤツプ２２に挿通した電源線２１を
フツク部１２に引つ掛け、ハンガーキヤツプ２２
をハンガーカバー２０にねじ込む。また、電源線
２１には、あらかじめカバー２３が挿通してあ
る。カバー２３は下端に電線挿通孔２４を有し、
上端は開口している。カバー２３の開口部２５の
内径は、アダプター１５の側壁部１６の小径部１
６′の外形より大きく、かつ大径部１６″の外形よ
り小さく形成されている。カバー２３を持ち上げ
て、アダプター１５の側壁部１６の小径部１６′
に外嵌すると共に、電源線２１の他端をアダプタ
ー１５の電線挿通用切欠部１８に挿通して外部に
取り出す（第４図参照）。カバー２３は、電線挿
通孔２４に密接状態に挿通した電源線２１にて支
持されている。電線挿通用切欠部１８から取り出
した電源線２１は天井灯（図示せず）の電源端子
に接続し、カバー２３の電線挿通孔２４から垂下
した電源線２１の下端には天井吊下げ型の照明器
具（図示せず）を接続する。

このように構成された電源線吊下げ装置による
と、電源線２１を天井灯に接続して天井灯から電
源線２１を取り出した場合、電源線２１はアダプ
ター１５の電線挿通用切欠部１８を通つて外部に
導出され、カバー２３は傾いたりすることなく外
観良くハンガー１０部分に取付けることができ
る。

また、ハンガー１０をねじ込む際に、アダプタ
ー１５が収縮し、電線挿通用切欠部１８も狭ま
り、電源線２１を強固に支持できる。

この考案の他の実施例を、第５図および第６図
に示す。なお、第１図ないし第４図に示した例と
同一部分は、同一符号を付してその説明を省略す
る。

この実施例のアダプター３０は、環状の側壁部
３１と天板部３２とからなり、側壁部３１は小径
部３１′と大径部３１″とからなる。側壁部３１に
電線挿通用切欠部３３を形成し、天板部３２の下
面にはハンガー１０のボス１３を収納可能な筒部
３４が突設されており、筒部３４内において天板
部３２にハンガー挿通孔３５が形成されている。

アダプター３０のハンガー挿通孔３５にハンガ
ー１０のねじ部１１を挿通して天井１４にねじ込
み、アダプター３０を天井１４に固定する。そし
て、ハンガーキヤツプ２２に挿通した電源線２１
をハンガー１０のフツク部１２に引つ掛け、ハン
ガーキヤツプ２２を筒部３４にねじ込む。電源線
２１の一端を電線挿通用切欠部３３から導出して
天井灯（図示せず）に接続し、他端はカバー２３
の電線挿通孔２４に挿通して照明器具（図示せ
ず）に接続する。

このように構成された電源線吊下げ装置におい
ても、第１の実施例と同様の効果が得られる。

〔考案の効果〕

この考案の電源線吊下げ装置によると、ハンガ
ーをカバーで覆い、ハンガーに引つ掛けた電源線
をアダプターに電線挿通用切欠部から導出するこ
とができる。このため、電線挿通用切欠部から導
出した電源線を天井灯に接続して天井灯から電源
線を取り出しても、カバーは傾いたりすることな
く外観良くハンガー部分に取付けることができる
という効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の分解斜視図、第
２図はそのアダプターの斜視図、第３図はその部
分斜視図、第４図はその断面図、第５図はこの考
案の他の実施例の断面図、第６図はその分解斜視
図、第７図は天井吊下げ型の照明器具の側面図、
第８図は従来例の一部破断側面図、第９図および
第１０図は他の従来例の側面図である。 １０……ハンガー、１１……ねじ部、１２……
フツク部、１５，３０……アダプター、１６，３
１……側壁部、１７，３２……天板部、１８，３
３……電線挿通用切欠部、１９，３５……ハンガ
ー挿通孔、２１……電源線、２３……カバー、２
４……電線挿通孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 環状の側壁部とこの側壁部の上面を覆つた天板
   部とからなり前記側壁部に電源線を挿通した電線
   挿通用切欠部を形成し前記天板部にハンガー挿通
   孔を形成したアダプターと、前記ハンガー挿通孔
   に挿通し天井に締結して前記アダプターを天井に
   固定したねじ部とこのねじ部の下端に設けられ前
   記電源線を引つ掛けたフツク部とからなるハンガ
   ーと、上端を前記アダプターに整合して前記ハン
   ガーを覆つて設けられ下端に前記電源線を密接状
   態に挿通した電線挿通孔を有したカバーとを備え
   た電源線吊下げ装置。