JPH0544966Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、照明器具本体と、コードの長さを調
整し固定するコード締付け具と余分なコードを収
納するコード収納部を設けたコードケースとより
なり、コードケースを本体に対し一方向に回転さ
せることで、本体の上面とコードケースを係合す
るようになしたコード吊下げ式照明器具に関する
ものである。

［従来の技術と考案が解決しようとする課題］ 従来の上記コード吊下げ式照明器具において
は、コードケースと照明器具の本体の上面とを係
合する方法としては、ネジ止めによつて取付ける
ものがあつた（実開昭48−114281号）。

しかし、このネジ止めによる取付け方法である
と、組立て工数、部品が点数が多くなり、また、
コストが高くなるという問題があつた。

そこで、ネジを使用しない取付け方法が考案さ
れた。たとえば、コードケースを本体に対し一方
向に回転させることで、本体の上面とコードケー
スを係合させる。そして、コードケースに設けた
爪片をドライバーで下方に折曲して、本体の上面
に設けた開口部とこの爪片を係合させ、コードケ
ースの回転を阻止することにより、本体とコード
ケースとを取付ける方法があつた（実開昭53−
151280号）。

しかし、この取付け方法であると、一旦爪片を
折曲させて、コードケースを本体に取付けると、
爪片を元に折曲させてコードケースを本体より取
外すことは困難であるという問題があつた。

［考案の目的］ そこで、本考案は照明器具本体よりコードケー
スの着脱が容易なコード吊下げ式照明器具を提供
するものである。

［課題を解決するための手段］ 本考案の照明器具は、照明器具の本体３０と、
コード１２の長さを調整し固定するコード締付け
具１４と余分なコード１２を収納するコード収納
部１６を設けたコードケース１０とよりなり、コ
ードケース１０を本体３０に対し一方向に回転さ
せることで、本体３０の上面とコードケース１０
を係合するようになしたコード吊下げ式照明器具
において、コード収納部の下端に設けられた外周
が円形をなすフランジ部１８と、フランジ部の外
周縁より垂下され本体３０の上面に当接される延
設部２０と、フランジ部１８において、その外側
がフランジ部１８に連結され、その内側が下方へ
折曲可能に設けられた回転阻止片２２と、延設部
２０の前記回転阻止片２２に対応する位置に設け
られた回転阻止片解除用の切欠部 ２４と、コードケース１０を本体３０の上面に
係止した状態において、回転阻止片２２が挿入可
能に本体３０の上面に設けられた開口部２６とよ
りなるものである。

［作用］ 上記構成のコード吊下げ式照明器具において、
コードケース１０を本体３０の上面に取付ける場
合を下記に説明する。

本体３０の上面にコードケース１０の延設部２
０下端を当接させ、また、本体３０の上面に対
し、コードケース１０を一方向に回転させること
で、本体３０の上面とコードケース１０を係合さ
せる。次に、ドライバーによつて回転阻止片２２
を下方へ折曲させて、本体３０の上面に設けられ
た開口部２６に挿入する。これにより、本体３０
の上面に対してコードケース１０の回転が阻止さ
れて前記係合状態が解除されることがなく、コー
ドケース１０の取付けが完了する。

コードケース１０を本体３０の上面から取外す
場合を下記に説明する。

延設部２０に設けられた回転阻止片解除用の切
欠部２４よりドライバーを差込み、回転阻止片２
２の内側を上方へ折曲させて、回転阻止片２２と
開口部２６との係合を解除する。そして、本体３
０の上面に対し、コードケース１０を取付けた時
とは逆の方向に回転させ、コードケース１０を本
体３０の上面より取外す。

［実施例］ 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

３０は、蛍光燈、電気回路等を具備したコード
吊下げ式照明器具の本体ケースである。

１０は金属製のコードケースであつて、半球形
のコード収納部１６と、このコード収納部の中央
部に設けられたコード引出し口に挿入された円筒
形のコード締付け具１４とよりなる。

１２は、本体ケース３０内部の電気回路に接続
されたコードである。このコード１２は、コード
締付け具１４の内部に挿通されて、このコード締
付け具１４によつてコード１２の長さの調整及び
コードケース１０への固定が行なわれる。

１８はフランジ部であつて、コード収納部１６
の下端より径外方向へ設けられている。このフラ
ンジ部１８の外周は平面円形をなしている。

２０は延設部であつて、フランジ部１８の外周
縁より垂下されている。

３２は略Ｌ字型の係合片３２であつて、延設部
２０の下端において、等間隔に４個、すなわち
90°毎に下方に突設されている。

２２は回転阻止片２２であつて、フランジ部１
８をコの字型に切欠することにより形成されたも
のであつて、90°毎に４個設けられている。回転
阻止片２２の幅はドライバー３６が挿入できる大
きさに設定されている。フランジ部１８とこの回
転阻止片２２との連設部２２ａはフランジ部１８
の外方側に設けられており、回転阻止片２２を下
方に折曲した場合には、回転阻止片２２の下端が
外方向に回動するようになつている。また、この
回転阻止片２２は、フランジ部１８における係合
片３２と係合片３２との間に設けられている。

２４は矩形の切欠部であつて、延設部２０の下
部の回転阻止片２２に対応する位置に４個すなわ
ち、90°毎に設けられている。この切欠部２４の
大きさは、ドライバー３６の先端が挿入できる大
きさに設定されている。

３４は本体ケース３０の上面に設けられた係合
片３２の差込み口であつて、円形をなすように等
間隔に４個設けられている。

２６は本体ケース３０の上面に開口した矩形の
開口部であつて、90°毎に４個設けられている。
この開口部２６は、４個の差込み口３４間の略中
央部、すなわち、係合片３２と差込み口３４とを
係合させた場合に、回転阻止片２２がこの開口部
２６に挿入できる位置に設けられている。

上記構成の照明器具において、コードケース１
０を本体ケース３０に取付る方法を下記に説明す
る、 係合片３２を差込み口３４に挿入して、延設部
２０を本体ケース３０の上面に載置する（第３図
参照）。コードケース１０を本体ケース３０に対
し一方向に回転させると、これにより、Ｌ字型の
係合片３２と延設部２０の下端との間に形成され
ている切り込み口３３へ本体ケース３０の上面が
挿入されて、本体ケース３０とコードケース１０
とが係合する（第４図参照）。次に、フランジ部
１８に設けられた回転阻止片２２を（第５図参
照）、ドライバー３６によつて上方より押圧する
ことにより下方へ折曲させて（第６図参照）、本
体ケース３０の上面に設けられた開口部２６に回
転阻止片２２を挿入する（第７図参照）。この開
口部２６と回転阻止片２２との係合により、本体
ケース３０に対するコードケース１０の回転が阻
止されて係合片２２と差込み口３４との係合が解
除されることがなく、コードケース１０の本体ケ
ース３０に対する取付けが完了する。

コードケース１０を本体ケース３０の上面から
取外す場合を下記に説明する。

延設部２０に設けられた切欠部２４よりドライ
バー３６を差込み、回転阻止片２２を上方へ折曲
させ（第８図参照）、回転阻止片２２と開口部２
６との係合を解除する。そして、本体ケース３０
の上面に対し、コードケース１０を取付けた時と
は逆の方向に回転させ、コードケース１０を本体
ケース３０の上面より取外す。

上記により、本体ケース３０とコードケース１
０との着脱は、１本のドライバー３６で可能であ
り、その作業が非常に簡単である。

第９図は、本体ケース１３０とコードケース１
１０との第２の取付け方法を示す実施例である。

なお、第２の実施例においては、第１の実施例
と対応する部分には、第１の実施例の参照番号に
100を加算した数字により示す。

１３２は、延設部１２０下端より径外方向に突
出した係合片である。１３４は、本体ケース１３
０の上面に設けられた縦断面逆Ｌ字型の係合部で
あつて、係合片１３２と係合する係合溝１３５を
形成している。この係合溝１３５の一旦は開口
し、他端は閉塞されている。

コードケース１１０を本体ケース１３０に係合
する場合には、係合溝１３５の開口部より係合片
１３２を差込んで一方向に回動させる。次に、前
記実施例と同様にドライバー１３６によつて回転
阻止片１２２を押下して、本体ケース１３０とコ
ードケース１１０とを取付ける。

またコードケース１１０を本体ケース１３０か
ら取外す場合には、切欠部１１４よりドライバー
１３６を差込んで回転阻止片１２２を上方に折曲
させた後、前記とは逆にコードケース１１０を回
転させれば、コードケース１１０を本体ケース１
３０から取外せる。

なお、上記実施例では、回転阻止片２２と切欠
部２４とをそれぞれ４個設けたが、回転阻止片２
２と切欠部２４も少なくとも一組設ければ本考案
の効果は十分に得られる。

［考案の効果］ 本考案のコード吊下げ式照明器具であると、上
記により照明器具本体とコードケースとの装着
は、回転阻止片を下方へ折曲すればよく、また、
コードケースを外す場合には、切欠部にドライバ
ー等を差し込んで回転阻止片を上方へ折曲すれば
よい。したがつて、コードケースの着脱作業が非
常に簡単である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す分解斜視
図、第２図は、前図の組立てた斜視図、第３図と
第４図は、係合片と差込み口との係合状態を示す
縦断面図、第５図から第８図は、回転阻止片と開
口部との係合状態を示す縦断面図、第９図は第２
の実施例の要部拡大斜視図である。 符号の説明、１０……コードケース、１２……
コード、１４……コード締付け具、１６……コー
ド収納部、１８……フランジ部、２０……延設
部、２２……回転阻止片、２４……切欠部、２６
……開口部、３０……本体ケース、３２……係合
片、３４……差込み口。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 照明器具の本体３０と、 コード１２の長さを調整し固定するコード締付
   け具１４と余分なコード１２を収納するコード収
   納部１６を設けたコードケース１０とよりなり、 コードケース１０を本体３０に対し一方向に回
   転させることで、本体３０の上面とコードケース
   １０を係合するようになしたコード吊下げ式照明
   器具において、 コード収納部の下端に設けられた外周が円形を
   なすフランジ部１８と、 フランジ部１８の外周縁より垂下され本体３０
   の上面に当接される延設部２０と、 フランジ部１８において、その外側がフランジ
   部１８に連結され、その内側が下方へ折曲可能に
   設けられた回転阻止片２２と、 延設部２０の回転阻止片２２に対応する位置に
   設けられた回転阻止片解除用の切欠部２４と、 コードケース１０を本体３０の上面に係止した
   状態において回転阻止片２２が挿入可能に本体３
   ０の上面に設けられた開口部２６と よりなることを特徴とするコード吊下げ式照明器
   具。