JPS5937924Y2 - 照明器具のソケツト取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は照明器具のソケット取付装置に関するものであ
る。

灯体内部に装着するソケットの取付位置は灯体内で点灯
する電球の出力に合わせて最も効率よく照明できる位置
に設置されている。

ことに灯体内に反射板を設けて照明効果′を向上させる
形式のものではソケットの位置と反射板の位置は電球の
大きさに合った適切な取付位置を選択しないと満足でき
る照明効果を上げることができない。

電球が１５０Ｗと４００Ｗのものでは大きさが違うので
、通常は１５０Ｗの電球を点灯する灯具と４００Ｗの電
球を点灯する灯具では灯具の大きさ、お・よびソケット
の取付位置が違ってお・す、電球の大きさに合った専用
の灯具が定めてあった。

従来から１つの灯具で大きさの異なる電球を点灯可能に
したものはあったが、これらは単に灯具内にソケットの
取付部分が複数個あるのみで、取付位置の変更は容易で
なかった。

即ち、灯具開口部が下向きであって、しかも高所な天井
、柱等に灯具が設置されているときは、ソケットを取付
ける小ネジを当該位置に装着するためにドライバの先端
に小ネジを付してねじ孔を探り出す等の作業を繰返すこ
とでソケットの取付位置を確認しており、ソケット取付
作業は手数を要するものであった。

本考案の目的はソケットの取付位置を灯具の軸方向に変
更することが出来る取付装置であって、ソケット胴部に
設けたソケット固定板に形成した複数のＵ字切込を灯具
内側に設けたソケット固定金具の取付用の小ネジに係合
した後に前記小ネジを締付けて両者を固定するものであ
って、灯具を天井、柱等に設置した後であっても、ソケ
ット交換時には取付ネジをドライバの先に付してねじ孔
を探す等の必要がなく、灯具内のソケット付置を容易に
変更することが出来るソケット取付装置を提供しようと
するものである。

次に本考案の詳細を図示した実施例によって説明する。

本実施例では防爆照明器具を用いた場合を図示しである
が、開放型の照明器具にも利用できるものである。

１は灯具本体で、一端を開放して円形の開口部を形成し
、他端の頂部にソケットカバー２を取付けである。

灯具本体の底壁には内部に通電可能な金属棒を内蔵した
碍子３が底壁の上下に貫通して取付けてあり、前記ソケ
ットカバー２内に配線した電線４の一方の端を碍子３の
金属棒に接続し、灯具本体内に突出させた金属棒には灯
体内に装着したソケット５の電線と接続しである。

前記ソケットカバー２の頂部には雌ネジが刻設してあっ
て、この雌ネジ部分にパイプ（図示しない）を接続して
パイプの先端を天井または柱等に固定して灯具を取付け
る。

前記ソケット５は磁器で製造してあって、胴部に環状の
ソケット固定板６を取付けである。

前記ソケツＩ・固定板６は周縁に３個の係合突起７，７
が設けてあり、該係合突起７，７にはソケットの軸方向
に直交し、かつ回転方向に対して同一方向に開口するＵ
字切込８，８を形成しである（第５図）。

９はソケット取付脚で、一端に灯具内壁に固定するため
の取付部９ａを、中途に取付部に隣設させて反射板取付
部９ｂを形成し、本体の先端に前記取付部材９ａの反対
方向で取付部からの位置が異なる舌片１０．１０ａを設
けである。

そしてソケット取付脚９，９は３個使用し、何れも舌片
１０．１０ａが灯具の内側に向うようにして取付部９ａ
、９ａを灯具壁体に固定する。

また、舌片１０．１０ａには灯具の軸方向からみて取付
位置が重合しない位置に小ネジ１１． １１を設けであ
る。

そして前記小ネジ１１、 １１はネジを緩めた時に舌片
１０． １０ａから抜は落ちないようにネジ先端を若干
押広げであるとソケットを取付ける時に便利である。

ソケット５には前記のようにソケット固定板６が設けて
あり、開口部から電球１２を装着して灯具本体の開口部
へ挿入する。

そして電球１２が大きい場合は開口部からみて奥の方の
舌片１０ａ、 １０ａの小ネジ１１．１１にソケット固
定板６の係合突起７゜７に設けたＵ字切込８，８を係合
し、小ネジ１１゜１１を締付けてソケット固定板６と舌
片１０ ａ 、 １０ ａを固定しソケット５を灯体内
に装着する。

第１図では電球が４００Ｗで外形が大きい時の状態を電
球お・よびソケット共に実線で表し、１５０Ｗで小さい
時の状態を鎖線で表わした。

前記のように取付けたソケット５を開口部からみて手前
の舌片１０．１０に取付けるには、小ネジ１１゜１１を
緩めてソケット５を底面からみて反時計方向に回転して
係合突起７，７と小ネジ１１．１１との係合を外す。

そしてソケツｌ−５を取出して電球を交換した後、今度
は係合突起７，７を手前の方にある舌片１０． １０の
小ネジ１１． １１に係合する。

保合の方法はＵ字切込８，８の開口端を小ネジ１１．１
１に嵌め込み、ソケット５を時計方向に回転して切込の
奥まで小ネジ１１． １１を挿入したことを確認してか
ら小ネジ１１． １１を締付けて固定する。

この化ソケット取付脚９，９には灯具本体１に固定した
後に、反射板取付部９ｂ、９ｂに反射板１３を固定する
。

本実施例は防爆照明器具の場合を説明しているので、灯
具本体１の開口部にはグローブ部材が取付けられている
。

灯具本体の開口部に形成した環状体は切込部１４．１４
と突起部１５． １５と力咬互に形成されてお一す、突
起部１５．１５に締付ボルト１６．１６がねじ込んであ
る。

１７はグローブで開口部の外周縁に形成した鍔部１８を
装着したグローブホルダ１９の外側に前記灯具本体の開
口部に形成した切込部１４、 １４よりは長さの短い係
止片２０を切込部と同数形成する。

グローブホルダ１９の係止片２０は灯具本体１の開口部
の切込部１４から灯具内部に挿入し、グローブホルダを
約３０°回転して係止片２０を突起部１５と重合し。

締付ボルト１６をねじ込んで灯具本体とグローブホルダ
とを固定する。

２１はグローブ１７のガードでグローブホルダ１９に取
付けである。

２２は灯具本体１とグローブホルダ１９とを連結してい
る蝶番で、電球交換の時にグローブを開放した状態で灯
具本体に連結しているものである。

２３は灯具本体の外周壁面に軸方向に形成した放熱用リ
ブである。

以上説明したように本考案は反射板を有する灯具内部で
点灯する電球の大きさに合わせてソケットの取付位置を
灯具の軸方向に変更することができるソケット取付装置
であって、１個の灯具で各種の電球を最も照明効率の高
い状態で点灯できる効果がある。

さらに本考案ではソケット交換時にソケット取付脚の小
ネジにソケット固定板のＵ字切込を係合してソケットを
係止した後に締付固定するから、従来のように両者を接
合した状態でドライバの先に取付ネジを付して取付孔を
深す等必要がなく、従って灯具が天井、柱等に下向きに
設置された後であってもソケットの取付位置の変更作業
が容易に行える効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は防爆照明器具に本装置を実施した場合の一部を
縦断した全体の側面図、第２図は第１図の防爆照明器具
からグローブ部材を取外し灯具本体のみの底面図、第３
図はソケット取付脚の斜視図、第４図はソケット取付脚
の平面図、第５図はソケット固定板の斜視図である。 １・・・・・・灯具本体、２・・・・・・ソケットカバ
ー ３・・・・・・碍子、４・・・・・・電線、５・・
・・・・ソケット、６・・・・・・ソケット固定板、７
・・・・・・係合突起、８・・・・・・Ｕ字切込、９・
・・・・・ソケット取付脚、１０・・・・・・舌片、１
１・・・・・・小ネジ、１２・・・・・・電球、１３・
・・・・・反射板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に反射板を設けて照明効果を向上させる形式で大き
   さの異なる電球を点灯できる照明器具にお・いて、一端
   に取付部を、中途に反射板取付部を設け、他端に取付部
   からの位置が異なる複数の舌片を設けたソケット取付脚
   を灯具内壁に各舌片を灯具中心に向けて複数個固定し、
   前記ソケット取付脚の夫々の舌片には灯具の軸方向に対
   して回転方向に位置をずらし互いに重合しない位置に小
   ネジを設けると共に、ソケット胴部に設けたソケット固
   定板に前記ソケット取付脚と同数の係合突起を設け、該
   係合突起にソケットの軸方向に直交し、かつ回転方向に
   対して同一方向に開口するＵ字切込を形成し、前記Ｕ字
   切込を前記舌片の小ネジに係止してネジを締付けてソケ
   ットを灯具に装着し、さらに前記反射板取付部に反射板
   を設けたことを特徴とする照明器具のソケット取付装置
   。