JPS5929295Y2 - 照明器具用天井直付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は照明器具用天井の直付装置に関するものであ
る。

第１図に示すように、照明器具１を天井２に直付けする
場合、一般には第２図または第３図のように器具本体３
を天井２に木ねじ４またはボルト５で取付け、器具本体
３に第４図のようにランプ６、安定器７、グ爾−ブ取付
金具８、グローブ９を取付けるようにする。

したがって、この天井直付は高所作業であるので取付容
易とはいえなかった。

また、天井がコンクリート製である場合、第５図および
第６図のように通常は天井施工時にボックス１０が埋込
まれ、これに引掛耳１０ａの付いた埋込ローゼット１０
′を取付けるようにしであるため、第１図または第８図
のようにチェーン１２またはコード１３で照明器具Ａを
吊下げるいわゆる吊下型に限定され、直付けする場合は
別途工事を必要とした。

したがって、この考案の目的は、引掛耳打き埋込ローゼ
ットを利用して照明器具を簡単に直付けすることができ
る照明器具用天井の直付装置を提供することである。

この考案の第１の実施例を適用した直付照明器具を第９
図および第１０図に示す。

すなわち、この照明器具は、器具本体１４の中央部１４
ａを絞り出し、その中央に埋込ローゼット１０′に相似
な挿通孔１５を形成するとともに、器具本体１４にラン
プソケット１６、安定器１７、スイッチ１８、カバー１
９、引掛シーリング２０等の部品が取付けられ、ランプ
ソケット１６にランプ２１が取付けられる。

一方、天井固定具２２は、第１１図ないし第１３図のよ
うに主体の中央部に引掛シーリング挿通孔２３を形成す
るとともに、一対向端縁に耳片２４を外方に延出形成し
、耳片２４，２４’に切起し片２５ 、２５’を切起し
、これに水平折曲部２６゜２６′を形成するとともに引
掛耳１０ａの先端部を突出させる切起し孔２γ、２７′
を形成し、さらｌこ耳片２４，２４’の先端部にねじ孔
２８，２Ｂ’を形成してつまみ操作ねじ２９ 、２９’
をねじ込んでいる。

３０は蝶形つまみ、３１は当金である。第１４図および
第１５図は照明器具の取付順序を示す。

すなわち、器具本体１４の挿通孔１５に埋込ローゼット
１０′を挿通し、さらに回転してその引掛耳に器具本体
１４を仮止めする（第１４図）。

ついで固定具２２の切起し片２５，２５’を引掛耳１０
ａに掛け、切起し孔２７，２７’に先端を通す。

さらに、つまみ操作ねじ２９ 、２９’のつまみ３０を
回してその当金３１により器具本体１４の下面に当接し
、器具本体１４を押上げて、天井面に圧接固定する。

このように構成したため、器具本体の仮止め状態で固定
具２２を引掛耳１０ａにかけつまみ３０を手でまわすと
いう簡単な操作で固定でき、高所作業であるにもかかわ
らず、取付が簡単になる。

また、部屋の格好に応じて器具を自由な方向に取付けら
れる。

この考案の第２の実施例を第１６図に示す。

すなわち、この照明器具用天井の直付装置は、主体２２
′をつば付き円形キャップ形に形成し、その上面に埋込
ローゼットと相似形状の挿通孔３２を形成するとともに
孔縁に引掛耳１０ａの先端部突出用スリット３３を形成
し、さらにつば３４−上の一直径線上にねじ孔を形成し
てつまみ操作ねじ３５゜３５′をねじ込み、つまみ操作
ねじ３５．３５’の先端部を器具本体１４の孔縁に回転
自在に加締めている。

取付けは第１７図のように、器具本体１４を埋込ローゼ
ット１０′に接近させて固定具２２′の挿通孔３２にロ
ーゼット１０′を通し、さらに回転させて引掛耳１０ａ
の先端をスリット３３に通し、ついでつまみ操作ねじ３
５，３５’をねじ込む。

つまみ操作ねじ３５．３５’の先端部により器具本体１
４が押上げられ、天井面に圧接固定される。

その作用効果は第１の実施例と同様である。

この考案の第３の実施例を第１８図に示す。

すなわち、この照明器具用天井の直付装置は、円板上主
体２２′の中央部に埋込ローゼット１０′と相似形状の
挿通孔３６を形成するとともに、引掛耳１０ａの先端突
出し用スリット３７を形成し、さらにこの孔縁上−直径
線上にねじ孔３８を形成する。

一方、中央部に引掛シーリング挿通孔３９を形成したつ
ば付き逆さ円形キャップ形状の押上金具４０の孔縁部に
ねじ挿通孔を形威し、つまみ操作ねじ４１，４１’を挿
通孔に通してねじ孔にねじ込む。

取付けは、第１９図のように、器具本体１４を引掛耳Ｌ
Ｏａに仮止めし、さらに主体２７′の挿通孔３６にロー
ゼット１０′を通し少し回転させてスリット３７に掛け
、つまみ操作ねじ４１，４１’をねじ込み回す。

これにより、つまみ頭部に支持されたキャップが上動し
、そのつば４０ａにより器具本体１４を押上げて天井面
に圧接固定する。

この実施例は第１の実施例に比べて、つまみ操作ねじ４
１．４１’によりキャップ４０を介して器具本体１４を
押上げる構成になっている。

以上のように、この考案の照明器具用天井直付装置は、
天井固定具を引掛耳に引っ掛け、器具本体を引掛耳また
は天井固定具に仮保持し、操作ねじを天井固定具にねじ
込んで器具本体を天井に圧接固定するようにしたため、
簡単な構造により、簡単な操作で器具本体を固定でき、
単独の作業者が安全に作業をすることができる。

しかも天井面に圧接されているため離れていることによ
る不安感やスイッチ操作時の揺動かなく安定性がある。

さらに天井固定具に操作ねじを設けるため引掛耳にねじ
孔を設ける必要がなくまた天井でねじ合せるする必要が
ないという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の照明器具用天井の直付装置の斜視図、第
２図および第３図はその器具本体の取付状態を示す断面
図、第４図は第１図の断面図、第５図はコンクリート天
井の断面図、第６図は埋込ローゼットの斜視図、第７図
および第８図は吊下げ照明器具の斜視図、第９図はこの
考案の第１の実施例を適用した器具本体の断面図、第１
０図はその照明器具の分解斜視図、第１１図は固定具の
斜視図、第１２図はその断面図、第１３図は部分拡大斜
視図、第１４図および第１５図は取付順序を示す断面図
、第１６図は第２の実施例の斜視図、第１７図はその取
付状態を示す断面図、第１８図は第３の実施例の斜視図
、第１９図はその取付状態を示す断面図である。 ２・・・・・・天井、１０′・・・・・・埋込ローゼッ
ト、１０ａ・・・・・・引掛耳、１４・・・・・・器具
本体、２２．２２’、２７′・・・・・・固定具、２５
，２５′・・・・・・切起し片（係止部）、２９．２９
’・・・・・つまみ操作ねじ、４０・・・・・・押上金
具。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）天井に設けられて複数の引掛耳をもったローゼッ
   トと、このローゼットに対応する孔を有して前記引掛耳
   に係止する係止部をもった天井固定具と、前記ローゼッ
   トに挿通ずる孔を有してあらかじめ前記引掛耳または前
   記天井固定具に仮り保持させる器具本体と、前記天井固
   定具に螺通されて前記器具本体を天井面に圧接固定する
   操作ねじとを備えた照明器具用天井直付装置。
2. （２）前記操作ねじは押上金具を介して前記器具本体を
   天井面に圧接固定する実用新案登録請求の範囲第（１）
   項記載の照明器具用天井直付装置。