JPS6126164B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は照明器具を天井に設けられたローゼツ
トの引掛耳に取付けるようにした照明器具用天井
直付装置に関する。

〔発明の概要〕

本発明は照明器具を天井に設けられたローゼツ
トの引掛耳に簡単に取付けることができるととも
に天井面に圧接固定して照明器具の揺動を防止す
るようにした照明器具用天井直付装置を提供する
ことを目的とする。

〔従来の技術〕

照明器具を天井面に天井面を傷付けることなく
取付けられるようにすることから、天井面に設け
たローゼツトの引掛耳を利用して取付けるように
したものが提案され、たとえば実開昭48−14888
号公報に示されているものが知られている。この
ものは、照明器具の上面をローゼツト本体および
引掛耳に当接して引掛耳に器具本体の下方からね
じをねじ込んで照明器具を固定している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、このものは取付けにあたつて器具を
下から押えながらねじを締付けなければならない
ので、取付け作業がめんどうとであり、また、器
具の上面がローゼツト本体および引掛耳に当接し
ているので、照明器具と天井面との間に間隙が生
じ、特に細長の照明器具にあつては、長い距離に
わたつて間隙が生じるので、使用者に不安感を与
えるおそれがあるとともにプルスイツチの引き紐
を操作する照明器具では、引き紐操作時に照明器
具が揺動してさらに不安感を与えるおそれがあ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は天井に設けられたローゼツトの引掛耳
にこの引掛耳に係止する係止部をもつた天井固定
具を係止させ、この天井固定具に器具本体を仮保
持させ、この器具本体を天井固定具に螺通した操
作ねじによつて天井面に圧接固定するようにした
ことを特徴とする。

〔作用〕

本発明によれば、天井に設けられたローゼツト
の引掛耳に天井固定具を係止させ、この天井固定
具に器具本体を仮保持させるので、器具本体の引
掛耳への取付けが容易に行なえる。また天井固定
具に仮保持させた器具本体を天井固定具に螺通し
た操作ねじを操作することにより器具本体が天井
面に圧接固定されるので器具本体と天井面との間
に間隙が生じることがなく不安感やプルスイツチ
操作時などの揺動がなく安定性がある。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図〜第４図を参
照して説明する。１はローゼツトで、このローゼ
ツト１は円盤状のシーリングローゼツト本体２お
よびこのシーリングローゼツト本体２の側部に天
井Ａから離間しかつ天井Ａに沿つて延在する立上
り部３を有する複数個たとえば一対の引掛耳４，
４をもつて天井Ａに設けられている。ローゼツト
１は本実施例ではシーリングローゼツト本体２の
中央部に一対の円弧状の接触片挿入孔５，５を設
けてなる引掛形シーリングローゼツトである。６
はローゼツト１に対応する孔７を有して引掛耳
４，４に係止する係止部８，８をもつた天井固定
具で、この天井固定具６はたとえば板状の基体部
９この基体部９の中央部に穿設したローゼツト１
に対応し、ローゼツト１に挿通する孔７，この孔
７の周縁に孔７を挿通して引掛耳４，４に挿通す
る切欠部１０，１０およびこの切欠部１０，１０
と同心位置に引掛耳４，４に係止する２対の円弧
状長孔からなる係止部８，８をもつて形成されて
いる。さらに、天井固定具６には基本部９に離間
対向して後述する操作ねじ２９が螺通するねじ孔
１１，１１が設けられている。１２は照明器具本
体で、この器具本体１２はランプ装着部１３およ
びこのランプ装着部１３の上面に装着される取付
部１４を含んで形成され、これらランプ装着部１
３および取付部１４に連通してローゼツト１に挿
通する孔１５，１６が形成されている。この器具
本体１２の各部を具体的に説明すれば、ランプ装
着部１３は下面に開口を有して細長の箱状に形成
された基板部１７，この基板部１７の両端に設け
た対をなすソケツト１８，１８，このソケツト１
８，１８に装着される直管形けい光ランプ１９を
含んで形成されている。そして、基板部１７には
中央部に前述の孔１５が穿設されているとともに
両端近傍に後述するねじ杆２６，２６が挿通する
貫通孔２０，２０が設けられている。また、基板
部１７にはプルスイツチ２１，このプルスイツチ
２１に接続されローゼツト１に接続するキヤツプ
２２がコード２３を介して接続されている。

取付部１４はランプ装着部１３とほぼ同様長さ
の細長状に形成され長手方向に沿う両側縁に立上
り壁２４を形成した板状体で形成され、中央部に
ランプ装着部１３の孔１５に連通して孔１６が形
成され、この孔１６の両側に位置して後述する操
作ねじ２９が挿通する挿通孔２５，２５が設けら
れ、さらに、これら挿通孔２５，２５の外側にラ
ンプ装着部１３の貫通孔２０，２０に挿通するね
じ杆２６，２６が突設されている。また、取付部
１４の下面４隅にはランプ装着部１３の基板部１
７に一体的に結合した場合に結合の安定を図るた
めの膨出部２７が突設されている。また、取付部
１４の各立上り壁２４の上端部には必要に応じて
パツキング材２８が装着され、天井に圧接固定さ
れる際に弾性的な接触を図つている。２９は操作
ねじで、この操作ねじ２９は取付部１４の挿通孔
２５を挿通し、天井固定具６のねじ孔１１にねじ
込まれ、器具本体１の取付部１４を天井固定具６
に仮保持させる。そして、この操作ねじ２９の操
作により取付部１４を天井面に圧接固定させる。
３０はねじ弁２６，２６にねじ込まれるナツト
で、このナツト３０はランプ装着部１３の貫通孔
２０に挿通した取付部１４のねじ杆２６にねじ込
んでランプ装着部１３および取付部１４を一体的
に結合する。

つぎに、照明器具を天井Ａに取付ける取付順序
について説明する。器具本体１２をローゼツト１
の引掛耳４，４に取付けるには、まず、第２図に
示すように、天井固定具６をローゼツト１の引掛
耳４，４に取付ける。すなわち、天井固定具６の
孔７および切欠部１０，１０をそれぞれローゼツ
ト本体２および引掛耳４，４に挿通し、天井固定
具６が引掛耳４，４の立上り部３の先端より上方
にある状態で、天井固定具６を水平方向に回動
し、第３図に示すように、引掛耳２，２が円弧状
長孔からなる係止部８，８の位置にきたときに下
降させれば係止部８が引掛耳４に係止され、天井
固定具６が引掛耳４，４に支承される。この場
合、本実施例では係止部８が円弧状長孔で形成さ
れているので、この孔の範囲内で天井固定具６を
水平面内で回動して所定の位置での位置決めがで
きる。

ついで、器具本体１２の取付部１４を操作ねじ
２９によつてあらかじめ仮保持させる。すなわち
操作ねじ２９を取付部１４の挿通孔２５に挿通
し、天井固定具６のねじ孔１１にねじ込むことに
より、器具本体１の取付部１４が天井固定具に仮
保持される。そして、操作ねじ２９をさらにねじ
込み操作することによつて、器具本体１２の取付
部１４がパツキング材２８を介して天井面Ａに圧
接固定される。したがつて、器具本体１２は仮止
め状態で操作ねり２９を操作できるので、簡単な
操作で固定でき、高所作業であつても取付けが容
易となる。また、器具本体１２のの取付部１４を
仮止めしている状態では、天井固定具６を水平方
向に回動可能であり、器具本体１２の向きを所望
方向に向けて位置決めができる。

なお、天井固定具６と器具本体１２の取付部１
４とをねじ２９を天井固定具６のねじ孔１１にね
じ込んで一体的に結合しておき、この結合状態で
天井固定具６を引掛耳４，４に係止させるように
してもよい。この場合、天井固定具６と取付部１
４との間に所定の間隙を設け回動した際に取付部
１４の立上り壁２４を含めて引掛耳４全体が上記
間隙内で円滑に挿通できるように操作ねじ２９の
ねじ孔１１に対する挿通の度合をあらかじめ調整
しておく必要がある。

ついで、器具本体１２のランプ装着部１３を取
付部１４に取付ける。すなわち、ランプ装着部１
３の貫通孔２０を取付部１４のねじ杆２９に挿通
し、ナツト３０をねじ杆２９にねじ込むことによ
りランプ装着部１３は下面の膨出部２７に圧接し
た状態で取付部１４に固定され取付作業が完了す
る。

その際、膨出部２７によつてランプ装着部１３
ががたつくことがなく取付けることができる。こ
の後キヤツプ２２を１５，１６，７に挿通しロー
ゼツト本体２の接触片挿入孔５に接触片２２ａを
係合することによりローゼツト本体２に対するキ
ヤツプ２２の接続が完了する。

第１図〜第４図の実施例では器具本体１２のラ
ンプ装着部１３と取付部１４との固着手段とし
て、ねじ杆２９とナツト３０を用いているが、こ
れを、第５図ａ，ｂに示すような構造とすること
もできる。すなわち、アイボルト４０を取付部１
４側に回動自在に取付け、ランプ装着部１３の基
板部に長孔４１を設け、第６図ａに示すように挿
入後第６図ｂのようにアイボルト４０を回動させ
て取付けることができる。

〔発明の効果〕

以上詳述したように、本発明は天井に設けられ
たローゼツトの引掛耳にこの引掛耳に係止する係
止部をもつた天井固定具を係止させ、この天井固
定具に器具本体を仮保持させ、この器具本体を天
井固定具に螺通した操作ねじによつて天井面に圧
接固定するようにしたものであるから、器具本体
の引掛耳への取付けが容易に行なえ、作業者が安
全に作業することができる。しかも器具本体が天
井面に圧接固定されるため、間隙が生じることに
よる不安感やスイツチ操作時などの揺動がなく安
定性がある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明の一実施例を示し、第
１図は分解斜視図、第２図および第３図は本発明
の作用を説明するための要部斜視図、第４図は組
立てた状態の縦断面図、第５図ａ，ｂおよび第６
図ａ，ｂはそれぞれ器具本体のランプ装着部およ
び取付部の取付けに用いる異なる取付具の構造お
よび作用の説明図である。 １……ローゼツト、２……ローゼツト本体、
４，４……引掛耳、６……天井固定具、７……ロ
ーゼツトに対応する孔、８，８……係止部、１２
……器具本体、１５，１６……ローゼツトに挿通
する孔、２９……操作ねじ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 天井に設けられて複数の引掛耳をもつたロー
   ゼツトと、 このローゼツトに対応する孔を有して前記引掛
   耳に係止する係止部をもつた天井固定具と、 前記ローゼツトに挿通する孔を有してあらかじ
   め前記天井固定具に仮り保持させる器具本体と、 前記天井固定具に螺通されて前記器具本体を天
   井面に圧接固定する操作ねじと、 を具備したことを特徴とする照明器具用天井直
   付装置。