JPS5930139Y2 - ロツク用ストライカ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ロック用ストライカに関し、その強度剛性を
向上させたものである。

例えば、第１図に示すハツチバック自動車の場合、ハツ
チバックドアＡが自動車の後部にヒンジＡ１により上下
開閉可能に枢着され、ハツチバックドアＡの揺動先端に
ストライカ１が固設され、車体Ｂにはロック装置Ｂ１が
設けられ、ストライカ１に係合してハツチバックドアＡ
をロックするようになっている。

ストライカ１およびロック装置Ｂ１の取付部の近傍では
、第２図に示すように、車体Ｂの開口部Ｂ２に対応して
ハツチバックドアＡの形状が形成されており、その間に
ウェザストリップＢ３が介装されて閉蓋時シールしてい
る。

開口部Ｂ２には開口部ガーニッシュＢ４が被せられその
表面は円滑にされている。

そして、ロック装置Ｂ１は、ガーニッシュＢ４から突出
しないように開口部Ｂ２の一般面より陥入して形成され
た取付面Ｂ５に取り付けられている。

このため、ストライカ１は陥入して取り付けられたロッ
ク装置Ｂ１に届くようにストライカ１の保合部材２はベ
ース部材３から細長く突出させなければならなかった。

従来のストライカ１は同じく第２図、および第３図に示
すように、ベース部材３に、平行な一対の支脚２１，２
２を有する保合部材２が、両支脚２１，２２の基端をベ
ース部材３にかしめ固着したものであった。

しかし、上記従来のストライカ１では、支脚２１゜２２
の基端を単にかしめ固着したものであったため、悪路走
行中にその保合部材２の基部に応力が集中し変形や破損
のおそれがあり、耐久強度上問題であった。

本考案は上記問題点に着目してなされたもので、簡単な
構造により支脚の一方を補強支持させて上記問題点を解
消したロック用ストライカを提供することを目的として
いる。

かかる目的を遠戚するため、本考案においては、ベース
部材に、平行な一対の支脚を有する略逆Ｕ字形の保合部
材が固設されて成るロック用ストライカにおいて、該ベ
ース部材の主ベース部に略垂直に該保合部材を立設し、
一方の該支脚に近接した該主ベース部の一側に支持部を
曲設し、該支持部に該支脚の先端部近傍を支持させたこ
とを特徴とするロック用ストライカとして構成したもの
である。

以下、図示実施例に基づき本考案を説明する。

なお、同一部位には同一符号を付する。

第４図および第５図は本考案の第１実施例を示している
。

保合部材２は平行な一対の支脚２１，２２を有する略逆
Ｕ字形をしており、両支脚２１，２２の下端部２３．２
４がベース部材３の主ベース部３１にがしめ固着されて
略直角に立設されている。

主ベース部３１は、車体への取付面３２をなしており取
付ボルト挿通孔３３．３３が穿設されている。

一方の支脚２２に近接した側の主ベース部３１の一側３
４に支持部４が支脚２２に沿って延びるように曲設され
、上方に向かいその幅は狭くなり、上端が支脚２２側に
折り曲げられ、支脚挾持溝４１が形成されて支脚２２の
上端部を挾持している。

本実施例に係るストライカ１によれば、支持部４を簡単
に曲折形成できる構造とし、保合部材２の加工は従来通
りなので安価であるという利点を有する。

第６図および第７図は本考案の第２実施例を示しており
、前記第１実施例に加え、係合部材２の支脚２２に、支
持部４の支脚挾持溝４１と係合し、支持部４の板材を上
下より挾持する鍔部２５．２６を形成したものである。

このため、第７図に示すように、保合部材２には、ベー
ス部材３にかしめ固着する前に鍔部２５．２６を形成し
ておく。

本実施例に係るストライカ１によれば、保合部材２が上
下方向にも拘束支持されるから、支持剛性が高くなると
いう利点を有する。

第８図は本考案の第３実施例を示しており、保合部材２
は一方の支脚２１だけがベース部材３の主ベース部３１
にかしめ固着されており、支持部４には、支脚２２を嵌
合させる嵌合溝部４２が形成され、この嵌合溝部４２に
支脚２２を嵌合させて溶接４３固着したもので゛ある。

本実施例に係るストライカによれば、保合部材２の支脚
２１のみのかしめ加工で済み、しかも、支脚２２は支持
部４に一体的に強固に固着されるから支持剛性が高いと
いう利点がある。

そして、第９図に示すように、ストライカ１自体の要す
るスペースは従来と変らず、ストライカ１の先端２７近
傍に加わる荷重を効果的に支持部４が分担する。

なお、ハツチバックドアのみらず自動車側面のドアその
他の開閉蓋体であって、ストライカの保合部材が細長く
なって強度剛性が不足するような場合に本考案を適用で
きることは言うまでもない 本考案に係るロック用ストライカによれば、係合部材に
加わる応力集中をベース部材で力を分散させることがで
きるからストライカの強度剛性が向上して、開閉蓋体が
ガタついたり、ストライカが変形あるいは破損するおそ
れが無くなり、耐久性も向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動車の後方斜視図、第２図および第３図は従
来例を示し、第２図は第１図ＩＩ −ＩＩ断面相当断面
図、第３図はストライカの斜視図、第４図および第５図
は本考案の第１実施例を示し、第４図は平面図、第５図
は正面図、第６図および第７図は第２実施例を示し、第
６図は斜視図、第７図は組付前の係合部材の正面図、第
８図および第９図は第３実施例を示し、第８図は斜視図
、第９図は第２図相当断面図である。 １・・・・・・ストライカ、２・・・・・・係合部材、
２１．２２・・・・・・支脚、３・・・・・・ベース部
材、４・・・・・・支持部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベース部材に、平行な一対の支脚を有する略逆Ｕ字形の
   保合部材が固設されて成るロック用ストライカにおいて
   、該ベース部材の主ベース部に略直角に該係合部材を立
   設し、一方の該支脚に近接した該主ベース部の一側に支
   持部を曲設し、該支持部に該支脚の先端部近傍を支持さ
   せたことを特徴とするロック用ストライカ。