JPS5929883Y2 - 密閉容器体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、アルミニウム材などで一体成形あるいはシ
ーミングして形成する密閉用容器体に関するもので、予
め成形された容器体にあとから口部のナツトを固着し、
そのナツトが交換可能な密閉用容器体を得ることを目的
とする。

従来、第１図に示すようにこの種の密閉用容器体Ａにお
いて、容器体の蓋１の注口内側にナツト部材Ｎを容器内
壁に接してとりつけ、その後、蓋１と本体２とをＳの部
分においてシーミング（接合）していた。

しかしこれは容器体完戊後においてナラ）Ｎが破損した
場合、それを取り換えることができず、そのため容器体
全体が不良品となってしまった。

第２図イ９ロ、八に示すのはこの考案の密閉用容器体の
ナツト３であって、環体４の下部周囲に数ケ所の脚５，
５・・・・・・を間隔をおいて放射状に突設し、これら
の脚５には上曲片６が形成されている。

そして環体４には外側に雄ねし７が刻設されている。

このナット３全体はゴム、合成樹脂などの弾性材によっ
て構成されている。

つぎにこのナツト３を第３図イ９口に示すような容器本
体Ａ′の口部８にとりつける。

この口部８は円形に形成されており、その周囲に沿って
放射状に隆起片９を有する凹部１０，１０・・・・・・
が形成されている。

この凹部１０，１０・・・・・・の隆起片９にナツト３
の脚５，５・・・・・・の各上曲片６を配置し、第４図
に示すようにこの上曲片６の上縁に外側に向って形成さ
れた湾曲凹面６′を、隆起片９の立上り部の内側面９′
に接して強く押込むことによってナット３全体が容易に
口部８に第５図に示すように固定される。

このように口部８に凹部１０，１０・・・・・・を放射
状に設け、それらの隆起片９にナツト３の上曲片６゜６
・・・・・・をそれぞれ合致させてとりつけることによ
って、ナツト３は各凹部に嵌り込んで回転せず確実に固
着され、脚５，５の間より器内の液体がとどこおりなく
流出する（第２図イ矢印ａ参照）。

さらに第５図に示すように口金Ｂは、その内側に設けた
雌ねじ１１を、ナツト３に刻設した雄ねじ７にねじ込ん
で固着する。

ここで１２はバッキングである。

この考案は密閉用容器体の口部に数ケの脚を有するナツ
トを、容器体の口部に放射状に設けた凹部に合致させて
とりつけたもので、口部に容易にそして完全に固定され
、口金を螺着したときにおいても、それと−緒にナツト
自体が空回りすることはない。

そしてこの密閉用容器体の口部にとりつけたナツトには
数ケの脚を放射状に突設しであるので、使用にあたり内
部の液体はその脚間を通って器外に円滑に流出される。

またこのナツトはとり脱すことも自由にできるので、破
損しても交換が容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来品の密閉用容器体の正面図で一部断面によ
って示す。 、第２図イはこの考案のナツトの正面図、第２図口は同
平面図、第２図ハは第２図口のＢ−Ｂ’線断面図、第３
図イはこの考案の密閉用容器体の口部附近を平面図によ
って示す図、第３図口は第３図イのｃ−ｃ’線断面図、
第４図はナツトが容器体口部に嵌合する状態を示す図、
第５図はこの考案の密閉用容器体の要部断面図である。 ３・・・・・・ナツト、４・・・・・・環体、５・・・
・・・脚、６・・・・・・上回片、７・・・・・・雄ね
じ、８・・・・・・口部、９・・・・・・隆起片、１０
・・・・・・凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弾性材よりなり、環体の外周に口金が螺合されるねじを
   刻設し、その下部周囲に数ケの脚を間隔をおいて放射状
   に突設し、各脚に上曲片を有するナツトの前記上曲片の
   上縁に外側に向って形成された湾曲凹面を、容器休日部
   円周に沿って設けた凹部に附設する隆起片の立上り部の
   内側面に接して押込み嵌合させ固定した密閉用容器体。